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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2011年8月9日 O.A.

#19 悠久のヴィスワ川下り450キロ

ポーランド

地図

ポーランドの母なる川・ヴィスワ川。今回はワルシャワを起点にこのヴィスワ川沿いの小さな町を訪れ、バルト海を目指します。
ワルシャワ発のバスで出会ったのは、高校生のカップルです。地元の舞踊団に入っているという彼らが、稽古を見せてくれるというのでプオツクという町で途中下車。稽古場ではカラフルな民族衣装を身に着けたたくさんの子供たちが、ポーランド伝統の歌や踊りを一生懸命演じてくれました。
グニェフではバス停に突然現れた二人の騎士にびっくり、思わずバスを降りてしまいます。「我々は17世紀の騎士だ!」と名乗る陽気な騎士に誘われて、町の城へと案内してもらい、楽しい一夜を過ごします。
河口の街グダンスクは琥珀で有名です。店に入ると、「琥珀は近くの海でとれるのよ」と店員さんが教えてくれました。そこでバスにのって海岸の街へ向かうことに。琥珀を探している最中、漁に出るという漁師の親子に出会いました。誘われるままに、船に乗り込み、バルト海の寮へと連れて行ってもらいます。そこからはヴィスワの河口も見ることができました。豪快な漁師は取れたての魚をごちそうすると昼食へ誘ってくれました。バルト海の海の幸、漁師の家族の笑顔。ポーランドの人々の素顔に出会う旅です。