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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2011年5月31日 O.A.

#9 天空バス ウユニ塩湖行き

ボリビア

地図

今回の舞台は、南米大陸の中央部に位置するボリビア共和国。「アルティプラーノ」と呼ばれる高原地帯を、700キロに渡り旅する、天空バスの旅です。ときに、標高は4000m以上。アンデス地方特有の美しい景色の中を走り旅の最後には、世界最大の塩の湖・ウユニ塩湖にも向かいます。

コパカバーナ
スタート地点は、ティティカカ湖畔のリゾート地、コパカバーナ。地元名産のトウモロコシで作った巨大ポップコーンを朝食代わりに買いバスへと乗り込んで、旅を始めます。途中では、バスを筏に乗せ、ティティカカ湖を越えるなど、南米ならではのスケールの大きな光景が見られます。

ラパス
最初の経由地は、ボリビア最大の街、ラパス。標高3650m。100万人以上が、盆地状の町並みに暮らしています。まず向かったのは、「魔女の市場」。シャーマンの儀式に使う道具や、土着信仰のお守りなどが売られています。次に向かったのが、ボリビア名物「おばちゃんプロレス」。かつて虐げられていた先住民女性が、女性の地位向上を目指し、男性レスラーを相手に闘うプロレスで、地元でも大人気のスポーツです。

オルーロ
2つ目の目的地は、オルーロ。鉱山都市として知られ、ここ一帯で採れる銀や錫が莫大な富をもたらしたことから、「太陽が生まれた街」と呼ばれています。この街の最大の魅力は、「カパチョス温泉」。アンデス山脈の雪解け水が湧き出した天然温泉で、旅の疲れを癒します。街を歩いていて偶然に出会ったサッカー少年との出会いから、地元のプロ・サッカーチーム「オルーロ・ロイヤル」の練習に参加させてもらい、さらには少年たちの家で楽しい時間を過ごします。

ウユニ塩湖
旅の最後は、世界一大きな塩の湖、ウユニ塩湖へ。ここでは、週に数便しかないという「ウユニ塩湖横断バス」に乗り込み、雨季のウユニならではの絶景を楽しみます。それは、塩湖に浅く張った水が鏡のようになり、空を映しこむというもの。息を呑むほど神秘的な絶景の中を、バスは走っていきます。