「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#72 美しき島ランカウイの夕日(マレーシア) 2011/9/16 O.A.

マレー鉄道に乗って北

首都クアラ・ルンプールには夜到着。深夜まで煌々と屋台の明かりを照らすアロー通りで 小腹を満たし、昼よりも夜景が断然美しいと言われるペトロナス・ツインタワーを 眺めながら床に着きます。翌朝は早起きして、なぜかそのネーミングに懐かしい響きを感じる 「マレー鉄道」に乗り込みます。冷房がガンガンに効いた車内は、熱帯の国ならでは。 スズやゴムを運ぶために発展してきた歴史ある鉄道。「自動車よりも遅い」と言われながら、 今でもゆったりした旅を好む観光客や地元民に愛されています。車内で偶然知り合ったご夫婦、おもしろい洞窟があると聞いて途中下車した駅はイポー。洞窟の中に金色の大きな大仏様。「どうか、絶景に出会えますように」と祈りました。

オランアスリの村からキャメロン・ハイランドへ

マレー半島をさらに北に向かいます。ごついジープでないと走れないような凸凹道を行くと ロージンという村に。ここはマレー先住民族、オランアスリの人々が暮らす人口57人の村です。 吹き矢の名手である長老さんにお気に入りの川を見せてもらいます。村の子供たちが 次々とためらいもなく流れの速い川に飛び込んでいきます。 そこから車でわずか1時間ほどのところにキャメロン・ハイランドはあります。イギリス統治時代 から紅茶の産地として発展してきたマレーシア屈指の高原リゾートです。 ホテルのサービスによるピクニックランチ。まるで緑のウェーブのような絶景お茶畑を前に おいしいサンドウィッチをいただきます。そして食後はもちろん目の前のお茶畑から摘んだ ばかりの「ボー・ティー」を! まさにスロバキアのシンボルといった堂々たる姿で世界遺産にも登録されています。

ランカウイ島のサンセットクルーズ

旅のクライマックスは車と飛行機を乗り継いで、マレーシアの宝石とも言われる 北のリゾートアイランド・ランカウイ島に向かいます。到着したのは夕方、素晴らしいサンセットを堪能した後、プライベートビーチ付きのホテルにチェックインします。 翌日は雲一つない快晴。まずは、マラッカ海峡に浮かぶランカウイ諸島を見渡せる展望台へ。 柱のほとんどない高速ケーブルカーに乗って20分。山にくっついたような橋が展望台に なっています。真下を見ると少し足が震えますが、遠くまで見渡せるまさに絶景日和に拍手。 マングローブツアーを楽しんだ後は、サンセットクルーズへ。日没は日本とほとんど変わらない 18時半。偶然乗り合わせた世界中の観光客と一緒に宝石のようなサンセットを拝んだ後、 空は不思議なピンク色に染まりました。