「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#347 王が愛した光の宮殿(タイ) 2017/4/26 O.A.

旅のスタート バンコク

今回は微笑みの国「タイ」。洞窟の中に輝く小さき宮殿・クーハーカルハットを巡る2泊3日の旅です。タイで最も小さく最も美しいと言われる宮殿を建設したのは偉大なる王・ラマ5世。その足跡をたどるため、まず訪れたのは旧国会議事堂です。元々は王室の宮殿として建設された、西洋式でとても美しい建物なんです。続いて訪れたのは、バンコクで有名な屋台街。やっぱりタイと言えば屋台ですよね。美味しそうなものがたくさんあって思わず目移りしちゃうけど、選んだのはソムタムというタイでは人気のサラダ。とってもボリュームがあって、ちょっと辛かったけど・・・とっても美味しいんです。最後に訪れたのは、近代化の父と呼ばれたラマ5世が建てたラーチャポビット寺院。お目当てはフランスのベルサイユ宮殿を模したという本堂です。金色に輝く、タイ様式と西洋式が融合した本当に美しいお寺に圧倒されました。

クーハーカルハット宮殿

旅の2日目。バンコクから電車で4時間、クーハーカルハット宮殿の最寄り駅「ホアヒン」にやってきました。タイでも指折りのビーチリゾートです。駅で待ち合わせたガイドのプリチャーさんと合流し、いよいよ宮殿へ。クーハーカルハットは山深い洞窟の奥。ラマ5世も自らの足で歩いたという山を登ります。そして、たどりついた洞窟に宮殿はありました。タイで最も小さく美しい宮殿・クーハーカルハット。洞窟の天井に空いた穴から差す淡い光に照らされています。風一つない静寂の中、小さくも堂々たる姿で迎えてくれました。ガイドのプリチャーさんが教えてくれたのが午前中が最も美しいとのこと。1時間だけ朝日が差し、宮殿を光の海に浮かべるのだそうです。それは翌日に再びチャレンジしなくてはいけませんね!

タイならではの暮らし 光に浮かぶクーハーカルハット宮殿

2日目の午後。まだ時間があるということでプリチャーさんが連れていってくれたのがワイナリー。ワインと言えば欧州のイメージですが、今、タイ産のワインは国内外でブームなんですって。そして、ここではなんと、ゾウの背に乗りながら畑を見学できるんです。大きな体に揺られながらゆっくりゆっくりブドウの木を眺めます。その後はもちろんお楽しみのワインを堪能!甘みも酸味もちょうどよく、タイワイン最高です!その夜はプリチャーさんのお宅に一泊し、明日に備えます。
そして翌朝、再び、洞窟へ。期待と不安を胸に再び山を登ります。洞窟の中は・・・。天井から差す光は昨日の比ではありません。光は洞窟内を照らし、宮殿を美しきシルエットへと。1時間しか見られない素晴らしい絶景でした。