「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#345 大西洋の楽園 カナリア諸島(スペイン) 2017/4/12 O.A.

砂の芸術 大砂丘

1日目はカナリア諸島の玄関口、グランカナリア島へ。まずは中心地のラスパルマスを街歩きします。初めに出会ったのは、鳥のカナリアを売っているお店。カナリアはカナリア諸島原産であることから、カナリアと呼ばれていることを知ります。グランカナリア島ではカナリアの美しさを競うコンクールもあるとか。つづいて市内の市場へ。そこには色鮮やかな熱帯のフルーツが所狭しと並んでいました。1年を通じて温かいカナリア諸島ではフルーツがたくさんとれるだそうです。魚屋さんでは大きなマグロに遭遇。カナリア諸島ではマグロがたくさんとれ、日本からも漁船がやってきているとか。試食させてもらった刺し身のマグロは絶品でした。街歩きを終えて向かったのは島の南部にあるマスパロマス砂丘。海を隔てたアフリカ大陸のサハラ砂漠から、強い風が運んだ砂が降り積もってできた砂丘です。島に吹き付ける強い風が産んだ自然の奇跡です。砂丘の先にはビーチが続いていました。冬場でも泳ぐことができる白砂のビーチには沢山の人が集っていました。大砂丘とビーチを満喫し、フェリーで次の目的地、テネリフェ島に向かいます。

テネリフェ島 「父なる山」テイデ

2日目はカナリア諸島最大の島、テネリフェ島へ。この島の中心地、サンタクルスでカーニバルが行われます。街を巡ると仮装グッズを売る店や仮装メイクのお店に出会います。次にスペイン最高峰のテイデ山に向かいます。標高3718mのテイデ山はロープウェイで頂上近くに登ることができました。展望台では見渡すかぎりの雲海が見られました。雲海からは前日までいたグランカナリア島が顔を見せていました。ロープウェイを管理する人から、テイデ山はカナリア諸島に住む人々にとって「父なる存在」だと教えられます。サンタクルスに戻ると、カーニバルの前夜祭を楽しむ仮装をする人々に出会います。移動遊園地やラテンバンドを夜遅くまで楽しみました。

旅のハイライト カーニバルのパレード

最終日はカーニバルのハイライト、パレードです。パレードの前に45年続く老舗の参加チームに準備の様子を見させてもらいました。説明してくれたのは団長のルイスさん。パレードの準備には約9か月かけ、メンバーはプロではないので自分の仕事をしながら練習をしていることを知ります。家族のような付き合い方をしながら、パレードにかける強い思いをききました。パレードが始まるとまず登場するのが今年の「女王」。毎年、地元テネリフェ島の女性が選ばれます。パレードはリオのカーニバルを彷彿とさせる賑やかなもの。綺羅びやかな衣装に身を包んだ人たちが、満面の笑みでパレードをしていました。パレードを終えるとルイスさんは、すでに来年のことを考えていると、笑顔で語っていました。