「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#338 風の大地 パタゴニアの秘宝(チリ) 2017/2/3 O.A.

世界一美しいアウストラル街道

今回は「地球最後の秘境」と言われるパタゴニアでとっておきの絶景を探します。旅の始まりは観光の玄関口、コジャイケから。アンデス山脈に囲まれた町からはすでに雄大な山が眺められ、大自然への期待が高まります。町の親子に相談してみるとヘネラル・カレーラ湖をお薦めされました。なんでも、その湖には大理石の洞窟があって必見なのだそうです。早速、ガイド兼ドライバーのロドリゴさんに依頼して、世界一美しいと言われるアウストラル街道をひた走り、まずはヘネラル・カレーラ湖の玄関口の町プエルト・トランキーロへ向かいます。この道は36年前作られたもので、チリで最も歴史の浅い街道。手つかずの自然が広がり、紅葉や滝や虹、突然に雪が降り出したりと、約4時間、目まぐるしく変わっていく景色に飽きることがありませんでした。プエルト・トランキーロではロドリゴさん一押しの名物のヒツジのオーブン焼きで腹ごしらえをして、1泊することにしました。

神秘の洞窟 マーブル・カテドラル

翌朝はプエルト・トランキーロを出発して、早速ヘネラル・カレーラ湖を探索することに。この湖は1850万平方キロの広さがあってお隣のアルゼンチンまで繋がっているのだそう。湖の神秘的な青は、氷河から流れ出たミネラルが含まれているから。長い歳月、人目に触れることのなかった未開の水辺の体験はまだこれからです。大理石の洞窟マーブル・カテドラルへは小型ボートに乗って向かいます。たどり着いたのはキノコのような奇妙な形の大きな岩場でした。その岩のほとんどが大理石で、洞窟はまるで大聖堂の柱のように天井を支えています。大理石の岩肌は、湖水に反射した光の当たり具合によって青になったりグレーになったりと、ゆらゆらさまざまな色合いを見せてくれました。ロドリゴさんが言うには、ここはアウストラル街道のできる36年前まで観光客が来ることがなかったため「知られざる秘宝」と呼ばれていたそうです。

ヘネラル・カレーラ湖を染める夕日

旅の締めくくりは湖の夕焼けです。パタゴニアの天候は気まぐれなので強運がないと見られないとのこと。冷たい強風の中、じっとそのときを待ちます。それまで厚い雲に覆われていた空がパタゴニアの風の強い力で、大きく動き出します。夕日がアンデス山脈と湖と空を照らし、世界が幻想的なセピアに近い黄昏色に染まりました。