「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#323 南米大陸最高峰 アコンカグア(アルゼンチン) 2016/10/21 O.A.

チリの首都サンティアゴ

今回の旅はチリの首都サンティアゴから始まります。人口約600万の、アンデス山脈に囲まれた大都市です。南米で最も高い300メートルのビルもそびえ立ち、 “サンハッタン”とも呼ばれているそうです。まずは市場で情報収集。3000ほどの店が並ぶ巨大な市場には所狭しと野菜や果物が並んでいます。そこには紫色のトウモロコシといった珍しい物も。これらはみんなアンデス山脈の恵みなんだとか。町からもアンデス山脈が眺められると聞き、早速ケーブルカーに乗ってお薦めのサン・クリストバルの丘の展望台へ向かいました。しかし残念ながらスモッグのせいでアンデス山脈どころかサンティアゴの町も霞んでしまっています。アンデス山脈に囲まれたサンティアゴは風が通りにくくスモッグが溜まりやすいそうです。今回はアンデス山脈の麓へ向かい、標高6962メートル南米大陸最高峰のアコンカグアの絶景を探す旅に決めました。

天然の橋 プエンテ・デル・インカ

サンディアゴ2日目、ガイド兼ドライバーを雇ってアコンカグア観光の窓口であるアルゼンチンのメンドサを目指すことに。5時間の国境越えの始まりです。途中でトレス・エルマノスという3つの山が見えるポルティージョの湖に立ち寄りましたが、空模様はいまいち。さらに進んで標高3000メートルの国境事務所で入国手続きを済ませ、無事アルゼンチンへ。砂嵐の吹き荒れる1本道を進み、メンドサに到着しました。今日はこのままメンドサを散策することにして、アンデスとメンドサ川の恵みであるワインを味わいました。
翌日はメンドサを出発して200キロ先のアコンカグア州立公園へ。道中には「インカの橋」という意味のプエンテ・デル・インカを立ち寄りました。温泉の成分が長い歳月をかけて固まった天然のアーチなのだそうです。

南米大陸最高峰 アコンカグア

アコンカグア州立公園の展望台へ到着しましたが、あいにくの雨。旅の目的であるアコンカグアは、実は姿を隠して今日でもう6日目たつのだそうです。ここまで来たのですから絶景を見るまでは帰れません。近くの山小屋に宿泊して翌日再挑戦することに。そして翌朝、5000メートル級の峰々が並ぶ展望台で日の出を待ちます。厚い雲に隠れていた標高6962メートルのどっしりとした岩山が姿を現してくれました。
アコンカグアは先住民の言葉で岩の番人という意味なのだそうです。インカの人々にとって アコンカグアはこの世で最も大きな存在で、この山にいつも守られていると信じて心の支えにしていたそうです。