「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#258 ピンクの蓮湖タレーブアデーン(タイ) 2015/5/22 O.A.

旅の始まりは、首都バンコク

町歩きは、バンコクでも特に旅行者が多いカオサン通りから始まります。
バックパッカーの聖地とも呼ばれるだけあって、色々な国から来た旅行者であふれています。少し歩くと、タイならでは、通りに面した表に並んでフットマッサージをやっている店を発見。みなさん、気持ちよさそうに横になってます。
この通りはお土産屋さんも多く、民族衣装や小物をたくさん。その小物を売っているおじさんと話すと、北の方から買い付けているのだとか。今の時期には、タイ東北地方のウドンタニで美しい蓮の湖を見られるということで、足を延ばすことにしました。

ピンクの蓮湖・タレーブアデーン

翌朝、バンコクから長距離バスに乗り8時間。タイ東北地方最大の町ウドンタニへやってきました。
さっそく見に行こうとすると、バイクタクシーの運転手から蓮が花咲くのは午前中だと聞き、ウドンタニの街めぐり。立ち寄ったマーケットでは、食用に蓮の茎をうるおばあさんに出会いました。タイでは、蓮の花はお供えし、茎は食用に食べるとのこと。湖では、ボートに乗って観覧できることも教えてもらいました。 翌日、いよいよ蓮の湖タレーブアデーンへ。ガイドの方と一緒に水上散歩、しばらく沖へ出ると湖いっぱいに咲き誇るマイン海のピンク色の蓮が広がってきました。12月から2月の間しか見られないという景色です。
そして、ガイドから朝日と共に見る蓮がすごくきれいだと聞き、翌朝連れてきてもらうことになりました。

朝日と共に輝く蓮

早朝5時、ガイドと共にまだ真っ暗な湖へ向かいます。
船を出すとようやく夜が明け始めました。しばらく進むと船を止め朝日が出るのを待ちます。静寂の中、赤々と登って来た朝日。その陽光に照らされて、一輪一輪と蓮の花が咲いていきます。そして迎えた目覚めの時、水面が太陽と同じく赤く染まります。目の前が光のベールに包まれ、やがて金色へと変わっていきました。午後には閉じてしまう花が見せてくれた一日で一番美しい顔でした。