「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#246 タール火山の青いカルデラ(フィリピン) 2015/2/20 O.A.

マニラ

旅のはじまりは、フィリピンの首都マニラ。さすが首都の町、繁華街は人の活気で溢れています。色とりどりの屋台でみんな思い思いの軽食を買って食べていました。女の子にオススメしてもらったパンで腹ごしらえをしたあとは、早速、絶景の情報を求めて観光案内所へ。提案してもらったのは火山地帯であるルソン島での火山巡り。まずはルソン島南部にある、完璧な円すい形をした「マヨン山」という火山が美しいとこのこと。特にこの時期は、麓に広がる田んぼの緑が美しいのだとか。もう一つは『タール火山』。何と、世界で一番低い火山なのだそう。今回の絶景の旅は火山巡りで決定です。

レガスピ

マニラから飛行機でルソン島南部の町、レガスピへ向かいます。空港からマヨ山らしき山を見ますが、雲で隠れて稜線が見えません・・・。ドライバーさん一押しのマヨン山を正面から見られるという海岸通りへ行くも、まだ山の形は見えません・・・。最後、一人で海岸通り進みながらチャンスを待っていると、風が吹いて雲が流れ始めました。そして、輝く夕日を浴びて、マヨン山の完璧なシルエットが姿を現しました。日が沈むと共にマヨン山は漆黒のシルエットへと姿を変えます。最後の最後に「完璧な円すい形」のマヨン山を見ることができました。

タール

再びマニラに戻り、今度はバスでタールの町へ。町のシンボルであるタール大聖堂は東洋一の規模を誇ります。その堂々とした姿に歴史を感じました。タールの町はスペイン統治時代の貴重な家屋が多く残っているところ。当時の家屋の中を見せてもらえるというので、案内してもらいました。
いよいよタール火山を目指します。ボートで火山島に到着したら頂上までは馬に乗って登っていきます。途中、熱い蒸気が吹き出しているところを見つけました。タール火山はれっきとした活火山なのです。出発して30分、頂上に到着。湖の中にカルデラ湖があるという何とも不思議な風景に出会いました。しかし景色を楽しむ間もなく、突然の雨。そんな中、ガイドさんの母親のフランシスカさんが翌日、カルデラ湖が一番よく見える場所へ案内してくれることになりました。翌朝、まだ暗いうちから再びタール火山の頂上へと向かいます。そしてフランシスカさんとっておきの場所に到着。カルデラ湖の水の色は鮮やかな青と緑に輝き、カルデラ湖のすぐ脇では蒸気が吹き出しています。世界で一番低い火山は、どの火山よりも命に溢れ、輝いていました。