「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#160 地中海のかがり火ストロンボリ(イタリア) 2013/6/7 O.A.

世界遺産の町、マテーラ

南イタリアの絶景を求めて、最初に訪れるのは世界遺産の町として知られるマテーラです。駅からタクシーに乗り、「サッシ」と呼ばれる洞窟住居が有名な旧市街に向かいます。旧市街は渓谷沿いの切りたった岩山の上にあるため町並はどこかゴツゴツとした無骨な印象。途中、立ち寄った博物館では洞窟住居での昔ながらの暮らしぶりを見る事ができました。そして夕暮れ時、知り合った地元の家族に連れられマテーラの展望台へ。灯り始めた家々の明かりにライトアップされた、昼間とはひと味違う幻想的なマテーラの夜景を目にします。

火山が生んだワインの名産地、バリーレ

続いて向かったのは、およそ3000人が暮らす小さな町バリーレです。ヴルトゥレ山という火山の麓にあり、その火山性の豊かな土壌からワインの名産地として古くから知られます。町には小さな醸造所が数多くあり、それぞれが違った自家製のワインを作っています。出会った親子も5世代に渡りここでワインを作り続けているそうです。ヴルトゥレ山に見守られた8ヘクタールの広大な畑はワインの味とともに大切に受け継がれてきたものだそうです。

マグマを噴き上げる火山の島ストロンボリ

高速船に乗って旅の最終目的地、ストロンボリ島にやってきました。夜に赤々としたマグマを噴き上げる様子から「地中海の灯台」とも呼ばれる島ではおよそ400人が暮らしています。火山への入り口を島の漁師さんに聞いてみたところ危険が伴うためガイドと登った方がいいとのこと。紹介されたベテランガイドのマリオさんとともに火山を目指します。目的の700メートル地点までおよそ3時間、ごつごつとした岩場が続くかなりハードな登山です。辺りが薄暗くなる頃に700メートル地点に到着。火口からは数分ごとに真っ赤なマグマを噴き出しています。何世紀にも渡り、溢れ出るマグマは地球の神秘的なエネルギーを感じさせてくれました。