「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#109 モアイの楽園イースター島(チリ) 2012/6/8 O.A.

南太平洋の絶景、イースター島へ

南米チリの首都・サンチャゴを出発した飛行機はやがて、延々と島影一つ見えない太平洋の上空を飛び続けます。約6時間後・・。イースター島のマタベリ国際空港に到着しました。ここはまさに、壮大な太平洋の真ん中にぽつんと落ちた水滴のような孤島。周囲わずか58キロの小さな島です。空港に降りたつと南の島特有の甘い香りします。地元の人々が、可愛い花で作ったレイを持って観光客を出迎えてくれました。空港からメインストリートまではすぐ近く。レストラン、土産物屋が何軒も続いています。イースター島民4000人すべてが住んでいる唯一の集落、ハンガロア村。市場、学校、郵便局、銀行すべてあります。道行く人々はみんな陽気で、あいさつの言葉は「イオラナ!(こんにちは)」。

モアイ像を巡って島を一周

街を少し散歩した後、早速、モアイ像を見に行きます。島全体で、なんと1000体近いモアイ像があるそう。まず訪れたのは、最も有名なモアイ像が立ち並ぶ、アフ・トンガリキ。南太平洋の荒波をバックに、15体の巨大なモアイが並んでいました。まず像の大きさにびっくり!最大のモアイは12メートルもあるそうで、それぞれ、大きさも顔つきも微妙に違っています。神聖な場所ゆえに、近づいたり、像を触ることはタブー。鉄器や車輪をもたなかった島人がどうやって巨大なモアイ像を造り建てたのか。いまも多くの謎に包まれています。このモアイ像の正面にそびえる火山の麓、ラノララクには、完成しなかったモアイ像や、運ぶ途中で置き去りにされたモアイ像が、何十体も転がっていました。この島はモアイ像以外にも、見所がいっぱい。強い磁力を発するパワーストーン。木漏れ日が神秘的な洞窟。垂直に切り立った崖。直径1、6キロのカルデラ湖。どれもが、絶海の孤島を感じさせるダイナミックな絶景です。夜は伝統的なダンス「カリカリ」のショー。なんとも元気のでる、南の島の古代から伝わる踊りを楽しみながらのディナーは最高でした。

朝日に浮かび上がる絶景

そして翌朝6時。まだ夜明け前の薄暗いうちから、トンガリキへ・・・。
暗闇の中に浮かび上がる。15体のモアイ像。そして像のバックから、ゆっくりと上ってくる真っ赤な太陽。この朝日こそがシースター島で最も美しい風景だという噂は本当でした。1960年の大津波から復活したたくましい生命力を持つ彼らにパワーをもらいました。