日本の旬を行く!路線バスの旅

#21

2014年11月11日

旅人
清水良太郎

#21「紅葉露天をめざす秋の岩手路」

今回は露天風呂に入りながら旬の紅葉を眺められるという「須川温泉」を目指します。
出発は新花巻駅。タクシーの運転手さんによると「須川温泉」へは南の一関からバスが出ており、花巻から北上を経由するルートが良いといいます。
花巻を経由し北上に到着した清水さん、バスの乗務員さんから北上の二子地区で「二子さといも」が収穫期を迎えているという情報を教えてもらいます。二子に向かうため観光案内所を訪ねると折よく二子の方に用事があるという事で案内所の方が車で送ってくれました。北上駅から車で15分。里芋畑が広がる二子地区に到着です。そこで出会ったのは「二子さといも」を生産し続けて50年以上という小原さん夫婦。
聞けば「二子さといも」は茎が紫色した全国でも珍しい品種。収穫量が少なく栽培が難しい反面、柔らかくモチモチとした食感はクセになるほど美味しいといいます。清水さん是非食べてみたいとお願いしたところ何と奥さんがご自宅で作ってくれる事に。郷土料理の芋の子汁とズボと言われる孫芋を使った小原さん自慢の料理を頂き北上の秋を満喫することができました。
次に向かったのは奥州市水沢。偶然見つけた道の駅ならぬ町の駅で旬の新米がいただけ、さらに宿泊もできる農村民泊の宿を紹介してもらいます。早速予約の電話をしますが清水さん何やら浮かない顔。聞けば、旬の新米は朝ごはんで頂けますが夜は自炊。自炊する元気がない清水さん。でも晩ごはんを食べていたら最終のバスに間に合いません。悩んだ末、再度宿に電話し送迎をお願いしてみると…
交渉成立、宿の方が迎えに来てくれることに。水沢駅から車で15分、今宵の宿に到着です。衰退する農村を活気づけようと14年前に馬小屋だった畜舎を部屋に改装した農村民泊の宿。初めての体験に清水さん大興奮。
翌朝、いよいよ旬の新米をいただきます。使うのは不要なもみ殻を燃料とする昔ながらのぬか釜。
火力が強く米の旨みを引き出します。約40分、白くツヤツヤに輝く炊きたての新米に感動する清水さん。実は及川さんのお宅で今年最初の新米。及川さんの優しさが詰まった貴重な新米を味わう事ができました。
二日目、目的地の「須川温泉」を目指します。その為には水沢から前沢を経由しなければなりません。その前沢に立ち寄った清水さん、お目当ては「前沢牛」。地元の方に教えてもらったのは、レストランと精肉店を経営し、自らの牧場から前沢牛を直営しているというお店。牧場に案内していただき前沢牛の大きさにびっくり。岩手の気候と風土が牛を育てるのに最適だとか。お昼はお店オススメの前沢牛石焼きサーロインステーキ。清水さんその味に思わず一言…「生きてて良かった」。
前沢から一関にやって来た清水さん。須川温泉行きのバスに乗り換えます。バスに揺られる事1時間30分で目的地の須川温泉に到着です。そこは標高1100メートル、気温は10度を下回る寒さ。清水さん期待を胸に秋田県との県境にある栗駒山荘へ。この旅の最終目的地です。いよいよ念願だった露天風呂へ。そこで清水さんを待っていたのは須川高原を埋め尽くす一面の紅葉でした。 最高の温泉。そして紅葉。清水さんにとって一生忘れる事のできない旬に出会う事ができました。

<<#20「エビの王様に黄金食材の宝庫 宮崎」|過去の放送一覧|#22「イルカ跳ぶ外海の大自然 三宅島」>>

今週のバス旅スポット

二子さといも

二子さといも 二子さといも
住所
岩手県北上市二子町
電話番号
0197-64-2111(北上市農林企画課)
アクセス
北上駅から車で10分
営業時間
旬の時期
10月中旬~11月

農村民泊まやごや新米

新米 新米
住所
岩手県奥州市胆沢区若柳字荒谷52
電話番号
0197-46-2376
アクセス
岩手県交通「一本松」徒歩5分
営業時間
予約受付:10:00~17:00  ※新米が頂けるかは要確認
旬の時期
10月中旬~

前沢牛オガタ 味心

前沢牛 前沢牛
住所
岩手県奥州市前沢区塔ヶ崎102-4
電話番号
0197-47-4129
アクセス
岩手県交通「丁切」徒歩5分 
営業時間
11:30~15:00(ラストオーダー14:30)17:00~21:00(ラストオーダー20:30)定休日:木曜日
旬の時期

須川温泉 栗駒山荘紅葉露天

栗駒山荘 栗駒山荘
住所
秋田県雄勝群東成瀬村椿川字仁郷山国有林
電話番号
0182-47-5111
アクセス
岩手県交通「須川温泉」徒歩10分
営業時間
※11月4日~2015年4月下旬頃まで冬期休業
旬の時期
9月下旬~10月上旬