164年の歴史を持ち、世界で最も古いスポーツトロフィーであり、今なお、世界中で延べ9億人もの人が観戦するビッグイベント。それが、世界最高峰のヨットレース「アメリカズカップ」。その「アメリカズカップ」に今、日本から“ソフトバンク・チーム・ジャパン”が果敢に挑戦している。 最先端技術で建造されたヨットを鍛え抜かれた海の男たちがその技術と情熱を懸け、死力を尽くして戦うのが「アメリカズカップ」。 これまで164年間、34回にわたって繰り広げられてきた、アメリカズカップを巡る戦いは激しいものであった。前回大会、ディフェンディングチャンピオン、オラクル チームUSAとチャレンジャー、エミレーツ チームニュージーランドの戦いは後世に語り継がれるであろう戦いとなった。先に9勝すれば王座という戦いの中、チーム ニュージーランドはスキッパー ディーン・バーカーの指揮のもと、連勝を重ね8勝1敗と圧倒的な成績で、アメリカズカップ奪取まであと1勝と迫った。しかし、そこからチームUSAはヨットに微妙な修正を加えることによって破竹の8連勝で大逆転勝利。アメリカズカップ防衛を果たしたのだ。 あれから2年、35回大会、チームUSAに挑戦すると名乗りをあげたのはフランス、スウェーデン、ニュージーランド、イギリス、そして日本の5か国。 「ソフトバンク・チーム・ジャパン」と名付けられた日本チームは、関西ヨットクラブの挑戦をソフトバンクグループがサポートして結成された全く新しいチーム。総監督にはかつてニッポンチャレンジにも参加し、今回はバウマンとしても参戦する日本を代表するトップセーラーの早福和彦氏。 また、スキッパーとしてヨットの指揮を執るのは、前回大会でチームニュージーランドのスキッパーであったディーン・バーカーが雪辱を期して臨むこととなった。 そして、アメリカズカップへの挑戦者を決める、ワールドシリーズが開幕した。番組では、第１戦イギリス・ポーツマス、第２戦スウェーデン・ヨーテボリ、第３戦イギリス領・バミューダでのソフトバンク・チーム・ジャパンの戦いぶりと、来年の展望なども紹介していく。