THEナンバー2

毎週月曜22時オンエア

綺羅星の如く、日本史を彩る名将たち。 私たちがよく知る歴史の表舞台、 その陰には常に「ナンバー2」の存在がありました。いわばそれはもうひとつの「歴史物語」。

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黒田官兵衛

ゲスト:加来耕三/ リポーター:JIN


THEナンバー2 今回は黒田官兵衛。影の軍師として、秀吉を天下人に押し上げ、その秀吉に最も恐れられていた男と言われている。姫路城城主、黒田職隆の長男として生まれた一家老がどのようにして天下への道を歩んだのか。黒田官兵衛の真実に迫ります。

秀吉との出会い

官兵衛が姫路城主になったとき、主従関係にあった主君・小寺政職に天下の形勢を問われた。官兵衛はこれから天下を握るのは織田信長と答える。29歳で織田信長に謁見し、息子の長政を人質に差し出し、信長に忠誠を誓った。信長は官兵衛を最前線に配属、中国攻めのために入った播州で官兵衛は秀吉と出会う。この出会いによって官兵衛の運命が大きく動き出す。毛利攻略の時、別所長春が寝返る。荒木と親しい官兵衛は信長に説得を命じられるが敵の城、有岡城に幽閉されてしまう。


過酷な幽閉経験から得た「主君を裏切らないという信頼」

有岡城に単独で向かった官兵衛は捕らえられ、牢獄に幽閉される。そこは寝ることも座ることもできない程狭い場所。そこで官兵衛はなんと1年間も閉じ込められることになる。 戻ってこない官兵衛に信長は激怒。人質、長政の殺害を命じるが、竹中半兵衛が長政を かくまう。1年後、有岡城落城とともに官兵衛は救出されるが、骨と皮だけになった体は かさぶたや、あざで覆われ、足かせによってできた左足の傷は膿み、曲がったまま戻らないようなひどい状況だった。官兵衛は主君小寺から独立し、秀吉直属の武将となった。 幽閉によって体が不自由だった官兵衛は輿に乗って出陣したという。 秀吉とともに官兵衛は中国征伐に乗り出す、その途中、あの事件が起こる。

秀吉に最も恐れられた男 黒田官兵衛

備中高松城の水攻めが始まった。この城を落とせば中国を制したも同然。そのとき、明智光秀が信長に謀反。訃報を聞いた秀吉は泣き崩れた。その横にそっと近づき、官兵衛は 言った。「今こそ、天下を取るときでございます。」この一言が秀吉の運命を変える。光秀を討って天下を取るには一刻も早く東へ向かわなければならない。後に中国大返しと呼ばれる奇跡を起こし、秀吉軍は明智軍を打ち破る。続く賤ヶ岳の戦いで柴田勝家を破った秀吉はついに天下をとる。秀吉が黒田官兵衛を最も恐ろしいと考えた瞬間。それは、あの 一言を聞いたときだったのかもしれない。「俺とまったく同じことを考えている男がいる・・・」信長の死に涙しながらも次の行動を考えいてた秀吉にとって、その一言は 恐るべきライバルが部下の一人に存在していたことを教えてくれたのである。


秀吉のそばにいながら 秀吉に一番恐れられていた男、黒田官兵衛。
能力も野心もありましたが 一年間の地下牢幽閉生活の後は
少しそのナリを潜めていた感じがします。
秀吉はいつかまた前の性質が顔を出すと見抜いていたから
官兵衛をおそれたのでしょうね。
歴史に「もし」は禁物ですが
秀吉ににらまれたからといってあわてて官兵衛が隠居せず

豊臣家の参謀だったなら….豊臣家はもう少し長生きしていたかも…