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#39 「晩冬に神の雪耀く 天狗岳」(4月5日 放送)

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八ヶ岳。長い稜線のうち、南側には天を突く岩稜が続き、一方の北側にはなだらかな森が広がる。その八ヶ岳の特徴を「情熱と瞑想」と著したのは、登山家で随筆家の山口耀久(やまぐちあきひさ 1926- )。

山に親しみ数多くの文章を綴った山口が「わが心の山」と呼んだのは、南八ヶ岳に近い北八ヶ岳の双耳峰、天狗岳(2646m)。その東西の頂きは荒々しく、しなやかであるという八ヶ岳の二面性を兼ね備える山であった。

冬山入門コースでもある天狗岳を目指すのは、かつて僧侶を志し、のちに箱根路を経てマラソン選手として活躍した俳優の西田隆維。今回が初登山の西田。瞑想の森で、凍てつく岩稜で新たな風景と出逢う。

【 ロケ日: 3月9日~12日 】

見どころ
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啓蟄を過ぎて三寒四温の八ヶ岳。麓の針葉樹林ののどかな春の風景は、いわゆる南岸低気圧のもたらした大雪で一変。地元で上雪-神雪(かみゆき)と呼ばれる雪をまとう樹林帯は、瞑想の森の名にふさわしい神秘的な空間となりました。

翌朝。高気圧下の天狗岳は零下20度の晴天。深い青空の下、輝く雪を踏みしめ進んだ稜線には、澄みきった風景が広がっていました。冬と春とがあいまじる、限られた季節にだけ姿をあらわす八ヶ岳の美しさをご覧下さい。


取材後記
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ロケは3月、春まぢか。けれども初めての雪山、天狗岳は厳冬期。メタボ気味のわが体躯に冬山装備は切なくのしかかり、めまぐるしく変わる天気も身にこたえました。

ああ、この編集後記を書いている職場の机より天狗岳はとてつもなく広く、その天狗岳より八ヶ岳はさらに広い。その八ヶ岳よりも広い世界を映像の中で表現できるでしょうか?

マラソンシューズをアイゼンに履き替え雪山重装備を身に付け、荒れる天気をも味方に頂きを目指した「名峰の韋駄天」こと西田さんの情熱、熟練スーパーガイドさんの的確な判断、パワフル歩荷さんの玉の汗、黒百合ヒュッテの美味しいご飯、そして撮影スタッフ陣の有形無形の励ましに心から感謝します!


今後の山の予定