グリーンの教え Wisdom of Golf 毎週土曜日23時00分

#26「感情をコントロールする1秒ルール」金 聖響

小澤征爾をテレビで見て指揮者を目指した聖響。
練習を見学させてもらって、見よう見まねで盗んだのが一番大きいと語る。
まず己を知り身の丈を把握することで自分のできることとできないことを選別したのだ。
自分をしっかりと客観的に見つめ冷静に判断し、今の自分を嫌でも認め受け入れて成長する。

指揮者は演奏者にミスがあっても何もなかったようにふるまうことが必要で、顔にも態度にも出さない。
ミスをしたときも、投げ出したらおしまいなのだ。
この辺でいいや、という妥協は絶対に許されない。
もっと先を追い求め、もっと面白いことがあるはずだと向上心を持ち続けることが大切である。

指揮者は球を打たないので場の空気を読む力を問われる。
常に冷静にいるのが大事で、ゴルフにも同じことが言える。

金はゴルフと音楽には共通して大切なことは「いかに感情をコントロールするか」ということ。
感情をコントロールすための方法を身につけることで、仕事においても、ゴルフにおいても、強い自分をキープできるというのだ。

聖響の言う「感情をコントロールする1秒ルール」にあなたは何を感じるだろうか?

今回のゲスト

指揮者 金 聖響

金聖響・40歳。端正な顔立ちと人懐っこい人柄で、これまでの指揮者のイメージを覆し、クラシックの指揮者にしては珍しく、様々なジャンルのメディアで活躍し、注目を浴びる人気若手指揮者だ。
1970年、大阪に生まれた金は、14歳のときに一家で渡米。その1年後、15歳のときに目にした音楽番組の影響で金は指揮者を目指すことを決意。
そして、高校、大学をアメリカで過ごした金だったが、幼少時から音楽漬けだったかと思えばそうではないという。むしろ親は音楽家への道に反対し、その意向に沿って大学では哲学科に通ったのだ。
しかし、その一方で指揮者になりたいという思いは加熱、独学で指揮の勉強を続けた。
その甲斐あって、音楽大学を経て、プロ指揮者としてデビューを果たしたのだ。
聖響がゴルフを始めたのは大学生の頃、父親に勧められたのがきっかけだという。
そんな聖響がゴルフから学んだ「グリーンの教え」とは?


収録を終えて

by 岡田理江

金 聖響さんのグリーンの教えは!
『感情をコントロールする1秒ルール』

聖響さんはゴルフでもショットをしたらすぐに切り替え、次のショットの事を考えるそうです。私はまだ切り替えが上手くないんだなと、自分自身のラウンドを思い出しました。
指揮者というお仕事は、一曲一曲に全身全霊を注ぎこむ、まさに体力も必要な仕事だということも実感しました。
聖響さんは人を引き付ける不思議な魅力がある方だと思います。スタジオでお会いした聖響さんの印象はタクトを振っていらっしゃるときと、まるで別人でした。私もぜひ一度タクトを振っている聖響さんを見てみたいです。


次回のゲストは井上誠一設計のゴルフ場の四季折々の情景に魅了され、
写真を撮り続けている写真家 山田 兼道さんです。