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2013年1月26日放送

日銀は22日の金融政策決定会合で、2%の物価上昇率目標の導入などを柱とした政府との共同声明を決めた。新たな金融緩和策として、2014年から期限を定めず毎月13兆円の国債などを買い入れる無期限緩和の導入も決めている。

一方の政府は、日本経済の競争力と成長力の強化に向けた取り組みを推進するほか、財政の信任を確保するための取り組みも約束。政府と日銀がデフレの脱却に向け連携を強化する姿勢を強調した。

もっともこれらの決定は、いずれもある程度予測されていた範囲のことであり、サプライズとはならなかった。今後は政府と日銀が、こうしたコミットメントをどう実行に移すかどうかに、マーケットの注目が集まるだろう。

ドル円相場は88円〜90円台のレンジに入り込んでいる。日銀の発表後、上下に少し変動したものの、レンジを大きく抜けるような動きにはならなかった。11月には79円台で推移していたことを考えると、ほぼ2ヵ月の間に約11円、14%程度の円安に振れてきたことになる。一方的な動きが続いたため、ここからはもみあい、ないしはスピード調整で若干の円高に進む可能性がる。

目先は調整局面と判断される。ドル円、ユーロ円共に、もみあい、ないしは多少の円高を想定しておきたい。

もっとも、海外のヘッジファンド勢の多くは、まだ円安は始まったばかりとみている。ある程度の調整期間を経て、再び円安方向に推移する展開を想定しておきたい。

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