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2011年5月21日放送

今週18日、FOMCは4月26・27日分の議事要旨を公表。その中で「出口戦略について話し合いが行われた」ことが明らかになっている。また、出口戦略の第一歩として、ほぼすべてのメンバーが「昨年8月に開始したMBSの償還金再投資をやめる」ということで一致したとしている。更に「短期金利の誘導目標を引き上げた後に証券を売却することを多くの人が主張している」ことも明かされた。

では、出口戦略はいつ行われるのか?今の市場の関心はそこにある訳だが、これ対しては「政策正常化(=出口戦略)のシナリオについて議論したが、正常化に向けた動きが近く開始されることを意味しない」と釘を刺している。

FRBは出口戦略について熟慮しているものの、いつ開始するかはまだ決めかねている模様。これは米経済に減速感が見られることと無縁ではないだろう。今週発表された住宅指標は、建設許可件数が予想59.0万件に対して55.1万件。住宅着工件数が56.9万件に対して52.3万件と、依然として低位に張り付いたままとなっている。また、5月第1週に発表されたISM指数は製造業指数は前回値61.2に対して60.4、非製造業指数は前回値57.3に対して52.8となり、これも非常に弱い結果だった。

このように米国経済は至る所で減速感が見られる。今回、出口戦略について議論されたということで、金融政策の正常化への動きを期待する声も聞こえるが、実際の金融政策正常化はまだ先のことだと考えておきたい。

米国の出口戦略がまだ実施に移されないことを背景に、ドル円は上値が重くなりそう。また、ドル円がドル安・円高となれば、ユーロ円はユーロ安・円高となり、こちらも上値を抑えられることになりそうだ。

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