世界の窓

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番組詳細

#525クロアチア/デズニッチ「誓いの窓」

#525クロアチア/デズニッチ「誓いの窓」

2017年06月23日放送
クロアチアのヴェリキ・タボル城は、16世紀の優美な城で、メインの塔のバルコニーはルネサンス様式のアーチの天井と美しい壁画に囲まれた室内式。城には悲劇の伝説がある。城主の子フレデリックは村娘ヴェロニカと恋に落ち、駆け落ち。怒った父は娘を捕え処刑してしまう。フレデリックはヴェロニカの霊を慰めるため城から見える丘に礼拝堂を建て、毎日バルコニーの窓から礼拝堂を眺めつづけたという。自分の心は変わらないと、永遠の愛を誓いながら…。

#524南アフリカ/フランシュフック「ユグノーの末裔」

#524南アフリカ/フランシュフック「ユグノーの末裔」

2017年06月16日放送
フランス人の街角を意味するフランシュフックは、宗教迫害を逃れてフランスから移住してきたユグノー教徒が作った町。彼らはケープダッチ様式の家に暮らし、ワイン用のブドウを栽培してきた。正面入り口の両側に左右対称に窓があり、家全体を上から見るとHの字になっているのがケープダッチ様式の特徴。窓を改築しても元の建築様式をそのまま残した伝統家屋。その窓辺には穏やかに微笑む先祖たちの姿があった。

#523南アフリカ/ムプマランガ「ンデベレの壁画」

#523南アフリカ/ムプマランガ「ンデベレの壁画」

2017年06月09日放送
南アフリカのムプマランガに暮らすンデベレ族の女性は代々、家の壁に幾何学模様を描きカラフルに飾ってきた。ランプや階段など身近なものをオリジナルのアイデアで抽象化した幾何学模様。窓はまるでその幾何学模様の一部のよう。カラフルに彩られた家々は、自分たちの居場所を主張するためだった。しかし次第にその伝統は失われつつある。その伝統を守るため、娘や孫に伝えようとしている一人の女性に出会った。

#522ミャンマー/バゴー「蘭の家」

#522ミャンマー/バゴー「蘭の家」

2017年06月02日放送
かつてミャンマーを支配したモン族の都バゴーに「蘭の家」と呼ばれる古い木造住宅がある。稀少な蘭を生産することで有名な家なのだ。家の作りは典型的なミャンマーの伝統住宅で家の二階正面に光を採り入れ換気をするための窓を配した小部屋がある。このうちの東の窓が今は開放厳禁となっている。窓を開け風通しをよくすると外に吊した鉢がぶつかりあい蘭が傷んでしまうからだ。この家では窓は人間よりも蘭優先で使用されている。

#521クロアチア/ロヴィニ「海の城塞都市」

#521クロアチア/ロヴィニ「海の城塞都市」

2017年05月26日放送
クロアチアのロヴィニは中世からの城塞都市。アドリア海に向かって家々がそそり立ち独特の景観を形づくっている。でも、なぜロヴィニの家は海を見下ろすように建っているのだろうか。主のダニエラさんの家の反対側には城壁の門がある。家は城壁の外に建っているのだ。当時、城壁の外に家を建てるのは禁じられていたが、何軒かは特別に許されたという。窓からの一面のアドリア海に当時の人々は何を見たのだろうか。

#520フランス/カンヌ「幻の映画祭」

#520フランス/カンヌ「幻の映画祭」

2017年05月19日放送
カンヌ映画祭。第一回カンヌ映画祭のポスターは第2次世界大戦の勃発で、中止に。南フランスのカンヌ市街を見晴らす丘に建つドメルグ邸。幻のポスターをかいたのが、ジャン・ドメルグ、妻オデットは彫刻家だった。家の北側には、オデットが夫のために作った窓がある。ここがカンヌ国際映画祭の最終審査の会場。ここは長く秘密にされてきた。映画祭の喧騒に沸く町を逃れ、映画の歴史は作られてきたのだ。 

#519スペイン/バルセロナ「呼吸する家~ カサバトリョ後編」

#519スペイン/バルセロナ「呼吸する家~ カサバトリョ後編」

2017年05月12日放送
バルセロナのカサ・バトリョは元々あったビルをアントニオ・ガウディがリフォームしたという珍しい建物だ。そこでは「機能と美観は対立しない」と唱えていた天才建築家の考えを随所に見ることができる。例えば建物の中心となる吹き抜け。外光が届きにくい下の部分では窓を大きく壁の色は明るくした。天窓に近付き自然と明るくなる上に向かうに従って窓は小さく壁の色は濃くなってゆく。明るさのバランスをとる為の天才の技である。

#518スペイン/バルセロナ「呼吸する家~ カサバトリョ前編」

#518スペイン/バルセロナ「呼吸する家~ カサバトリョ前編」

2017年05月05日放送
バルセロナのグラシア通りにあるカサ・バトリョは天才建築家アントニオ・ガウディが普通のビルをリフォームした珍しい建物。完成当時市民に衝撃を与えたという巨大な二階メインサロンの窓が今もなお人目をひきつける。この窓は重りを使ったシステムにより力のない人でも容易に開け閉めができるから驚きだ。大きな窓からたっぷりと光を取り入れ開け放った窓から存分に空気を出し入れする。ガウディのテーマは採光と換気だった。

#517ミャンマー/バゴー「クリスチャンの人生」

#517ミャンマー/バゴー「クリスチャンの人生」

2017年04月28日放送
ミャンマーのバゴーはヤンゴンより歴史ある古都である。そこで見つけた古い家はミャンマーの伝統様式で建てられており家の手前が高く奥が低い。窓際がすっきりしているのは仏教徒の家をクリスチャンが買い取り仏壇を撤去したせいだ。その息子の現オーナーは家の外にテラスを作りもう窓をひとつ設置した。外窓の内側には簾をつけた。おかげで古い家は雨期の激しい雨、乾期の強烈な日差しから守られている。防犯にも役だっている。

#516ミャンマー/ダウェイ「海の町のちいさな出窓」

#516ミャンマー/ダウェイ「海の町のちいさな出窓」

2017年04月21日放送
ミャンマーのダウェイは海に近く漁港もビーチもある暮らしやすい町。ここでは家の壁から突き出たような小さな出窓をよく見かける。とても気になる。家を売ってくださいというオファーが殺到しうんざりしているという薬屋さんの家を訪ねるとやはりこの出窓が二階にあった。二階に上がり見せてもらうとなんとそれは仏壇だった。仏壇が部屋の外にあるわけは神聖な仏の頭の上を人の手や物、何ひとつ通らせないようにするためだという。

#515南アフリカ/ケープタウン「彩りの町」

#515南アフリカ/ケープタウン「彩りの町」

2017年04月14日放送
南アフリカ、ケープタウンの一角にあるボ・カープ地区。家々はカラフルに塗られている。その色には、かつてインドネシアやマレーシアから奴隷として連れてこられた人々の、解放された喜びが表現されているのだ。隣どうしで同じ色に塗らないのは暗黙のルールで、好きな色に塗ることができる。しかし窓を好きなように変えることはできない。その窓から見える彩の町には、つらい過去と住人の喜びがあった。

#514 南アフリカ/ステレンボッシュ 「ワインランドの邸宅」

#514 南アフリカ/ステレンボッシュ 「ワインランドの邸宅」

2017年04月07日放送
南アフリカ、ステレンボッシュはワインランドと呼ばれるワインの一大名産地。ブドウの種を持ち込んだオランダ人は、建築様式も持ち込んだ。それはケープダッチ様式と呼ばれている。家の顔でもある正面の妻壁にある入り口と、その両側に取り付けられた大きな窓は左右対称になっているのが特徴。この地方で採れる木材で作られた窓もケープダッチ様式。この窓辺はワイナリーを経営してきた家族代々のお気に入りの場所だった。

#513ミャンマー/レーグー「イギリスの赤レンガ」

#513ミャンマー/レーグー「イギリスの赤レンガ」

2017年03月31日放送
ヤンゴンの近郊レーグーにある赤レンガの家。赤レンガは19世紀大英帝国繁栄の象徴である。その後大英帝国への憧れから世界各地で赤レンガ建築が次々と誕生した。ただしこの家は上空から見るとミャンマーの伝統住宅の特徴がある。温度調節用の小部屋が家の正面に突き出しているのだ。窓を開けここでまず風をよく通し室温を下げる。その空気が家の奥に広がっていく。正面は北向きで直射日光が入らない。熱帯ならではの工夫である。

#512ミャンマー/ヤンゴン「戦争と平和と植民地と」

#512ミャンマー/ヤンゴン「戦争と平和と植民地と」

2017年03月24日放送
ミャンマーのかつての都ヤンゴンでは第二次世界大戦中イギリス軍と日本軍の激しい戦闘が行われた。日本軍が占領し宿舎として使われた邸宅もある。軍の宿舎となるほどだから大きな家で地元の気候に合う風通しのいい快適な設計だった。しかし窓だけはイギリス風である。ガラスや真鍮製の留め金、ガラス製のノブなどがイギリス本国から持ち込まれた。主の女性の祖父母は二人共イギリス人とミャンマー人の混血だった。

放送10周年スペシャル~窓から見える先駆者たちの物語~

放送10周年スペシャル~窓から見える先駆者たちの物語~

2017年03月22日放送
※よる7:00~7:54放送

2007年から始まった番組は、10年間500回の放送で88か国のさまざまな窓を紹介してきた。今回はスペシャル版として、建築、芸術、エンターテイメントなどのジャンルにおいて未来を切り開いた「先駆者」にスポットをあてる。後世に残した功績、先駆者ならではの波乱に満ちた人生を辿りながら、彼らが「窓」の向こう側に見ていた未来を紐解く。
◆番組でとりあげる「先駆者」
【建築家】アントニオ・ガウディ
【登山家】テンジン・ノルゲイ
【芸術家】パブロ・ピカソ
【政治家】 ネルソン・マンデラ

#511ルーマニア 「山の暮らし」

#511ルーマニア 「山の暮らし」

2017年03月17日放送
ルーマニア。サリシュテ・デ・スス。村人は農業を営み、自給自足の暮らしを続けてきた。石積みの上に建つ木造の家。驚くのは壁の窓の多さ。さらに面白いのは窓の内側にもう一つ窓があること。この中が居間です。なぜ二つも窓があるのだろう。壁で囲んでしまうと昼間も明かりが必要。昔は電気もなく灯油のランプしかなかったため、窓が沢山あれば、自然の光だけで過ごせる。電気がなかった山の暮らしの知恵だった。

#510ハンガリー 「茅葺き屋根の村」

#510ハンガリー 「茅葺き屋根の村」

2017年03月10日放送
ハンガリー、メズーク・ヴェシュドは茅葺き屋根の村で早くから伝統工芸が発達。マチョー刺繍は世界文化遺産。陶芸作家のティボールさんの家も典型的な農家の造りだ。小さな家にお伽噺のような窓。でも窓は開く事ができません。実は取り外し式の窓なのだ。こんな窓が残る家は、もう、村でもここだけ。昔から大家族の女性たちは、この窓辺で手芸や織物に精を出した。小さな窓辺に宿る、手仕事の記憶。

#509ミャンマー/ヤンゴン「春節に祈る」

#509ミャンマー/ヤンゴン「春節に祈る」

2017年03月03日放送
ミャンマー最大の都市ヤンゴンの中華街。1月27日は春節、中国の正月である。人々は窓を開け、窓枠に線香を立て今年一年の家族の無事と健康を祈る。また、金箔を貼った紙を燃やしその煙を開け放った窓から天に送る。「私はあなたにたくさんの金を送りましたからあなたも私にたくさんの金を送ってください」、というお祈りだという。イギリス植民地時代のカラフルな色ガラス窓の下に一家は勢ぞろいして春節を祝う。

#508タイ/アユタヤ「国王を悼む」

#508タイ/アユタヤ「国王を悼む」

2017年02月24日放送
2016年10月13日、タイは悲しみに包まれた。国民の尊敬を集めていたプミポン国王が88歳で世を去ったのだ。以来タイでは国王の喪に服す状態が続いている(2017年1月)。世界遺産アユタヤ遺跡で知られるアユタヤの町でも人々は黒い服に身を包み、窓辺に亡き王の写真、白黒のリボン、花を飾り偉大な国王に弔意を表していた。弔意を表す窓。この状態がいつまで続くかは誰もわからないという。

#507ハンガリー/ミシュコルツ「鉄のコロニー」

#507ハンガリー/ミシュコルツ「鉄のコロニー」

2017年02月17日放送
ハンガリー。ミシュコルツは製鉄の町だった。コロニーと呼ばれる職員の集合住宅、教会や学校などが建設されたのは、100年前。夢の未来都市。煉瓦の壁とモダンな窓。二重窓で室温を快適に調節できる。コロニーには強固なコミュニティーがあった。しかし社会主義時代が終わると時代遅れの工場は破たんする。かつての未来都市を彩ったレンガのコロニー。その窓辺では、残った住人が、これからの生き方を模索している。

#506ハンガリー/ペーチ 「ジョルナイの街角」

#506ハンガリー/ペーチ 「ジョルナイの街角」

2017年02月10日放送
ハンガリー。ペーチ。旧ジョルナイ邸。フィンクス像が守るその家は、東欧と西欧、さらにアラブ風もないまぜとなった、エキゾチックな佇まい。その名も「ジョルナイ・タイル」で覆われている。壁そして屋根も。窓辺にも独特の色を放つタイル装飾がふんだんに施されている。ジョルナイのタイルは、ここから19世紀末、ヨーロッパを席巻したアールヌーボー様式と出会い、ハンガリーの街並みをまさに輝かせたのだ。

#505ルーマニア トランシルヴァニア地方「ビスクリ村のおばあちゃん」

#505ルーマニア トランシルヴァニア地方「ビスクリ村のおばあちゃん」

2017年02月03日放送
ルーマニア。トランシルヴァニア地方のビスクリ村。1200年頃、ドイツ系移民が作った村。窓を開けてくれたのは、主のサラさん。素朴な木の風合いが残る、白い窓辺。窓を刺繍のレースで飾るのは、村の古くからの伝統だ。家族は一つの部屋で暮らし、そこが台所であり寝室で居間だった。村は孤立していて農業で暮らしてきた。そのために美しい風景が残されたのが。白い窓辺には、今も、昔のままの時間が流れている。

#504ルーマニア シギショアラ「時計塔の広場」

#504ルーマニア シギショアラ「時計塔の広場」

2017年01月27日放送
ルーマニア。シギショアラのシンボルは時計の塔。中世、街は商工業で栄え、同業者組合、ギルドが発達した。城壁には今も、皮革職人、肉店、靴職人など、ギルドの塔が街を見守っている。広場にある1500年に建てられたバロック様式の家。主のニクラエさんは塔の時計守だった。窓の向こうは時計塔。窓に花を飾るのは街の古くからのおもてなし。花が彩る時の窓辺。ここは今も時計塔が時を告げる、古き町。

#503イギリス ウェストサセックス州 「アップパーク・ハウス」

#503イギリス ウェストサセックス州 「アップパーク・ハウス」

2017年01月20日放送
貴族の館、アップパーク・ハウスは1690年に建てられた。配膳室にあるステンドグラスのデザインは、当時の流行の最先端だ。その窓の裏に設置されたオイルランプの光が、主が食事をするダイニングルームを照らした。一方、地面に埋もれたような窓の下。半地下の部屋で働く使用人の中に作家HGウェルズの母がいた。ウェルズの少年時代のここでの生活が、後の執筆活動に大きな影響を与えたと言う。

#502イギリス ウォリック 「退役軍人の家」

#502イギリス ウォリック 「退役軍人の家」

2017年01月13日放送
イギリス、ウォリックの一角にあるロードレスター・ホスピタルは、15世紀に建てられた当時の姿を残しています。古くから退役軍人の終の棲家で、今もその伝統が残っています。施設のとある窓の下には、ここを創設した初代のマスターであるレスター伯の家紋がありました。彼を始め歴代のマスターが住んできた部屋の窓は、アーチが4つ並ぶジョージアン様式。その窓が切り取る中庭の風景は600年前と変わらない景色です。

#501ハンガリー ブダペスト 「リストのピアノ」

#501ハンガリー ブダペスト 「リストのピアノ」

2017年01月06日放送
ハンガリー、ブダペスト。アンドラーシ通りに建つネオルネッサンス建築の旧リスト音楽院。2台のピアノが置かれたサロン。ピアノにはリストの名。この部屋の主は、あのピアノの魔術師、リスト。音楽院の院長をつとめた彼の住居だった。窓には当時のままの取っ手。リストも幾度となく手を触れたことだろう。そして、窓から美しい通りを眺め、弟子たちのピアノの音色に耳を傾ける…そんな姿が見えるような気がする。

#500ハンガリー ブダペスト 「アールヌーボーの館」

#500ハンガリー ブダペスト 「アールヌーボーの館」

2016年12月30日放送
ハンガリーの首都ブダペスト。地質学研究所。19世紀末、ハンガリーを席巻したアールヌーボー建築の傑作です。一歩足を踏み入れると、そこは異空間。海の底?それとも宇宙…時空を超えた世界にいざなわれる。作ったのは建築家レヒネル・エデン。窓には訪れた新時代への希望が込められた。玄関扉の大きなガラス窓には繊細な植物模様が施され、豊穣のシンボル「生命の樹」がハンガリーの永遠を謳いあげている。

#499ルーマニア デセシュティ デセシュティの木造教会

#499ルーマニア デセシュティ デセシュティの木造教会

2016年12月23日放送
ルーマニア北部、マラムレシュ地方。デセシュティ村の木造教会、とんがり屋根の聖パラスキバ教会。石は一切使っていない。木造の教会が建てられた訳は他民族の支配者が石造の教会を建ててはいけないと禁止したからなのだ。壁をくり抜いた小さな窓は18世紀後半、建築当時のまま。荒削りな切り口が村人の思いを残している。壁にも天井にも当時の画家がイコンをかいた。窓に浮かび上がるイコン。異民族の支配に苦しむ人々を、木造教会が慰めたのだ。

#498ルーマニア ルマン 「ドラキュラ城」

#498ルーマニア ルマン 「ドラキュラ城」

2016年12月16日放送
「吸血鬼ドラキュラ」舞台となったルーマニアのブラン城。しかし、モデルとされるブラド・ツェペシュ三世は、この城に住んだことはありません。代々の王の寝室がある北向きの窓。ここからトランシルバニア地方が一望できます。しかし南向きの壁には国境を超えてくる敵に備え、銃を撃つ小さな窓しかないのです。ここは戦いの要塞だったのです。北と南、2つの窓が語る、戦争と平和。大地の激動の歴史を城が記憶していました。

#497花とアヒル (インドネシア スマトラ島)

#497花とアヒル (インドネシア スマトラ島)

2016年12月09日放送
スマトラ島のブキティンギにある舟の形の伝統家屋。主の女性はスマトラに多い民族ミナンカバウの生まれで家は女性が受け継ぎ守るという伝統がある。それを裏付けるように外窓にはおびただしい花の彫刻が。ミナンカバウは女性が主役の母系社会。花は女性を象徴する。そして内窓にはアヒルの羽。リーダーに従い、皆で団結し同じ方向を向いて生きよ、という教えだという。

#496イギリス チャーチ・ハンバラ 「茅ぶきの伝統家屋」

#496イギリス チャーチ・ハンバラ 「茅ぶきの伝統家屋」

2016年12月02日放送
イギリスの小さな町チャーチ・ハンバラに、茅ぶき屋根の家があった。約500年前に建てられたという伝統家屋。もとは平屋だったが、今は室内を区切って二階部分を作り二階建てに構造になっている。一階の小さな窓は取り付けられた当時のまま。一階と二階をつなぐ階段部分にあるさらに小さい窓は家が建てられた当時のものだと言う。小さな窓は住人に心地よい空間を与えてきた。

#495イギリス コングルトン 「チューダー時代の屋敷」

#495イギリス コングルトン 「チューダー時代の屋敷」

2016年11月25日放送
16世紀初頭、チューダー時代に建てられたリトル・モートン・ホールは、広大な領地を治めたモートン家の住処。ハーフティンバー様式の壁が、当時高価だったガラスがふんだんに使われた窓で覆われている。窓の縁には家主と大工の名前が彫られていた。さらに市民階級だったモートン家には、王族や貴族にしか認められない家紋もありました。それはモートン家の財力を示すものだった。

#494オレンジの船 (インドネシア スマトラ島)

#494オレンジの船 (インドネシア スマトラ島)

2016年11月18日放送
スマトラ島のパダンバンジャンにある舟の形をした伝統家屋。170年ほど前の建築である。島で見かける他の舟の形をした家との違いは窓を囲む壁がオレンジ色に塗られていること。家は当代の主の曾祖父が建てたもので当時はオランダとの交易が盛んだった。オレンジ色は実はオランダの国の色なのだ。祖先とオランダ人たちは家族ぐるみで交流していたという。彼らがいかに深い友情で結ばれていたかがよくわかる。

#493ダンスする柱(インドネシア スマトラ島)

#493ダンスする柱(インドネシア スマトラ島)

2016年11月11日放送
スマトラ島のパダンにある250年前の伝統家屋。窓を飾る半円は輪廻を表す車輪。窓にはこの島に住むミナンカバウの人々の伝統が刻まれている。あひるの足跡はリーダーに甲斐甲斐しく従えという教えである。地震の時には固定されていない大黒柱が踊るように動き、家が倒壊するのを防いできたという。

#492中国 三江 トン族 「おもてなしの村」

#492中国 三江 トン族 「おもてなしの村」

2016年11月04日放送
中国南部、三江。馬安寨(まあんさい)は少数民族トン族の人々が暮らす村。多くの家が3階建て。狭い山の土地なので、上へと伸びたのです。家の特徴は、外側が広い廊下で囲まれていること。窓から光がたっぷり注ぐ廊下で、作業や手仕事をする。もてなしの祭りでは女性たちお手製の料理が旅人にふるまわれます。外の世界と巧みにつながりながら、ゆっくりと時計を進めてきたいしにえの村だ。

#491中国 桂林 漁村 「福を呼ぶ窓」

#491中国 桂林 漁村 「福を呼ぶ窓」

2016年10月28日放送
中国、桂林。地の底から湧きでたような岩山が連なります。その、川と山に囲まれた、静かな村。名前は「漁村」。およそ400年前の明朝末期、戦乱を逃れた先祖がここに住みつき、村を作りました。玄関の窓には見事な透かし彫りが施されています。神聖な龍。吉兆を表す麒麟。上下2対のコウモリ。上は逆さで「福が来る」と同じ音で「福を呼ぶ」。村人は昔から、窓に縁起のいい動物たちを彫り家の幸せを願ってきたのだ。

#490イギリス イーリー 「大聖堂のオクタゴン」

#490イギリス イーリー 「大聖堂のオクタゴン」

2016年10月21日放送
イギリス、イーリーにある大聖堂の建設は11世紀にはじまり、450年かけて完成した。その途中、屋根の上の石造りの塔が崩壊し、木造で作り直した。それはオクタゴン・ランタン、八角形の塔と呼ばれている。重さを等しく分散させるため八角形にた。オクタゴンの窓からは太陽の光が差し込み、パネルに描かれた天使たちを淡く照らす。最上部に施された救世主のオリジナルの彫刻も含め、その様子はまさに天国。

#489イギリス ケンブリッジ 「ケンブリッジのオリエル窓」

#489イギリス ケンブリッジ 「ケンブリッジのオリエル窓」

2016年10月14日放送
イギリス、ケンブリッジの名門、セントジョンズカレッジは16世紀に創設された。その旧図書館は今からおよそ400年前に建てられたもの。西側の壁には大きく張り出したオリエル窓がある。その一番上の真ん中はこの図書館の建設に寄贈した人物の家紋が施されている。その下には、彼にならって数百年もの間寄贈し、ケンブリッジの知を支え続けた人たちの家紋が並んでいる。それはまさに家系図の窓。

#488中国 浙江省 「諸葛八卦村」

#488中国 浙江省 「諸葛八卦村」

2016年10月07日放送
中国、浙江省。ここには諸葛孔明の子孫たちが暮らす、諸葛八卦村がある。一族がそろって移住したのは700年前、元の時代でした。村の中心にある鐘池。そのほとりにひときわ高い白壁で覆われた家がある。高いところにある、穴のような小さな六角形の窓。高いところの窓は人を寄せ付けない。三国志の時代を駆け抜けた英雄、諸葛亮孔明。ここはその子孫が選んだ安住の地。たくさんの諸葛さんたちが平和に暮らしている。

#487中国 杭州 「六和塔」

#487中国 杭州 「六和塔」

2016年09月30日放送
中国、杭州市。町を流れる銭塘江のほとりに建つ巨大な仏塔、六和塔。創建は10世紀。六和塔は銭塘江の氾濫を鎮めるために建てられた。この塔の構造は特殊で塔は内側と外側に分かれている。内側の塔をすっぽり包む外側の塔は木造で、いくつもの窓が連なる。7階建ての塔の高さは57、89メートル。8面の壁に288の窓がある。当時、世界最高を誇った建築技術のたまものだった。人々の平安を祈ってきた絶景の塔。

#486「スマトラ島のアールデコ」 インドネシア・スマトラ島

#486「スマトラ島のアールデコ」 インドネシア・スマトラ島

2016年09月23日放送
インドネシア、スマトラ島メダンのジョン・ア・フィー邸は1895年の建築。中国移民と現地人の子孫プラナカンである彼はタバコなどの貿易により一代で財をなした大富豪だった。家の様式の基本は祖先の故郷中国の風水に基づくものだが、目を見張るのは二階のダンスホールとその窓。アールデコスタイルで当時のヨーロッパの流行だった。はるばるヨーロッパから運ばれてきたその窓は人の背丈の二倍ほどもある大きなものである。

#485「夢見る17歳」 インドネシア・スマトラ島

#485「夢見る17歳」 インドネシア・スマトラ島

2016年09月16日放送
インドネシア、スマトラ島ブキティンギのプラティウィ邸は1901年に完成したがその後地震で倒壊、1927年に再建された。この辺りでは珍しい洋風建築である。しかし窓には東南アジア伝統の色ガラスが使われ、カーテン代わりとなり直射日光を和らげる。この家のこの窓のために作られたという特注品である。緑色と、オレンジのガラスでは刻まれたデザインがまったく違う。割れたら二度と作ることのできない貴重な窓ガラスなのだ。

#484スペイン バルセロナ 「グエル邸の星」

#484スペイン バルセロナ 「グエル邸の星」

2016年09月09日放送
スペイン、バルセロナのグエル邸はカタルーニャが生んだ天才建築家アントニオ・ガウディの初期最高傑作といわれている。ガウディは家の中央に高さ17メートルのメインサロンを作りそれを取り囲むように部屋を配置した。最上部にはきらめく星空をイメージした天窓、その下では連日パーティや演劇が催され、オーナー一家は黄金の覗き窓からそれを見て楽しんだという。それはさながら、星空の下で繰り広げられる夢の世界だった。

#483スペイン コミーリャス 「600年と300年」

#483スペイン コミーリャス 「600年と300年」

2016年09月02日放送
スペイン北部、大西洋に面した町コミーリャス。その名の由来となったコミーリャス侯爵像が町を見守る。そのコミーリャス侯爵が住んでいた家が残されていた。レンガ作りの塔と邸宅からなる古い家。塔は1415年、邸宅は1718年の建築だという。およそ600年前と300年前の建築である。窓はさすがに後年交換されたものだが、石造りの窓枠は当時のまま。古代建築の特徴であるリンテル=「まぐさ石」を用いた堂々たる作りだ。

#482イラン/カンドヴァン「奇岩の村」

#482イラン/カンドヴァン「奇岩の村」

2016年08月19日放送
噴出した溶岩が急速に冷えて風化した地形が奇妙な景色を生んだ。そこに遊牧民が定住したのは約800年前。カンドヴァンと呼ばれる村の住民は、岩を彫りぬいてその中に暮らしている。窓は南向きがほとんど。たくさんの光が窓から入ると病気を少なくすると、古くから村には伝わる。定住した当初、6世帯だったこの村の住民のほとんどはその末裔。村全体がひとつの家族と言っても過言ではないのだ。

#481イラン/イスファハーン「ペルシャの栄華」

#481イラン/イスファハーン「ペルシャの栄華」

2016年08月12日放送
古都イスファハーンの中心にあるイマーム広場。かつて「世界の半分はここにある」と言われたほど人や物がここに集まった。その一角にあるシャイフ・ロトフォッラー・モスクは王族専用のプライベートモスク。七色を基調としたタイル装飾は当時の栄華を物語る。礼拝堂の中に入ると透かし彫りの窓から差し込む木漏れ日のような光が内部を照らす。ペルシャ時代の置き土産は、芸術家たちにインスピレーションを与える。

#480フランス サンタニエス「コートダジュールのバルコニー」

#480フランス サンタニエス「コートダジュールのバルコニー」

2016年08月05日放送
南フランス、サンタニエス。18世紀の石造りの家がある。当時の形のままの鎧戸。イタリアから越してきた若い夫妻。毎朝、南側の窓を開け、光と風を呼び込む。家畜小屋だった窓は昔の石積み建築の技術の高さを伝えていく。地中海をのぞむ南の窓は暖かだが、北の窓辺は夏でも冷ややか。窓にはアルプスへつながる素晴らしい山景色が広がっている。フランスでは今、都会を離れ自然とともに暮らす人が増えている。

#479フランス パリ 「明るい時間」

#479フランス パリ 「明るい時間」

2016年07月29日放送
パリ郊外。サヴォア邸。設計したのは、建築家、ル・コルビュジエ。大きなガラス窓から、光がたっぷりと部屋に注ぎます。彼はこの家を「明るい時間」と呼んだ。壁ではなく柱で構造を支えることで、縦長ではない、横に連なる窓を初めて可能にしたのだ。それまで石造りの西洋建築は縦長の窓しか作れなかった。コルビュジエは鉄筋コンクリートを使うことで、窓を解き放ったのだ。光をとり入れる窓から光で満たす窓へ。まさに「明るい時間」の誕生だった。

#478フランス ヴァンス 「マチスの礼拝堂」

#478フランス ヴァンス 「マチスの礼拝堂」

2016年07月15日放送
南フランス、ヴァンス。ロザリオ礼拝堂。設計したのは画家、アンリ・マチス。マチスはこのとき、癌にかかっていた。ステンドグラスの黄色は太陽、青は空や海、そして緑は植物などの自然。祭壇のステンドグラスの絵は命の樹と呼ばれ死を表す十字架の道の絵と向かい合っている。それは死を乗り越えた永遠の命を謳っているのだ。ここは、マチスがその死の先に残した祈りそのものだった。

#477窓シンガポール「朝の大事」

#477窓シンガポール「朝の大事」

2016年07月08日放送
アジアを代表する国際都市シンガポールは中国移民の子孫プラナカン文化が息づく町。祖先が中国から伝えた伝統に風水がある。陰と陽、黒や濃い緑と白のストライプで塗り分けられた家は120年ほど前プラナカンの富裕層に流行した。風水が用いられているのは一目瞭然だ。窓にかかるのはやはり陰と陽に塗り分けられた大きなすだれ。朝このすだれを上げて窓を開放し、風を通しいいエネルギーを取り込むことが今でも大切とされている。

#476シンガポール「移民がつくる伝統」

#476シンガポール「移民がつくる伝統」

2016年07月01日放送
15世紀後半以降中国から渡ってきた移民が国の基礎を築いたといわれるシンガポール。その子孫はプラナカンと呼ばれている。彼らの古い集合住宅にはずらりと窓が並ぶ。およそ100年前の建物である。外観は当時のままで西洋と東洋の融合というプラナカン様式の典型的な特徴を備えている。しかし家の中はモダンなシェアハウスに改装されていた。かつての移民のようにやはり夢を求めて外国から渡って来た5人の若者が暮らしている。

#475シンガポール「ドアの窓」

#475シンガポール「ドアの窓」

2016年06月17日放送
シンガポールの目抜き通りオーチャードロードに直結したエメラルドヒルには中国系移民の子孫プラナカンの伝統住宅がずらりと並ぶ。家々は概ねピントゥ・パガァという開閉できる扉窓を備えている。ドアの前に取り付ける「ドアの窓」ともいうべきもので通気と防犯をかねている。上下に絶妙な高さの空きがあり風通しはいいが外から家の中は見えない。中から外は覗くことができる。1900年頃マレーシアから伝えられたものである。

#474イラン アブヤーネ 「赤土の村」

#474イラン アブヤーネ 「赤土の村」

2016年06月10日放送
イランの小さな村アブヤーネ。周辺の赤土で造られた家々は赤く、村も赤く染まっているかのよう。村の女性たちがまとうスカーフは、白地に花柄模様。イランでもこの村だけの伝統となっている。450年前に建てられたという村の一軒を訪ねた。夏の部屋として増築された二階の窓は、床まである大きな窓。開け放つと風が通り、まるで外にいるかのように感じ、涼しく過ごすことができるのだ。

#473イラン シーラーズ 「ピンクモスクの守り人」

#473イラン シーラーズ 「ピンクモスクの守り人」

2016年06月03日放送
イランのシーラーズ。バラが施されたタイルが埋め尽くすナシーロルモルク・モスクは、ピンクモスクと呼ばれている。礼拝堂の窓から差し込む朝日が織りなす幻想美は、多くの観光客を惹きつける。その窓を守っている管理人がいまた。家族が暮らす部屋はもともと聖職者が住んでいた小部屋。そこの窓にもステンドグラスが使われ、花柄のような模様が施されていた。その窓にはモスクを見つめる優しいまなざしがあった。

#472イラン シーラーズ 「ピンクモスク」

#472イラン シーラーズ 「ピンクモスク」

2016年05月27日放送
イラン、シーラーズにあるナシーロルモルク・モスクはピンクモスクと呼ばれている。それはタイルにピンクのバラが描かれているから。礼拝堂の大きなアーチ窓には色彩豊かなガラスがはめ込まれている。ここに朝の光が差し込むと、礼拝堂はまるで万華鏡の中に入り込んだような美しさに変わる。使われている色やその組み合わせは、古くから伝わる教えを表現しているのだ。

#471スペイン/コミーリャス 「ガウディの出発点 後編」

#471スペイン/コミーリャス 「ガウディの出発点 後編」

2016年05月13日放送
スペイン北部コミーリャスにスペインが生んだ天才建築家アントニオ・ガウディの出発点と言われる建築がある。その名もエル・カプリチョ。「気まぐれ」という意味だとか。ここには「音を奏でる窓」がある。窓枠に内蔵された音叉の錘が音を奏でる。と同時に窓の重さと釣り合い開閉を楽にしてくれる。家の発注者は当時の著名な音楽家だった。ガウディはオーナーの個性が家に現れるよう心を砕いたのである。

#470スペイン/コミーリャス 「ガウディの出発点 前編」

#470スペイン/コミーリャス 「ガウディの出発点 前編」

2016年05月06日放送
スペイン北部。大西洋に面した町コミーリャスにスペインが生んだ天才建築家アントニオ・ガウディの出発点と言われる建築がある。その名もエル・カプリチョ。「気まぐれ」という意味だとか。自然にすべてを学んだガウディ。おびただしいひまわりの装飾に覆われたこの建物はひまわりがコンセプト。邸宅の窓は太陽の運行に合わせて設置されひまわりのように太陽の運行を追いかける。設計を始めた時なんとガウディは30歳の若さだった。

#469フランス・コアラーズ 「太陽の村」

#469フランス・コアラーズ 「太陽の村」

2016年04月29日放送
南フランス。太陽の村と呼ばれるコアラーズ。村の歴史は古く13世紀。厳しい自然に絶える為、強固な石造りの村。狭い路地の壁にはどの家も小さな窓が着いている。鎧戸が一部だけ開く。そして左も。さらに窓を開く。開閉するこの鎧戸はプロバンス風で風を通し外からは見えずらく強い日差しから守ってくれる。主のミレイユさんが守ってきた古い家。窓には夫や家族の思い出が染み付いている。鎧戸の路地を春の風が通り抜ける。

#468フランス・カーニュ「ルノワールの光」

#468フランス・カーニュ「ルノワールの光」

2016年04月22日放送
南フランス、カーニュ。広大な敷地のなかに印象派絵画の巨匠ルノワールが晩年、家族とともに暮らした家があります。北側にある大きな窓がアトリエです。晩年リューマチを患って指が動かなくなり、車椅子に坐り腕に筆を括りつけて絵を描きました。家族はルノワールを介護して腕をパレットに運び絵の具をつけました。最期まで光の世界を追い続けたルノワール。大きな窓は当時と変わらない光で部屋を包んでいる。

#467スペイン サンジョアンデシピ「ガウディの弟子」

#467スペイン サンジョアンデシピ「ガウディの弟子」

2016年04月15日放送
バルセロナ郊外の町サンジョアンデスピには奇抜なデザインのモデルニスモ建築の家が多く残されている。その代表とも言えるカンネグレはガウディの弟子ジョゼップ・マリア・ジョジョールの作品。もともとあった大きな古い民家を15年かけて改修した結果地味だった家はすっかり華やかなモデルニスモ建築に生まれ変わった。そのシンボルが中央の出窓である。中世の姫君が乗るような豪華な馬車をイメージしてデザインされたという。

#466スペイン/アルマグロ「いちばん大切なもの」

#466スペイン/アルマグロ「いちばん大切なもの」

2016年04月08日放送
ラマンチャ地方アルマグロのマヨール広場。中世の姿をそのままに伝えるこの広場をスペイン一美しいと言う人もいる。広場を挟んで窓枠が緑色に塗られた窓がずらりと並ぶ二つの建物。17世紀頃の建築だという。緑は古来悪しきものの侵入を防ぐ色とされてきた。当時広場では闘牛や演劇が盛んに催され窓はその特等観覧席だった。今では内部を改装し住民もいる。訪ねてみると窓辺でこの町伝統のレース織りをする婦人がいた。

#465マントン「地中海の光」

#465マントン「地中海の光」

2016年04月01日放送
南フランス、イタリアとの国境にある小さな港町マントン。パステルカラーの古い街並は、12世紀ごろ形づくられました。朝、鎧戸を開けると、地中海の光と風が部屋を満たします。海をのぞむ窓には、強い日差しをさけるため鎧戸が欠かせません。窓はベランダに通じています。週末になると家族や友人が集まり、ベランダでパーティーを楽しみます。マントンの窓辺は、家族と友人の心をつなぐ社交の場だ。

#464パリ「ヴァンドーム広場」

#464パリ「ヴァンドーム広場」

2016年03月25日放送
ルイ14世の栄光をたたえて造られたパリのヴァンドーム広場。宝石店ショーメ。2階のサロンはルイ16世時代のフランス古典主義の室内装飾の傑作。窓を開くと、ヴァンドーム広場が目の前に。かつてこのサロンで音楽家ショパンは連日演奏会を開いていた。病が悪化した彼は、サロンにベッドを置いて、死の際までピアノを弾いたという。広場を望むその窓は、王朝時代のまま、永遠に時を止めたようだった。

#463ネパール パタン 「黄金窓の宮殿」

#463ネパール パタン 「黄金窓の宮殿」

2016年03月18日放送
マッラ王朝時代の首都パタンは美の都とも言われ、そこに住むネワール族の文化が花開いた。王宮広場にある黄金窓の宮殿は、当時王族が住んでいた。繊細な装飾と神々の彫刻が施された黄金の窓は、ひときわ目を惹く。2015年4月の大地震で、王宮広場にある多くの建物が被害を受けたが黄金窓はほとんど無傷だったと言いう。復興しつつあるネワールの美は、黄金窓のようにまた輝こうとしている。

#462ネパール クムジュン 「山の民の祈り」

#462ネパール クムジュン 「山の民の祈り」

2016年03月11日放送
ネパールのヒマラヤ山脈に抱かれる小さな村クムジュンには、山の民シェルパが暮らしている。緑の屋根と白い壁が点在する村を良く見ると、窓枠の色が違う窓が一つだけある伝統家屋がある。村で最も古いと伝わる伝統家屋の窓は、黄色に塗られていた。黄色は僧院と同じ意味があり、その部屋は仏教の神様を祀り、毎日祈りをささげる部屋だ。神とともに生き、素朴に暮らすシェルパの伝統がそこにあった。

#461キルギスタン・カラコル「教会の鐘」

#461キルギスタン・カラコル「教会の鐘」

2016年03月04日放送
キルギスタン。天山山脈の麓、カラコル。ロシアのコサックが築いた、小さな村。造の三位一体教会。三角形に象った大きな窓が、並んでいる。高原の優しい光が堂内を包む。この教会。実は歴史に翻弄されてきた。ソビエト時代に閉鎖され、返還後また没収、体育館として使われた。ヴィエトが崩壊し、やっと教会が戻ってた村人は、力を合わせて壊された鐘楼と窓を再建したのだ。

#460キルギスタン・イシククル「遊牧の民」

#460キルギスタン・イシククル「遊牧の民」

2016年02月26日放送
キルギスタン最大の湖、イシククル。草原を馬で駆けた遊牧民の子孫が暮らす伝統家屋。窓は大きく、遊牧民だった彼らの魂の色、草原の空の色で彩られている。主のジャニベックさんは、代々の羊飼い。天山山脈が一族の原風景。不思議な事に一階の2重の窓には取っ手がどこにもなく、開かない。真夏でも空気が乾燥しているため、室内は快適で、彼らには開く窓を作って暮らす習慣が昔からないのだ。

#459ネパール タンボチェ 「ヒマラヤの僧院」

#459ネパール タンボチェ 「ヒマラヤの僧院」

2016年02月19日放送
7000メートルを超える山々に囲まれたタンボチェは、エベレストを目指す登山者の多くが通る村。そこにあるチベット仏教の僧院は実にカラフル。五色に彩られた壁や窓が静寂の中に映える。約30人の僧侶が生活を共にし、世界の平和を祈る僧院の窓から見えるのはエベレスト。そのチベット名チョモランマは大地の母なる神を意味する。この僧院は神の山の頂を目指す者たちの無事を祈る場でもあるのだ。

#458ネパール/バクタプル「ネワールの出窓」

#458ネパール/バクタプル「ネワールの出窓」

2016年02月12日放送
カトマンズ盆地に古くから住むネワール族。15世紀ころから栄えたマッラ王朝時代の町バクタプルには、建築や彫刻の文化が開花した。町の中心にあるタチュパル広場には繊細な彫刻が施された出窓が数多く見られる。特徴は開口部が3つか5つと奇数個になっていること。そしてヒンドゥーの神々を彫刻として施す。出窓の内側はベンチになっていて、座って外を眺めることができるのだ。

#457ベトナム/メコンデルタ・カントー「風水と愛人」

#457ベトナム/メコンデルタ・カントー「風水と愛人」

2016年02月05日放送
ベトナム戦争で焼け野原となったメコンデルタ最大の町カントー。しかし奇跡的に戦火を逃れた家もある。外観はヨーロッパ、内部は木をふんだんに使ったオリエンタルスタイルという19世紀末の建築。後にフランス映画「愛人=ラマン」のロケにも使用された豪華な作りの家だ。正面には先祖が作った「七山五岳」という風水の築山。窓がその力を受けとめ家を守るのだという。家が残ったのはこの力のおかげだと地元の人々は信じている。

#456スイス ザンクトガレン 「壁沿いの家」

#456スイス ザンクトガレン 「壁沿いの家」

2016年01月29日放送
スイス、ザンクトガレンはかつて繊維産業で栄えた。その名残で裕福な商人たちが作った出窓が町を彩る。さらに権力を得た大商人は紋章を窓ガラスに残した。そんな華やかな歴史の裏に、素朴な窓を見つけた。カトリック修道院の周りに造られた壁沿いの家。元は職人の工房や倉庫として造られたが、ビーダーマイヤー様式の家に改装された。シンプルで機能的な造りの窓が家に表情を与えている。

#455スイス ザンクトガレン 「大商人の紋章」

#455スイス ザンクトガレン 「大商人の紋章」

2016年01月22日放送
スイス東部の町ザンクトガレンは中世、ヨーロッパ全土に売りだした繊維で大いに栄えた。莫大な富を得た商人たちの中でもエリート一族は、政略結婚によってさらなる財力と権力を得ることに成功。その結果、王に認められた貴族が持てる紋章を得たのだ。それを窓ガラスに表すことで自分の富を誇示した。貴族が支配した時代、大商人が権力を持つことによってこの町に出来たのが、市民が政治的決定権を持つ市参事会だった。

#454ウズベキスタン・ヒヴァ  土の遺産

#454ウズベキスタン・ヒヴァ  土の遺産

2016年01月15日放送
ウズベキスタン、砂漠のオアシス都市ヒヴァは、シルクロードの中継地として栄えた。モスクや塔が建ちならぶ、旧市街イチャン・カラ。
どの家の壁も藁の漆喰で出来ている。強烈な砂漠の太陽を照り返して輝く、美しい伝統の格子窓。室内は夏涼しく、冬は暖かく家族を守る。イチャン・カラの住人はほとんどが17世紀この地を支配した王国の子孫たちだ。今も街に濃く漂う王国の残り香。砂漠に君臨した祖先たちの街をいまも人々は守り続けている。

#453ウズベキスタン・ブハラ「砂漠の塔」

#453ウズベキスタン・ブハラ「砂漠の塔」

2016年01月08日放送
中央アジア、ウズベキスタンの古都ブハラ。「光は天から地を照らすが、ブハラでは地から天を照らす」と讃えられた、壮麗な街。そのシンボルは、1127年に建てられた、巨大なカラーン・ミナレットそこに、17の窓があった。かつてはこの窓から、コーランを唱え人々に祈りの時を知らせた。夜は窓に火をともし、キャラバンに位置を知らせた。キャラバンを導く砂漠の灯は命の灯台だった。

#452ベトナム/カントー「王朝の秘宝」

#452ベトナム/カントー「王朝の秘宝」

2016年01月01日放送
ベトナム南部カントー郊外に残るベトナム王朝時代の木造住宅は1906年の建築。正面に堅牢な閂で守られた窓と窓を兼ねたドアがずらりと並ぶ。中にはきらびやかな王朝時代の祭祀道具が大切に保管されていた。この家は代々阮王朝の功労者を崇める役を務めてきた。家は阮朝の都フエの様式で建てられている。天井が高く窓を開け放てば風がよく通る。それゆえ貴重な祭祀道具の数々はほとんど手入れの必要がないというから驚きである。

#451ベトナム/カイベー「いつも二人で」

#451ベトナム/カイベー「いつも二人で」

2015年12月25日放送
ベトナム南部メコンデルタのカイベーは昔から船が交通の要となってきた。陸路がない故に奇跡的に残った家もある。数々の戦乱をくぐり抜けてきたフランス植民地時代の洋風建築は築100年。家の主の老夫婦はいつも二人で困難に立ち向かってきた。フランスに占領されればフランス語を学び日本に占領されれば日本語を学ぶというしたたかさで。また100年前に先祖が窓の内側に設置した鉄扉により家の内部も守られてきたのである。

#450ベトナム・カイベー「先祖のおかけで」

#450ベトナム・カイベー「先祖のおかけで」

2015年12月18日放送
ベトナム南部メコンデルタ地帯のカイベーに残る築170年の家。極めて珍しい、いにしえのメコンデルタ伝統住宅の形を今に伝える住宅だ。なんと家の前面の壁全体が木でできた窓になっている。フランスが支配した時代一度はセメントを使った壁と窓に作り変えられたが2003年日本の援助で窓はオリジナルの形に修復された。何度かの戦乱も乗り越えてきた奇跡の家。主は先祖のおかげであると毎日の礼拝を欠かすことはない。

#449ウズベキスタン/サマルカンド 「葡萄棚の家」

#449ウズベキスタン/サマルカンド 「葡萄棚の家」

2015年12月11日放送
ウズベキスタンの古都、サマルカンド。その旧市街。どの家も高い壁に覆われている。一階には窓もなく、中を伺う事は出来ない。でも、中に入ると広い中庭があり。瑞々しい緑があふれたくさんの窓が並んでいる。この地の気候は暑くほとんどの人が中庭に面した窓を持とうとしたのだ。中庭は緑が多く様々な樹が植えられ夏でも涼しい。さわやかな風が室内に透る窓辺。庭には今年も葡萄がたわわに実る。

#448レギスタン広場

#448レギスタン広場

2015年12月04日放送
ウズベキスタンの古都、サマルカンド。かつて、シルクロードを旅する隊商の目を奪った青の都。レギスタン広場の最も古い「ウルグベク・メドレセ」。当時、学生たちが、住み、幾何学や天文学などを学んだ部屋。扉の上に小さな窓が。夏、高い位置に取り付けられ、小さな穴で出来た窓は冷気を逃がさない。寒さの厳しい冬は、熱を逃がさないように皮か毛布で覆う。窓に、過酷な自然の中で生きてきた砂漠の民ならではの知恵が生かされていた。

#447スイス グリンデルワルト 「名峰アイガーの坑道」

#447スイス グリンデルワルト 「名峰アイガーの坑道」

2015年11月27日放送
スイスの名峰アイガーの体内には、ユングフラウ鉄道が走っている。19世紀末に工事が行われた際にがれきを捨てるために開けられた穴が、今は窓となっている。その一つ、特別な許可で行ける窓があった。そこから、絶壁のアイガー北壁を登ることができるのだ。その窓は出るだけでなく、避難するための命綱としての役割も果たしている。万が一嵐などに遭遇したら、その窓から逃げ込むこともできるのだ。

#446スイス アッペンツェル地方 「窓辺の花」

#446スイス アッペンツェル地方 「窓辺の花」

2015年11月20日放送
スイス、アッペンツェル地方には牧歌的な風景が広がる。木造の伝統家屋も特徴的。特に窓は、この地方の特色が見て取れる。正面にいくつも並ぶ窓は、かつて家の中で女性が織っていた特産の刺繍のためのものだった。細かい作業に窓からの光が重要だったのだ。スライド式の窓や、下から引き上げるタイプの雨戸はこの地方ならでは。300年以上前に建てられたのに窓がオリジナルのままなのは、雨戸が守っていたおかげだった。そして何より、窓辺に飾る花。それは家の名刺代わりなのだ。

#445スイス ヴェルデンベルク 「城壁の上の家」

#445スイス ヴェルデンベルク 「城壁の上の家」

2015年11月13日放送
スイス、ヴェルデンベルクはヨーロッパの中で最も小さい村と言われている。小高い丘の上に城が建てられたのは13世紀。城壁も造られ、市民はその上に家を作ることが許された。城壁に窓を開け、その上に木造家屋を建てた。窓は丸ガラスでできているものもある。最も古い窓の一つだ。それは町が形成されたときの姿とほとんど変わらないと言う。なぜならここは外敵から攻撃されることのなかった、平和な町だったから。

#444アメリカ カリフォルニア州 ロングビーチ 「豪華客船 クイーン・メリー号」

#444アメリカ カリフォルニア州 ロングビーチ 「豪華客船 クイーン・メリー号」

2015年11月06日放送
カリフォルニア州ロングビーチの海岸に、今は現役を引退した豪華客船クイーン・メリー号が係留されている。処女航海は1936年。当時北大西洋を航行する客船としては最大最速を誇った。一般乗客が眺めることのできる景色は側面の窓から。しかし船長に選ばれた幸運な来賓客だけが招かれる特別室があった。そこは操舵室の真下、つまり船の真正面の窓から北大西洋を眺めることができるのだ。そこによく招かれたというウィンストン・チャーチルは、この豪華客船をこよなく愛した常連だった。

#443「地中の家 アースシップ(アメリカ ニューメキシコ州 タオス)」

#443「地中の家 アースシップ(アメリカ ニューメキシコ州 タオス)」

2015年10月30日放送
ニューメキシコ州を車で走ると突如現れる奇妙な家々。半分地下に埋まり、南向きの大きな窓が特徴。それはアースシップと呼ばれている。建築家マイク・レイノルズが考案した。大量に出る廃材を利用し自然環境を利用したエコな家。窓は約70度に傾いていて、冬の太陽の光を効率よく室内に取り入れる。一方夏になると太陽は真上に来るので太陽光が室内に多く入り込むことはない。エアコンを使うことなく一年中快適に暮らせる家には、未来の暮らしぶりが垣間見える。

#442「出窓の街(スペイン ブルゴス)」

#442「出窓の街(スペイン ブルゴス)」

2015年10月23日放送
スペイン北部のブルゴスはブルゴス大聖堂を中心に開けた、歴史ある町。でも、その旧市街の眺めは、すこし変わっている。町を歩くとまず目につくのが、出窓。建物のほとんどが、なぜか白い出窓で覆われているのだ。メインストリートの真ん中にひときわ大きな出窓があった。広い室内のよろい戸の中には扉がもうひとつ。開くとそこは出窓の部屋。ブルゴスの冬は寒く昔から出窓を作る事で家の寒さを凌いだ。出窓は、室内の熱を逃がさない昔ながらの知恵だった。出窓を開ければ町のシンボル、ブルゴス大聖堂の塔が人々を見守っている。

#441「文豪の隠れ家(スペイン・パサイア)」

#441「文豪の隠れ家(スペイン・パサイア)」

2015年10月16日放送
フランスとの国境に近いスペイン・バスク地方パサイアは海岸に張り付いたような小さな村。ここに文豪ヴィクトル・ユーゴーが隠れ住んでいた家が残されている。1843年サン・セバスチャンに遊びに来たユーゴーは偶然この村を見つけすっかり気に入ってしまったのだ。家の窓から見た漁師や海の様子を書き残している。当時すでに有名人だった彼を村人は誰も知らずただ「フランス人の男」と呼んでいた。窓辺は文豪が心からくつろげる場所だったのだ。ユーゴーはここを出てフランスに戻った2年後あの名作レ・ミゼラブル=ああ無情の執筆にとりかかることになる。

#440「芸術家の気概(ベトナム・ホーチミン)」

#440「芸術家の気概(ベトナム・ホーチミン)」

2015年10月09日放送
ベトナム最大の都市ホーチミン。都心の近代化はすさまじいがメコンデルタの農村風景が広がる郊外で珍しい洋風建築を見つけた。壁の装飾や柱の彫刻はヨーロッパ風だが内側はベトナムの伝統家屋。大きな欄間のような繊細な透かし彫りの木窓が美しい。ベトナム中部フエの様式だという。当代の主は芸術家。家は商人だった祖父が儲けた財で建てたという。フエからわざわざ大工を招きふるさとと同じ様式の家を建てたのだ。

#439「奥様は九代目(ベトナム・ヴィンロン)」

#439「奥様は九代目(ベトナム・ヴィンロン)」

2015年09月25日放送
ベトナム南部ヴィンロンの市場の奥に残された文化財級の伝統家屋。なんと180年前の建物だという。家は19世紀のベトナム王朝阮朝の第二代皇帝ミンマン帝時代に建てられた。木製で重厚な180年前の窓は当時のスタイルを今に伝える極めて貴重な窓である。この家九代目の女主人は家を文化財にしないかという国からの申し出を断り家族だけで家を守っていくことに決めた。国が自分たち以上に家を大切にしてくれるとは限らないからと判断したのだ。

#438「サンアントン 廃墟の巡礼宿」

#438「サンアントン 廃墟の巡礼宿」

2015年09月18日放送
フランスからピレネーを越え、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで続く巡礼の道。途中カストロ・フェリース村にあるサンアントン修道院跡。崩れ落ちた壁。中世、この修道院では、巡礼者に宿を与え、病に倒れた者には介護の手も差し伸べていた。かつて壁の窓にはステンドグラスがはまっていた。今はその巨大な枠組みから、当時の荘厳さを想像することしかできない。ここに、巡礼の宿を復活させたのがオビディオ・カンポスさん。今までに18回も巡礼の旅をしたカンポスさん。廃墟の窓から見た星空に魅せられたその夜、巡礼の宿の復活を決意したのだ。宿代は無料。簡素な2段ベッドがあるだけだが長旅をする巡礼者には、これほどありがたいものはない。その夜、漆黒の窓を無数の星が埋め尽くし廃墟の窓は星のステンドグラスとなって蘇った。

#437「ブルゴス大聖堂」

#437「ブルゴス大聖堂」

2015年09月11日放送
スペイン北部、かつてのカスティーリャ王国の首都、ブルゴス。ひときわ高くそびえ立つのは、町のシンボル、ブルゴス大聖堂の尖塔だ。その横をサンティアゴ・デ・コンポステーラへ続く巡礼の道が通る。ブルゴス大聖堂はスペインゴシック建築の傑作として世界遺産に登録されている。巡礼者は豪華な祭壇の前で、旅への決意を新たにするのだ。聖堂の中に中世から使われてきた会議室があり。その片隅に、閉め切られた扉がひとつ。扉を開くとそこには、小さな窓がある。中にあるのは、っ建設当時のままの人一人がやっと座れる石の椅子と、小さな窓だけ。ブルゴスの神父たちはこの小さな部屋から長い旅をつづける巡礼者たちを見守る。そして静かに語りかけるのだ。「巡礼者よ、よい旅を」

#436「恋する窓」

#436「恋する窓」

2015年09月04日放送
スペイン北部。エステージャは、中世、王国の宮廷が置かれた歴史ある町。フランスからピレネーを越え、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへと続く世界遺産の巡礼路。巡礼者は3か月以上かけて貝を道しるべに歩く。1890年代のままだという古い家並みの真ん中に、ひときわ目を引く青い出窓の家があった。室内はモダンに改装されていますが、出窓は100年以上の昔のまま。窓の作りも色も建てられた当時からずっと変わっていない。主のベロニカさんはこの出窓に小さい時から憧れ続け、15年前とうとう自分の物にした。町の景観保護のため、許可なく窓の素材や色を変えることは禁じられている。だからこそ守られた古い出窓。巡礼の道の傍らに、ひとりの女性の小さな幸せを見つけた。

#435アメリカ カリフォルニア州 サンノゼ 「奇妙な屋敷」

#435アメリカ カリフォルニア州 サンノゼ 「奇妙な屋敷」

2015年08月28日放送
38年もの間、増築され続けたヴィクトリア様式の屋敷。主はウィンチェスター・ライフル社の社長夫人。夫と子どもを亡くした夫人に霊媒師は言いった。「ライフルで殺された人の霊から逃れるために、家を増築しつづけなさい。」屋敷の中は迷路のようになり、部屋の数は160、ドアは2000枚、窓ガラスは10000枚にもなった。13段の階段を下りるとそこは13番目のバスルーム。13枚のうち6枚の窓ガラスにはクモの巣がデザインされている。それが何を意味するのか、永遠の謎のままだ。

#434アメリカ ニューヨーク州 アディロンダック 「湖の眺め」

#434アメリカ ニューヨーク州 アディロンダック 「湖の眺め」

2015年08月21日放送
アメリカ、ニューヨーク州のサガモア湖周辺には水と緑の美しい世界が広がる。1897年、湖畔のリゾート施設サガモア・キャンプは丸太で建てられた。そのダイニングホールにある大きな出窓は、室内から湖が眺められる唯一の窓。建築当時、建物は湖に背を向ける形で建てられた。しかし後のオーナーがダイニングホールを増築するときに設けた出窓だった。その窓から望む湖と朝日はまさに絶景だ。

#433もうひとつのガウディ

#433もうひとつのガウディ

2015年08月14日放送
「諸君、明日はもっといいものを作ろう」。それがアントニオ・ガウディの口癖だったという。その理想の高さゆえ結局は発注主と衝突、多くの未完作品を残したガウディ。この大聖堂の改修もまた未完に終わった。しかしガウディと弟子の手による見事な二枚のステンドグラスは残されたのである。大聖堂の最深部にあるため訪れる人の目にもなかなか止まらないガウディのステンドグラスをじっくりと紹介する。

#432スペイン パンプローナ 牛追い祭り

#432スペイン パンプローナ 牛追い祭り

2015年08月07日放送
スペイン北部、パンプローナは、牛追い祭りで世界的に有名。正式には聖フェルミン祭り。7月6日正午、市庁舎前の広場を群衆が埋め尽くされる。聖フェルミンは殉教者となった町の守護聖人。「牛追い」といいつつ、実は牛に追われて人が走る。通りに面した家にはみなバルコニーがあり。パンプローナっ子にとって、バルコニーは特別な場所。人々は、窓辺のバルコニーで、くつろぎ、遊び、友と語らう。彼らの暮らしにとってバルコニーは切っても切れない存在なのだ。主のルイス・アレジャノさんは言いう。「小さいときからバルコニーで牛を見てきたんだ。いつでも迫力はすごかったさ。パンプローナの人にとって牛追い祭りは生活のもとで、とても大切なものなんだ。」疾走する牛。パンプローナっ子の魂が燃えたつ一番熱い季節、バルコニーは町一番の特別な窓になる。

#431ドイツ メドラロイト 「リトル・ベルリン」

#431ドイツ メドラロイト 「リトル・ベルリン」

2015年07月31日放送
冷戦時代、ドイツを分断した白い壁が小さな村メドラロイトを二分した。分断されたベルリンにちなんで「リトル・ベルリン」と呼ばれた。壁によって村人たちは交流や会話が不可能になった。東側の監視塔の窓から警備兵が常時見張っていたからだ。高さ14メートル360度見渡せる窓から壁を見に来る西側の観光客や要人たち、東側から脱走する一般市民を監視していた。しかしそんな警備兵も西側へ逃亡したため、窓には脱走防止の棒が取り付けられた。

#430ドイツ バンベルク 「骨董屋のショーウィンドウ」

#430ドイツ バンベルク 「骨董屋のショーウィンドウ」

2015年07月24日放送
11世紀ごろから町を形成しているバンベルクの一角には骨董屋が立ち並ぶ。その中の一軒、ピンクの壁に大きなショーウィンドウのある骨董屋を見つけた。大きな窓の中に小さな上げ下げ窓がある。それはかつてこのお店がパン屋だった名残。お店の中に入ってこなくてもお客さんに小窓から渡すことができたのだ。建物の歴史を記憶するこの窓を骨董屋の店主は残すことにした。いま使い道を考えているところだ。

#429ドイツ ディンケルスビュール 「ドイツの家」

#429ドイツ ディンケルスビュール 「ドイツの家」

2015年07月17日放送
城壁に囲まれた町ディンケルスビュールの建物の多くは15世紀ごろに建てられたもの。どの建物の窓枠も十字型に統一されている。中心部にある広場に面した「ドイツの家」と呼ばれる建物は1440年に建てられた。当時の富豪が建てたゴシック様式の家は、後にルネッサンス様式に改築された。窓は他の家々と同じく十字型で、建築当時のまま。この家で生まれ育った家主は、窓から毎年お祭りを見るのが楽しみだと語る。

#428「テルチの画廊」

#428「テルチの画廊」

2015年07月03日放送
チェコ、オーストリア国境に近いテルチの旧市街は、「モラヴィアの真珠」と謳われる町。旅人をおとぎの世界にいざなってくれる。町は、1530年、大火で焼失。復興にあたり、当時の領主はこう命じたとか。「広場に面した家はすべて、ゴシック様式にするように」と。広場にはその後ルネサンス、バロック様式の家が建てられた。当時の最先端の技術で甦った町並みは、世界遺産になっている。一階にはアーケードのアーチ、窓がどの家も同じ高さに整然と並び。16世紀の人々が心を一つにしてつくり上げた統一感のある町並みだ。画廊の主人ウィマーさんがこの家を買ったのは、まだチェコが社会主義体制だった1984年。若い頃から集めた絵と骨董の店をテルチで開くのが夢だったが、当時のチェコでは叶わなかった。社会主義体制では個人は店を持てなかったからだ。長い道のりだった。窓を開ければ時代の波を乗り越え、市民が守り抜いた、美しい広場。ウィマーさんは、その幸せをかみしめずにはいられないという。

#427「コロナーダ」

#427「コロナーダ」

2015年06月26日放送
チェコ、マリアンスケーラーズニエ
ドイツからチェコにかけて広がるボヘミアの森の一角にある、有名な温泉療養地。かつてヨーロッパの王たちも足を運んだ。今回の窓はその中心に佇む、回廊、コロナーダ。なんと建物は壁をとりはらい、鉄の列柱とガラス窓だけで覆ったアールヌーボー建築の傑作だ。建築家がもっともこだわったのは、光。太陽の光で患者たちに開放感を与えようとしたのだ。そのために彼らは建物から壁を取り払い、ガラス窓で覆ってしまった。回廊をそぞろ歩いた先にあるのが飲泉所。患者たちは、毎日、食事前に散歩しながらここを訪れ、医師の処方箋に従い、源泉を飲む。コロナーダは患者ための散歩道。鉄とガラスが織りなす芸術が彼らの目を楽しませる。コロナーダの前にある、ゲーテやシューベルトも滞在した高級ホテル「ノヴェー・ラーズニエ」。オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ一世や英国王エドワード七世も宿泊した。ヨーゼフ1世とエドワード七世にはそれぞれ専用の浴室があった。豪華なトルコ式風呂。ゆらめく蠟燭と窓からのあかり…窓のステンドグラスはよき栄光の時代の思い出をいまも照らし続けている。

#426 「カレル橋の塔」

#426 「カレル橋の塔」

2015年06月19日放送
チェコ、プラハ。モルダウ川にかかるカレル橋は1464年に完成。1464年に完成したカレル橋。行きかう人々を見守るのは、欄干に佇む30体の聖人像だ。橋の旧市街側にはゴシック建築の橋塔がひとつ。そして対岸のプラハ城側にも、大小2つの橋塔。低い塔はユディタ塔と呼ばれユディタ女王橋とともに1160年に建てられ橋が崩壊したあともその美しさのために壊されず残された。塔にはプラハの街並みを守る「旧プラハクラブ」の事務所がはいっている。その、小さな窓。ガラスに映る、万華鏡のような町並み。窓のガラスは角度を変えて組み合わされ中世の人々の窓へのこだわりが伝わる。この窓が映しているのは今も歴史を刻み続ける、昔のままのプラハだ。

#425 ドイツ ローテンブルク 「小さなお城」

#425 ドイツ ローテンブルク 「小さなお城」

2015年06月12日放送
丘の町ドイツ、ローテンブルクからそれほど離れていない場所に奇妙な建物があった。頭でっかちでどこかアンバランスな建物。トップ―ラ城と呼ばれている。1388年に建てられたこのお城は、当時の市長が別荘として建てた。窓に使われている丸ガラスは当時とても高価だった。ガラスの角度が微妙に異なるため太陽の光をきらめく。窓からは、ローテンブルクの町が見える。別荘をここに建てたのは、市長として町から離れすぎず、それでいてリラックスできる場所がほしかったから。

#424 ドイツ バンベルク 「だまし絵の館」

#424 ドイツ バンベルク 「だまし絵の館」

2015年06月05日放送
ドイツ、バンベルクの旧市街は今でも中世の地図で歩くことができるという。町を潤すのはレグニッツ川。人工的に作られた中州に建つのは旧市庁舎。壁には18世紀中ごろに描かれたフレスコ画。窓枠があるように見えるのは、だまし絵と呼ばれる手法を用いているから。よく見ると、本物の彫刻も使われている。窓にかかるカーテンや、天使の足など、街ゆく人の目を惹く。普通室内に使われるこの手法は、このだまし絵を描いた画家の意図的なものだった。

#423 エリトリア デブレビゼン修道院 「天空の修道院」

#423 エリトリア デブレビゼン修道院 「天空の修道院」

2015年05月29日放送
標高2600メートルにあるデブレビゼンは、キリスト教の古い宗派の一つコプト教の修道院。約150人の修道士が自給自足で暮らすこの修道院は14世紀に作られた。その起源は創始者の神父が見た虹。神様からの約束の象徴とされる虹を、この頂で見たのだった。ここの建物や窓はすべて修道士が作ったもの。窓の形はその起源でもある虹を表している。修道士たちは、虹の窓から今日も世界の平和を祈っている。

#422 エリトリア マッサワ 「紅海の町」

#422 エリトリア マッサワ 「紅海の町」

2015年05月22日放送
エリトリア、紅海沿岸の町マッサワはエチオピアからの独立戦争の際、空爆を受け大きな被害を受けた。あれから四半世紀、マッサワを訪れるといまだに空爆の傷跡が残り、その中で人々は暮らしている。町にはオスマン、エジプト、イタリアなど支配されていた時代の建物が数多く残っている。窓の形を見ると、いつの時代の建物か判別できると言われる。大きなダメージを受けた町から離れないのは、この町が好きだから。

#421 あと100年(インド・ゴア)

#421 あと100年(インド・ゴア)

2015年05月15日放送
インド西海岸ゴア州にはかつてローマ教会の大司教座が置かれ全アジア布教の中心として繁栄を誇った。ポルトガル植民地時代「高貴な人々の地域」と呼ばれた一角に1890年に宣教師が建てたという古い住宅がある。内側に防犯用の頑丈な扉をつけた大きな窓が9枚あり家を暑さや犯罪から守ってきた。100年以上家を守り続けてきた窓をオーナーは2年前大金をかけ完全に修復した。あと100年家を守ってもらうために。

#420 プラハ「アールヌーボーの街」

#420 プラハ「アールヌーボーの街」

2015年05月08日放送
チェコの首都、プラハ。かつてここに、ヨーロッパ最大級のユダヤ人街があった。19世紀後半に解体されますがユダヤ人街は、チェコではセセッションと呼ばれるアールヌーボー建築の町に生まれ変わった。その一軒、建物は1906年に建てられた。主人のヨセフさんはチェコで有名な銅板画家。3つの窓から注ぐ光は、その仕事に欠かせない。建物には植物をモチーフにした装飾が随所にちりばめられている。簡潔で美しい3面の窓。どの窓からもアールヌーボー様式の街並を望むことができる。当時、新しいものが大好きだったプラハ市民の眼を大いに楽しませたというアールヌーボー建築。今から100年以上前、プラハに突如現れたアールヌーボーの世界。その風景は、新しい古典となった。

#419 プラハ「エステート劇場」

#419 プラハ「エステート劇場」

2015年05月01日放送
チェコの首都、プラハ。その中心を成した旧市街広場の優美さは、今なお人々を魅了してやまない。広場から少し奥まった場所にあるのがオペラやバレエを上演するエステート劇場。プラハの輝きを語り継ぐ、名劇場だ。劇場のサロンは、貴族や裕福な商人たちの社交場だった。1783年に完成し、プラハに芸術の風を呼び込んだ新しい劇場。この劇場で「フィガロの結婚」を上演、大成功をおさめたのがモーツァルト。プラハの人々はこの劇場を「モーツアルトの劇場」と呼び、愛し続けている。モーツアルトが駆け抜けた時代の空気を今もとどめるオペラハウスの窓。かの天才も、この窓から美しいプラハの町を眺めたのだろうか?

#418 コルビジェの意匠(インド・ジョードプル)

#418 コルビジェの意匠(インド・ジョードプル)

2015年04月24日放送
インド西部グジャラート州アーメダバードはマハトマ・ガンディーの出身地として知られている。気候は厳しく夏は40度をこえることもしばしば。この厳しい気候に冷房を使わず挑んだ建築がある。アーメダバード繊維業者会館。設計は近代建築の巨匠ル・コルビジェ。1952年から2年かけて作られた。コルビジェの意図はガラスのない巨大な窓によって建物を冷やそうというものだった。外の気温は40度以上になっていても建物の中に入ると最も冷えた時で17度ぐらいに感じることもあるという。

#417 覗くおんな(インド・ジョードプル)

#417 覗くおんな(インド・ジョードプル)

2015年04月17日放送
インド、ラジャスタン州ジョードプル。夏には49度にもなる灼熱の町。メヘランガル城はこの町を作ったマハラジャの居城である。15世紀以降代々のマハラジャが増築を重ね、現在の巨大な姿になった。その奥まった一角はマハラジャの女たち、妃や娘のスペースだった。夫以外に素顔を見せないというこの地方の伝統を守り、女たちは窓の格子ごしに城の出来事を覗き見ていたのである。

#416チェコ プラハ 「放り投げ事件」

#416チェコ プラハ 「放り投げ事件」

2015年04月10日放送
チェコのシンボル、街を見下ろすプラハ城。17世紀。チエコはハプスブルグ帝国の支配下にあり部屋はチエコの行政区の執務室。ヨーロッパを揺るがす事件の舞台となったのが、この窓。当時チェコを支配していたハプスブルグ家に対してチエコ人が抵抗し、1618年5月23日 怒りは頂点に達し、チェコ人は、ハプスブルグの行政官2名と書記をなんと、窓から外へ放り投げた。投げられた3人はどうなったのか?幸いにも窓の下には干し草が積まれていたため、怪我はなかった。これをきっかけに、最後の宗教戦争といわれる30年戦争が勃発した。そして、この窓はチエコ史上、一番有名な窓となったのだ。

#415チェコ プラハ「ルネサンスの光」

#415チェコ プラハ「ルネサンスの光」

2015年04月03日放送
世界の旅人を魅了してやまない美しきチェコの都、プラハ。プラハ城は数々の侵略と戦ってきたチェコ国民の、自由の象徴であり、誇りでもある。王宮の入り口を入ると、まず訪問者を驚かせるのが、この壮麗なゴシック天井をいただく大空間。完成した15世紀当時、ヨーロッパ最大級のホールだったという。ホールの壁を彩るのは3メートルはあろうかというルネサンス様式の大きな窓。1493年初めて作られたルネサンス様式の窓。当時のチェコ国民は、初めて見る大きな窓と、その明るさに、驚いた。この地に吹き始めたルネサンスの風。人々は、城の窓で、時代の変化を知ったのだ。

#414 エリトリア ザグル 「エリトリアの伝統家屋」

#414 エリトリア ザグル 「エリトリアの伝統家屋」

2015年03月27日放送
アフリカ大陸にあるエリトリア。ザグルという小さな町は、標高2300メートルの高地にあります。ここにはエリトリアの伝統家屋がたくさん残っています。ヒドゥモと呼ばれるそれは、土壁の平屋で屋根が土や石で覆われているため、冬の寒さから住人を守ってくれます。窓はかつてこの辺りに多く生っていたというオリーブの木で造られていました。ここの主は近所にある神父さんの家の窓を真似ました。それは教会の窓を模したデザインでした。

#413 エリトリア アスマラ 「花の家」

#413 エリトリア アスマラ 「花の家」

2015年03月20日放送
アフリカの小国エリトリアは、1993年に隣国エチオピアから独立しました。その歴史を見ると、オスマン帝国やイタリア、エジプトなど大国に支配され続けてきたエリトリア。首都アスマラの一角にはかつて統治していたイタリア人が住んでいた家々が建ち並びます。その中の一軒にはフィレンツェ地方の建築様式が用いられています。アーチ型の窓と家のいたるところに施された花の装飾は、この家を建てたイタリア人建築家が持ち込んだものでした。

#412 中庭のある家「インド・ジョードプル」

#412 中庭のある家「インド・ジョードプル」

2015年03月13日放送
「太陽の街」と呼ばれ最高気温は49度にもなる厳しい気候のラジャスタン州ジョードプル。ここにヒンドゥーの暦にならい、27日おきに巡ってくる縁起のいい日だけに工事を進めたという珍しい家がある。それゆえ完成まで22年を費やしたという。建築にあたり最も重視されたのが暑さ対策。熱気を遮る分厚い壁、空気を冷やす窓の装飾、暑い外に出ることなく家の中を部屋の窓から窓へ伝って移動できるベランダなど、様々な工夫が施されている。

#411 マハラジャの凱旋「インド・ジャイプル」

#411 マハラジャの凱旋「インド・ジャイプル」

2015年03月06日放送
インドの古都、ジャイプルのアンベール城はおよそ300年前に完成したマハラジャの居城。何代ものマハラジャが建設を受け継ぎ、完成までに137年を要した。その奥にガネーシャ門というマハラジャの妃たちが暮らした宮殿がある。戦に出たマハラジャを待ちながら多くの妃がここで暮らしていた。人前に顔を晒すことを禁じられていた彼女たちは、大理石の美しい格子窓越しに夫であるマハラジャの凱旋を見守った。

#410 タイ プレー「ウォンブリーハウス」

#410 タイ プレー「ウォンブリーハウス」

2015年02月27日放送
タイ北部のプレーはかつてチーク材で栄えた町。当時の富を象徴するかのように、至る所にコロニアル様式とタイ北部の伝統家屋のスタイルが混在した木造の家々を見ることができる。その中の一軒「ウォンブリーハウス」は、ピンク色の外観と彫刻でひときわ目立つ。建てたのは当時の町の名士の妻。窓はしとみ戸タイプと、観音開きのタイプ、二通りに開く。タイの気候に合わせて、開くことができるのだ。

#409 タイ ラックタイ村「タイ・ヤイ族の土の家」

#409 タイ ラックタイ村「タイ・ヤイ族の土の家」

2015年02月20日放送
タイとミャンマーの国境沿いの小さな村ラックタイ村には、中国から国境を越えて来た人々が住み始めた。彼らを先祖に持つ人々はタイ・ヤイ族と呼ばれている。村で時折見かける家は、土で造られている。強度を保つため木の骨組みと藁で土台を造る。とある一軒の窓は、竹を編み込んでいるもの。風通しを良くするためだ。主の祖父は土の家が多いと言われる中国雲南省の出身だった。

#408 タイ ブリーラム「クメールの寺院」

#408 タイ ブリーラム「クメールの寺院」

2015年02月13日放送
タイ中部の小高い丘の上に建つパノムルン遺跡は、古代ヒンドゥー教の寺院として10世紀から13世紀にかけて造営された。石壁に刻まれた繊細な彫刻は、かつてクメール王朝が東南アジアを支配していた時代の栄華を今に伝える。本堂の東西を貫く15の窓には、年に2回、4月と11月に太陽が差し込む。本堂の中央に鎮座する神の象徴に太陽の光が届き、創世の力をみなぎらせると信じられている。

#407 フィリピン ボホール島「引越しする家」

#407 フィリピン ボホール島「引越しする家」

2015年02月06日放送
7000以上もの島からなるフィリピンで10番目に大きい島ボホール島。とある町はずれで20人以上の男たちが家を持ち上げ、移動させていた。家はニッパヤシと呼ばれるマングローブでできている。かつて焼畑農業が主流だったころの名残で、禁止されているいまでも皆で協力して家ごと引っ越しする作業は受け継がれている。引っ越しした直後の家の窓は、福を入れるため大きく開け放つのが伝統の儀式だ。

#406  フィリピン サブタン島「イヴァタン族の石の家」

#406  フィリピン サブタン島「イヴァタン族の石の家」

2015年01月30日放送
フィリピン最北端の島、サブタン島。この小さな島は、台風の被害が多いため家々は石壁でできている。一階部分はかつて家畜小屋だった。居住スペースは二階部分、窓は縦に並んでいる。この島にはかつてセレナーデの習慣があった。セレナーデとは求愛の歌。男性は意中の女性の家の窓辺に向かって歌う。窓辺でつながる愛があった。

#405 パラグアイ エンカルナシオン「ダムが救った伝統の家」

#405 パラグアイ エンカルナシオン「ダムが救った伝統の家」

2015年01月23日放送
南米アルゼンチンとパラグアイの国境を流れる、パラナ川沿いの町エンカルナシオンは1916年、町を襲ったサイクロンとこの川の氾濫で古い家のほとんどすべてを失った。その中で奇跡的に生き延びた「白い家」がある。窓は内側ががっしりとした板戸、外がガラスの二重窓になっている。川岸から近いこの窓は絶えず川からの湿気にさらされ、外窓の痛みがひどく、現在のオーナーがこの家を持った1950年からすでに30回ほども外側の窓は取り替えられてきた。全部で7つある窓を同じように保つために、ひとつ交換するとすべての窓を交換する。通算するとなんと210枚もの外窓がこの家では交換されてきたことになる。

#404 パラグアイ ビジャリカ「新しい恋人」

#404 パラグアイ ビジャリカ「新しい恋人」

2015年01月16日放送
南米の小国、パラグアイのビジャリカにただ一軒、19世紀植民地時代の豪邸が残されている。150年ほど前の建築で一階の回廊の大きな窓が目を引く。当時の窓は全て木造で、分厚い木を削り出した、とても頑丈な造り。ガラスがまだなく木の窓しかなかった時代はとても暗い部屋だった。明るい日差しときれいな空気を楽しみたいと思い、今のオーナーの代になって外側のガラス窓を取り付けた。最近オーナーの女性はこの窓際で孫が来るのを心待ちにしている。まるで新しい恋人ができたかのように。

#403 ウルグアイ モンテビデオ「アインシュタインを呼ぶ男」

#403 ウルグアイ モンテビデオ「アインシュタインを呼ぶ男」

2015年01月09日放送
南米ウルグアイの首都、モンテビデオ。1925年、かのアインシュタインが一人の哲学者に教えを乞うためにここを訪れたことはあまり知られていない。彼の名はカルロス・バス・フェレイラ。20世紀ウルグアイで最も重要な存在とされた哲学者。フェレイラは邸宅の窓と庭を重要視していた。庭はまるでジャングルのような深い森。この森のような庭を歩き回っては思索を深めた、まさに「哲学の森」。窓は「哲学の森」との接点。庭とのつながりを大切にするため外に張り出している。

#402 スペイン サン・セバスティアン「美食クラブの夜」

#402 スペイン サン・セバスティアン「美食クラブの夜」

2015年01月02日放送
スペイン、バスク地方、サン・セバスティアンはミシュランの星の数が世界一多い町。世界屈指のグルメタウン。この町にたくさんある美食クラブの中でも、「ガッツエルバイド」は1934年から続く名門。バスクの美食クラブは女子禁制。限られた、父親の代からの資格を受け継いだ男性会員だけが誰にも邪魔されることなく、飲んだり食べたり歌ったり、自由な時間を過ごす。

#401 ギリシャ パレオバンデレイモナス村「廃墟の村」

#401 ギリシャ パレオバンデレイモナス村「廃墟の村」

2014年12月26日放送
ギリシャ中部。エーゲ海を見下ろすパレオバンデレイモナスは
昔の姿を残す数少ない村のひとつ。
実は十数年前まで、2家族しか住んでいない廃墟の村だった。
家の一階はしっかりとした石積みで、二階が大きく張り出した、
典型的なマケドニア建築。
窓をたくさん作り、たっぷり光を取り入れるのが、
マケドニア建築の特徴。

窓辺と一体になった大きなソファは
客人をもてなす伝統のスタイル。
気になるのは、二階だというのに窓の外側に、
太い鉄の桟が何本も取り付けられていること。
窓に取り付けられた鉄の桟は、
かつてはエーゲ海からたびたび上陸し、襲ってきた海賊対策。
400年前のオスマントルコからの迫害にも悩まされ
ついには住民たちは住み慣れた海岸地帯の村を捨て、
山奥に移り住むことに。

忘れられた村…でも40年ほど前、考古学者が訪れ、
マケドニア建築が残る村の価値を再発見、
復興を呼びかけ村は蘇った。

#400 ギリシャ メテオラ「祈りの窓」

#400 ギリシャ メテオラ「祈りの窓」

2014年12月19日放送
ギリシャ中部、奇岩の大地、メテオラ。 ギリシャ正教の重要な聖地のひとつ。
9世紀ごろから厳しい修行の場を求める修道士がこの地にやってきた。神に近づこうと岩山の頂に修道院が築かれ、26もの修道院が建てられた。
そのひとつ、1510年に建てられた「聖ニコラオス・アナパフサス修道院」、礼拝堂のなかは暗く、小さな窓のみ。
窓の壁は厚く、大きく内側に広がり、聖堂に荘厳な光を注ぎこむ。
修道院の名、アナパフサスは「休息の場所」と言う意味。
厳粛な中に、どこか心休まる穏やかさを感じる修道院。
少しでも神に近づこうとした修道士たちの願いが今も窓辺に息づいている。

#399 ギリシャ メテオラ「巨岩の家」

#399 ギリシャ メテオラ「巨岩の家」

2014年12月12日放送
ギリシャ中部、メテオラ。巨大な岩山に抱かれるようにして、石造りの家がある。
居間の小さな窓を開けると、 雄大なメテオラの絶景が現れた。
そそり立つ聖地の岩山。
主のスカルラトスさんは岩山をあがめながら暮らしてきた。
この家にはなんと、居間に岩が張り出しそのまま壁にもなっている。
家は岩山と一体となって建っている。
「岩山はユニークだけでなく季節によって姿を変えます。生きているんです。見飽きることがありません。」
メテオラの代名詞でもある岩が張り出したこの部屋を、 居間にしようと決めたスカルラトスさん。カストラキの村人はみな、岩とともに生きている。

#398 スペイン マジョルカ「伝統を守る心」

#398 スペイン マジョルカ「伝統を守る心」

2014年12月05日放送
スペイン、マジョルカ島の中心都市パルマには20世紀初頭バルセロナを中心に広がったモデルニスモ建築が数多く残されている。中でも中央広場近くの「シャロル」という靴屋の建物には見事な装飾を持つ大きな窓がひときわ目立つ。この時代から鉄骨を建築に組み入れることが可能になりそれまでより大きな窓や間口の広い天井を作られるようになった。モデルニスモを代表する建築家といえばアントニオ・ガウディがあげられるがこの家の建築はガスパル・ベンナサル。“エル・アルキテクト”=「THE・建築家」と当時呼ばれたほどの巨匠だった。ファサードには自然と建築の融合というガウディと共通したテーマが見てとれる。

#397 イタリア コモ「ファシズムの家」

#397 イタリア コモ「ファシズムの家」

2014年11月28日放送
イタリア北部スイス国境に接するコモ。風光明媚なこの町に20世紀の名建築がある。その名も“カーサ・デル・ファッショ”=「ファシズムの家」。手がけたのは地元生まれの天才建築家、ジョゼッペ・テラーニ。第二次世界大戦直前のイタリアの一般的な青年たちのように、独裁者ムッソリーニのアジテーションに感化されたテラーニはファシズムの理想を表現するべくこの建物の建築に精力を傾けた。こだわったのは透明性。高さ6mの巨大な窓枠や天井を覆い尽くす天窓を駆使し、ファシズムという政治思想がいかに全てを見渡せるような透明性を備えているかを表現しようとした。後に徴兵により戦場に送られたテラーニは精神を病み、自殺ともいえる悲劇的な死を迎える。戦後、ファシズムのシンボルとして忌み嫌われていたカーサ・デル・ファッショは1970年代になってようやく合理主義建築の傑作として再評価された。

#396 ギリシャ アンベラキア村「オリンポスの風  ジョージ・シュバルツ邸」

#396 ギリシャ アンベラキア村「オリンポスの風  ジョージ・シュバルツ邸」

2014年11月21日放送
ギリシャ中部、神話の神々が住むというオリンポス山。
その南麓に、アンベラキア村はある。
人口わずか250人。
だが18世紀には、この村は染料の茜の交易でおおいに栄えた。
村でひときわ眼を引くジョージ・シュバルツ邸。

豪華な3階建てが、かつての繁栄をうかがわせる。
その3階。壁から張り出した大きな出窓。
格子の先に手をのばし、鎧戸を固定してゆく。
実はこの窓、ガラスがない。
窓が開かれると、オリンポス山の風が吹き抜ける。
夏だけ開かれる贅沢な窓。
しかし2階は冬に住む部屋で暖炉がおかれ、
窓は小さく、ガラスもきちんとはめられている。
1階と2階は窓が小さく、逆に3階部分は窓が大きく張り出して
四方に美しくめぐらされ、床面積も広くとられている。

茜の染め糸。
この赤い糸がどれほどの富をもたらしたのか、
シュバルツ邸は記憶していた。

#395 ギリシャ アテネ「アクロポリスを眺める部屋」

#395 ギリシャ アテネ「アクロポリスを眺める部屋」

2014年11月14日放送
ギリシャ、アテネ。
パルテノン神殿をいただくアクロポリスの丘。
その麓のプラカ地区は、ネオクラシックの家が軒を並べる。
特徴は、バルコニーと、背の高い窓。
建築家で宝飾デザイナーのアペルジー・ハリスさん。
その窓は目の前にパルテノン神殿を望む、まさに絶景の窓だった。
家の前はアゴラと呼ばれる民主主義発祥の広場。
この家はパルテノン神殿の彫刻家の工房があった場所。
この地区では、地下を掘れば古代の遺跡が現れる。
時空を超え、古代と現代が出会う場所で、
2つのアテネを楽しむハリスさん。
窓を開け、耳を澄ませば、聞こえるかもしれない。
古代の神々のささやきが…。

#394 ギリシャ サントリーニ島「ツバメホテル」

#394 ギリシャ サントリーニ島「ツバメホテル」

2014年11月07日放送
ギリシャ、エーゲ海に浮かぶサントリーニ島。
ヨーロッパ最古の文明のふるさとは今、
美しい海で知られる世界的な観光地。
イアは、その最北端の町。
真っ青な窓と真っ白な壁のコントラスト。
窓を開くと、眼に飛び込んでくるのは、
まさに紺碧のエーゲ海!
    
家族経営のツバメホテルの主人ピチカリスさん。
「太陽が出ていると楽しい気分になるんです。
 そういう気分が、人をもてなす人間を生みます。
 それこそがサントリーニなんです」
窓に灯りがともると、イアはまるで白い箱舟のように、
星空の海に浮かびあがる。

#393 中国 四川省 丹巴郊外「美人谷に吹くそよ風」

#393 中国 四川省 丹巴郊外「美人谷に吹くそよ風」

2014年10月31日放送
四川省の丹巴郊外。山間に点在する村には、チベット族の一つギャロンチベットの人々が暮らしている。青、白、赤、緑、黄の五色に彩られた窓を持つ家々が並ぶその村は、中国でも最も美しい村に選ばた。そして美人が多いことで知られる美人谷としても有名。その中の一軒。窓辺には、風に揺れるたびに読経したことになるマニ旗が揺らめく。色彩豊かな窓は、家の顔でもあるのだ。

#392 中国 四川省 濾州郊外「白酒の酒蔵」

#392 中国 四川省 濾州郊外「白酒の酒蔵」

2014年10月24日放送
中国四川省の濾州では古くから白酒が造られてきた。町の郊外、300年前から続くといわれる古い酒蔵の壁には、無数の四角い隙間が空いている。レンガを交互に隙間を開けて、風通しを良くしているのだ。白酒造りに欠かせない、いわば白酒の窓。冬は油紙をはるなどして温度調節をする。酒蔵を近代化することなく、昔ながらの建物と製法にこだわるのは、質の良い白酒を造るため。主は今日も窓辺で白酒を見守る。

#391 中国 四川省 閬中「窓の花」

#391 中国 四川省 閬中「窓の花」

2014年10月17日放送
三方を川に囲まれた中国の閬中は、かつて四川省の都として栄えた。旧市街は古い街並みをそのまま残している。明代終わりに建てられた古い一軒。入口の門は北向きだが、細い路地を入って家屋に入るのは南向き。風水の思想が取り入れられている。三つの中庭が連なる串珠様式と呼ばれる独特の様式。仏間を仕切る門と窓が一つになった門窓には、草花や動物などの彫刻が施され、かつての主の思想が込められていた。

#390 騙し絵の館(イタリア・マーゼル村)

#390 騙し絵の館(イタリア・マーゼル村)

2014年10月10日放送
イタリア、ベネト州マーゼル村に16世紀ヴェネツィアルネッサンスの有名建築家・パッラーディオの傑作とされる世界遺産ヴィッラ・バルバロがある。住居棟の左右に農作業のための機能を備えた棟を配した画期的なデザイン。左には一日の作業に不可欠な日時計、右には一年のどの時期にどういう作業をすればいいかを知るための星時計が備わっている。中に入ると天井には天才画家ヴェロネーゼのフレスコ画。そして窓の手すりから連なる騙し絵。あたかも手すりが延々と館の中に連なっているように見えるのだ。16世紀から評判だったワイン造りは今も続けられておりそのおかげで館を取り巻く緑の美しい景観が守られているという。

#389 島の伝統(スペイン・マジョルカ島)

#389 島の伝統(スペイン・マジョルカ島)

2014年10月03日放送
マジョルカ島の中心都市パルマは、年間およそ300日が晴れという天候に恵まれた町。ここには伝統の大きな出窓がある。かつては今よりもっと幅があり友人や家族が集まってはテーブルを囲み、裁縫をしたり、読書をしたり、おしゃべりをしながら外の人通りを眺めていた。出窓の中の空気の層は、夏も冬も外の空気と部屋の中の空気のクッションの役割を果たす。熱かったり冷たかったりする外気が直接入り込まないので部屋の中は極めて安定している。100年を越す古い出窓はガラスを取り替えるのも大変で撤去してしまう人もいるが今でもその良さを認識し守り続ける人も多い。

#388 ミロのアトリエ(スペイン・マジョルカ島)

#388 ミロのアトリエ(スペイン・マジョルカ島)

2014年09月26日放送
20世紀スペインが生んだシュールレアリズムの巨匠ジョアン・ミロ。1956年、光あふれるマジョルカ島に移り住むことを決意したミロはアトリエの設計を親友ホセ・ルイ・セルトに依頼した。ミロが特に望んだのが光と風。ミロの希望を全面的に受け入れたセルトは偉大な芸術家が愛した色だけを使い望み通り地中海の光と風あふれるアトリエを完成させた。左右天井三つの窓から光と風がふりそそぐ理想のアトリエをミロはこよなく愛し1983年に世を去るまでその中で精力的に作品を作り続けた。アトリエはミロが最後に使った瞬間のまま保存され大切に守られている。

#387 オーストリア インスブルック「黄金の小屋根」

#387 オーストリア インスブルック「黄金の小屋根」

2014年09月19日放送
オーストリア、インスブルックはドイツとイタリアを繋ぐ要衝として栄えました。町の中心にはバルコニーが付いた大きな建物があります。その小屋根には1657枚もの金メッキされた銅瓦が葺かれています。バルコニーの中間には丸いガラスがはめ込まれた窓がありました。中から見ると淡く色が付いています。当時、このガラスを窓にはめることは富の象徴でもありました。このバルコニーの増設を命じたのは、神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世。彼の特等席でもあったのです。

#386 スイス ベルン「時計塔の番人」

#386 スイス ベルン「時計塔の番人」

2014年09月12日放送
スイスの首都ベルンは塔の街。古くから町の中心に建つのは時計塔です。天文時計と毎時鐘を鳴らすからくり人形に人々の注目が集まります。からくり人形のすぐ上に小さな窓がありました。その内部には1500年ころに造られた大きな時計の仕掛け。昔は小さな窓からの光のみを頼りに、仕掛けの調整を行いました。500年続く時計の調整師は、毎日調整を行っています。からくり人形が正常に動くことを窓から確認しながら。

#385 スペイン マジョルカ島 バルデモーサ「ショパンの恋」

#385 スペイン マジョルカ島 バルデモーサ「ショパンの恋」

2014年09月05日放送
ポーランド生まれの作曲家ショパンとフランスの作家ジョルジュ・サンドは1838年の冬、地中海のマジョルカ島で3か月を過ごした。その時に生まれたのが名曲「雨だれ」である。曲の誕生に実は窓が重要な役割を果たしている。ある時、町に買い物に出たジョルジュ・サンドがなかなか戻って来ない日があった。外は嵐のような激しい雨。繊細なショパンは窓からその雨を見つめながら彼女がきっと死んでしまったと思い気が狂いそうになりながらピアノをかき鳴らした。そして生まれたのが名曲「雨だれ」であった。その窓とはバルデモーサのカルトゥハ修道院の一室にあり、現在もなお当時と同じ姿のまま残されている。

#384 イタリア アマルフィ「海の塔」

#384 イタリア アマルフィ「海の塔」

2014年08月29日放送
アマルフィ海岸プライアーノに「海の塔」と呼ばれる12世紀に作られた見張り塔がある。海運国とした栄えたアマルフィで地中海から侵攻してくるトルコ軍を見張っていた砦だ。芸術家のパウロ・サンドゥール氏は20年以上前ここを手に入れ、アトリエとして使っている。分厚い壁に守られたこの塔はここに来なければおそらく表には出てこなかった自分の中の何かを解き放ってくれたとサンドゥール氏はいう。海側の窓辺に作品を置いてみると「海に浮かぶ感動」を表現する作品のイメージが生まれた。以来海につながる作品をサンドゥール氏は作り続けている。

#383 スイス グリンデルワルト「山と家族」

#383 スイス グリンデルワルト「山と家族」

2014年08月22日放送
4000メートル級の名峰、アイガーやユングフラウを望むグリンデルワルトは、古くから世界中の登山家に愛されてきました。町の人々は山岳ガイドをやりながら、牧畜も営んでいます。その一人、ブラヴァンドさんは先祖代々この町に暮らしてきました。1908年に建てられた彼の牛小屋の窓からは、名峰が見えます。グリンデルワルトでは季節によって牛を移動させながら牛を飼います。ブラヴァンドさんのお父さんも、おじいさんも山岳ガイドとして、牛飼いとして生きてきました。彼らが愛した窓辺は、ブラヴァンドさん一家の宝なのです。

#382 スイス エルマティンゲン「月の窓」

#382 スイス エルマティンゲン「月の窓」

2014年08月15日放送
スイス東部のボーデン湖。そこに浮かぶ修道院の島ライヒェナウを中心に、湖畔の町は発展しました。その一つ、エルマティンゲンでハーフティンバー様式の一軒家を見つけました。1672年に建てられたこの家は、修道院に収穫物の10分の1を収めるための倉庫として建てられました。その二階に並ぶ窓には、丸い窓ガラスがはめ込まれています。月の窓と呼ばれる丸いガラスは17世紀当時のまま。その部屋は、かつて人々のトラブルを裁く審理の部屋としても使われました。今の主は、当時の姿を残そうと、改修しながら住んでいます。

#381 スイス ザンクトガレン「出窓の町」

#381 スイス ザンクトガレン「出窓の町」

2014年08月08日放送
スイス、ザンクトガレンはかつて繊維産業で栄えました。成功した商人たちはこぞって家に出窓を家に取り付け、豪華さを競い合うように装飾を施していきました。出窓の装飾は主の知識の豊富さを示しています。ペリカンの出窓には、当時未発見のオーストラリア大陸以外の4つの大陸が描かれています。主が貿易で各大陸を回ったことを示します。他にもラクダの出窓や、値段を告知した出窓など、ザンクトガレンに111残る出窓は、ひとつとして同じものはありません。

#380 ウルグアイ エスタンシア・サン・ペドロ・デ・ティモテ「大牧場に生まれて」

#380 ウルグアイ エスタンシア・サン・ペドロ・デ・ティモテ「大牧場に生まれて」

2014年08月01日放送
エスタンシア・サン・ペドロ・デ・ティモテはウルグアイの歴史遺産にも指定されている大牧場。その歴史は古く18世紀後半から続いているが、オーナーは何人も代わってきた。主の邸宅の正面には巨大なアーチ型の窓とドア。イギリスからわざわざ資材を取り寄せ作られた。床を飾るのはスペイン伝来のタイル。壁の素材はフランス製と何人ものオーナーの趣味がほどよく合体した建物である。牧場全体の面積は115ヘクタール、なんと東京ドーム30個分以上の広さがある。敷地の中にはパタゴニアに生息するダチョウ科の鳥ニャンドゥーが自由に群れているほどだ。大聖堂があるプライベートの教会まで建てられている。エスタンシアとはひとつの小さな王国だったのだ。

#379 パラグアイ ラ・コルメナ「日本移民一世からの伝言」

#379 パラグアイ ラ・コルメナ「日本移民一世からの伝言」

2014年07月25日放送
ラ・コルメナはパラグアイ第一回日本人移民が入植した土地。当時そこはジャングルだった。関淳子さんは父母に連れられ1936年8月17日パラグアイの土を踏んだ。わずか1歳9か月だった。荒れ地同然の入植地で移民一世の想像を絶する苦労の日々が始まった。バッタの大群が繰り返し襲いせっかくの作物を食べ尽くす。しかし彼らはくじけなかった。コルメナ富士と呼ばれる富士山に形の似た山を心の支えとして。入植から15年、父親はジャングルの木を切り出し手作りで家を建てた。明日は何があるかわからない移民の暮らしである。いざという時家を移動できるように釘は一切使わなかった。その窓からは天の川や南十字星がきれいに見える。星の輝きに関さんは日本の人々も同じ星を見ているのだと勇気を貰ったてきという。

#378 パラグアイ アスンシオン「戦争の悲惨な記憶」

#378 パラグアイ アスンシオン「戦争の悲惨な記憶」

2014年07月18日放送
パラグアイ大統領官邸は19世紀、首都アスンシオンに第2代大統領フランシスコ・ソラーノ・ロペスの私邸として建設された。その後ロペス大統領は隣国のブラジル、アルゼンチン、ウルグアイを相手にした三国同盟戦争に巻き込まれ戦死。ラテンアメリカで起こった戦争の中で最も凄惨な戦いで、パラグアイ人の半数が死亡、人口は52万から21万になったほどである。ロペス邸は徹底的な破壊と略奪に遭うが現在「独立の間」となっている部屋の窓だけは10枚中7枚が奇跡的に破壊をまぬがれた。その後復興のシンボルとして邸は修復され大統領官邸となった。祖国がもう二度と悲惨な過ちを繰り返さないよう国の内外を見つめる大きな窓としての役割を担って。これまで官邸内部の撮影が許可されたことはない。世界初公開の映像である。

#377 ルクセンブルク大公国 ルクセンブルク「ルクセンブルクのビール工場」

#377 ルクセンブルク大公国 ルクセンブルク「ルクセンブルクのビール工場」

2014年07月11日放送
フランス、ドイツ、ベルギーに挟まれた小国ルクセンブルクは、ローマ時代から交易の拠点となる場所。首都を流れる川のほとりには、かつて工場が建ち並び町に活気を与えていた。その一つ、ビール工場を経営する一族の家が今も残る。1764年に建てられたその家の窓は、ガラスが小さく波打っている。珍しい形をした取っ手は動物の角で作られたものだという。今の主はビール工場を経営していた家族の9代目。先祖の魂とともにここに住み続ける決意をした。

#376 ベルギー ユイ「塔のある家」

#376 ベルギー ユイ「塔のある家」

2014年07月04日放送
ムーズ川沿岸の町ユイ。その一角に誰もが驚く風格漂う塔がある。1559年に建てられたという塔に付随する建物が家になっていた。窓はムーズ・ルネッサンス様式で、特徴は石で造られた十字型の仕切りが窓を四つに分けているタイプ。塔の中は螺旋階段になっていた。ほの暗い階段を照らすのは、小さな窓からの光。朽ち果てていたこの建物を今の主が改築するとき、散乱していたガラスを再利用し窓を作り直した。それはこの塔がもつ長い歴史をそのままに残したかったからだ。

#375 ベルギー リエージュ「フリーメイソンのアールヌーヴォー」

#375 ベルギー リエージュ「フリーメイソンのアールヌーヴォー」

2014年06月27日放送
ベルギーの古都リエージュには、アールヌーヴォー建築の特徴の出窓が目立つ。その中の一つには、ステンドグラスがはめ込まれていた。ハートのモチーフが随所にちりばめられている。このハートはフリーメイソンにとって友愛を意味する。この一軒家を建てた建築家はフリーメイソンに属していた。だからステンドグラスだけでなく、家の正面部にもその意匠がちりばめられている。しかし、その意味の多くは主にもわからなかった。

#374 ウルグアイ モンテビデオ「天才建築家のステンドグラス」

#374 ウルグアイ モンテビデオ「天才建築家のステンドグラス」

2014年06月20日放送
フリオ・ビラマホは南米の小国ウルグアイが生んだ最高の建築家と言われている。国連本部ビルを建設する際世界で最も優れた9人の建築家の一人として選ばれたのがその証拠だ。そのビラマホが手がけた珍しい個人住宅が首都モンテビデオの郊外に見つけた。名建築家が最もこだわったのがステンドグラス。自らデザインした海中の世界を個人の住宅の中に配した。ステンドグラスへのこだわりはトイレとバスルームにも及ぶ。見上げれば内部に電灯を仕込んだ、華麗に輝くステンドグラスがはめ込まれているのである。

#373 ウルグアイ コロニア・デル・サクラメント「ため息通りの画家」

#373 ウルグアイ コロニア・デル・サクラメント「ため息通りの画家」

2014年06月13日放送
コロニア・デル・サクラメントは南米ウルグアイの世界遺産。18世紀にポルトガル人が作った植民都市である。当時の佇まいがそのまま残されているこの古都で最も有名な通りが「ため息通り」だ。その名の由来は一説によるとあまりの美しさに道行く人が必ずため息をついたからだという。通りの端に250年以上も前に建てられた家がある。家は現在地元の画家がアトリエとして使っており窓も当時のままだ。窓はたったひとつでサイズも極めて小さい。当時は戦争が多く、馬や兵士が侵入できないようにするためだった。今はオーナーの若い画家にとって窓はインスピレーションが流れ込んでくる入り口になっているという。

#372 モロッコ アンミテル村「ベルベル人の民家」

#372 モロッコ アンミテル村「ベルベル人の民家」

2014年06月06日放送
モロッコの乾いた大地を流れる川のほとりには、村が点在している。ベルベル人と呼ばれる先住民族の村だ。各村にある「カスバ」と呼ばれる建物は、かつての村長の家でもあり、村人たちを外敵から守る砦でもあった。とある小さな村のカスバの隣の住居には、村長の家族が住んでいる。植物を模した鉄格子がはめ込まれていれている小さな窓は、多くの光を取り込むため、内側が広くなる作り。風も取り込み、暑い夏でも涼しく過ごすことができる。古から続くベルベル人の暮らしがそこにはあった。

#371 モロッコ マラケシュ「中庭のある邸宅」

#371 モロッコ マラケシュ「中庭のある邸宅」

2014年05月30日放送
モロッコの古都、マラケシュ。いつも多くの人でにぎわう旧市街の裏路地を入ると、かつてこの地を収めた豪族の邸宅へ入る扉がある。中に入ると、喧騒から離れた静かな空間。中庭のある「リアド」と呼ばれる家。外敵から財産を守るため、窓は中庭に面したものしかない。窓にはイラクガラスと呼ばれる原色鮮やかなガラスがはめ込まれ、窓の周りにはタイルの装飾、壁や天井には繊細な彫刻が施されている。それはかつての主の富を表すものだった。

#370 モロッコ カサブランカ「カサブランカの記憶」

#370 モロッコ カサブランカ「カサブランカの記憶」

2014年05月23日放送
モロッコ、カサブランカには白い建築が立ち並ぶ。その一角にユニークなマンション。モロッコがまだフランスの保護領だった1928年に建てられたアールデコ様式のマンション。その中にモロッコの伝統様式も組み合わせた建築スタイル。窓にもその特徴が見られ、四角い一枚ガラスの窓の向こうにアーチが切り取るカサブランカの街並み。そこには、大聖堂とモスクが並んでいるのが見える。ヨーロッパとアラブの文化の融合が見て取れる。

#369 ブラジル サルバドール「偉大なる素人」

#369 ブラジル サルバドール「偉大なる素人」

2014年05月16日放送
世界遺産の色鮮やかな旧市街で知られるブラジルのサルバドール。今年はワールドカップの会場にもなるという。その高台の住宅地にある一風変わった家。ドアや壁を金属の星や蝶など様々なオブジェが飾る。オーナーはシルベストレ・ゴメスさん。本職は公務員だが実は町で有名なアマチュア芸術家なのだ。製作するのは家を飾るオブジェだけではない。土地を見つけて購入した後、家をすべて自分で作ってしまったのだという。もちろん窓も手作りだ。窓でこだわったのは色。次第に透明色や白を廃してカラフルな窓に仕上げていった。色は芸術作品に生命力を与えるのだとゴメスさんは言う。ブラジルのかつての首都で偉大なる素人に出逢った。

#368 ブラジル オーロプレット「古都に生きる」

#368 ブラジル オーロプレット「古都に生きる」

2014年05月09日放送
ブラジル南東部オーロプレットは山に囲まれた美しい古都。旧市街はブラジルを代表する世界遺産である。目抜き通りで目立つのはブティックオーナーであるフェルナンダ・トレドさんの自宅。18世紀ポルトガル植民地時代の邸宅だ。この町は国の管理下にあり古都の景観を保つため家屋を改修する場合使っていい色が決められている。壁は白、窓や扉で使っていい色は、青、赤、白、黄色、緑の5色。単色でも、組み合わせてもOKである。トレドさんは観光客や道行く人たちを楽しませるため、窓を定期的にきれいな色で塗り直し四季折々の花を飾ることにしている。それが古都に暮らす人間の務めだと語ってくれた。

#367 カンボジア バタンバン「たった一人の生き残り」

#367 カンボジア バタンバン「たった一人の生き残り」

2014年05月02日放送
カンボジア西部バタンバン州サムプーヴィ山はキリングフィールドのひとつ。1975年クメール共和国が崩壊するとやがて実権を握ったポルポト政権は知識階級を弾圧。ここでも10万人以上が殺害されたとされる。そこから10キロほど離れた農村にあるのが小学校教師だったブン・ルアンさんの家。ルアンさんの祖父母が1920年に建てたというこの家は一階が吹き抜けで二階が住まいというカンボジアの伝統的なスタイル。頑丈な木製の木窓が12枚もある。ルアンさんはかつてこの家で両親と夫、4人の子供と暮らしていた。ある日家の前の通りからポルポト派の兵士が入ってくるのが窓から見え、すべてが変わった。大学教授の父親は妻であるルアンさんの母親と4人の孫、つまりルアンさん子供たちを連れプノンペンに避難し夫はタイ国境に隠れると言って姿を消した。生徒のため一人残ったルアンさんもついに家を捨て身分を隠しクメールルージュの兵士に言われるままにサムプーヴィ山でひっそりと暮らした。家はポルポト派に接収されてしまう。やがてベトナム軍の侵攻によりポルポト政権が崩壊するとルアンさんはまっ先に家に戻った。もし24時間遅かったら家は誰かに取られていたかもしれないという。その後、必死になって家を守り続けたが結局家族は誰も戻って来なかった。あれから30年以上が過ぎた時点で彼らは皆殺されたのだと諦めるほかなかった。ルアンさんの願いはひとつ。またあのような悲しい時代の前兆が窓から目えたりしませんように。ただそれだけだという。

#366 ラオス ビエンチャン「骨董屋の陽だまり」

#366 ラオス ビエンチャン「骨董屋の陽だまり」

2014年04月25日放送
フランスの植民地文化と中国、東南アジアの文化が入り交じるラオスの首都ビエンチャン。町の中心部、仏教寺院の隣にフランス様式の家がある。窓を見ると中国語の「幸」の文字がデザインされた鉄桟が人目をひく。オーナーのボンデウアネさんはこの家を6年前に買い、ご主人と骨董屋を営んでいる。前を通る度に欲しい欲しいとずっと思いをはせていた物件だという。家を手に入れた夫婦は窓を改造した。自分たちがデザインしたラオス様式の窓に「幸」の鉄桟を入れたのだ。幸福を招き入れ、家に邪悪なものが入らないよう魔よけの意味があるという。幸せの窓である。その効能について尋ねてみると、長女が希望の学校に合格し、次女は楽器の演奏がうまくなり、夫婦仲はよく、商売も順調だとのことだった。

#365 カーボベルデ プライア「窓と歴史と家族」

#365 カーボベルデ プライア「窓と歴史と家族」

2014年04月18日放送
大西洋に浮かぶ島国カーボベルデ。首都プライアはカーボベルデの政治や経済の中心地。町の起源となった地域には古い家が今も並んでいる。その一軒には縦に大きな窓が4つ。窓を開けると、光と風が家の中に流れ込む。空気の流れは効率よく家の中を流れる構造になっているのだ。プライアの窓にはもうひとつ役割があった。かつて家のそばに教会があったとき、ここに住む家族は窓に布をかけ、ミサへ向かう人への挨拶としていた。窓は家族と社会をつなぐ役割も担っていたのだ。

#364 カーボベルデ ミンデロ「音を奏でる色」

#364 カーボベルデ ミンデロ「音を奏でる色」

2014年04月11日放送
アフリカの西沖に浮かぶ10以上の島々からなる小国カーボベルデ。サン・ヴィセンテ島の町ミンデロは、カーボベルデ文化の中心を担う芸術都市。その一角にある平屋の窓には、カラフルな色ガラスがはめ込まれていた。そこは市民楽団が練習などを行う音楽の家。窓ガラスにしたのは現楽団長の恩師。音楽を学んだイタリアでの経験を元に、窓をステンドグラスに換えたと言う。恩師のステンドグラスの前で、伝統音楽「モルナ」を演奏する楽団長は、モルナの根底には愛が流れていると語った。

#363 セネガル ジャメル村「泥の家」

#363 セネガル ジャメル村「泥の家」

2014年04月04日放送
セネガル北部の小さな村には、今でも伝統家屋が残っている。それは泥で作られた家。壁にうがたれた窓はシンプルな幾何学模様をしている。三角の窓が並ぶ壁は外から見ると装飾が施されたよう。夏は40度にもなるこの地方でも泥の家の中は涼しく、窓からは風が入り込む。セメントの家が多くなってきた今も、お年寄りは泥の部屋を作りそこで眠るそうだ。

#362 セネガル ゴレ島「奴隷の島」

#362 セネガル ゴレ島「奴隷の島」

2014年03月28日放送
セネガルの首都ダカールの沖に浮かぶ小さな島、ゴレ島。いま1200人が暮らすこの島からはかつておびただしい数の奴隷が売られていた。その場所はいま「奴隷の家」と呼ばれ、負の世界遺産として多くの人を集めている。「奴隷の家」の向かいにある窓。そこに住む青年はゴレ島で生まれ育ち、島に住むみんなと悲劇が二度と繰り返されないよう、そして風化されないよう、平和を願い続けている。

#361 エストニア タリン「夜の展示会」

#361 エストニア タリン「夜の展示会」

2014年03月21日放送
エストニアの首都タリン。旧市街の一角に、夜の間ライトアップされた窓を見つけた。よく見ると窓が額縁となって、動物や草木などが描かれた絵が飾られているようだ。窓の内側は革工房のアトリエになっていた。そして絵が描かれていたのは木の内扉。15世紀からあるという建物からは古い壁画や柱が出てきた。そこからヒントをもらい、窓の内扉に描いたのである。長い冬の夜の小路を明るく照らす展示会にしたいという主の思いがある。

#360 エストニア タリン「バルト海の青」

#360 エストニア タリン「バルト海の青」

2014年03月14日放送
バルト三国のひとつエストニア。バルト海に面する首都タリンは海上交易で栄えた。旧市街の古い建物の壁には、アーチ型の開口部とクレーンがよく見られる。それはかつて外国から運ばれてきた品物を搬入していた名残。そのひとつがステンドグラスになっている建物を見つけた。1921年の改築の際、建築家が幾何学模様と青や黄、赤を用いて、海上交易で栄えたタリンを抽象的に表現した。

#359 ブラジル ベレン「カーニバルの恋」

#359 ブラジル ベレン「カーニバルの恋」

2014年03月07日放送
ブラジル、アマゾン河口近くの町ベレン。マリア・ファチマさんの家はポルトガル植民地時代名門貴族が住んでいたという大邸宅。正面の大きな木窓はその下をカーニバルが通ることから地元で羨望の的となっている。つまりカーニバル見物の特等席なのだ。ファチマさんの母はあるカーニバルの日、見物に来た男性と窓辺で恋に落ち結婚した。その後いつも二人でこの窓からカーニバルを見ていた。ご主人は数年前に亡くなったが、とてもよい結婚生活だったと彼女は今でも家を訪れた人にそのエピソードを語ってくれる。

#358 ラオス ルアンパバーン「救われた伝統」

#358 ラオス ルアンパバーン「救われた伝統」

2014年02月28日放送
その家はかつてラオスの古都ルアンパバーンから400キロ離れた少数民族タイダムの村にあった。村の大切な儀式を司る呪術師=シャーマンの家で村人に大切にされていたが住人が死に絶え取り壊される寸前だった。なぜならラオスやタイダムの伝統では人が住まなくなると家は悪霊の住処となりダメになるといわれているからだ。この家を救ったのがラオス独立後カナダに移住し成功をおさめたプッタマ・センスリーニャさん。金色に輝く家の窓は人が楽々通り過ぎることができるほど大きい。これは窓から棺桶を出すためだ。死者と生者が同じ玄関のドアから出てはならないというラオスの伝統を一枚の窓が伝えている。

#357 ラオス ビエンチャン「帰って来たフランス人」

#357 ラオス ビエンチャン「帰って来たフランス人」

2014年02月21日放送
かつてフランスの植民地だったラオス。独立と共に植民地を支配していたフランス人は去ったが、何かの縁で戻ってくる者もいる。ラオスを起点に家具商を営むジル・プートゥさんもその一人。1992年、たまたまバカンスでラオスを訪れメコン川を船で旅するうちにこの国に惚れこんでしまい移り住んだ。それから7年、ジルさんは首都ビエンチャン郊外に自分の理想の家を建てた。半年ほどかけて巨木が繁る理想の立地を探し出し、三軒のラオスの伝統家屋を材料用に買い取り解体、その後一年半をかけて作り直した。窓はラオスの伝統にタイやバリ、そして日本の敷居も取り入れたオリジナル・オリエンタルスタイルである。

#356 カンボジア バタンバン「カンボジア最古の家」

#356 カンボジア バタンバン「カンボジア最古の家」

2014年02月14日放送
カンボジア西部バタンバンに1907年に建てられた大きな家がある。その家の大きな窓はおそらくカンボジア最古の窓といわれていた。しかしこの大邸宅にはもうひとつ秘密があった。なんと築107年の家の裏にもう一軒さらに古い家が連なっていたのだ。123年前のものだという。するとこの窓こそがカンボジア最古の窓なのだ。バタンバンは、ポルポト派の活動拠点のひとつだった。激動の時代この家に住むラジンさん一家は無抵抗主義で古い家を守り抜いたのである。

#355 カンボジア コンポンチャム「生き残りの証言」

#355 カンボジア コンポンチャム「生き残りの証言」

2014年02月07日放送
カンボジア東部コンポンチャム周辺では古い農家の窓は「ロニアン」と呼ばれる大きなすだれである。横3メートル、縦3メートル半のすだれは重さおよそ60キロ、これを滑車で吊り上げる。83歳になるジェイ・アイさんは毎朝孫娘に手伝ってもらい、この特殊な窓を開ける。ポルポトが支配した暗黒の時代を知る生き証人だ。家を手作りで建てた夫はポルポト派の兵士に連れ去られ戻っては来なかった。井戸で溺死させられ、大勢の死体が折り重なるさまも目撃している。 悲しく辛い記憶はいつまでも消えない。あれから40年、熱心な仏教信者であるジェイさんは最近、人生に残された時間にできるだけ善行を積み功徳を重ねようとようやく考えられるようになった。そしてよい生まれ変わりを来世にできることを願っている。

#354 リトアニア ロキスキス「町を彩るよろい戸」

#354 リトアニア ロキスキス「町を彩るよろい戸」

2014年01月31日放送
バルト三国の一つ、リトアニア。北部の小さな町ロキスキスには、カラフルな木造家屋が並ぶ。窓のよろい戸には様々な絵が描かれている。夜空や花々、動物などモチーフやデザインは家の主の意向が反映されている。その中の一軒にはリトアニアの歴史が描かれていた。古代リトアニアの紋章や当時の暮らしが分かる絵画。主の思いが込められている。彼の幼少時代にはこのような家が多かったが、併合された国の歴史とともに消えて行った。いま、その伝統が復活した。

#353 ラトビア リガ「リガの華やかな通り」

#353 ラトビア リガ「リガの華やかな通り」

2014年01月24日放送
ラトビアの首都リガのアルベルタ通りは、ユーゲントシュティール様式と呼ばれる建築が並ぶ華やかな通り。そこに重厚な壁に自然をモチーフにした装飾が施された一軒のマンションがある。窓は様々な大きさと形。三面の窓がある部屋からは通りが一望できる贅沢な眺め。この部屋の主は古い建築を修復するのが仕事でもありライフワークでもある。ゆがんだガラスや古くなった窓枠もそのままに、かつての窓の姿から通りの眺めを楽しんでいる。

#352 ラトビア リガ「職人の館」

#352 ラトビア リガ「職人の館」

2014年01月17日放送
バルト海沿岸の国ラトビアの首都リガは、かつてハンザ同盟都市のひとつとして栄えた。リガの一角に建つ瀟洒な建物はギルドハウス、つまり職人たちが集った会館。商人たちを援助するために組織された職人組合は町の有力市民でもあった。彼らは自ら並ぶゴシック様式の窓には、職人たちがステンドグラスで描かれている。この会館の小さな部屋の窓には、子どもと母親の姿も描かれていた。それは家族の大切さを物語る。

#351 ブラジル トメアス「2歳で海を渡って」

#351 ブラジル トメアス「2歳で海を渡って」

2014年01月10日放送
アマゾン川河口に近いブラジル、パラ州トメアス。ジャングルを切り開き、発展の基礎を築いたのは日本からの移民だった。山田元(はじめ)さんは2歳の時両親に連れられ海を渡った。想像を絶する苦労の連続だった移民一世の生活。多くの人が過労や病気、事故で命を落とした。山田さんの母、スエノさんも46歳の若さで心臓疾患のため世を去っている。父親が後妻に迎えたのはやはり夫を突然なくし、5人の子供を抱え途方に暮れていた日本移民の女性だった。当時の移民には助け合いの精神があったのだ。総勢11名の子供を育てることになった山田さんの父は学校をイメージした家を建築する。それはたくさんの窓がある、風通しのいい家だった。

#350 ブラジル リオデジャネイロ「カノアスの家」

#350 ブラジル リオデジャネイロ「カノアスの家」

2014年01月03日放送
ブラジルのリオデジャネイロはイパネマやコパカバーナなど世界でも有名なビーチが連なる風光明媚な町。その町を見下ろす山の麓に世界的な名建築のひとつが静かに佇む。ブラジルが生んだ天才建築家オスカー・ニーマイヤー作「カノアスの家」。この建築を見て驚かされるのは、自然の地形が生かされていること。たとえば窓をまたぐ巨大な岩。もともとそこにあった岩を撤去することなく、そのまま生かして家を設計した。98歳で再婚し、104歳で亡くなったニーマイヤー。女性のもつ曲線美こそが至高の美と考えていた天才は生涯何よりも女性を愛し、2012年、人生を駆け抜けて行った。

#349 ブラジル オウロ・ブレット「古都の愉しみ」

#349 ブラジル オウロ・ブレット「古都の愉しみ」

2013年12月27日放送
ブラジル、ミナスジェライス州オウロ・プレット。かつて世界最大の金鉱山が発見され、富を得た者たちは競って壮麗な教会を建築した。その中でもひときわ目をひくのが、外観がブラジル一美しいともいわれるサン・フランシスコ・デ・アシス教会。向かいにある薬局にはこの教会が見える絶好のポジションの窓がある。19世紀、ポルトガルから船で運ばれてきたという色あざやかな窓。この町で生まれ育った薬屋のご主人は子供の頃からこの家を手に入れるのが夢だったという。その夢は60歳を目の前にした6年前、ようやく達成されたという。

#348 デンマーク クロンボー「名城の悲劇」

#348 デンマーク クロンボー「名城の悲劇」

2013年12月20日放送
デンマークの世界遺産、クロンボー城は国を揺るがした一大スキャンダルの舞台。それは王妃カロリーヌ・マティルデと、王の侍医との不倫だった。イギリスからデンマークへ15歳で嫁いできた王妃。しかし夫である王は精神を病んでいた。今で言う統合失調症だったと思われる。悲劇的な結婚生活を送る王妃に王の侍医が接近する。精神異常の国王を利用し、デンマークを我が物とする野心を抱いて。二人は恋に落ち、子供までもうけるがやがてクーデターが起こり、医師は八つ裂きの刑に。王妃は城の一室に幽閉された。狭い部屋の窓からの眺めだけが王妃の慰めとなった。王妃はその後ドイツに追放され、24歳の若さで死んだ。

#347 デンマーク コペンハーゲン「8が描く未来」

#347 デンマーク コペンハーゲン「8が描く未来」

2013年12月13日放送
コペンハーゲン郊外にあるデンマーク最大の集合住宅、オッタタレット。そのアバンギャルドなデザインとコンセプトで内外の建築賞を幾つも受賞している。オッタとは数字の8。上から見ると全体が8の字をしているのだ。真ん中にスペースを開けることですべての世帯にまんべんなく太陽光が降り注ぐ。目をひくのは美しい窓のデザイン。寒冷の地で光をふんだんに取りこむため、部屋ごとに異なる工夫が尽くされている。まさに窓ガラスのアートだ。その魅力にひかれ、バスで観光客が押し寄せるほどである。

#346 ブラジル サルバドール「世界遺産の裏側で」

#346 ブラジル サルバドール「世界遺産の裏側で」

2013年12月06日放送
ブラジル最初の、かつての首都サルバドール。歴史地区と呼ばれる旧市街はポルトガル植民地時代の面影がそのまま残る世界遺産だ。その歴史地区の真ん中に19世紀ポルトガルから海を渡ってきた星形の桟の窓がある。星形は歴史地区でもこの窓だけだ。画家のパウロさんは星形に一目惚れ。中は廃墟だった家を買い求め徹底的に改修した。改修後は二階の窓からの最高の眺めが楽しめるようになった。毎日大西洋に沈む夕日を眺めることができる。それは窓に一目惚れした画家が描いた世界にひとつだけのすばらしい絵画である。

#345 フランス ノルマンディー「ハーフティンバーの醸造所」

#345 フランス ノルマンディー「ハーフティンバーの醸造所」

2013年11月29日放送
フランス ノルマンディー地方 「ハーフティンバーの醸造所」
フランス北部、ノルマンディー地方は昔からりんごの名産地として知られている。りんごから造られるシードルやカルバドスはこの地方の銘酒。その醸造所のひとつは、ハーフティンバー様式とよばれる建築様式でした。こげ茶色の間柱と白い土壁が等間隔になっているのはこの地方独特のスタイル。16世紀ころの古い建物を改築しているが、窓にはあえて古い波打つガラスを使用した。ゆがんだガラスが太陽の光を反射すると正面が輝いて見えるからだと、主は語った。

#344 フランス ポーズ「セーヌ川の眺め」

#344 フランス ポーズ「セーヌ川の眺め」

2013年11月22日放送
フランス北部を蛇行するセーヌ川。その流域にはみずみずしい自然が広がります。小さな町ポーズの一角、セーヌ川のほとりに建つ一軒家は蔦に覆われていて、窓はほとんど見えません。しかし窓から外を見ると、蔦が額縁となり、セーヌ川を眺めることができます。この家の主は画家。セーヌの眺めに惚れ込みここに移り住みました。移り行く景色をキャンパスに納め、生計を立てています。画家にとっては窓とは景色を切り取る額縁なのです。

#343 デンマーク コペンハーゲン「アンデルセンの愛した風景」

#343 デンマーク コペンハーゲン「アンデルセンの愛した風景」

2013年11月15日放送
デンマークの首都、コペンハーゲンの運河沿いのアパートに、かつてある世界的な有名人が住んでいた。あの有名な童話王、ハンス・クリスチャン・アンデルセンである。旅と流浪に生きたアンデルセンは晩年、この窓辺に座り外を眺め、童話のインスピレーションを得たり、大好きだった旅の思い出にふけった。そのアンデルセンが愛した窓からの眺めを私たちは今も変わらず見ることができる。

#342 フィンランド「もっと光を」

#342 フィンランド「もっと光を」

2013年11月08日放送
フィンランド南西部のひっそりとした森の中に、二十世紀の世界の名建築のひとつとうたわれるマイレア邸がある。設計はフィンランドを代表する建築家、アルヴァ・アアルト。目を引くのはリビングの巨大な窓。それには外の自然と家の中の境目をなくそうという設計者の考えが反映されている。家の中にできるだけ自然光を取りこむことを大切にしたアアルト。マイレア邸の設計にあたっては年間を通じて【心安らぐ空間】を作ることに力を注いだという。

#341 ドイツ マクデブルク「緑の要塞」

#341 ドイツ マクデブルク「緑の要塞」

2013年11月01日放送
エルベ川のほとりの町マクデブルクの中心に、ピンク色の壁に奇妙なデザインが施された建物がある。設計は建築家フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー。彼の夢は「植物とともに生きる家をつくる」こと。自然界には存在しない直線を使わず、デザインがほとんど異なる窓をちりばめ、まるでおとぎの国の建物のよう。よく見ると窓から木が生えているのがわかる。2020年までに建物全体が緑で覆われる予定で、「緑の要塞」と呼ばれている。

#340 ドイツ ミュンスター「古い妻壁のカフェ」

#340 ドイツ ミュンスター「古い妻壁のカフェ」

2013年10月25日放送
ドイツ、ミュンスターの聖堂を囲む切り妻建築の数々。その一つは1627年に建てられたもの。さまざまな店が入ってきたが、いまはカフェになっている。妻壁に並ぶ窓を印象付けているのは、紅白の鎧戸。かつて大戦によって壊滅的な被害を受けたミュンスターだが、この妻壁だけは奇跡的に焼け残った。いまこの妻壁は町でも最も古いものとなり、ミュンスターの顔となっている。

#339 中国 雲南省「ワインと教会」

#339 中国 雲南省「ワインと教会」

2013年10月18日放送
中国、雲南省香格里拉(シャングリラ)県の奥、メコン川の源流沿いにある茨中村。今から百年以上前、この地をフランスからカトリックの宣教師が訪れキリスト教とワイン作りを教えた。この村は中国でもあまりに奥深い位置にあるため、カトリックの教えとワイン作りは現代にそのまま残され受け継がれている。ナシ族、チベット族、漢民族の建築のいいところを取り入れて造った家に住むチベット族の徳さんの窓からは教会とワイン畑がよく見える。徳さんもまた敬虔なカトリックだ。

#338 フランス メネルブ「ぶどう畑に浮かぶ船」

#338 フランス メネルブ「ぶどう畑に浮かぶ船」

2013年10月11日放送
フランス、プロヴァンス地方に広がるぶどう畑。小高い丘の上に、中世に造られた要塞の町メネルブは船のような形をしている。かの有名なノストラダムスはこの町をこう呼んだ。「ぶどう畑に浮かぶ船」と。船の舳先にある大きな一軒家は、もとは総督の家。南仏の陽光をたくさん取り入れる南の大きな窓と、北からの冷たい空気を入れないようにするための北の小さな窓。要塞だけでなく、住居としての工夫も施されている。

#337 フランス コリウール「画家たちの愛した街」

#337 フランス コリウール「画家たちの愛した街」

2013年10月04日放送
フランス南部の港町コリウールの旧市街は、パステルカラーが家々の壁を彩り、迷路のように入り組んだ小路が特徴。数々の画家がその街の風景に惹かれ、訪れ、移り住み、絵画に残した。その中にはピカソもいたとか。新印象派の画家アンリ・マールもその一人。古い一軒家を買い、窓や窓から見える風景を描いた。その窓は今も残り、中世からつづく町並みを切り取る。今の主も画家。画家の魂が家を守っている。

#336 中国 雲南省「天を支える」

#336 中国 雲南省「天を支える」

2013年09月27日放送
中国、雲南省香格里拉(シャングリラ)県。霊峰・梅里雪山の麓、標高3700mの村にはチベット族が数多く住む。農業に従事しヤクの乳から作ったバターからつくるバター茶を飲む毎日は祖国チベットの暮らしと一見変わるところはない。しかし彼らは中国とチベットの領土争いに翻弄され続けてきたのだ。敬虔な仏教徒である彼らの家には仏教の五色で鮮やかに彩られた窓がある。その家にもう50年以上暮らすチベット族の阿さんは自分の家や周囲の幸福だけではなく世界の平和を毎日仏に祈り続けているという。

#335 トルコ トラブゾン「黒海を臨む家」

#335 トルコ  トラブゾン「黒海を臨む家」

2013年09月20日放送
トルコ北部の町トラブゾンの一角に、石造りの土台上に建つ木造の伝統家屋がある。碁盤の目模様の壁に整然と並ぶ無数の窓。この家は400年前にこの地域を納める有力者が建てたもの。窓には富と権力を示すかのような、豪華な装飾を施した木の格子がはめ込まれている。窓から臨むのは穏やかな黒海。主の部屋も贅を尽くしたもの。しかし今、この家は代々所有してきた有力者の子孫の手を離れ、観光の名所として生まれ変わろうとしている。

#334 トルコ イスタンブール「シルクロードのレストラン」

#334 トルコ イスタンブール「シルクロードのレストラン」

2013年09月13日放送
トルコのイスタンブールはかつて東洋と西洋をつなぐシルクロードの要だった。エジプトからの香辛料などを扱っていた市場は1666年に建てられたもの。その二階の窓には鉄格子がはめ込まれており、これは建築当時からあると言う。二階部分はトルコの伝統料理を出すレストラン。市場内部を見渡す窓。かつての二階部分は市場内でのトラブルを仲裁する場所で、窓はその見張りのために作られた。いま窓辺に座るのはレストランのオーナー。窓を通して今と過去を見ている。

#333 フィンランド ラウマ「うわさ話の鏡」

#333 フィンランド ラウマ「うわさ話の鏡」

2013年09月06日放送
フィンランドの世界遺産、ラウマ旧市街を歩くと窓に奇妙なものが目につく。「うわさ話の鏡」と呼ばれる鏡。家の中から窓を開けずに外の様子を眺めることができる。冬にはマイナス20度以下にもなるこの町では窓を開けることはないからだ。また窓辺には「船乗りの犬」と呼ばれる陶器の置き物がある。漁師が多かったこの町で、犬が外を向いていれば夫は海に出て留守、というしるし。若い男たちはそれを見て立ち止まり、家に残る妻は「噂ばなしの鏡」で彼らの姿を覗き見してお眼鏡にかなえば目で合図を送る。時には玄関のドアがノックされることもあったという。その様子を「うわさ話の鏡」で目撃した近所の主婦がうわさ話を広げたのである。

#332 フィンランド クルーブ島「ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの夏」

#332 フィンランド クルーブ島「ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの夏」

2013年08月30日放送
森と湖の国、フィンランドのバルト海に浮かぶクルーブ島。ムーミンの作者トーベ・ヤンソンはこの島に自分で小屋を建て1992年まで夏を過ごした。ムーミンシリーズ最後の二作品はこの島で書かれたもの。一般人は島には上陸できるが小屋の中に入ることはできない。一度留守中に泥棒が窓を壊して侵入したことがあり、その後作家はすべての窓に張り紙をした。「ドアの上に鍵がぶら下がっておりますのでどうか窓を壊さないでドアからお入りください。」
窓が壊され雨風が侵入し小屋の中が傷んだのでそれはたまらないと考えたのである。その言葉通りドアの上には今でも鍵がぶら下がっている。

#331 トルコ ニクサル「魂の宿る家」

#331 トルコ ニクサル「魂の宿る家」

2013年08月23日放送
トルコの山間の小さな町ニクサル。その一角に伝統的家屋がある。二階建ての大きな一軒家に整然と並ぶ窓には鉄格子が取り付けられている。それは泥棒よけの意味と、子どもを事故から守る意味のほかに、家を優美に見せる意味もあった。外から見たときにこの家に住む家族の暮らしぶりがわかるように。建てたのは現在の主の祖父。三世代に渡り住み続けてきた伝統家屋。そこにはすでに魂が宿っている。

#330 トルコ イスタンブール「ブルーモスク」

#330 トルコ イスタンブール「ブルーモスク」

2013年08月16日放送
イスタンブールの歴史地区にそびえたつ巨大なモスク。1609年のオスマン帝国時代に建設されたスルタンアフメット・ジャーミー。屋内は青を基調としたタイルでまとめられ、その見た目からブルーモスクと人は呼ぶ。大小あわせ30以上あるドームには260もの窓があり、そこからの光が広大な屋内を明るく照らす。またその窓は大理石の構造を軽くする役割も担う。信者が祈りをささげるその頭上にはステンドグラスに彩られた窓。モチーフは植物で、そこには神聖な意味が込められていた。

#329 韓国 ソウル「理想の韓屋」

#329 韓国 ソウル「理想の韓屋」

2013年08月09日放送
沈龍植さんはソウル市無形文化財26号小木匠、つまり韓国の人間無形文化財である。建築の中で窓や内装を手がける匠が小木匠。韓国を代表する小木匠の沈さんは数々の世界遺産の修復にも関わってきた。自慢の家は伝統の韓屋。もてる技を全てつぎ込んだ。大のお気に入りは宮殿の窓。韓屋に宮殿の窓がある家はここだけである。窓や内装は機械を一切使わず全て沈さんが削り出したもの。それが人間無形文化財のこだわりなのだ。「韓屋の窓というのは家にとって顔のようなもの。韓屋の伝統を尊重しながらも現代の要素を取り入れ時代や社会に合い喜んで使ってもらえるような窓を作っていきたい」と沈さんは語る。

#328 韓国 ハンゲ村「消え行く農村」

#328 韓国 ハンゲ村「消え行く農村」

2013年08月02日放送
古き良き韓国の農村はしだいに姿を消しつつある。昔ながらの家屋が残る民俗村と呼ばれる集落の中で、実際に今も人が住んでいるのはここハンゲ村だけとなってしまった。村出身の李洙仁さんは都会で営んでいた会社をたたみ、村を守るために帰ってきた。コンクリートだった道を土に戻し、やがては電柱を地中に埋め昔ながらの集落の形を取り戻す計画を進めている。李さんの家は伝統の韓屋(はんおく)で窓は障子の二重窓。しかし近年水質汚染のせいか蚊があまりにも増え、二重窓の間に網戸を入れて三十窓にした。伝統の景観を損ねぬよう古い木枠を使って。

#327 アメリカ コネチカット州ニューヘイブン「ハンバーガーの誕生」

#327 アメリカ コネチカット州ニューヘイブン「ハンバーガーの誕生」

2013年07月19日放送
学生の町、コネチカット州ニューヘイブン。町の一角にぽつんとたたずむ小さな建物がある。レンガ造りで赤いよろい戸と白い窓枠が特徴のルイス・ランチと呼ばれる1895年創業のハンバーガーレストラン。よく見ると窓のうち枠は落書きだらけ。学生がたわいないいたずら心で記念に彫っていく。実はこのレストランでハンバーガーが1900年に誕生した。現店主の曽祖父の時代、急ぎの客のためにとっさに思いついたものだった。窓枠に残る落書きが100年以上続く人気の歴史を物語る。

#326 アメリカ コネチカット州ハートフォード「マーク・トウェインの館」

#326 アメリカ コネチカット州ハートフォード「マーク・トウェインの館」

2013年07月12日放送
アメリカが生んだ最高の人気作家、マーク・トウェインはミシシッピーからコネチカット州ハートフォードの邸宅に移り住んだ。ゴシック調の瀟洒な邸宅は1874年に建てられた。ほの暗いダイニングルームの窓は暖炉の上にあり、暖炉の煙は真上にあがらず、窓の両脇に隠された煙突を通る構造になっており、寒い冬でも暖炉で暖まりながら雪景色を楽しむことができたと言う。この優美な邸宅でマーク・トウェインの執筆活動は円熟期に入り、数々の傑作が生まれた。

#325 アメリカ マサチューセッツ州ウースター「自由への抜道」

#325 アメリカ マサチューセッツ州ウースター「自由への抜道」

2013年07月05日放送
アメリカ、マサチューセッツ州第二の都市ウースター。住宅街の一角に赤レンガ造りの古風な建物があった。波打つ古い窓ガラスに歴史を感じさせるよろい戸。実はこの家、重要な歴史を秘めていた。奴隷制度が根強く残っていた19世紀、ここに住む女性は奴隷制度の廃止を主張し、奴隷を自由にさせるため家にかくまい北部へと逃がしていた。いまこの家の主はその女性の勇気と、かつての理不尽な制度を現代に伝えるため多くのツアーなどに開放している。

#324 中国 雲南省「白族の白壁」

#324  中国 雲南省「白族の白壁」

2013年06月28日放送
中国雲南省剣川は少数民族、白(バイ)族の里。ここは雲南の茶とチベットの馬を交換するための交易路〈茶葉古道〉の途中にある。馬を連れた商人を泊めるための宿だった欧陽大邸には清の時代100年以上前に建てられたもの。特徴は風水を基にした三坊一照壁(さんぼういっしょうへき)と呼ばれる建築様式。窓の正面にある西向きの大きな白壁は日が西に傾くと太陽光を反射、光と熱を家の中に送りこむ。風水とは自然エネルギーを上手に利用する先人の驚きの知恵だったのだ。

#323 中国 雲南省「天然の要塞・石頭城」

#323  中国 雲南省「天然の要塞・石頭城」

2013年06月21日放送
中国雲南省の奥深く、長江(揚子江)と山に守られるようにそびえる、天然の要塞のような村がある。少数民族ナシ族の拠点、石頭城だ。村は小山の上に築かれ、西側には堅牢な見張り台と城壁がある。この周辺の豊かな実りを狙い、土地の痩せた西方チベット族が度々略奪に訪れたからだ。村人は城壁の上から容赦なく侵入者に石の雨を降らせて撃退した。城壁の中に建てられた家の窓もまた西に睨みをきかせている。ナシ族の窓はそれぞれに役割があり、西の窓は見張り用、地下室の窓は生肉を保存食に変える役割を担っていた。

#322 フランス ランス「アールデコの邸宅」

#322 フランス ランス「アールデコの邸宅」

2013年06月14日放送
ランスはシャンパンで有名なシャンパーニュ地方の中心都市。かつては交通の要綱としても栄えた。旧市街の一角に建つアールデコ調の邸宅は1920年代に建てられ、角地の窓は意匠が凝っている。3階の窓の脇にはどこか神殿を連想させる柱のような装飾が施され、その窓にはめ込まれているのは気泡の入ったオリジナルのガラス。そこから連想するのは名産のシャンパン。家主はこの窓を眺めながらシャンパンに酔う。

#321 フランス ルーアン「窓から見える大聖堂」

#321 フランス ルーアン「窓から見える大聖堂」

2013年06月07日放送
フランス北部の町、ルーアン。町の中心にそびえる大聖堂はかつてモネがキャンバスに描いたほどの荘厳な姿をしている。そのすぐそばに建つ4階建てのマンションは上の階になるにつれて外側に飛び出している構造で、最上階の窓にはステンドグラスがはめ込まれている。窓からはもちろん大聖堂が見える。家主がここに住もうと決めたのも、その友人たちがここを訪れて驚くのも、この窓からの眺め。

#320 アメリカ マサチューセッツ州マーシュフィールド「赤い家」

#320  アメリカ マサチューセッツ州マーシュフィールド「赤い家」

2013年05月31日放送
アメリカ東海岸に、建国時以前の1646年に建てられた家がある。通称レッドハウス。当時は赤いペンキが安かったといわれている。ヨーロッパから入植してきた一家が代々受け継いできた赤い家。窓は時代とともに変化してきた。現在のガラスの多い窓は、かつては豊かさの象徴でもあった。現在の主に残されたオリジナルの窓の一部。それは朽ち果ててはいるが、代々赤い家を守ってきた一家の記憶。

#319 アメリカ ボストン「幸運の紫」

#319  アメリカ ボストン「幸運の紫」

2013年05月24日放送
アメリカ・ボストンの古い地区ビーコンヒルに、フェデラルスタイルと呼ばれるアメリカ建国時の連邦政府ができた時代の建物があった。その2階の出窓のガラスをよく見ると、紫がかっている。はっきりとした理由は不明だが、砂が入ってしまったと語る現在の主。家の中を改装しても、窓はオリジナルのままに残した。それは、紫は主にとって幸運の印だったから。祖母の好きな色で、重要な意味を持つ色だった。

#318 中国 雲南省「天井の北斗七星」

#318 中国 雲南省「天井の北斗七星」

2013年05月17日放送
中国雲南省、麗江はかつては少数民族ナシ族の王都だった。ひしめく瓦屋根の下には昔ながらの家が残っている。今年で93歳になるナシ族の楊四春さんの住む家の天井に残るのは世にも珍しい「七つ星天窓」。技星戴月の教え、つまりナシ族の女性は鶏が鳴く時=北斗七星がいちばん明るくなる時間帯に仕事を始めて再び暗くなり北斗七星が出るまで働く...。人生は勤勉を旨とするべしというメッセージを後の世代に伝えていくためにこの窓は生まれたといわれている。

#317 中国 雲南省「先祖の教え」

#317 中国 雲南省「先祖の教え」

2013年05月10日放送
中国雲南省、大理は少数民族白(バイ)族のふるさと。郊外の「周城」という村では中国千年の伝統を受け継ぐ絞り染めが盛んだ。二階では絞り染めにとってとても大切な「シュワブ」という模様づけの作業が行われている。この作業は明るい場所でやらないと模様がよく見えないため必ず二階の窓辺で行われてきた。窓の外側の板戸には先祖代々の教えがしっかりと刻まれていた。この家の主婦、董さんは窓に刻まれた先祖の教えを守り、伝統を今に伝えている。

#316 チリ チエロ島「最後の授業」

#316 チリ チエロ島「最後の授業」

2013年05月03日放送
チリ、パタゴニアのチロエ島にある地図にものらない小さなサン・アントニオ・デル・コロ。2012年12月27日、ここの小学校で最後の授業が行われた。人口が減り、学校の統合が決まったのだ。窓から学校が見える家に住むマルタさん。学校でまかないの仕事を続けてきた。その日は彼女にとって悲しい一日となったが同時に再出発の日ともなった。やはり窓から見える世界遺産の教会を訪れる観光客相手にレストランを開くことを決意したのだ。

#315 チリ プエルトウィリアムズ「マエストロの賢明な選択」

#315 チリ プエルトウィリアムズ「マエストロの賢明な選択」

2013年04月26日放送
南米最南端の町、チリ、プエルトウィリアムズ。南極まではわずか1000キロ。冬には南極から時速200キロの冷たい風が吹き付ける辺境の地。この地で絶景に魅了され家を建てると大変な目に遭う。冬の強風で海岸の小石が舞い上がり窓ガラスが割れてしまう。しかしマエストロと呼ばれる船大工ゲレラさんが見つけたサンタロサという場所は天国のような土地。風は穏やかで窓からの眺めはプエルトウィリアムズで一番ではないかとゲレラさんは言う。ゲレラさんはここを船造りの場所と決めた。

#314 フランス トゥール「ハーフティンバーのマンション」

#314 フランス トゥール「ハーフティンバーのマンション」

2013年04月19日放送
中世、トゥールは武具の町として栄え、鎧作りの職人が多く住んでいた。旧市街の一角に残る、独特の木組みがファサードを彩るハーフティンバー様式のマンション。15世紀末に建てられたその一階にはかつて鎧を作る職人が住んでいた。その最上階の窓には上部に滑車がついている。荷物を下から運び上げるためのものだろう。いまここに暮らす住人にとって、窓辺は生活を感じ静かに瞑想する場所になっている。時代ごとの暮らしが古い町の古い窓辺で受け継がれていく。

#313 フランス ランス 「大聖堂のステンドグラス」

#313 フランス ランス 「大聖堂のステンドグラス」

2013年04月12日放送
ランスの中心にそびえるノートルダム大聖堂はゴシック建築の傑作と言われる。もっとも特徴的なのは大きなバラ窓。聖母マリアの象徴とされ、13世紀の建設当初のままの姿を保っている。それはバラ窓を守ってきたステンドグラス職人の一族がランスにいるため。大戦で被害を受けてもステンドグラスを修復してきた代々の職人たち。大聖堂の東側には1973年にシャガールが作成したステンドグラスもある。職人一族にとって、この大聖堂は美の冒険であり、創作の継承でもある。

#312 アルゼンチン ウシュアイア 「世界の果てで一人」

#312  アルゼンチン ウシュアイア 「世界の果てで一人」

2013年04月05日放送
アルゼンチンのウシュアイアは南極大陸からわずか1000キロ、「世界の果て」と呼ばれる南米最南端の都市。かつて船に乗せられ二度と戻れぬこの流刑地に犯罪者が次々と送り込まれた。囚人たちは町の建設に駆り出され発展を支えたという。そのころ囚人の手により建てられた一軒の家。刑務所の看護師をしていたイネスさんが住む。百年の風雪に耐えてきた木製の窓。材料は時速200キロにもなるという強風に耐え生き延びる「レンガ」の木。夫にも息子にも先立たれたが、レンガの木のように逞しいイネスさんはもうじき100歳をむかえる。この「世界の果て」の苛酷な大地で。

#311 チリ アチャオ島「もうじき孫が」

#311 チリ アチャオ島「もうじき孫が」

2013年03月29日放送
チリ、パタゴニアのチロエ諸島にある小さな島アチャオ。ここには雨が多いこの地方独特のうろこのような壁に覆われた築100年以上の木造家屋がある。目をひくのは四角く張り出した古い出窓。オーナーのマリア・イバロラさんは79歳。大きな家にひとりで住んでいる。夫を早く亡くしたがこの家で5人の息子を出産し育て上げた。家で一番好きな場所が出窓のスペース。家族がみんな揃っていた頃、夏になると窓を全開にし、風を呼びこみ涼んだ思い出がある。その後子どもたちは巣立ち、寂しさをまぎらわすようにマリアさんは出窓にさまざまな植物を置くようになる。すると出窓のスペースは新しい機能を発揮しはじめた。植物による、癒し。暖かい出窓の中は植物たちにとってもきっとうれしい場所なのだ。12月、それはマリアさんが一年でもっとも楽しみにしている月。クリスマスには休暇をむかえた5人の息子たちがそれぞれの孫を連れて戻ってくる。家族が思い出を重ねた窓辺で今日もマリアさんは孫たちの訪れを楽しみにしている。

#310 チリ バルパライソ「ノーベル賞が生まれた家」

#310 チリ バルパライソ「ノーベル賞が生まれた家」

2013年03月22日放送
チリ第一の港湾都市・バルパライソはカラフルな色にあふれた明るい印象の町。人々は小高い丘の上に住み、ケーブルカーで上り下りする。何本もあるケーブルカーの中で今は使われてない一台があった。その駅の隣にある、築年数は古いが、とりたてて特徴のない家はチリの史跡に指定されている。共産主義が弾圧された時代、チリが生んだノーベル賞作家パブロ・ネルーダがこの家に隠れ住んでいた。昼は地下室に隠れ詩作に励んだ作家は、夜になるとリビングルームへ上がり窓を開けて外を眺めた。昼は地下にいるため外が見えず夜は闇に沈む町しか見えない生活。しかしそれは作家の想像力にとって大いなる刺激になったのだ。その後この家から女装して国外へ脱出したネルーダは、やがて政情が変わり帰国。ノーベル賞を受賞したのは懐かしさのあまり再びこの家を訪ねた翌年のことだった。まさに窓が生んだノーベル賞といえるだろう。

#309 チリ プンタアレナス「人生最後の航海へ」

#309 チリ プンタアレナス「人生最後の航海へ」

2013年03月15日放送
太平洋と大西洋をつなぐマゼラン海峡に面したプンタアレナスは貿易の要衝として発展。気候は厳しく、時にパタゴニア特有の冷たい強風が吹き荒れる。港の税関で長年働いて来たセルヒオ・エチェベリさんの家は築90年以上。窓はこの地方独特の特徴を備えている。それは突然吹く強風への備え。風で窓が激しく閉まるのをストッパーが防ぎ、ガラスが割れない仕組みになっている。窓の上の装飾もただの飾りではなく雨と雪が窓に直接当たらないための工夫なのだ。この家で厳しい天候から守られながらセルヒオさんは子どもたちを育て上げた。自分の大事なひとつの役割は終わったと感じているセルヒオさんはいま住み慣れた家を売り、暖かい故郷の町に戻ろうと思っている。人生最後の航海に船出しようとしているのだ。

#308 チリ サンティアゴ「300年間地震に耐えて」

#308 チリ サンティアゴ「300年間地震に耐えて」

2013年03月08日放送
地震の多いチリの首都サンティアゴの郊外におよそ300年の間、地震にびくともしなかった家がある。1720年スペイン植民地時代に建てられた姿がそのまま残る大邸宅。今なお使われている食堂の窓はガラスがなかった時代のもの。地震の時には支え棒代わりになるという分厚い木で作られた、いかめしい顔つきの扉窓。この扉窓を厚さ1メートル以上の泥と藁をまぜて作るアドベづくりの壁が取り囲み、天井には地震の揺れを吸収する何本もの木の太い柱と梁が張り巡らされている。窓が中心となり家を300年間地震から守ってきたのだ。

#307 ミャンマー メイミョー

#307 ミャンマー メイミョー

2013年03月01日放送
ミャンマーの古都メイミョーにはイギリス植民地時代に流行した多角形の塔をもつ家が数多く残されている。その中の一軒はHOME SWEET HOME(楽しき我が家)と書いたプレーを掲げていた。日本では「埴生の宿」として知られる名曲のタイトルである。現在のオーナーは女性の小児科医。貿易商として外国の家を多く見て来た彼女の父親は家の中を明るくしたいと考え、窓を改装した。オリジナルは木製だったのものをガラスに改装するといつも明るく、まさに「楽しき我が家」となり姉妹がいつも集うようになった。

#306 ナミビア スワコップムント「砂漠の不思議な町」

#306 ナミビア スワコップムント「砂漠の不思議な町」

2013年02月22日放送
ナミブ砂漠を通る大西洋沿いの道を走ると、ナミビア第二の都市スワコップムントにたどり着く。今もドイツ植民地時代の色を残し、豪華な西洋建築が数多く残っている。その中の一軒、カラフルで不思議な形をした建物がある。その家は北欧で壁や屋根が作られ、輸入されたもの。3段階で開くタイプの窓はヨーロッパでよく見られるスタイル。窓から見える潮風に揺れる椰子の木。その景色はアフリカ大陸にいることを忘れさせる。この町にはアフリカとヨーロッパ、二つの大陸の香りが溶け合っていた。

#305 ナミビア ウォルビスベイ「砂漠に咲く花」

#305 ナミビア ウォルビスベイ「砂漠に咲く花」

2013年02月15日放送
アフリカ大陸南西部にあるナミブ砂漠は世界最古の砂漠と言われている。その砂漠のすぐそばにウォルビスベイはある。住宅街の窓には防犯用の鉄格子が取り付けられているが、モチーフは太陽だったり植物だったりと各家で異なる。砂漠の目の前に建つ一軒の鉄格子は花をかたどっていた。鉄の花越しに見えるナミブ砂漠の景色。それはまさに砂の海に咲く一輪の花のようだ。

#304 チリ プンタアレナス「ドクターの憩う場所」

#304 チリ プンタアレナス「ドクターの憩う場所」

2013年02月08日放送
南米大陸南端のプンタアレナスはマゼラン海峡に臨む、繁栄を謳歌した港町。かつてクロアチアから多くの人々が移り住んだ。外科医ロドルフォ・コンチャ氏の自宅はクロアチアスタイルで一階北側に二重窓を使った大きな出窓がある。南半球では北側から太陽がさしこむのだ。夏には夜10時すぎまで沈まない太陽の光を出窓が受け入れ、冬には南極から吹きつける冷たい強い風を二重窓が防いでくれる。外科医というストレスの多い職業についたロドルフォさんにとって、出窓の窓辺が家の中でいちばんリラックスできる空間であるという。

#303 チリ サンティアゴ「建築家の描く絵」

#303 チリ サンティアゴ「建築家の描く絵」

2013年02月01日放送
チリの首都サンティアゴ郊外の高級住宅地に「コンドルの家」と呼ばれる邸宅がある。実はこの家、チリ現代建築の第一人者クリスティアン・デ・グルーテ氏の自宅。つまり有名建築家が顧客の注文にとらわれることなく理想の家を作ったというモデルケースである。建築にあたっては窓を最も重要視するというグルーテ氏。理想の家の中でもいちばんのお気に入りが絵画のような窓。季節により額縁の中の自然が変化していくさまを楽しめるそれはまさに「建築家の描いた絵」と呼べる窓である。

#302 タンザニア バガモヨ

#302 タンザニア バガモヨ

2013年01月25日放送
アフリカ東海岸の玄関口として栄えたタンザニアのバガモヨ。19世紀、奴隷の輸出港として栄えた。しかし奴隷制度の廃止ともに衰退し、静かな町に。古い町並みが残る一角で見つけた窓には女性が赤ちゃんを背負った姿が彫られていた。芸術家でもある主のジョアンさんは自分のアイデアを表現したかったという。強い黒人女性の働く姿、窓の裏には狩をして帰ってくる男性の姿、それがアフリカの姿だと。かつて奴隷が運び出された絶望の町で、彼女は生きる喜びを窓で表現した。

#301 タンザニア ザンジバル

#301 タンザニア ザンジバル

2013年01月18日放送
東アフリカのタンザニア沖に浮かぶ島ザンジバル。かつてはアラブやインドとの交易で栄えた。旧市街はストーンタウンと呼ばれ、石造りの家々が立ち並ぶ。町の中には窓はアーチ型と四角い形が混在。アーチ型はインドスタイル、四角い窓はアラブスタイル。町を歩くと目に付くのはザンジバルドアと呼ばれる華美な装飾が施された扉。かつての交易で成功した家が取り付け、今も町のあちこちに残っている。ザンジバルドアにもインドスタイルとアラブスタイルがあり、窓や扉の形でその家族がどこから来たのかが分かる。

#300 タイ チェンライ「彫刻の家」

#300 タイ チェンライ「彫刻の家」

2013年01月11日放送
タイ北部、チェンライ。のどかな田園風を見下ろす小高い丘に建つ、荘厳な住宅。ここには老後をすごす夫婦がたった二人で住んでいる。なぜこれほどまでに巨大になってしまったのか。窓に秘密があった。これは最初に窓を作ってから建てた家である。窓の制作に4年、その後、家は6年かけて建てられた。その際、窓のサイズと枚数に合わせて家を造ったがため巨大な家が出来上がってなってしまったのだ。窓の作者は伝説の彫り師と呼ばれる男。この窓の制作で創作意欲も燃え尽きその後、出家してしまったという。

#299 ミャンマー ザカイン「緑の僧院」

#299 ミャンマー ザカイン「緑の僧院」

2013年01月04日放送
ミャンマーのザカインは仏教国ミャンマーでもとりわけ仏教が盛んな土地。十万人の僧が暮らしている。パゴダという寺院が建ち並ぶ中珍しい西洋風の僧院がある。築80年のこの寺院、特徴は緑色の窓ガラスを多用していること。緑は仏陀の髪の毛の色を表し心に平安をもたらす色とされている。激動の時代をすごしてきたミャンマー。さまざまな職業を転々とした後9年前出家してこの寺に入った67歳の僧は初めてこの建物の中で心の平安を得たという。

#298 ミャンマー マンダレー「自転車ひと筋」

#298 ミャンマー マンダレー「自転車ひと筋」

2012年12月28日放送
ミャンマーの古都マンダレーでよく見かける古い木造住宅。中央の窓を中心とした五角形のホールが特徴であるこの住宅、築およそ100年。イギリス植民地時代この地方で流行したものである。自転車屋を営む主は30年前にこの家を買った。商売には最適な場所に見えたのである。しかし、この家にはひとつだけ欠点があったの。それはT字路の突き当たりに面していること。風水では突き当たりは魔物が集まるよくない場所とされている。そこで主は窓の下に石敢當(いしがんどう)という魔除けを設置。これは日本の沖縄にもよく見られる風習で、やはり角に集まる魔物を防ぐのである。そのおかげか自転車屋は順調に繁盛を続けている。

#297 セルビア コヴァチッツァ「ナイーブアートのアトリエ」

#297 セルビア コヴァチッツァ「ナイーブアートのアトリエ」

2012年12月21日放送
セルビアの小さな町コヴァチッツァは、プロではない画家が描く絵画、いわゆるナイーブアートの町として世界に名をはせています。画家のひとり、ヤンさんのアトリエの窓はセルビア国民の色でもある深い青色に塗られ、二重窓の間には花や小物が飾られていました。窓はヤンさんにとって「世界を見るためのもの」。ヤンさんの描く絵画には窓がよく描かれています。窓は風景を切り取るたけでなく、心の額縁でもあるのです。

#296 セルビア ベオグラード「ひらめきの家」

#296 セルビア ベオグラード「ひらめきの家」

2012年12月14日放送
バルカン半島の中心に位置するセルビアの首都ベオグラードは、世界大戦や紛争などで何度も破壊、侵略されてきた。それでもセルビア人がアイデンティティを保ってきたのは、セルビア正教会の大聖堂があったため。その目の前に建つマンションは度重なる戦争でも壊されることなく建設当時のまま。独特の美しさを放つマンションの窓を、主は特に好んでいます。この窓辺で様々なアイデアがひらめき、セルビアの産業に光を当ててきたからです。

#295 スリランカ  キャラニヤ「仏陀の祝福」

#295 スリランカ  キャラニヤ「仏陀の祝福」

2012年12月07日放送
コロンボの北東11キロにあるキャラニヤ。この町には釈迦がかつて訪れたと信じられている寺院、ラジャ・マハー・ヴィハーラがある。紀元前3世紀に原型が作られたとされる古刹の、その敬虔な祈りの時間はひとつの窓から始まる。中心に悟りの象徴として施された蓮の花、そして4本の支柱は修行の道を表し、スリランカの伝統的様式と仏教の考え方が融合した窓である。窓から差し込む陽の光は信仰の対象である涅槃仏を照らし出し、また健康を祈願する両親のもと、新生児を祝福する。

#294 スリランカ  スリー・ジャヤワルダナプラ・コッテ「守り続ける日常」

#294 スリランカ  スリー・ジャヤワルダナプラ・コッテ「守り続ける日常」

2012年11月30日放送
1985年、コロンボから遷された新首都。建設ラッシュが続くこの町に、時代の波に逆らうように歴史を守るイギリス植民地時代の家がある。150年前につくられたチーク材のその窓は4面式。窓からは手入れの行き届いた庭が見える。二年前に亡くなったチャンドリカさんの夫、シャーン クマールさんは自分が造った自慢の庭がよく見えるこの窓を何よりも愛していた。午後になれば湿気の増した室内に涼をとり入れるため、可動式の上部の窓を開ける。快適な空間でのランチはスリランカの名物料理、ジャックフルーツの実を使ったポロスカレー。変わらない日常が、南国の窓とともにある。

#293 ボスニア・ヘルツェゴビナ サラエヴォ「窓辺の花」

#293 ボスニア・ヘルツェゴビナ サラエヴォ「窓辺の花」

2012年11月23日放送
1992年4月、ボスニア・ヘルツェゴビナは旧ユーゴスラビア連邦からの独立をきっかけに戦争に発展、サラエヴォは包囲されました。200万人以上もの死傷者を出し、市街地はまさに戦場と化しました。紛争が終わった今、街は平和を取り戻したかのように見えます。中心地に建つ家屋の窓辺には花が飾られていました。しかしそこに住む主は爆発に巻き込まれ、生死の境をさまよいました。かつて家族と過ごしたこの家の平和な記憶を、窓辺の花にこめているのです。

#292 ミャンマー ヤンゴン「少年僧の一日」

#292 ミャンマー ヤンゴン「少年僧の一日」

2012年11月16日放送
ミャンマー最大の都市、ヤンゴンのシーチュン僧院。100年以上前に建てられた木造の僧院で暮らすのは少数民族ラカインの少年僧たち。バングラディシュとの国境付近からバスでまる二日かけてここに来た。窓はミャンマーの先住民モン族の様式。大都会ヤンゴンでは非常に珍しい。特徴は風通しにすぐれた桟のデザインと強い日差しを防ぐ色ガラス。西洋の教会のステンドグラスと似ているがキリスト教とは関係ないという。ガラスの色はモン族の民族衣装によく使われている色だったのだ。

#291 ミャンマー ヤンゴン「築150年の家」

#291 ミャンマー ヤンゴン「築150年の家」

2012年11月09日放送
ミャンマーのかつての首都ヤンゴン。「仏教のディズニーランド」ともいわれる寺院、シェダゴンパゴダの近くに築150年という家がある。なんとこの家はオーナーの引っ越しの際、田舎で解体し、この地に運んできて再び組み立てたもの。その後窓からよく見える位置に立派な寺院もできた。この家と共に引っ越ししてきたトゥイ・セインさんは現在92歳。乾期の暑い時には40度をこえる室外の気温。しかしこの家では上中下の窓を全開にすれば涼やかな風が吹き抜けるのであった。

#290 ミャンマー ヤンゴン「あの人の写真」

#290 ミャンマー ヤンゴン「あの人の写真」

2012年11月02日放送
ミャンマーのかつての首都ヤンゴンにある、100年以上前のイギリス植民地時代に建てられた木造住宅。南国の強い日差しをはね返すため窓ガラスが白く塗られている。この家で生まれ育ったマウン・イーさんは軍事政権下で密かに民主化運動を応援してきた。密告や逮捕に怯える日々、唯一の楽しみは窓際のベンチに座り外を眺めることだった。急速に民主化が進む今窓の横には民主化運動の象徴スー・チーさんの写真が堂々と貼られている。

#289 スリランカ コロンボ 「スリランカから世界を眺めて」

#289 スリランカ コロンボ 「スリランカから世界を眺めて」

2012年10月26日放送
今も植民地時代の面影を宿すスリランカ最大の都市、コロンボ。その高級住宅街の一角にある家の窓に、強く惹かれた男がいた。イギリスの世界的SF作家アーサー・C・クラークである。「2001年宇宙の旅」をはじめ、豊富な科学的知識に裏打ちされた作品群でその名を輝かせた彼はスリランカに移住、この地で
執筆に打ち込んだ。彼が選んだ、すべて開け放つことのできる窓は6面式。宇宙や未来への思索。そしてその情熱を彼が発信続けた窓なのである。

#288 スリランカ キャンディ 「聖地の大祭」

#288 スリランカ キャンディ 「聖地の大祭」

2012年10月19日放送
光り輝く島、スリランカ。キャンディは仏教の一大聖地として知られている。古い町並みの中の家、かつては「厩(うまや)」として使われていた裁縫店がある。オーナーのクスマさんはこの町で生まれ、少しずつ移ろってきた風景をこの家の窓から見つめ続けてきた。
窓は150年以上も前に作られたオリジナル。毎年夏になると、クスマさんがこの窓から楽しみに眺めるものが「ペラヘラ」という雨乞いの祭り。100頭もの象が練り歩くこの大祭のときだけ、変わらない風景を見せてくれる窓なのである。

#287 ボスニア・ヘルツェゴビナ ブラガイ 「祈りの家」

#287 ボスニア・ヘルツェゴビナ ブラガイ 「祈りの家」

2012年10月12日放送
ボスニア・ヘルツェゴビナの南部、中世から続く古い町ブラガイ。そのはずれ、断崖の麓に佇む建物。17世紀にはすでにその場所に建っていたというその建築物は2階部分が外側に張り出している。そこに無数のシンプルな窓。窓は断崖と、その下に源流があるという清い川に臨む。この建物はイスラム神秘主義の修行者のための祈りの場。窓から臨む絶景の創造主を感じることができる神聖な場である。

#286 ボスニア・ヘルツェゴビナ サラエヴォ 「サラエヴォの傷跡」

#286 ボスニア・ヘルツェゴビナ サラエヴォ 「サラエヴォの傷跡」

2012年10月05日放送
バルカン半島のボスニア・ヘルツェゴビナ。首都サラエヴォで1992年、独立宣言を機に紛争が勃発しました。3年に及ぶ紛争の中、1日300発以上の砲弾が上空を飛び交い、20万人以上が命を落としました。その傷跡を今も生々しく残す窓が、町の中心にありました。砲弾が窓から中に入り、また外に飛び出し、窓を破壊しました。家の主は、残酷な記憶を留めるため、窓の傷跡をそのままに残しているのです。

#285 世界の窓 フィリピン・カルカル「天使を守りたい」

#285 世界の窓 フィリピン・カルカル「天使を守りたい」

2012年09月28日放送
セブ島は2012年2月マグニチュード6.8の大地震に見舞われた。しかし一軒の伝統住宅が壊れずに残っていた。なんと築120年。窓はスペインから伝わったという色ガラスをふんだんに使ったつくり。色ガラスは南国の強い日差しをカットしカーテンの代わりに中の人々を守ってきた。地震でも家が壊れなかったのは四隅を支える二階まで通る一本柱のおかげ。長い柱が地震の揺れを吸収する耐震構造になっていたのだ。

#284 世界の窓 タイ・チェンマイ「幸運の色ガラス」

#284 世界の窓 タイ・チェンマイ「幸運の色ガラス」

2012年09月21日放送
タイの伝統家屋を愛するチャンチラさんは6年前、念願かなって70年前に建てられた木像住宅を入手、それから2年をかけてリフォームを施した。70年前の窓は雨期には閉めづらく乾期には開けやすくなるという複雑な造り。しかし季節の移り変わりを感じることができていいとチャンチラさんはいう。リフォームにあたってチャンチラさんは窓ガラスだけは入れ替えた。色ガラスはチャンチラさんのこだわり。仏教で人生の根本を表し幸運を運んでくると信じられている。事実チャンチラさんの願いはかない念願だった食堂の物件を入手。今年オープンにこぎつけたという。

#283 アイルランド アデア 「茅葺き屋根と庭」

#283 アイルランド アデア 「茅葺き屋根と庭」

2012年09月14日放送
アイルランドで一番かわいい村と呼ばれるアデア。その名の通り、茅葺き屋根の家並みは、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだようだ。中でも目を惹くのは、さまざまな花で彩られた庭と窓のある一軒。窓は家の中でももっとも注目される場所。だから主は窓を花で彩る。主はこの家をアイルランドの神話に例えて、楽園を意味する「ティル・ナ・ノーグ」と名づけた。そこは年を取らない楽園なのだ。

#282 スコットランド ハリス島 「島の機織り職人」

#282 スコットランド ハリス島 「島の機織り職人」

2012年09月07日放送
スコットランドの北西に浮かぶハリス島。ここで織られているハリスツイードは、伝統工芸品であり、イギリスを代表する高級品だ。祖父の代からツイードを織り、一時廃れそうになった伝統工芸を復活させた職人がいた。彼の工房の窓からは、自然の光が差し込み、織り目の不具合や色をチェックするのに重要な役割を果たす。窓から見えるハリス島の大自然の色をそのままツイードに織り込むのだ。

#281 スコットランド グラスゴー 「美術学校の図書室」

#281 スコットランド グラスゴー 「美術学校の図書室」

2012年08月31日放送
華美な装飾のビクトリア様式建築が目立つグラスゴー。しかしグラスゴー美術学校は違った。建てたのは、地元の建築家でもありデザイナーでもあるチャールズ・レニー・マッキントッシュ。シンプルな外観に洗練された装飾が目を惹く建物の西側に縦長の大きな窓が3つ。20センチ四方のガラスを330枚使った、高さ8メートルの窓。中は図書室で、巨大な窓から入る光は、まるで森に差し込む木漏れ日のようだった。

#280 中国 マカオ 「カジノ王の家」

#280 中国 マカオ 「カジノ王の家」

2012年08月24日放送
「東洋のラスベガス」と呼ばれるマカオで、カジノ王として成功した、廬氏。1889年建築の邸宅には、「雨水」を入れ込む大きな吹き抜けが。風水では雨水は富の象徴。廬氏はこの吹き抜けに贅の限りを尽くし、色ガラスが美しい「満州窓」で囲んだ。高価な色ガラスを5色も使った満州窓は、海外貿易の玄関口だったマカオならではの特徴だ。さらに吹き抜けを飾るのが、カキ漁が盛んだったマカオ伝統の「貝殻の窓」。窓から伝わる、華やかなマカオの歴史。

#279 タイ・チェンマイ「祖母への想い」

#279 タイ・チェンマイ「祖母への想い」

2012年08月17日放送
タイの古都チェンマイの一角、閑静な環境に店を構えるこぢんまりとした骨董店がある。二階にオーナーが住むこの家はチェンマイ様式と呼ばれる伝統のつくり。現在市内にもあまり残っていない貴重な建築である。チェンマイ様式の窓の特徴は、木でできた二段の窓。上部には斜めに開く小さな窓がたくさんあり、下部にはスライド式の窓がある。157年を経たこの窓の特徴は、季節や天候にあわせていろいろな開け方ができること。風が欲しい時、光が欲しい時、そしてその両方が欲しい時……上の窓と下の窓の開け方の組み合わせが自由自在にできるのだ。気候がいいチェンマイではガラス窓はそれほど重要ではない。むしろガラスがない方が自然の風がふんだんに入ってくるので自然との一体感が感じられ快適だという。骨董店の名前は「タニタ」という。これは出張が多くいつも家を留守にしていた両親に代わり、オーナーを育て上げてくれた祖母の名前からとった。窓辺にかけられた大好きな祖母の写真は今もオーナーを慈しむように見守っている。

#278 フィリピン・セブ「フィリピン最古の家」

#278 フィリピン・セブ「フィリピン最古の家」

2012年08月10日放送
フィリピン、セブ島の首都セブ市に「フィリピン最古」といわれる家がある。
1657年、交易のため海を渡ってきた中国商人によって建てられたという。
ガラスも桟もない窓は夜防犯のため板戸で閉じられる。朝、伝統の窓を開けるのは、オーナーの大切な仕事。しかしなにしろ、350年ほど前の窓ひとつの窓を開けるのもこつがいる。すんなりとはいかない。
注目すべきはこの家がまだ現役だということだ。「家は人が住まないと荒れる」と考えるオーナー一家は週末をこの家ですごしている。
また、クリスマスや正月などイベントがあると窓はきらびやかに飾り付けられ外を通る人々の目も楽しませている。

#277 フィリピン・ケソン「かなわぬ想い」

#277 フィリピン・ケソン「かなわぬ想い」

2012年08月03日放送
フィリピンのケソンに1930年に建てられたアールデコ様式の邸宅がある。
戦争の空気が漂い始める中フィリピン中から名だたる大工が集められ材料はヨーロッパや中国から取り寄せ作られた。
とりわけ目をひくのは色つきガラスを用いた観音開きになる中央の大きな窓。この家の二代目のあるじで当代一の美女とうたわれた、カルメン・ロドリゲスは度々この窓からベランダに出た。
町の男たちはカルメンをベランダに引っ張り出してひと目見ようと、この土地の伝統にのっとりせつない恋の歌を歌いながら続々と窓の下に立ったという。
そして、第二次世界大戦も終わりに近い1945年。この地を制圧した日本軍の将校がカルメンに恋をした。しかしカルメンはこの想いを拒絶。ふだんは絨毯に覆われてその存在を知ることができない地下室に身を隠し、アメリカ軍が日本軍を追い出すまで姿を見せなかったという。

#276 アイルランド カッスルバー 「移民の決意」

#276 アイルランド カッスルバー 「移民の決意」

2012年07月27日放送
19世紀から20世紀までの100年間で約500万人がアイルランドからアメリカに移民した。荒れた土地で暮らす彼らにとって、移民は家族や故郷との一生の別れを意味するが、それでも家族を救うために彼らは故郷を後にした。当時のことを記憶する窓があった。白壁に赤い窓枠が映える小さな窓。税金から逃れるため窓は小さく作られた。移民を決意し故郷をあとにした人々を慮ったステンドグラスも、町の教会に取り付けられた。

#275 アイルランド ラハーデーン 「タイタニックの悲劇」

#275 アイルランド ラハーデーン 「タイタニックの悲劇」

2012年07月20日放送
1912年、豪華客船タイタニック号は1500人の命とともに大西洋に沈んだ。アイルランドの小さな村からは14人が移民のためにタイタニックに乗り込んだ。そのうち11人は犠牲となり、残りの3人を助けたのだ。その様子が村の古い教会のステンドグラスに描かれている。犠牲になった親族にとって、タイタニックの悲劇はつらいものだったが、3人を救ったという事実は、少しずつ心を癒していった。いまタイタニックのステンドグラスは、町のシンボルとなっている。

#274スコットランド エディンバラ 「エディンバラの眺め」

#274スコットランド エディンバラ 「エディンバラの眺め」

2012年07月13日放送
スコットランドの古都エディンバラは、オールドタウンと、ニュータウンに別れ、町全体が世界遺産になっています。オールドタウンの一角にある石造りのマンションの最上階に、小塔と小さな窓があった。小塔は中世時代、城を防御するための構造。しかし近代建築ではファッションとして取り入れられ、外観を華やかに飾るものになった。窓から見えるエディンバラの眺めはまさに絶景だ。

#273スコットランド コーダー 「夫が遺した城塞」

#273スコットランド コーダー 「夫が遺した城塞」

2012年07月06日放送
スコットランド北部にあるコーダー城は、代々コーダー家が居城としてきました。1370年に建てられたという主塔の窓にアーチ型の跡が残っていた。かつてその窓は城の入り口だったのだ。領土争いで戦いが絶えなかった時代、不審者を城に入りにくくするための知恵。しかし時代が治まると、入り口は窓に造りかえられ、大きくなった。いま城に住むコーダー伯爵夫人は、亡き夫から受け継いだコーダー城を守っている。

#272ペーニャ・デ・ベルナル「家族のいる遠景」

#272ペーニャ・デ・ベルナル「家族のいる遠景」

2012年06月29日放送
メキシコ。ペーニャデベルナルは豊かな自然と温暖な気候に恵まれた小さな町。 町は様々な顔の、色彩豊かな窓であふれている。しかし、ひとつだけ、道行く人が誰も気がつかない窓がある。スペインからの名残、日陰を作るための高い塀に囲まれた、19世紀の家。 家には、かつての見張り台があり、そこに鉄枠の重厚な窓がある。 この家の主、ポンペイヨ・ベガさんは地元の名士。ヨーロッパからやってきた曽祖父が建て、彼で四代目だ。 窓の向こうに広がる世界。ポンペイヨさんが毎朝眺めているのは、高さ350メートル、自然が作ったメキシコ最大の岩山。町の名前、ペーニャ・デ・ベルナルは、この岩山の名であり、人々の信仰の対象である。 同じ窓から同じ風景を見続けてきたポンペイヨさんの家族。 長男のカルロスさんには二年前、娘が生まれた。ポンペイヨさんは孫娘、ロミーナちゃんが大きくなって、この変わらぬ風景を愛してくれる日が来ることを楽しみにしている。

#271中国 マカオ 「花街の風」

#271中国 マカオ 「花街の風」

2012年06月22日放送
約150年前の集合住宅が並ぶ福隆新街。「漏花木窓」と呼ばれる大きな窓は、上下8つに分かれて自在に開閉できる優れもの。上を閉めて下を開ければ陽射しを遮り涼しい風が吹き込む。実はここ、19世紀末から66年間、花街として名を馳せた時代があった。遊郭の女性たちは上の窓からハンカチを振り、下の窓からチャイナドレスの足をチラッと見せて、通りを行く殿方を誘惑したのだとか。窓からのそよ風が今もかすかな残り香を運ぶ。

#270中国 香港 「天の十字架」

#270中国 香港 「天の十字架」

2012年06月15日放送
1937年、日中戦争のまっただ中に建築された、中華風のセントメアリー教会。神聖なる祭壇の上には八角形の窓が。窓には、十字架とハート型をした中華風の雲のモチーフがステンドグラスで彩られている。八角形も雲も、中国では昔から伝わる縁起物。これらはキリスト教になじみのない中国人たちに、教会へと足を運んでもらうための工夫だった。戦時中、中国人のよりどころとなったこの八角窓は、平和になった今も信者たちに安らぎを届けている。

#269メキシコ プエブラ 「セルダンの家」

#269メキシコ プエブラ 「セルダンの家」

2012年06月08日放送
修道士が夢見た天使のお告げにより、つくられたという伝説の町。20世紀のはじめ、メキシコはポルフィリオ・ディアス大統領の30年にも及ぶ独裁政治が続いていた。メキシコの大半を支配するようになった外国資本に人々の不安が募る中、立ち上った政治家、アキレス・セルダン。彼は、天使の町の一角にある家の窓から、メキシコの来るべき未来を見ていた。しかし、その「武装蜂起」の計画が当局に発覚、1910年11月19日に射殺され、その翌日からラテンアメリカ最初の社会革命が起こることとなる。

#268メキシコ サンミゲル・デ・アジェンデ「アジェンデが夢見た未来」

#268メキシコ サンミゲル・デ・アジェンデ「アジェンデが夢見た未来」

2012年06月01日放送
16世紀にスペイン人が先住民を支配して作った町。そこには、300年もの間、スペイン人を頂点とする「ピラミッド型の階級社会」が 存在した。そして、その二番目の階級、本国スペインを知らない現地生まれのクリオーリョ、イグナシオ・アジェンデは自由を勝ち取るために1810年、先住民や奴隷階級を率いて独立戦争を起こす。無念にも仲間の裏切りにより処刑されてしまったが、町に残る彼の生家の窓は、その遺志が強い朝の日差しに溶け出す、メキシコ独立の象徴でもある。

#267中国 開平 「楼閣」

#267中国 開平 「楼閣」

2012年05月25日放送
19世紀、中国、開平から海外へ多くの人が旅立だった。故郷に錦を飾るとこぞって楼閣を建てる。1800棟以上ある楼閣のほとんどは無人だが、小さな村に一軒の現役の楼閣を見つけた。その窓は鉄板に覆われていた。それは当時、盗賊が多かったため。防犯のため鉄格子や銃眼なども見ることができる。しかしそれも今は昔。平和な楼閣で、一家団欒のひと時が、何にも代え難い幸せなのだ。

#266 「悲劇の城」ニュージーランド

#266 「悲劇の城」ニュージーランド

2012年05月18日放送
ニュージーランド南島オタゴ半島にニュージーランド唯一の城と呼ばれる館がある。19世紀末に建てられたラーナック城だ。二階の寝室には100年以上前に作られた当時としては珍しい二重窓がある。寒いこの地域で冷たい外気を完全にシャットアウトし中の温かい空気はいっさい逃がさず主を守ってきた。しかしその頑丈な窓も主の運命までは守れなかった。二人の妻を相次いで亡くし三人目の妻が最初の妻の息子と不貞を働くにおよび絶望した城の主は拳銃自殺を遂げたのである。

#265 「フィレンツェの法廷」ニュージーランド

#265 「フィレンツェの法廷」ニュージーランド

2012年05月11日放送
ニュージーランド北島の都市オークランドに「フィレンツェの法廷」と呼ばれる豪華な屋敷がある。その中央を飾る高さ4m幅2mもある巨大な窓はなんと北向き。実は南半球のニュージーランドでは北から太陽が差し込むため北向きの窓が最高とされているのだ。一枚一枚手作りの鉛細工が施された小さな窓をつなぎあわせて作られた巨大な窓は地震の多いこの島でびくともせずに100年の風雪に耐えてきた。

#264 「富豪の邸宅」ブルガリア

#264 「富豪の邸宅」ブルガリア

2012年05月04日放送
ブルガリア第二の都市、プロヴディフ。オスマン帝国の長い支配の中で芽生えたブルガリア民族復興運動の中心の町だった。町には豪商が建てた瀟洒な邸宅が並ぶ。その一軒は今、幼稚園として使われている。中に入ると「室内ベランダ」と呼ばれる独特な空間があった。家主がお茶をしながら窓からの景色を楽しむ場所。窓の外枠には、主の仕事や財を現す装飾が施されている。そんな窓辺に園児たちの笑い声が響く。

#263 「天の井戸」中国

#263 「天の井戸」中国

2012年04月27日放送
中国安徽省、南屏村には伝統家屋が並ぶ。徽派建築と呼ばれるこの伝統家屋の1階部分には窓は見当たらない。2階に小さな窓があるだけ。かつて豪商が建てたというこの家屋には、防犯のため小さな窓が2階にあるだけ。中に入ると、天窓が室内を明るく照らしていた。中国では天窓は「天井」と呼ばれ、文字通り天の井戸を意味する。それは中国風水では、雨の流れは富の流れと考えられ、天窓から雨水を家の中に集めて地下に流す仕組みになっているからだ。

#262 「窓の庭園」中国

#262 「窓の庭園」中国

2012年04月20日放送
蘇州四大庭園の一つ「滄浪亭」には、壁にうがたれた窓に透かし模様が入っている「透かし窓」が108つある。花窓とも呼ばれるその窓は、様々な形をしている。特に四季を表す4つの窓は、それぞれ季節の植物や果実をかたどっている。花窓のもう一つの役割に、窓の向こう側の景色を借りる「借景」がある。壁に花窓が施されているだけで、視覚的な開放感がある。約千年前に造られたこの庭園は、まさに花窓芸術の宝庫だった。

#261 「魔女のベーカリーイン」オーストラリア

#261 「魔女のベーカリーイン」オーストラリア

2012年04月13日放送
タスマニアの小さな村ロスにあるロス・ベーカリー・インは150年の歴史を持つベーカリーと宿屋が一体になった伝統の家屋。二階には19世紀に作られたオリジナルの窓がある。ある年この窓から多くの日本人の姿が目撃されるようになった。このベーカリーと裏手の屋根裏部屋が大ヒットしたアニメ映画「魔女の宅急便」の主人公キキが住む家のモデルだとの噂が立った。

#260 「ヒーローという名の酒場」オーストラリア

#260 「ヒーローという名の酒場」オーストラリア

2012年04月06日放送
「ヒーロー・オブ・ウォータールー」はシドニー最古のパブ。パブができた19世紀、港湾都市シドニーの最大の悩みの種は船員不足でした。船長たちはヒーローという酒場のオーナーと結託し世にも恐ろしいシステムをつくり上げる。窓から外を見張り隙がありそうな人物がいるとパブに誘い酒を好きなだけ飲ませ酔いつぶし、パブの地下にある港に直結するトンネルから運び船に乗せた。

#259 「街道の旅籠」ブルガリア

#259 「街道の旅籠」ブルガリア

2012年03月30日放送
ブルガリア中部の小さなペイナ村は、かつて交通の要所で街道沿いに多くの旅籠があったと言われている。そこに現代、旅籠が誕生した。150年以上前に建てられた民家を改築し、馬に乗った旅人も泊まりに来る人気の宿。2階の大きな窓は、客間に多くの光を取り入れるため。そして鉄格子は、家と家族を外敵から守るために取り付けられた。壁の小窓に灯をともすと、二つの部屋を同時に照らすことができる。この旅籠にはブルガリアの伝統的な生活が息づいていた。

#258 「格子窓の教会」ブルガリア

#258 「格子窓の教会」ブルガリア

2012年03月23日放送
ブルガリア中部の村、アルバナシ。その一角にシンプルな石壁の建物があった。よく見るとそれは教会。17世紀に建てられたこの教会の内部は、イコンと呼ばれる宗教画で埋め尽くされていた。窓には、教会に不似合いな鉄格子。それはオスマン帝国に支配されていた時代に特別許可を得て建てられたからだった。目立たず、低く造られ、窓は地面すれすれに取り付けられた。鉄格子は500年の永木に渡る圧政から、自分たちの信仰を守るための象徴だった。

#257 「湖畔の伝統家屋」マケドニア

#257 「湖畔の伝統家屋」マケドニア

2012年03月16日放送
マケドニアの湖畔の町、オフリド。湖は透明度が高く、かつては漁場として町の人々の生活を支えてきた。その湖畔に建つ3階建ての伝統家屋は、上の階になるにつれて外側に広がっている頭でっかちな構造。かつて町の道が狭かったため、室内に多くの光を取り入れるため高く、広く、そして窓を多く取り付けた。窓は近代的なものに変わっても、かつての姿をそのまま残す伝統家屋。オフリドの美しい景色の一部となっている。

#256 「復興の町」マケドニア

#256 「復興の町」マケドニア

2012年03月09日放送
旧ユーゴスラビアから独立した小国、マケドニア。首都スコピエは50年ほど前、大地震に襲われた。建物の8割が崩壊、5000人以上の死傷者を出した。崩壊を免れた数少ない建物の一つ、ホテルブリストル。元は名家が自分の邸宅として建てた。建物は当時のまま保存され、窓やベランダ、装飾などはスコピエでもいまやほとんど見かけることはない。震災からの復興を遂げたスコピエは、日本の復興を願っている。

#255 「ファッションの街に生きる」イタリア」

#255 「ファッションの街に生きる」イタリア」

2012年03月02日放送
北イタリア最大の町、ミラノはファッションの町でもある。その住宅地でひときわ目をひく二つの塔を持つ建物。塔のひとつはミラノの町を360度すべて見渡せるという素敵な居住空間、もうひとつは撮影スタジオ。世界でも珍しい、六角形の窓をもつ「クーポラ」というドーム。この不思議な空間のオーナーはなんと、日本人フォトグラファー、ヨシエ(西川よしえさん)。16年前、たった一人で海を渡りファッションの町ミラノで今の地位を築いてきた。思い立った時いつでも撮影できるこの空間は最高だという。

【楽曲リスト】
THE GATHERING
View from My Window
light up the world
sea green and cyan
Passages

#254 「生ハムの王」イタリア

#254 「生ハムの王」イタリア

2012年02月24日放送
イタリア中北部を流れるポー川のほとりにあるジベッロ村は、ある食材で世界的に有名。古い城の地下で生み出されるその食材は「ジベッロのクラテッロ」。幻の食材といわれる最高級生ハム。ポー川が生み出す霧は城の窓から貯蔵庫に流れこみ、肉の塊を熟成させ、最高級生ハムに変身させる。それはイタリアのこの地方だけに伝わる、窓を使った伝統の技法なのだ。

【楽曲リスト】
Into the dark night(Tremolo.)
Moon
想い出を紡いで
Elphame
THE JOURNEY HOME

#253 「ナポレオンの屈辱」ドイツ

#253 「ナポレオンの屈辱」ドイツ

2012年02月17日放送
ドイツのアーレンは中世時代、帝国自由都市だった。当時から市場が立ち、交通の要所とにもなっていたアーレンに、フランスの皇帝ナポレオンが立ち寄った。1805年10月6日、進軍中だったナポレオンはアーレンで昼食を取った。その際、外から聞こえた兵士たちの笑い声を確かめようと窓から顔を出す。しかし、窓は閉まっていたためガラスに頭をうち怪我をしてしまう。ここにナポレオンが立寄ったことを示すため「N」の文字が窓には刻まれ、後世に語り継がれている。

【楽曲リスト】
Daddy/CREA
Softly Falling/KEVIN KERN
SOLENELLE OVERTURE"1812" TCHAIKOVSKY/MATA
La Visite a Elisabeth/ALICE PIEROT,LES VEILLEURS DE NUIT
Through the Arbor/KEVIN KERN

#252 「家の記憶」フランス

#252 「家の記憶」フランス

2012年02月10日放送
フランス北西部のサンシュリアックはかつて漁村として栄えた。今も船乗りたちが多く住むこの村の海上救命士の古い家には、玄関が二つあった。その一つはもともと窓。1601年に建てられたその家は、窓からの光で船の帆を織る工房だった。時を経て窓は玄関として作り変えられた。今の主はそこを玄関としては使わず、また窓にもどす予定だという。それはこの家にかつての姿を取り戻して欲しいから。住人は家の長い歴史の通行人で、家の継承者だと主は言う。

【楽曲リスト】
Passing Place/JIM CHAPPELL
Return to Love/KEVIN KERN
Grand Canyon/LANDMARKS
Pastel Reflections/KEVIN KERN

#251 「藁葺き屋根の家」フランス

#251 「藁葺き屋根の家」フランス

2012年02月03日放送
フランスのブリエール地方自然公園は自然の恵みを育んできた。藁は、伝統的にこの地方の屋根として使われてきた。自然公園の中にあるケルブール村の古い一軒家。地面まで届きそうなほど大きな藁葺き屋根の真ん中をくりぬいたような窓を見つけた。それは家主のオリジナル。家具職人の技を生かし、新たに作った窓。赤い窓枠はこの地方伝統の色。かつてさび止め用のペンキを塗ったのが始まりと言われている。古きを愛し新しきを楽しむフランスの心が窓辺にあった。

【楽曲リスト】
LE MUGUET/城之内ミサ
IF YOU LOOK/William Ackerman
NO KE ANO AHIAHI/GEORGE WINSTON
懐かしい浜辺/石田泰尚

#250 「追憶の場(後編)」ポーランド

#250 「追憶の場(後編)」ポーランド

2012年01月27日放送
アウシュヴィッツ強制収容所はいま、博物館となって過去の悲劇を今に伝えている。この収容所を生きて出ることができたスモーレンさんは、収容所での出来事を語る。「死の壁」と呼ばれた区画では窓が閉じられ、誰にも見られないように囚人を処刑していた。しかしたった一つだけ、その処刑を見ることができる窓があった。窓の下のレンガを取り外すことで目撃できた虐殺の場。その窓が、ナチス・ドイツが犯した罪を暴いた。

#249 「追憶の場(前編)」ポーランド

#249 「追憶の場(前編)」ポーランド

2012年01月20日放送
ポーランド、オシフィエンチム。第二次世界大戦中、ドイツの占領下にあったためここはアウシュヴィッツと呼ばれていた。この町にかつてナチス・ドイツが造った強制収容所がある。政治犯や捕虜、そしてヨーロッパ中のユダヤ人が収容され、大量虐殺の場へと変貌を遂げた。ここに収容されていたスモーレンさんは、ポーランドの政治犯として約5年間過ごし、幸運にも生きて解放された。彼は今、かつての収容所の窓辺で、当時を振り返る。

【楽曲リスト】
未定

#248 「奇跡の教会」コロンビア

#248 「奇跡の教会」コロンビア

2012年01月13日放送
アンデス山脈の北の端に位置するコロンビアのラハスはペルーとエクアドルに国境を接する辺境の町。ここを有名にしたのが「奇跡の教会」と呼ばれるラハス大聖堂である。聖母マリアがここに現れ口の聞けななかった子供が突然言葉を発したというのが最初の奇跡だった。その後死んだ子供が生き返ったとか盲人の目が見えるようになったとかとかこの地で起きた数々の奇跡が報告され南米各地から多くの巡礼者を呼び寄せる。教会を見下ろすサンドラさんの家の窓からはこの「奇跡の教会」がよく見える。サンドラさんは母と共に教会で使う祈りの道具ロザリオを13年間作り続けてきた。「奇跡の教会」に毎日祈りながら。その後教会の奇跡が有名になり巡礼者が増えるにつれ売り上げも伸び更には大聖堂の神父が保証人となってくれたおかげで家を手に入れることができたのである。ささやかな奇跡だった。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・FLOR DE CAÑA
・Morning's light
・Lullaby
・FEAST OF IMMORTALS
・穂高、ふるさと

#247 「大きな暖炉と窓」フランス

#247 「大きな暖炉と窓」フランス

2012年01月06日放送
フランス中部の小さな村、カレナックは中世の趣を今に残す城壁に囲まれた美しい村。その一角に、古い家には珍しいコーナーに窓を持つ家屋があった。15~16世紀にかけて建てられたルネッサンス様式の古い家屋のため、大きな暖炉と小さな窓がセットになっている。フランスでは17世紀、扉や窓に税金をかけたためこの窓は埋められ壁になっていた。その窓を主の両親がはずしたとき、無傷の窓の開口部が現れた。2面ある窓は今、たくさんの光を家の中に取り入れる。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Sonata in C major “La Barssan” Ⅰ. Gracieusement
・CHACONNE
・Jude's Theme
・Without a word.
・変わっていくとき

#246 「壁画の邸宅」ドイツ

#246 「壁画の邸宅」ドイツ

2011年12月30日放送
アルプスの山に囲まれたドイツ南部の小さな街、オーバーアマガウの家々にはフレスコ画が描かれている。街の中心にあるキルヘンバウアー邸の壁には農業に関する聖人たちが描かれている。1633年頃、教会(キルヘン)のそばの農場(バウアー)に建てられたため、この名前が付いた。窓を立体的に飾るフレスコ画は1940年代、画家がこの家主に多額の借金をしたためその返済として描いたもの。彼がこの家の壁に残した言葉は「幸福も不幸も どちらも静けさをもたらし 去っていく」だった。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・The Brotbel
・RED'S FIRST WIN
・Burdens
・RIVERDANCE
・A RIVER RUNS THROUGH IT
・夏物語
・彼女にもう一度会えるなら

#245 「窓辺の天使」ドイツ

#245 「窓辺の天使」ドイツ

2011年12月23日放送
12月、ドイツの広場はクリスマスマーケットでにぎわう。1498年から行なわれているというアウグスブルクの広場もクリスマス一色。そのすぐそばにある市庁舎の窓辺では「天使の劇」と呼ばれる演劇が毎週末行なわれる。町の女性たちが楽器を奏でる天使を音楽に合わせて演じる。小学生くらいの女の子たちは、窓辺から顔を出し笑顔で観客たちを迎える。今年も窓辺に天使が舞い降りた。

#244 「優雅なるリタイア」コロンビア

#244 「優雅なるリタイア」コロンビア

2011年12月16日放送
コロンビアのカルタヘナはカリブ海に面した世界遺産の町。城壁に囲まれた旧市街にスペイン植民地時代の家が昔そのままの姿でずらりと建ち並ぶ。特徴は17~18世紀の南スペインで流行したスタイル。ドアのような大きな窓の向こうに眺めのいいテラスがある。基本的には一年中温暖なカルタヘナ。しかし窓を開け放しにすることでカリブ海の風が家中に吹き抜けエアコンも必要ない。退職後の人生をどこで過ごすかと考えていたスイス人のピエールさんはこの家に一目惚れしカルタヘナに住むことを決めた。赤十字で長年国際紛争解決に関わり多くの戦場を経験してきたピエールさん。今はストレスから解放されお気に入りの家で毎日好きな絵を描いて暮らしている。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・ラナイ・セッション
・PELAGIA'S SONG
・SHINY SHELL LULLBY
・Through Her Eyes
・To you
・Wing man

#243 「アマゾンに生きる/ペルー」

#243 「アマゾンに生きる/ペルー」

2011年12月09日放送
ペルー、イキトスのベレン地区は庶民の住むダウンタウン。というよりは、貧民街といった方がふさわしい。人々が住むのは雨期には川底になってしまうアマゾン川支流の土地。川底だから土地代はただなのだ。魚屋のベナンシオさんはジャングルから木を切り出し、自分一人で家を作った。高床式の一戸建てである。その理由はなぜか川を見るのが大好きな一人息子からのリクエストだった。窓からはアマゾン川の支流イタヤ川の流れが見える。そしてベナンシオさん自身、毎日イタヤ川で仕入れた魚を町中のマーケットに売りに出かける。アマゾン川によって生かされている……ベナンシオさんはそういう感謝の心を胸に秘めながら、日々の仕事に励んでいる。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・TU SEPARACION
・Be
・When Juniper Sleeps
・父のふるさと
・島は生きている
・再会

#242 「アマゾン夢の跡/ペルー」

#242 「アマゾン夢の跡/ペルー」

2011年12月02日放送
実はペルーのおよそ7割はアマゾンのジャングル。ペルーアマゾンの中心都市イキトスは「陸路では行けない世界最大の町」といわれている。つまり船か飛行機でしかこの町に行くことはできないのだ。20世紀初頭、空前の天然ゴムブームが世界を席巻、近場のジャングルにゴムの木が生い茂るこの町はにわかバブルに沸き立った。その時生まれたのが、かつてアマゾン一とうたわれた高級ホテル「ホテル・パレス」。窓から眺めるアマゾンの景色が売りだった。やがて合成ゴムの発明によりこの景気はあっという間に収束する。ホテルは経営難に陥り、ペルー陸軍が買い取った。眺めのいい窓は監視用に最適だったからである。第二次世界大戦、その後ゲリラのテロが多発した時代、窓はアマゾン川を行き来する怪しい船を監視するため大いに役立った。今はかつての高級ホテルの一室で実務をこなす若い兵士が息抜きに外を眺めるぐらいである。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・The Battle of th Alamo, part 4
・MAIN TITLES
・An American Quilt
・Love & the Rehearsal
・EVER AFTER MAN TITLE

#241 「父の教え/ラオス」

#241 「父の教え/ラオス」

2011年11月25日放送
ラオスの古都ルアンパバーンは、かつてこの地に王国があった時代から仏教の都として栄えた。早朝、町を行きかう托鉢の僧侶たちにお供えをするのが、人々の日課。その町の一角に、一際目立つ大きな家があった。そこには、長く雨風に耐えた板壁に、大きな青いアーチ型の窓。窓の上にはアーチ状のレンガと大きな要石が窓にかかる重さを分散している。その構造は、ヨーロッパの伝統。この家はラオスとフランスの文化を融合させた、丈夫で贅沢なコロニアル建築なのだ。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・peace flame
・Pathway to Sea
・Blue Dawn
・蒼范
・最高の誕生日

#240 「ぶどう園に吹くそよ風/南アフリカ」

#240 「ぶどう園に吹くそよ風/南アフリカ」

2011年11月18日放送
一面にぶどう畑が広がる、南アフリカのステレンボッシュ。ここにぶどうの苗が持ち込まれたのは約350年前。いまや南アフリカワインの一大産地となっている。中でも名門ワイナリーの一つ、ミヤルストの建物は、1776年に建てられたケープダッチ様式と呼ばれるスタイル。オランダの移民が持ち込んだ建築様式。その窓からは、ケープタウンの山が見えます。かつてケープタウンの港に入ってきた船の知らせを見るために、この向きに窓をつけた。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・RAWHIDE
・A NICE RIDE
・The Stopwatch
・WEDDING
・A Commitment to NASA

#239 「自由への道/南アフリカ」

#239 「自由への道/南アフリカ」

2011年11月11日放送
南アフリカ、ケープタウンの沖に浮かぶ島、ロベン島。ここには人種隔離政策、アパルトヘイトに反対する政治犯を収監する刑務所があった。その中に、後に南アフリカ初の黒人大統領となる、ネルソン・マンデラも投獄されていた。「全ての人が自由で平等な社会をつくりたい。その理想のためには死ぬ覚悟もある」と語った彼は、収監されてからも闘う。独房の窓から見える鳥に自分を重ね、希望を見出し、27年にも及ぶ不自由な生活が終わっても、自由への長い道のりはまだ終わらないと彼は言う。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Ciger Box
・OFF TO WAR
・PRAYER FOR PEACE
・Thanda (Love)

#238 「アンネ・フランクの屋根裏部屋」 オランダ

#238 「アンネ・フランクの屋根裏部屋」 オランダ

2011年11月04日放送
運河の町アムステルダムの一角に朝早くから人々が列をなす建物がある。アンネ・フランクハウス。悲劇の少女の物語を伝えるミュージアム。第二次世界大戦末期、ユダヤ人だったアンネと家族はナチス・ドイツから逃れるためこの家に隠れ住んだ。アンネの日記はここで生まれた。日記にたびたび登場するのが屋根裏部屋の窓。木々のざわめき、空を自由に飛び交う鳥たち、流れる雲、変化する日の光……二年間隠れ家から一歩も出なかったアンネにとって、窓は希望のシンボルだった。強制収容所に収容され15歳で病死したアンネは日記にこう書いてる。「今でも信じているのです。人間の本性はやっぱり善なのだと」

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Why
・Candlefire
・ETUDE NO.3 IN E,MAJOR, Op.10-5 “CHANSON DE L'ADIEU”
・Prayer
・If

#237 「風車の見える家」 オランダ

#237 「風車の見える家」 オランダ

2011年10月28日放送
オランダの世界遺産、キンデルダイク。18世紀、風車によって低湿地が農地や住宅地に生まれ変わった。この世界遺産が自分の庭にあるような眺めをもつ窓がある。かつての堤防に建つスパイカーさんの家。19世紀に作られた。一階の窓ガラスは100年以上前のもの。気泡が入り表面はでこぼこしている。二階の窓にスパイカーさんはひとつだけ手を加え二重窓にしている。冬には氷点下になる寒冷地。その上たくさんの風車を回すほど強い風が吹く。夫のヘンクさんの趣味は音楽。防音にも優れた二重窓のおかげで休日には趣味の音楽に思い切り打ちこめる。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Coping Very Well
・My Father's Favorite
・Excellent Notion
・Songs my mother taught me
・Leaving London
・My Father's Favorite

#236 「父の思い」 ベトナム

#236 「父の思い」 ベトナム

2011年10月21日放送
ベトナム最後の王朝が都とした古都、フエ。朝には市が立ち、王朝時代とかわらぬ賑わいを見せる。その町の一角に、瓦屋根に覆われた古い平屋があった。19世紀末からのフランス統治時代に建てられ、窓のしつらえにもフランスの香りが漂う古民家。西洋の影響を取り入れながらも、ベトナムの伝統もしっかり受け継いでいる。例えば、建物が西を向いているのは、古くから伝わる風水の教え。庭に置かれた屏風岩と呼ばれる岩。室内に邪気が入り込むのを防いでいる。実はこの建物は大切な使命があって建てられたのだった。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・The Search for Kumal
・小さな幸せ
・遠い星
・Song For My Clould
・Rainbow

#235 「フランスの残香」 ベトナム

#235 「フランスの残香」 ベトナム

2011年10月14日放送
ベトナム戦争が終結されるまでサイゴンと呼ばれたベトナム、ホーチミンシティーの中心に建つ白い建物が「統一会堂」。1975年4月、当時、南ベトナムの大統領府だったこの建物の柵を破り、北ベトナム軍が突入した。そして、サイゴンは陥落。「統一会堂」は、戦争終結のシンボルとなった。その建物の周囲は、ユニークな形をした白い彫刻で覆われている。そのモチーフは、私たち日本人にもなじみの深いものだったという。そこには建築家が、未来のベトナムへと残した思いが、秘められていた。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・NAM AI
・ひだまり
・RĂNG TRE TRUÓC GIÓ
・Qua Cau Gio Bay
・斑鳩

#234 「先祖への感謝」 マダガスカル

#234 「先祖への感謝」 マダガスカル

2011年10月07日放送
マダガスカルの小さな町、アンブイバリ。ここで行なわれていたのは、ファマディハナと呼ばれる伝統の儀式。それはお墓の遺体を取り出し、新しい布で巻き直すという先祖への感謝と祝福を込めたものです。その主催者、レイモンドさんの家の窓は西に向いていました。家を建てるとき入り口も窓も西向きにするのがマダガスカルの慣わし。夕日の光が部屋を明るく照らし、人間性も明るくすると考えられています。

#233 「窓と太陽」 マダガスカル

#233 「窓と太陽」 マダガスカル

2011年09月30日放送
マダガスカルの人里離れた村、サカイヴォに住む人たちはザフィマニリと呼ばれる民族です。かつて首都周辺に住んでいましたが、森の減少とメリナ人の侵攻によって追いやられるように移動してきました。彼らの住む家の窓には、幾何学模様が施されています。それは太陽や家族の絆を表すものです。電気のない村に住む彼らにとっては、太陽の光は重要であるのと同時に、過去の苦い歴史を消し去る象徴でもありました。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・RISTO VALIHA
・PONDER THE STARS
・pure
・SACRED PRAYER
・Corn Maiden

#232 「白い町のおしどり夫婦」 オランダ

#232 「白い町のおしどり夫婦」 オランダ

2011年09月23日放送
オランダ南部、ベルギーとの国境に近いトールン。中世の町並みがそのままに残る美しい景観は「白い町」と呼ばれている。この町で評判のおしどり夫婦、クレーチェンさんとリリアンさんが住むのはなんと1627年に作られた家。この家の窓はあるものは完全に埋め潰され、あるものは小さくリサイズされていた。ナポレオンの侵入後、ベルギーを支配したフランスは「窓税」を導入する。窓の大きさと数で税金の額を決めたのだ。町の人々はこの馬鹿げた税に対して窓を埋めたり、小さくしたりして対抗。塗りつぶされた窓は庶民のささやかな抵抗の証なのだ。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Sonarta in D, Op.1 No.5 for transverse flute, and basso continuo Andante con 4 variatione
・THE JOURNEY HOME
・LULLABY WITH LOUISA
・31 Décembre 1945

#231 「ビール王の権力」 ベルギー

#231 「ビール王の権力」 ベルギー

2011年09月16日放送
15世紀、ベルギーの古都ブルージュを代表する聖母教会に侵入を果たした窓がある。ブルージュの外交官であり軍隊の指揮官だったロードワイク・ファン・グルートフース(1422-1492)。ビールの醸造で巨万の富を得た彼は、なんと隣接する聖母教会と自分の屋敷を回廊でつなげてしまった。目的はその回廊の窓から自分と家族が聖母教会に直接出向かずともミサに参加することだった。窓はグルートフースの権力を庶民に見せつけた。聖なる教会と自宅を回廊でつなぐなどということはとうてい庶民にはできない技だからだ。グルートフースは、窓によって、ビール王の権力を町中に知らしめた。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Sonata in g, Op.11 No.2 Andante con 3 variatione
・entrance 〜祈り〜
・Aria from Goldberg Variations
・So Far Away
・This Majestic Land

#230 「蘇った遺産」 ベトナム

#230 「蘇った遺産」 ベトナム

2011年09月09日放送
ベトナム南部、カイベー。毎朝ここでは広大なメコンデルタを日用品や食材を積んだ船が行きかい、ベトナムらしい水上マーケットの街の風景が広がります。そのメコン川の支流のほとり、豊かな緑が涼やかな木陰を作る一角に、ベトナム戦争の戦火を奇跡的に免れた木造の古民家がありました。家はぐるりと、雨に強い沙羅双樹の柱格子で囲まれた不思議な作り。この家にはいったい窓や玄関があるのでしょうか。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・MÙA XUÂN BIÊM CUONG
・Manjuh
・Mirage
・Seeing Beyond
・Southern Dreamer
・Giâc mo trua

#229 「金箔の寺」 ラオス

#229 「金箔の寺」 ラオス

2011年09月02日放送
ラオスの古都、ルアンパバーン。街の中心に立つ、ワット・セーンは18世紀の王が建てた古都を代表する仏教寺院です。窓は窓扉から格子まで、金箔と繊細な図柄で埋め尽くされた華やかな窓。また、お堂全体も鮮やかな金色に輝く仏を中心とした宇宙のよう。柱や壁を彩るすべての図柄に意味があるといいます。金色に輝くお堂と窓。そこには街のために、そして、人々のために祈り続ける、僧侶たちの平和への思いが込められていました。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・月の不死
・Sleeping Forest
・Fung To
・千の熊野
・水にゆれる灯

#228 「屋根窓から見える広場」 スロヴェニア

#228 「屋根窓から見える広場」 スロヴェニア

2011年08月26日放送
スロヴェニアの首都、リュブリャーナ。町の中心の広場では毎日市が開いている。その広場のすぐそばのマンションは13世紀に建てられ、増改築を繰り返してきた。その屋根の窓からは広場を一望できる。かつて屋根裏部屋には、使用人が住んでいため部屋は狭く窓も小さいものだった。リュブリャーナでは屋根裏を市民に安く提供し、住めるように配慮している。かつて大きなガラスを作ることが出来なかった時代の景観を壊さないようにという理由で、窓には6枚や8枚ガラスを使うことが義務付けられている。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・DIE LIBELLE, Polka mazur Op.204
・Heartsong
・AVE MARIS STELLA
・In the Arms of Angels

#227 「アドリア海の潮風」 スロヴェニア

#227 「アドリア海の潮風」 スロヴェニア

2011年08月19日放送
アドリア海に突き出す半島の先の港町ピラン。町の名前はギリシャ語の火に由来します。かつて半島の先に火を灯し、船を導いたことから。港を見渡す場所に建つケーキをカットしたような建物がある。ピランの貴族によって建てられた宮殿。三面の窓は、港に入ってくる船や人々を監視していた。海の要所となっていたピランは、周辺諸国の産物の出入りが激しかった。アドリア海の半島には、かつての栄華を記憶する窓があった。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・海
・Bob
・A PILGRIM'S HYMN
・The Shores of the Swilly
・Farewell to Inishowen

#226 「時計塔」 オーストリア

#226 「時計塔」 オーストリア

2011年08月12日放送
オーストリアの古都、グラーツ。旧市街の中心にある小高い丘に時計塔が建っています。砦の一部を改築し、1712年に時計を取り付けました。普通とは逆に、長針が時間、短針が分を指しています。12時の上にある小さな窓は、時計の調整や修理用のため。かつてここに住んでいた塔の番人が、時計を守っていました。さらに高い位置にある窓から街を見守り、火事が起きると窓にキャンドルを立てて消防に知らせていました。みんなが見つめてきた時計塔は、今もグラーツを見守っています。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・SCHNOFLER TANZ
・MIDNIGHT
・LE MOULIN
・WASHINGTON REUNION
・Reprise

#225 「暦の城」 オーストリア

#225 「暦の城」 オーストリア

2011年08月05日放送
オーストリア第二の都市グラーツは、ハプスブルグ家の支配下に置かれた古都。その郊外に建つ優美な城、エッゲンベルク城は1625年に、一介の地方貴族からハプスブルク皇帝の顧問宮廷にまで上り詰めたエッゲンベルク公によって建てられました。芸術や天文学に深い教養があったエッゲンベルク公は、大きな暦として城を建てました。窓の数は365、扉の数は52、部屋の数は24、塔の数は4など、全ての数字が暦や時に関するものでした。それは、混沌とした世界に完璧な自分の世界を作り上げたかった証なのです。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Rigaudon
・Intermezzo
・Sun Dance
・Le bleu du lac

#224 「ダリ・カダケスの光」 スペイン

#224 「ダリ・カダケスの光」 スペイン

2011年07月29日放送
スペイン、カタルーニャ北部にあるカダケスからほど近い漁村、ポルト・リガルド。ここは、シュールレアリズムの巨匠、サルバドール・ダリがもっとも愛した場所です。ダリは、生涯のほとんどを過ごした村です。ここに彼が50年かけてつくりあげた、理想の家がありました。中でもダリがとりわけこだわったのは、窓からの景色と、その窓から入り込む光。この窓からの景色と光が、画家ダリに多くのインスピレーションとモチーフを与えたのです。ダリが、窓から得たものとはいったい何だったのでしょう。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Mercury Spacewalk\t
・A Word in Private
・旅立ちの歌
・Secret Vows

#223 「養蜂小屋」 スロヴェニア

#223 「養蜂小屋」 スロヴェニア

2011年07月22日放送
まるで絵画のようなブレッド湖周辺には、緑が広がります。この一帯は、多くの人が養蜂を行なっています。1000人に4人は養蜂家という、養蜂大国スロヴェニア。養蜂小屋は、住居と一緒になっているものも珍しくありません。蜂の巣門には民話や聖書の物語が描かれています。その巣門のすぐそばにある窓は、明るい黄色に塗られていました。窓と巣門近い理由は、主が蜂の様子が観察しやすいように。蜂の様子が手に取るように分かるというスロヴェニア人は、蜜を集めてくる蜂を尊敬すべきものと考えるのです。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Launch
・Italia
・Sea Sore
・Bethesda Fountain

#222 「知識の光」 スロヴェニア

#222 「知識の光」 スロヴェニア

2011年07月15日放送
東欧スロヴェニアの首都リュブリャーナ。街中でも、ひときわ目を惹くのが国立大学図書館です。その壁面に並ぶ無数の窓と、天井まである大きなガラス窓。ガラスの壁と呼ばれる大きな窓は二重構造で、熱と音を遮断する目的で作られました。その中は閲覧室です。図書館を建てたのは、スロヴェニアを代表する建築家ヨジェ・プレチニック。彼は閲覧室へと続く暗い大理石の階段と光が差し込む閲覧室を、無知の暗さと知識の光のコントラストして表現しました。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Coach Chase
・Berceuse pour Liona
・それぞれの海
・紺碧の海
・Souvenir Lointain

#221 「街角のタンゴ」 アルゼンチン

#221 「街角のタンゴ」 アルゼンチン

2011年07月08日放送
かつては、小さな港町であったアルゼンチンの首都ブエノスアイレスは、やがてイタリアやスペインから多くの人が移り住み、中南米で一番ヨーロッパに近い町となりました。その町の中、カラフルな建物が建ち並ぶカミニートと呼ばれる一角では、イタリア移民が次々と故郷と同じ様な家を建てたのです。その街角に小さな色ガラスをいくつもつなぎ合わせたような、不思議な窓がありました。家の主は、その窓からの眺めに影響を受けて、創作に励んでいます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
CAMINITO/Isabel de Grana, E.Herrera
Fields of Hope/element
静かな時/駒沢 裕城
Out of the Darkness Into the Light/Kevin Kern
LOCA BOHEMIA/ASTOR PIAZZOLLA

#219 「小さな寺の僧侶」 ブータン

#219 「小さな寺の僧侶」 ブータン

2011年06月24日放送
首都ティンプーより程近いナムシェリング。川のほとりにぽつんと建つ小さなお寺があった。もとは家屋として800年以上前に建てられたというその建物は、その面影を残しながらお寺として使われてる。大きな窓は、蓮の花の形をかたどっている。蓮の花は、汚れた水の上に可憐に咲くことから、仏教では重要な意味を持つ。お寺を守る僧侶は、毎日感謝とともに聖水を窓から大地にまくのが日課。悟りを開くため、静かなお寺で日々祈る。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Dungsa mi Khorey/Lim
Happy Hour/Steven Toeteberg
sleeping goddess/岡野 弘幹
Indira's Chant/FRANK STEINER, JR.
シルキー・スカイ/城之内 ミサ

#218 「窓祝い」 ブータン

#218 「窓祝い」 ブータン

2011年06月17日放送
かつてブータンのプナカは、冬の首都だった。それは標高が低く、温暖だから。ソプソカ村はそこから程近い小さな村。棚田を見渡す一軒の伝統家屋の窓には、宝物や聖なる獣の装飾画が施されてる。その家の前には増築中の窓があった。新しく窓を取り付けるときは吉日を選び、親戚や近所の人々を呼んで祝いる。窓祝いはこの地方独特の儀式。新しい窓は、大工と形や装飾を施す職人が相談して造る。外側からも内側からも美しく見えるように造るので、作り手の技量が問われるのだ。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Kiöster und Volk Musik/Chiwang
Touching Silk/FRANK STEINER, JR.
No Footprints On Blue Sky (for Himani)/KAMAL
Akash/FRANK STEINER, JR.
Ajala/FRANK STEINER, JR.

#217 「町の雑貨屋」 アルゼンチン

#217 「町の雑貨屋」 アルゼンチン

2011年06月10日放送
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスと、ペルーを結ぶ街道沿いのサン・アントニア・デ・アレコは、アルゼンチンが建国される前から栄える昔ながらの宿場町。その町の中心、街路樹の木陰が涼しげな広場の一角に古いレストランが佇みます。その建物の外壁にあるのは、大きな額縁のような装飾にはめ込まれたやや小さめのガラス窓。昔から馬と深い関わりを持つこの町では、小さいながらも縦長の窓が必要でした。そこにはこの場所ならではの理由があったのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
LA FOR DEL CARDON/Los Chalchaleros
Home, Sweet Home/駒沢 裕城
ZAMBA DE VARGAS/Atahualpa Yupanqui
のはら/駒沢 裕城
FARMER AND SUNSHINE/-
CHARIE WILSON/The Hollywood Studio Symphony
HONORED COLLEAGUE/The Hollywood Studio Symphony

#216 「匠の閃き」 アルゼンチン

#216 「匠の閃き」 アルゼンチン

2011年06月03日放送
アルゼンチンとは、ラテン語で「銀」を意味します。その銀の国の首都ブエノスアイレスの中心、ドレーゴという古くから賑わった広場の角に、19世紀後半に建てられた建物があります。二階は世界にその名を知られる銀細工職人の自宅兼工房。その南西を向いた瀟洒な窓から差し込む光は、創作活動に欠かせないといいます。100年以上前から使われてきた細工道具。すべてが昔ながらの古き良きものづくりの心が、この窓辺で受け継がれていきます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
ORGANITO DE LA TARDE/CARLOS DI SARLI Y SU ORQUESTA TIPICA
Habanera〜“TRES DIVERTIMENTOS”/熊本 マリ
THE LOVE THEME/-
The Silence of Knowing/KEVIN KERN
Wildwood Crest/TIM JANIS

#215 「クリスタルの街」 スペイン

#215 「クリスタルの街」 スペイン

2011年05月27日放送
スペイン北西部ガリシアのかつての州都ラ・コルーニャ。18世紀から作られ始めたという白い枠の頑丈な窓がずらりと並ぶさまは壮観です。陽光をうけてきらきらと輝くその景色は、「クリスタルの街」と呼ばれるほど。実はこれらの窓は、出窓をずらりとつなげたもの。中は想像以上に広く、サンルームにもなります。この巨大な出窓が二重窓の役割を果たし、エアコンの代わりを果たしてきたというのです。この町では、エアコンを見ることがありません。出窓が、エアコンの代わりを果たしているというのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
UPON THE WINGS OF NIGHT/PATRICK O'HEARN
Feuilles d'automne Op.41-3/村治 佳織
THREADS OF LIGHT/KEVIN KERN
The Carousel/TIM JANIS
The Day the World Stood Still/l\tThe Australlian Boys Choir

#214 「ヒマラヤの桃源郷」 ブータン

#214 「ヒマラヤの桃源郷」 ブータン

2011年05月20日放送
ヒマラヤの桃源郷とも言われるブータン。点在する家々は、美しい自然に溶け込むように佇んでいます。築300年を越す伝統家屋には、大きな窓が付いていました。珍しいスライド式の戸を開くと現れる独特な窓の形。それはお釈迦様が座禅を組んでいる姿だといいます。窓の周りには、蓮の花や宝物など仏の教えに根ざした伝統の図柄。そこに暮らす家族は、代々摂政を何人も輩出した名家。しかしブータンでは、例え王家でも贅沢はせず質素に暮らすのが普通なのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Thrung Thrung Karmo/Lim
サイレント ハーモニー/tadashi
遥かなる想い/梁 邦彦
The Dragon/S.E.N.S.
デザート・ウォーク\t/城之内 ミサ

#213 「吉祥紋の寺」 ブータン

#213 「吉祥紋の寺」 ブータン

2011年05月13日放送
ブータンの中央部に位置するブムタン地方。チベットから仏教がはじめて伝わったのは、ここでした。小高い丘の中腹にある寺院、カルチュ・ダツァンはブータンで最も古い宗派です。その本寺の窓には、幾何学模様の格子がはめられています。その模様はタンカ(仏画)や吉祥紋という、説話的で宗教的な意味を持ったシンボルなのです。敬虔な仏教国ブータンではよく見られる文様です。国民のほとんどが幸せだと感じているブータン。本当の幸せを追い求める人々を、吉祥紋の窓は見守ります。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Tsedhir Kadrin Chewai/Yangchen
薄明/古今組
レジェンド・オブ・ザ・マウンテン/城之内 ミサ

#212 「壁のない家」 マレーシア

#212 「壁のない家」 マレーシア

2011年05月06日放送
マレーシアの首都、クアラルンプールの喧騒を見下ろす丘の上の一軒家。リビングルームの格子窓は回転扉のように回って開くちょっと変わった窓。回転しながら自由に風の量を調節できる窓です。そしてダイニングルームの窓は、内と外を隔てる木のポールだけの窓。雨をある程度防ぎ、風を通すことだけを考えた窓です。自然と人とをつなぐマレーシアの窓辺。そこには、風を楽しみ、風と共に過ごす暮らしがありました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Rising Sons/WIND MACHINE
Mountain View/EVENTYR
Little stars/-
成長のテーマ/真部 裕ストリングス、篠原 猛 他
空の唄/大橋 好規
最後の想い出を/旭 孝、庄司 知史 他

#211 「八卦の願い」 マレーシア

#211 「八卦の願い」 マレーシア

2011年04月29日放送
アジア屈指の交易都市として栄えたマラッカ。かつて繁栄を極めた中国系移民の子孫、プラナカンが建てた大邸宅にある中国風の彫り物の施された窓。賓客をもてなす応接間の窓です。窓枠に施された八角形は中国の風水にもとづいた「八卦」をかたどったもの。2階の寝室の窓にもひとつだけ八角形が。祖国中国から身ひとつでこの地に渡ってきた祖先の祖国への思いを今に伝えています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Russian River Serenade/Bruce Fitz Simmons
そよ風の中で/田中 健
Faith in Spring/PAUL CARDALL
美しき故郷/クラッシャー木村、藤村 政芳 他

#210 「パンパの牧童」 アルゼンチン

#210 「パンパの牧童」 アルゼンチン

2011年04月22日放送
南米アルゼンチンに広がる大平原パンパ。この肥沃な大地では、昔から牧畜が盛んでした。300ヘクタールの敷地を持つ牧場があります。その母屋の隣に佇む古い食堂にヨーロッパの香り漂う窓がありました。この窓は牧場で働くガウチョ達のお気入り。ガウチョとはアルゼンチンの大地を知り尽くし、馬や牛の扱いに長けた勇敢な男達。そんなガウチョ達が仕事の合間に一服し、仕事を終えて夕陽を眺める大きな窓がありました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Renaissance/William Ellwood
MAIN TITLE/MICHAEL FISHER, GEORGE DOERING etc.
PUMPKIN/MICHAEL FISHER, GEORGE DOERING etc.
Faint love/-

#209 「水の宮殿」 アルゼンチン

#209 「水の宮殿」 アルゼンチン

2011年04月15日放送
19世紀終わり。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスではヨーロッパに勝るとも劣らぬ街並みが作られました。そんな街の中心にある壮麗な佇まいの大宮殿。「水の宮殿」と呼ばれるこの建物は実は水道局。イギリスから取り寄せた13万個の高級テラコッタに、煉瓦。あらゆる場所が飾りたてられ、窓は優美な装飾で彩られました。しかし何故宮殿をここまで飾り立てる必要があったのでしょう。そこにはある秘密が隠されていたのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
CAMINITO/GAUCHO STRINGS
JACK AND LILY/-
Habanera/熊本 マリ
SOLEDAD/-
Tanti Anni Prima/Krzystof Pełech, Jan Jakub Bokun, Camerata Moravia

#208 「甦ったワルシャワ」 ポーランド

#208 「甦ったワルシャワ」 ポーランド

2011年04月08日放送
ポーランドの首都ワルシャワは、第二次世界大戦で大きな被害を受けました。しかし、廃墟と化しながらも、被害を受ける前と同じように甦りました。旧市街にあるマンションの屋根から飛び出た窓。そこからは、美しく甦った町並みが望めます。窓には小さな小窓「ルフチク」が付いていました。寒い冬でも、窓全体をあけることなく換気ができる昔ながらの知恵。それは破壊された悲しみと、復興した喜びが入り混じった窓なのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
DUE NASSWALDERIN, POLKA OP.267/WIENER SCHRAMMEL ENSAMBLE
ウィスパリング・スノー/神山 純一 J PROJECT
Moment's Pause/STEVEN HALPERN
Beloved/Michael Hoppé, Kenton Youngstrom
太陽の祈り/溝口 肇
BAND OF BROTHERS REQUIEM/The London Metropolitan Orchestra

#207 「マレーの風吹く家」 マレーシア

#207 「マレーの風吹く家」 マレーシア

2011年04月01日放送
マレーシアの古都マラッカに並ぶ伝統的な高床式住居、マレーハウス。郊外で見つけたかわいらしい一軒はピンク色の壁に大きな窓。窓の上下には手の込んだ透かし彫りが施され、閉じていてもたっぷりの風を取り込みます。この地では朝窓を開けると風と一緒に良い運も入ってくると言われています。友人とのお茶にもうってつけなこの窓辺は主のザイナブさんと今は亡き夫との出会いの場所でもありました。家族の歴史に寄り添ってきた窓です。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Give a Lei/Bryan Kessler
Children's Eyes/Peter K.Seiler
Night Travel/EVENTYR
Bird on the Wing/Bindu
Little Moritz/Bernward Koch
Takumi/-

#206 「青い邸宅」 マレーシア

#206 「青い邸宅」 マレーシア

2011年03月25日放送
中国・インド・マレー系の人々が共に暮らすペナン島。その一角に時がとまったかのような青い屋敷。その2階の窓は贅を尽くしたアールヌーボーの窓です。イギリス産のステンドグラスに浮かぶのは中国のうちわのデザイン。中国出身の富豪チョンファッツィーが建てた屋敷には、交易で手にした東西の美の調和が見られます。この家の持ち主ローさん夫妻は一時は荒廃したこの屋敷に魅かれ、チョンファッツィーの栄華を語り継ぐ窓を昔のままに修復したのです。

【楽曲ラインアップ】
ATTENDITE/Libera
Roundhill Road/WIND MACHINE
Awakening/STEVEN HALPERN
Land of Oz/Hilary Stagg
The Starry Hills/PUAL MACHLIS
友とイーハトーブ/-
メインタイトル~友と共に/-

#205 「マハラジャの館」 インド

#205 「マハラジャの館」 インド

2011年03月18日放送
インド北部、ラムプール。ここは、かつてインドを統治したイギリス人に愛された町。西洋風の面影を残す家々が、町の歴史を語ります。その一角にひときわ立派な英国式建築の邸(やしき)があります。かつて、この地を治めた王、マハラジャの別荘として建てられました。インドの伝統と西洋建築の粋(すい)が集められた瀟洒な別荘。その一階の大ホール。360度、美しい窓に囲まれています。玉座の後ろには、遠くベルギーから取り寄せられた最高級の色ガラスや、風通しを考えた繊細で美しい透かし格子。そして、広間を見下ろす窓には、インド独特の仕掛けがありました。2階や3階の窓辺に座る女性が、一階の男たちから姿を見られないようになっているのです。邸の窓からは、マハラジャをたたえるかのように荘厳な光がこぼれます。ここは、窓という窓に、贅の限りが尽くされたマハラジャの、窓の館。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Puriya Dhanashri/Anoushka Shankar
The Bengal's Secret/Lorin Grean
Merlin's Secret/Diane and David Arkenstone etc.
Prelude to Love/Hilary Stagg
First Daughter of the Moon/2002

#204 「青の館」 インド

#204 「青の館」 インド

2011年03月04日放送
インド北西部、ジョードプルは、10キロの城壁で囲まれた古(いにしえ)の都。町の別名は、ブルーシティ。その訳は、町を歩くとすぐわかります。塀も家の壁も、さわやかな青で塗られているのです。それは夏の気温が50℃を超えるほどの町で、少しでも涼を感じる工夫。その一角、喧騒を離れた裏路地に、めざす家はありました。その家の正面。ジャロカーと呼ばれる出窓にも、巧みな暑さ対策が施されています。窓を壁より前に出すことで、風を効率よく、室内に取り込むのです。この涼しい窓辺は、この家の特等席なのです。風を巧みに取り込み、家族が憩う。空に浮かぶ窓辺で、人々はたいせつな時間を積み重ねてきました。この青い窓辺は、この地で暮らす人々の、メインステージなのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
EPIC/LE\tVISHAL VAID
だんだん畑 -春-/INDRA
TORIKO/岡崎 倫典
The Star Maiden/Troika

#203 「ラッパの鳴る教会」 ポーランド

#203 「ラッパの鳴る教会」 ポーランド

2011年02月25日放送
ポーランドの古都、クラクフにある聖マリア教会。尖塔には細長いアーチ窓があります。毎時ちょうどに時報の鐘が鳴り、窓からはトランペットの音が響き渡ります。トランペット奏者はヘイナリストと呼ばれ、ある伝説を今に伝える役割をしています。それはかつてタタール軍に町が襲撃されたとき、危険を知らせようとしたラッパ奏者の体を、敵の矢が貫いたのです。今でも曲は途中で途切れ、その先は存在しません。その勇敢なラッパ吹きの誇らしい記憶の窓が、そこにありました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Canzona a 5/In Stil Moderno
MARIA MATREM VIRGINEM/BOYS AIR CHOIR
Reading/篠崎strings、高桑 英世 他

#202 「ピアノの詩人」 ポーランド

#202 「ピアノの詩人」 ポーランド

2011年02月18日放送
ピアノの詩人、フレデリック・ショパンが生まれたポーランドの小さな村、ジェラゾヴァ・ヴォラ。一帯を治める伯爵の屋敷の離れに生を受けました。生後数ヶ月でショパンはワルシャワへ引っ越しますが、少年期たびたび伯爵のもとを訪れては、ピアノを演奏したと言います。その離れの窓には、寒い冬でも窓全体を開けることなく換気できるポーランド北部特有の小窓が付いていました。毎夏、ピアノコンサートが開かれますが、そのときは窓を開け放ち、庭にいる人たちにも聞こえるようにします。それはショパンの時代のアナロジーなのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
NOCTURNE NO.2 OP,9-2/長谷川 陽子、朝川 朋之
24 PRÉLUDES OP.28 NO.15 IN D FLAT MAJOR “RAINDROP”/DINA JOFFE
ETUDE NO.3 IN E MAJOR OP.10-3 “CHANSON DE L'ADIEU”/LADIMIR ASHKENAZY
PIANO CONCERTO NO.2 IN F MINOR OP.21 2ND MOV. LARHETTO/MARC LAFORET, WARSAW NATIONAL PHILHARMONIC ORCHESTRA

#201 「曼荼羅の窓」 インド

#201 「曼荼羅の窓」 インド

2011年02月11日放送
インド北部の山あいの町、ラムプール。標高およそ1000メートルの峡谷にへばりつくように家々が肩を寄せ合います。めざす場所は、きりたった崖の頂にありました。ここは、ゴンパと呼ばれる、チベット仏教の寺院。そこに、美しく、大きな窓がありました。その窓枠は、あざやかな彩りで縁取られています。実は、このカラフルな窓枠には意味があります。仏教の「五色(ごしき)」の考えに基づいて、五つの色を使って彩色されているというのです。それは、窓だけではなく、寺院のさまざまな場所で見ることができます。扉や窓が、五色(ごしき)、すなわち、地、水、火、風、空に彩られたゴンパ。このゴンパの住職は、ゴンパそのものが、曼荼羅なのだといいます。曼荼羅とは、悟りの境地や、仏の教えを、象徴的に描いたもの。住職と世話人がたった二人で守る、小さな町の小さな寺院。一日中、人々が訪れては、祈りを捧げます。今日一日、無事にすごせますように。無数の、ささやかな願いを受け止める、小さな祈りの家。その美しい窓は、人々と、無限に広がる仏の世界の架け橋なのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
All My Relations/Mark Akixa
RIVER/JIA PENG-FANG
Glacier/Deborah Martin and Cheryl Gallagher
The Great East Temple (Todaiji)/Ron Korb
菩提樹/インフィニックス

#200 「風の宮殿」 インド

#200 「風の宮殿」 インド

2011年02月04日放送
「女たちが私の祭りを見るための宮殿を建てよ」マハラジャのその一言で、壮麗な建物があらわれました。インド北西部の町、ジャイプル。ピンクシティとも呼ばれるこの町の大通りに面し、目を奪うような不思議な建物がそびえています。18世紀末に建てられて以来、町のシンボルとなった美しい建築。ハワーマハル、風の宮殿です。それは、まさに、窓の宮殿。ハワーマハルの窓の数は、900を超えます。風の宮殿と呼ばれるのは、窓を通して、宮殿中を風がめぐるから。宮廷の女性は、宗教上の理由から、その姿を表にさらすことができませんでした。そこで生まれたのが石の格子、ジャーリーと、ジャロカーと呼ばれる出窓。女性たちは、ここから王のパレードを見物したのです。
マハラジャが自分の姿を見せるためだけに造らせた美しくも不思議な宮殿。世界でも珍しい窓のパレスは、青い空の下、今も堂々とそびえています。マハラジャの時代の輝きを、その、無数の窓に秘めながら・・・。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Shuddha Sarang/Anoushka Shankar
Gat/AMJAD AL KHAN, SHAFAAT AHMED KHAN, AMAN ALI BANGASH
Naked/Anoushka Shankar
Elizabeth/Donald Quan
Ancient Love/Anoushka Shankar
Kaida (Leaving Paradise)/Donald Quan

#199 「夕日の見える窓辺」 インドネシア

#199 「夕日の見える窓辺」 インドネシア

2011年01月28日放送
スラウェシ島の港町パレパレの海岸線には、航海術に長けていたブギス族の人々が住んでいます。彼らの伝統家屋は高床式住居。風が吹きぬける床下は、日中くつろぎの場所にもなっています。海風の強い季節、水しぶきが窓から入るため、最近の家屋には海向きに窓を作らなくなりました。しかし昔ながらの高床式の家屋には海向きの窓がありました。その窓からは、夕日を受け黄金色に輝く海辺の絶景を眺めることができます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
INTO THE ISLAND/-
DREAMTIME/John Hughes
LAMENT/John Hughes
Toward the One/STEVEN HALPERN
愛のテーマ ~轆轤~/L.C.O.Paris

#198 「貴族の館」 スウェーデン

#198 「貴族の館」 スウェーデン

2011年01月21日放送
地平線の彼方まで続く田園地帯、スウェーデン南部、スコーネ地方にある村、ホー。静かに水をたたえる、とある湖のほとりに、その古城はありました。今も貴族の末裔が暮らす、ボーシュ城。湖を望む、城の正面にはシンプルな窓がならびます。その中に、一つだけ、美しいバルコニーに守られた窓がありました。シンプルで美しい、ひときわ大きなアーチ窓です。湖をのぞむアーチ窓の部屋は、子供時代から、今の城主トルドさんの部屋でした。城で一番すてきな窓のある部屋。その主であることが、とても誇らしかったといいます。トルドさんは、代々受け継がれてきた由緒ある城の素晴らしさを知ってもらおうと、自分の代になってから、一般公開を始めました。トルドさんは、言います。すぐれた文化は、自分だけのものにしてはいけない。その魅力や価値を、多くの人に知ってもらうべきだと。古城は、歴史の窓でもあります。過去と今、そして、未来をつなぐ、時の窓。住人は、その守り手なのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Sommarsăng/MICHALA PETRI
The King of Denmark's Galliard [The Battle Galliard]/GÖRAN SÖLLSCHER
Piano Concerto No.1 in E minor Op.11-Ⅱ. Romanze : Larghetto (opening)/Garrick Ohlsson, Polish National Symphony Orchestra
Adagio in F Major, Hob. XVⅡ: 9/Xavier de Maistre
A Summer Story/Laurens Van Rooyen

#197 「記憶の庭」 シリア

#197 「記憶の庭」 シリア

2011年01月14日放送
4000年の歴史を持つ古都・ダマスカス。旧市街には曲がりくねったモノトーンの路地が続きます。その壁の内側、マンスールさんの家に入るとそこは外とはまるで別世界。レモンやジャスミンの木が植えられ、噴水が配された美しい中庭が広がります。その眺めを楽しませるために作られた客間の窓は背の高い優美なアーチ型。イタリアから取り寄せられた色ガラスは、中庭の緑を切り取る美しい額縁のようです。かつて家族8人が集ったこの家の出来事を記憶している窓です。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Hadith/Bashīr Kabbāni
EARTH BLUE/DEUTER
River of Stars/2002
SUNDIAL AWAKENING/KEVIN KERN
Harvest Moon/TIM JANIS

#196 「黄色い街」 ヨルダン

#196 「黄色い街」 ヨルダン

2011年01月07日放送
ヨルダン・サルトは、かつてパレスチナの町・ナーブルスからやってきた人々によって築かれ、繁栄した古都です。100年以上前に作られた家々は黄色っぽくみえる石灰岩からできています。そのひとつ、ガッサーンさんの家の窓は、町の色をさらにあざやかにしたような黄色い窓です。窓からは、山吹色の町が一望できます。ガッサーンさんの祖先もまた、ナーブルス出身。街に残る、豪商の邸宅のナーブルス様式の豪華なアーチ窓は黄金時代の置き土産です。祖先の作り上げたこの街のデザインは、ガッサーンさんの誇りなのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Beyond Borders/Diane Arkenstone
Pleasant Dreams/HILARY STAGG
Goddess of Love/TROIKA
A Gentle Touch/Diane Arkenstone
Somewhere Still the Rose/TIM JANIS

#195 「窓の学校」 スウェーデン

#195 「窓の学校」 スウェーデン

2010年12月31日放送
どこまでも続く、麦畑と牧草地。スウェーデン最南端に広がるスコーネ地方は、スカンジナビア半島唯一の穀倉地帯です。その一角、コの字型に並ぶ、煉瓦造りの3つの棟。元々は小学校だった建物を主のソニアさんが買い取りました。実はソニアさん、家族で、窓を修復する会社とその技術を教える学校を営んでいます。そう「窓の学校」です。いたんだ古い窓を元の姿に戻し、新たな命を吹き込みます。3つの棟の一番右手、母屋に並んで壁のほとんどを窓が占める不思議な部屋があります。夫婦の窓への愛着とこだわりが、この「窓の部屋」を生みました。その窓は、昔の製法にこだわった家族の自信作。窓とともに生きる人々が作った「窓の部屋」。その光が溢れる部屋に一番よく似合うのは、幸せな家族の明るい笑い声かもしれません。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Hem till Dalem/The Peter Puma Hedlund Band
There Is Nothing/Jonathan Snowdon, Richard Morgan etc.
End Credits/-
だいすきな絵本/渡辺 雄一
貴伊子/村井 秀清

#194 「精霊の家」 パプアニューギニア

#194 「精霊の家」 パプアニューギニア

2010年12月24日放送
パプアニューギニアを流れる大河、セピック川のほとりには今も精霊信仰が息づいています。村々には精霊の家があり、そこでは成人の儀式が行なわれます。肌にナイフで傷をつけ、彼らが最強と信じるワニの鱗をまとうで、成人とみなされるのです。ヤモック村の精霊の家には、木彫りの顔が祭られた窓が4つあります。この村を作った西から来た二人と、東から来た二人の先祖で、精霊が宿っているとされます。先祖の精霊が宿る家のおかげで、村人たちは外敵から守られているのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Spirit Vision/David Gordon and Steve Gordon
Tower of Stone/AH*NEE*MAH
THE QUIET DESERT/earth trybe
Dream Catcher/AH*NEE*MAH
Wild River/David Arkenstone

#193 「フィヨルドの丘」 ノルウェー

#193 「フィヨルドの丘」 ノルウェー

2010年12月17日放送
ノルウェー北部、北極圏の町、ソートラン。この一帯は、地図の一番上にあることから「トップ・オブ・ヨーロッパ」と呼ばれます。フィヨルドをのぞむ丘の上に、100年前に結核の療養所として立てられた白い瀟洒な家がありました。家主であるトーヴェさんの職業は画家。一番、好きなモチーフは、窓から眺める風景だといいます。窓からの眺めを愛するトーヴェさん夫妻。彼らのもうひとつのお気に入りが、裏庭にありました。それは、360度、すべて窓に囲まれた小さな白いあずまや。その向こうには、穏やかに輝くフィヨルドの海が広がっています。居ながらにして楽しむパノラマ。最果てのヨーロッパで、窓とともに生き、窓をたくみに使う人々。ここは、長い時間をかけ、自然が作り出した芸術をのぞむ、ノルウェーの田舎町。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Mountain Road/TIM JANIS
At Rondane/山瀬 理桜
Pastorale/村治 佳織
September/TIM JANIS
遥と魔法の鏡/金子 飛鳥ストリングス、桑野 聖ストリングス 他

#192 「砂漠の花」 シリア

#192 「砂漠の花」 シリア

2010年12月10日放送
砂漠にある小さな集落に、緑に囲まれた白い日干しレンガの一軒がありました。くぼんだ壁の3つの小さな穴が、この家の窓。窓からの光が、室内に花模様を浮かびあがらせます。庭師である主は、砂漠には見あたらない大好きな花をこの窓に模したのです。そしてもうひとつ、調理中の換気用の窓が室内に風をわたらせます。砂漠に畑を作り、壁に花を咲かせた砂漠の庭師。ないものは、自分で作ればいい。そんな想いが込められているようです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
The Round Table/Diane and David Arkenstone
The Healing Spirit/Diane Arkenstone
Haartfire/David Arkenstone, Kostia with David Lanz
The Bricklayer's Daughter/William Ackerman
Two Hearts/David Arkenstone
Watch Hill/TIM JANIS

#191 「最古のモスク」 シリア

#191 「最古のモスク」 シリア

2010年12月03日放送
8世紀初め、イスラム帝国の首都となったダマスカスに建てられたウマイヤドモスクは、現存する世界最古のモスクでありイスラム第四の聖地です。楽園とされたダマスカスを描いたモザイク画の中央には3つの大きな窓。内側は、鮮やかなステンドグラスで彩られていました。偶像崇拝を禁ずるイスラムは美しい幾何学模様を生み出しました。人々が集い祈るモスクに、東西の技術の粋とイスラムのおきてが、聖なる美の極みを生み出しました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Jewels of the Night/David Arkenstone
太陽礼拝/向後 隆
HEAVENLY CITIES/2002
Cathedral of the Pines/TIM JANIS
A Thousand Summers/TIM JANIS

#190 「王家の称号」 インドネシア

#190 「王家の称号」 インドネシア

2010年11月26日放送
インドネシア、スラウェシ島の静かな村、アンパリタ。この村からインドネシア独立戦争の英雄が生まれました。350年続いたオランダの支配から独立する際、兵士を指揮し勝利へ導いた、今でも語り継がれる英雄で、王家の称号も持っていました。彼の建てた家は今でも残されていました。窓の格子に施された透かし模様は当時のまま。屋根には王家の称号でもある獅子の紋章があります。それまでの功績を称え、今もそこに暮らす英雄の孫に、近く王家の称号が与えられる予定です。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
The Golden Dawn/Mark Akixa
NO HITS/Ralph Grierson, Steve Erdody etc
EARTH LIGHT/DEUTER
Salak/Ubud
彼女に会いに行く道/ウァン・ジョヨン、チョ・ウンヨン 他

#189 「不思議な屋根の家」 インドネシア

#189 「不思議な屋根の家」 インドネシア

2010年11月19日放送
スラウェシ島の小さな村トラジャには、不思議な屋根の家が点在しています。トンコナンと呼ばれる伝統家屋の屋根は空に反り返っています。かつてトラジャの先祖は、舟に乗って中国からやってきたという伝説があります。その舟を模っているとか。壁に施された彫刻と色にはそれぞれ意味があります。窓はその彫刻に隠れて、一見なさそうにも見えます。窓を開くと、内側にも彫刻が施されていました。トンコナンに住めるのは生粋のトラジャ人だけ。窓に彫刻を施せるのも、トラジャ人だけなのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Ma'k Ta'k Moron (Song of water buffalo driving)/-
Breath/Ubud
Shepberd's Hymn/Ron Korb
BEANNACHT LEAT/John Hughes
しあわせに/狩野 泰一
雪割草/狩野 泰一

#188 「フィヨルドの村」 ノルウェー

#188 「フィヨルドの村」 ノルウェー

2010年11月12日放送
長い時間をかけ、氷河と海水が作り出した芸術。ノルウェー4大フィヨルドの一つ、ガイランゲル。その最深部にある小さな村、ガイランゲルフィヨルド村に絵葉書のようなフィヨルドの絶景を、まるで自分の庭のように見下ろす一軒の家がありました。家の正面には、大きな窓が並びます。主自らがデザインしたフィヨルドのための窓。その窓辺には、北欧の厳しい自然と共に生きる家族の温かな暮らしがありました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Half Dome/Tim Janis
September/Tim Janis
Heartstrings/SECRET GARDEN
新緑の散歩道/渡辺 雄一
Lighthouse on the Hill -reprise-/羽毛田 丈史

#187 「中世の残り香」 スウェーデン

#187 「中世の残り香」 スウェーデン

2010年11月05日放送
スウェーデン南西部。バルト海に浮かぶゴットランド島のヴィスビーは、かつてロシアとヨーロッパを結ぶ中継基地として繁栄しました。街を囲む城壁が当時の栄光を物語ります。城壁の中に一歩足を踏み入れると、そこはまさに中世の世界。その一角にある一軒のかわいらしい家。まるでおとぎ話に出てくるような家の壁には、シンプルな窓が並びます。窓から見えるのは、廃墟となった石造りの教会。中世の香りを映す窓辺には、歴史と共に生きてきた人びとの息づかいが漂います。そんなおとぎの国のような、古き港町、ヴィスビーを訪ねました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Nutmeg and Ginger/DOWLAND CONSORT
A Fancy (Fantasia)/GÖRAN SÖLLSCHER
Adagio ma non tanto - Sonate BWV 1035/山岡 重治、レ・サンクサンス
Sir John Langton's Pavan/GÖRAN SÖLLSCHER
初恋のテーマ/クラッシャー木村、藤村 政芳 他

#186 「絵葉書の家」 スウェーデン

#186 「絵葉書の家」 スウェーデン

2010年10月29日放送
森と湖の国、スウェーデン。観光客で賑わう旧市街、ガムラスタンの広場にその建物はありました。まるで中世からタイムスリップしてきたかのような佇まい。建てられたのは17世紀に遡ります。この家に住むビルギッタさんは、17世紀から変わらず残されている窓から眺める旧市街の街並みが何よりも好きだといいます。中世の窓からのぞむ、古き街、ガムラスタン。そこには、伝統と自由を守り続けるスウェーデンの人びとの心が息づいていました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
SOIREE/-
ALT-WIEN/Lars Roos
FINALE/THE KATOWICE SYMPHONIC ORCHESTRA
The Trip to Venice/アンディ・フィンドン、マイケル・ジーンズ 他
RAILWAYS/吉村 龍太

#185 「大平原の家」 ハンガリー

#185 「大平原の家」 ハンガリー

2010年10月22日放送
ハンガリー東部、ホルトバージ。ここは、プスタと呼ばれる中央ヨーロッパ最大の平原です。プスタとは、荒れて人が住まない土地を意味します。森も畑もありません。しかし、ここにも人の暮らしがあります。この地では、敷地内に家と家畜小屋を持つ家屋を、タニャといいます。そのタニャの一つを訪ねました。そのタニャは元小学校。茶色い木枠の、小さなかわいらしい窓が並びます。かつては、この窓から、子供たちの笑顔がのぞいたことでしょう。小さな窓からのぞむ、大平原、プスタ。そこでの生活は、自然の厳しさを避けては通れません。しかし、ホルトバージの人びとにとってプスタはなくてはならないもの。そこには、過酷な自然を生き抜き、懸命に命をつないできた祖先たちの、知恵と伝統が息づいているのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
The Rhythm of the Horse/THOMAS NEWMAN
The End is the Beginning/Hilary Stagg
VENI JESU AMOR MI/李 正玉、林 承範、李 東恩
A Secret Grove/Kevin Kern
Wind of the Grasslands/Tim Janis

#184 「水に浮かぶ家」 カナダ

#184 「水に浮かぶ家」 カナダ

2010年10月15日放送
霧に包まれるカナダ西部の静かな港町、トフィーノ。波止場から出る舟に乗って30分行くと、入り江の深い場所に不思議な建築物が浮かんでいました。そこは芸術家ウェイン・アダムスさんの住居。壁は山火事の後に咲くというファイヤー・ウィードという花の色。復活の意味がこめられています。その窓から見えるのは大自然だけ。それがウェインさんの創作意欲を刺激します。彼は自然の中に住むために、水の上に住居を自分だけで作ったのです。しかも自給自足という究極のエコライフがそこにありました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Sunlight on the Water/PHIL COULTER
PREMIER BAISER/LONDON SYMPHONY ORCHESTRA
JULIA AND JOHN/-
Carnival/Spencer Brewer
WELCOME HOME/BRUCE ROWLAND With The VICTORIAN PHILHARMONIC ORCHESTRA

#183 「カナディアン・ロッキーの家族」 カナダ

#183 「カナディアン・ロッキーの家族」 カナダ

2010年10月08日放送
ロッキー山脈に抱かれる町、バンフ。カナダを走る大陸横断鉄道の建設とともに生まれました。そんなバンフにある一軒の家屋。1930年代に建てられたその家屋の窓には小さな細工がしてあります。空気を入れ替える3つの小さな穴です。厳しい冬の寒さから部屋を守る工夫です。その時期に建てられた家のほとんどに3つの穴が付いています。そこに住む家族はバンフの発展に貢献してきた家族。自然を愛し、スポーツを楽しむ。そんな家族が今でもバンフで活躍しています。

#182 「セーケイの門」 ルーマニア

#182 「セーケイの門」 ルーマニア

2010年10月01日放送
ルーマニア、トランシルヴァニア地方にある、サトゥ・マーレ村はハンガリー系の少数民族、セーケイ人の集落です。その家々を守るのは、「セーケイの門」と呼ばれる見事な装飾の門。門は民族のシンボルなのです。厳しい自然と他民族から家族を守ってきた風格が漂います。ルーマニアの冬は厳しいため、門に守られる家の窓は小さく、二重窓になっています。実はこの窓、村の男女の出会いにはなくてはならないものなのです。窓をはさんで村の若者たちは恋をし、やがて家族となり、そして、セーケイの門とともに民族の誇りと伝統を守り続けているのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
MIOCIRITA CU TRIFOI/SANDER VAN MARION, JÖRI MURK UND JÖRG FREI
静寂の白い森/神山 純一 J PROJECT
VIRGIN'S LULLABY/李 正玉、林 承範、李 東恩
A Week In January/Seamus Egan
ピアノ日和/渡辺 雄一
Echo Lake/Tim Janis

#181 「白い家の村」 ルーマニア

#181 「白い家の村」 ルーマニア

2010年09月24日放送
ルーマニア、トランシルヴァニア地方。ここは、ハンガリー系の少数民族、セーケイ人が住むトロツコー村です。そして、その村を守るかのように「セーケイの岩」が眼前に聳えます。人々は言います。その村を、ルーマニア一(いち)美しい村と。その代名詞となっているのが、立ち並ぶ白い壁の家々。1987年の大火事のあと、隣近所に差が出ないように同じ家にしたのです。しかし、一見、どの家も同じに見えますが、窓の周囲はそれぞれに飾られ、主の個性を語ります。トロツコーの人びとは窓に特別の思いがあります。彼らにとっての窓は、ただ風景を見るだけではなく、広く外の世界を見るための特別な空間なのです。「セーケイの岩」と、広く外の世界を見るためのトロツコーの窓。ここは、古き良き伝統と、澄んだ目のような窓を持つ、小さな村です。


【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
“Rhapsodie du printemps”Roumanian Rhapsody for panpipes and orchestra/GHEORGHE ZAMFIR, ORCHESTRE PHILHAMONIQUE DE MONTE-CARLO
Little Women/The London Symphony Orchestra
Couleurs d'automne/GHEORGHE ZAMFIR, ORCHESTRE PHILHAMONIQUE DE MONTE-CARLO
Journey To The Station/\tThe London Symphony Orchestra
メドレー追憶(Ⅱ)〜愛のテーマ変奏/-
追憶(Ⅴ)/-

#180 「埋もれた教会」 フィリピン

#180 「埋もれた教会」 フィリピン

2010年09月17日放送
1991年。20世紀最大規模の噴火が、町を呑み込みました。ピナツボ山の噴火です。大噴火の爪跡は、今も、街のあちらこちらに残されています。フィリピン、ルソン島、パンパンガ。サン・ギレルモ教会は、16世紀、スペイン人によって建てられた、フィリピンで二番目に古い教会です。この教会にも、噴火は、容赦なく襲いかかりました。一階部分が、火山灰で完全に埋まってしまったのです。しかし、信者たちの努力によって、教会は再建されました。二階の窓が、出入り口となって。ミサを受けに、信者が集まってきます。入口は変わっても、変わることのない風景。大きな悲劇を経てなお、人々は、希望を捨てませんでした。ある者は、献金をすることで、そして、ある者は汗して働くことで、この祈りの家を救ったのです。人々を迎える扉となった窓。それは、幾度倒れても立ちあがる、フィリピンの人々の強さの証。変わってしまった風景が、変わることのない、人々の想いを教えてくれました。


【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
FIRST LOVE TOUCH/-
String Quartet No.2/The Smith Quartet
Dreambound/S.E.N.S.
優しさにつつまれて/-

#179 「花の街」 カナダ

#179 「花の街」 カナダ

2010年09月10日放送
カナダ西部、ビクトリア。イギリスの植民地だったことから、女王の名がつけられました。街には花があふれています。それは別名「花の街」と呼ばれているから。その郊外にある綺麗に手入れされた緑に囲まれた瀟洒な家屋。裏庭を一望できる窓が、屋根からL字型に飛び出ていました。さらに屋根を這うようにして咲いているオレンジ色の花が、窓を彩っています。窓はスライドするように開く「すべりだし窓」。そこからの景色はまるで緑の小宇宙を眺めているようです。


【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
RIVIERA BARCAROLLE/ORCHESTRE SYMPHONIQUE FARNCAIS
JANE'S HOME/Ralph Grierson, Steve Erdody etc.
Pastel Reflections/Kevin Kern
TO THE GAME/TOUCHDOWN/HOLLYWOOD STUDIO SYMPHONY
CALLING FOR YOU/Steve Raiman

#178 「夫を待つ出窓」 カナダ

#178 「夫を待つ出窓」 カナダ

2010年09月03日放送
カナダ東部の港町、ルーネンバーグが一大漁港として栄えたのはもう昔の話です。しかしその名残が街の家々に残っていました。それは「ルーネンバーグ・バンプ」と呼ばれる出窓です。街の住民の多くが漁師だった頃、妻たちは出窓から夫の乗る船が帰ってくるのを見守っていました。数ある漁船の番号を見つけては、安堵し、港に夫を出迎えに行ったものでした。出窓は夫と妻の心を結ぶ大切な場所だったのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Throw The Coins/Tony Hymas, Jonathan Snowdon etc.
Rheet Reads To Kat/The City Of Proque Philharmonic
Rheet Goes To Anne At Night/The City Of Proque Philharmonic
CAMPFIRE/GEORGE DOERING, DEAN PARKS etc.
Rheet And Mammy, Who's Dying/The City Of Proque Philharmonic
Who picked up a carmel?/-

#177 「花窓」 台湾

#177 「花窓」 台湾

2010年08月27日放送
深い緑に包まれた町、台湾・三峡。その町のメインストリートは古いレンガ造りの通りです。およそ100年前の日本統治時代裕福な商人たちは作った意匠を凝らしたバロック様式の町並みは西洋と東洋が溶け合った、独特の雰囲気を醸し出しています。その一軒。上げ下げ式の窓は、日本から持ち込まれた方式でした。この窓はかつて美しい格子に彩られていた「花窓」でした。陳さんの願いは町にこの花窓を復活させること。通りの一角、陳さんの通う寺院の向かいには花窓の残る建物があります。華やかな格子が当時の豊かさを物語っています。これが三峡の町がもっとも輝いた時代の置き土産なのです。


【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
山雪/賈鵬芳
牡羊座/神山 純一 J PROJECT
かたりべ/城之内 ミサ
杏林湖畔/賈鵬芳
柳島之風/賈鵬芳

#176 「海峡の村」 台湾

#176 「海峡の村」 台湾

2010年08月20日放送
海峡に浮かぶ小さな島、台湾・馬祖列島。石造りの素朴な家々が並びます。その中のある家。杉の木でできた小さな窓を開けると…そこには、中国大陸がありました。実は、この島とは、わずか15キロしか離れていないのです。かつて緊迫状態にあったときはふるさとと言えども、自由に行くことができず地球の裏側ほどに遠く感じられた場所でした。今では島は昔では考えられないほど平和になり、石造りの家々は、訪れる人々にコテージとして貸し出されています。主の陳さんは、島の歴史を語り継いでいるといいます。窓は、言葉にできない思いをのせて、海の向こうを映し出しています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
紅/城之内 ミサ
ONCE UPON A TIME/城之内 ミサ
絆/JIA PENG FANG
FOREVER/JIA PENG FANG

#175 「目の窓」 ルーマニア

#175 「目の窓」 ルーマニア

2010年08月13日放送
ルーマニアの古都、シビウ。かつては商業都市としてウィーンを超える繁栄を誇りました。その家々の屋根からは、不思議な目が、あちらこちらからじっと、こちらを見つめています。主に換気口として使われていた「目の窓」です。このシビウの街は、共産時代に放置されたことで荒れ果て、1989年のルーマニア革命で、多くの建物が破壊されてしまいました。その時、「目の窓」が辛い現実を目にすることになったのです。「目の窓」が「監視の窓」として使われ、チャウシェスク側の秘密警察がこの窓からピストルで攻撃をしたのです。暮らしのための窓からピストルが発射されるという悲劇。しかし、革命後、街のシンボルを守りたいという一人の建築家の願いが、街を救いました。シビウに、おとぎ話の住人のような家々が帰ってきたのです。忘れられかけた「目の窓」たち。その物言わぬまなざしが、生まれ変わった街に微笑みかけていました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Violin Concerto in E minor, Op64 2. Andante/LOLA BOBESCO, SYMPHONIC ORCHESTRA OF THE RUMANIAN BROADCAST
KICKING BIRD'S GIFT/-
The War/Korea Symphony Orchestra
BALLAD FOR GRANNY/-
ALONE ON THE FARM/-

#174 「石彫刻の村」 ルーマニア

#174 「石彫刻の村」 ルーマニア

2010年08月06日放送
ルーマニア西部、ヴィシュテア村。ここは、石の村です。家々の壁には、思い思いの彫刻。窓やベランダが、まるで彫刻の技術を誇る場であるかのように飾り立てられています。その窓の奥には、「華やかな部屋」と呼ばれる部屋があります。この地方の女性たちは、嫁入りすると、部屋を与えられ、そこを贅沢でかわいらしい花嫁道具で飾りたてるのです。華やかな部屋は、娘へ、そして、孫娘へと、受け継がれます。そのために、女性たちは、手仕事に励み、華やかな部屋をさらに華やかに飾り上げます。
家の内と外に息づくヴィシュテアの伝統。その間にある窓に、ある夫婦の小さなラブストーリーがありました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Shepherdess with Clover/Damian Luca, Ionel Draghici
BEYOND DANGER/-
青い空 遠い国/岩田英憲、コロムビア・ウインド・オーケストラ
学と水帆 〜残された手紙〜/クラッシャー木村、藤村 政芳 他

#173 「青い壁の町」 モロッコ

#173 「青い壁の町」 モロッコ

2010年07月30日放送
モロッコの北部、シェフシャウエンは二つの山に抱かれた自然豊かな小さな町。壁の多くは青く塗られ、あたかも深海にでもいるような錯覚を受けます。旧市街に建つ一軒の家屋には、二連のアーチが並ぶ窓。この家が建てられたのは1981年と最近ですが、窓自体は14世紀ころに流行した伝統的な形に似せて作りました。その証拠に、街の入り口に建つ「シェフシャウエンの扉」にも同じ形の窓がありました。この「扉」は15世紀ころの建物の名残なのです。

#172 「アンダルシアの残像」 モロッコ

#172 「アンダルシアの残像」 モロッコ

2010年07月23日放送
アフリカの玄関口、タンジェは、古よりヨーロッパとアフリカの交易の都として発展してきました。ジブラルタル海峡を望む港の目の前に建つホテル・コンチネンタルは、19世紀末にイギリス人によって建てられました。とあるサロンの窓は、アーチ型で色彩豊かなスペインのアンダルシア地方発祥のものでした。その色は自然を意味し、砂漠しか知らなかった民が多くの国を支配する中で見つけた草木や水の色でした。その窓は、ヨーロッパとアフリカをつなぐ歴史的な意味合いを持っているのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Samai Raast/Saïd Chraïbi avec Orchestre
夜のみる夢/小林 真人
The Tower of Minos/2002
Inspirations/Hilary Stagg
Through Her Eyes/Ayman
THE JOHN DUNBAR THEME/-

#171 「茶の香」 台湾

#171 「茶の香」 台湾

2010年07月16日放送
台湾中部の鹿谷郷は、凍頂烏龍茶のふるさと。この地域の農家が暮らすのは、3つの棟がコの字型に並ぶ三合院という様式の伝統家屋です。その中央にある仏間を守る窓はお茶作りの伝統を見守ってきた窓でした。スライド式で湿気を逃し、朝日を仏間に取り込みます。夫婦が力を合わせて行う昔ながらのお茶作りの風景を窓の奥から先祖が見守ります。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
郷/Jia Peng Fang
風祭/城之内 ミサ
Prayer(祈り)/城之内 ミサ feat. 麗花アンサンブル
冬之河/Jia Peng Fang
花暦/Jia Peng Fang

#170 「狭い門」 台湾

#170 「狭い門」 台湾

2010年07月09日放送
台湾の古都・台南の商店街の一角にある狭い路地。人一人がやっと通れるほどに狭いこの路地は、とあるカフェへの入り口でした。どこか懐かしい雰囲気のカフェのトレードマークは古い大きな窓。90年の歴史をもつ上げ下げ式の窓から見える木々の緑が、都会にいることを忘れさせてくれます。お客さんたちが思い思いに過ごす窓辺は、カフェの閉店後、作家を目指すオーナーの書斎にもなります。狭い門は夢のかけらの息づく窓辺への、秘密の入り口でした。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
New Love 2/Yanik Cloutier, Claude Castonguay etc
RIPPLES/Jia Peng Fang
Dream Cruise/D.F.O.
初戀/妹尾 武
さよなら夏休み/メインテーマ 〜自分への挑戦〜/クラッシャー木村、藤村 政芳 他

#169 「エッフェル塔の眺め」 フランス

#169 「エッフェル塔の眺め」 フランス

2010年07月02日放送
芸術の都パリ。そのシンボル、エッフェル塔は1889年の万国博覧会のときに建てられました。そんなエッフェル塔を眺められる場所に住むのが、パリ市民のステイタス。正面をアールヌーボーの装飾で彩られたマンションはまさにそんな贅沢をかなえる場所。各階で形の異なる窓を持つこのマンションは1900年の万国博覧会のファサードコンクールで賞を獲得。その4階の窓から眺めるエッフェル塔の風景は一日として同じものはありません。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Les mots d'amour/Edith Piaf
天の川/神山 純一 J PROJECT
Close your eyes/ELECTRA STRINGS etc
The Enchanted Garden/KEVIN KERN
GOOD MORNING, MIDNIGHT/LAURENS VAN ROOYEN

#168 「窓の宮殿」 ポルトガル

#168 「窓の宮殿」 ポルトガル

2010年06月25日放送
ポルトガルのシントラ。街を見下ろす丘の上にペナ宮殿があります。ここはドイツからポルトガルの王家に入ったフェルナンド2世が、廃墟となっていた修道院を優美な宮殿に作り変え、ポルトガルの王政が終わるまで離宮として使われました。120以上ある窓は様々な様式で彩られ、形や装飾は全て異なっていると言われています。中でも海神トリトンの窓はこの世の自然の摂理を表し、フェルナンド2世のポルトガル芸術に対する情熱がうかがい知れます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Quarter in G major for Flote, Oboe, Violin and Continuo Ⅰ.Largo -Allegro- Largo/オトテール・アンサンブル
Quarter for Clarinet, Violin, Viola and Violoncello in E-flat major Ⅲ.Andante\t-/Charles Neidich & L'ARCHIBUDELLI
The Final Conflict/THE NATIONAL PHILHARMONIC ORCHESTRA
Laudate Dominum/The Kosice Teachers' Choir

#167 「おじいちゃんのホテル」 フィリピン

#167 「おじいちゃんのホテル」 フィリピン

2010年06月18日放送
フィリピン。ルソン島北部、ビガン。16世紀にスペイン人が造った街並みが、今も残ります。第二次世界大戦で日本軍に占拠されましたが、奇跡的に戦火を逃れました。町はずれにたつコロニアル風建築。かつて、スペイン人が暮らしましたが、今は、ホテルになっています。その名は、「おじいちゃんのホテル」。窓は、フィリピンの伝統的な窓。ガラスのかわりにカピスという貝の殻をはめ込んだ、カピスウインドウです。そして、内側には、もう一枚、ガラス窓。ビガン独特のスタイルです。おじいちゃんが大好きだったという場所が、今も、残されています。ホテルになった今も、家族は、みんな、そこが大好き。どこよりも居心地のいい「おじいちゃんの窓」です。大国の侵略に翻弄され続けたフィリピンの人々。しかし土着の文化はスペインと交じり合い、いまも暮らしの中に息づいているのです。そう、「おじいちゃんの窓」のように。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
カタロニアの詩/佐藤 正美
freedom valley/宮下 富美夫
Fine #2/S.E.N.S.
夕暮れのソネット/石田 泰尚
幸せの時間/Orchestre des Virtuoses de Paris

#166 「水の街」 タイ

#166 「水の街」 タイ

2010年06月11日放送
「車なんて、いらないさ。船があるじゃないか」。タイ中部、アムパワーに暮らす人々は、口ぐちにそういいます。バンコクから70キロ。ここは、人々が、水を求めて集まり、水とともに生きる街。川に沿って、大きな木造家屋がありました。水に浮かぶようにして佇む、旅の宿です。シンプルな木の窓に、面白い仕掛けがありました。日差しの強い日には、窓を閉め、中の窓を開けるのです。窓の中の窓。日差しを遮りながら風だけを通し、水音と風景を愛でることができます。かつて、ここに移り住んだ中国人。彼らが持ち込んだ昔ながらの窓の知恵が、今も生き続けています。その窓には、遠い中国の知恵と、それを受け止めたタイの人々の姿が記憶されていました。彼らは、さまざまな文化を水のように溶け合わせながら、静かな水辺の暮らしを守り続けてきたのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Nipponia nippon/狩野 泰一
夕月/城之内 ミサ
BUTTERFLY/城内 ミサ feat. 麗花アンサンブル
虹の天幕Ⅲ/長屋 和哉
Peace of Mind/S.E.N.S.
Heart/S.E.N.S.

#165 「風の港町」 モロッコ

#165 「風の港町」 モロッコ

2010年06月04日放送
大西洋に面した小さな港町エッサウィラは、「風の町」と呼ばれるほど海風が吹き荒れます。かつては要塞都市でしたが、今は欧米からの観光客を魅了する町に変わりました。そんな町の片隅の窓のよろい戸は、空と同じ色。そこからは、海岸が一望できる絶景です。その家の中にも窓はあります。外からの光を多く取り入れる、モロッコの典型的なスタイル。絶景の窓と光を入れる窓。ここを買いたいという欧米人は多いと言います。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Elysium/Lisa Gerrard
Once in Ancient Greece/2002
ポーラー・ベアの世界/-
Bethel/PAUL CARDALL
Twin Lights/TIM JANIS

#164 「香りのアトリエ」 モロッコ

#164 「香りのアトリエ」 モロッコ

2010年05月28日放送
モロッコ、マラケッシュはサハラとヨーロッパを結んだ交易の都です。街の喧騒から離れた一角に、美しい庭園があります。主は、香水調合士のアブデラザックさん。彼は、少年時代から知っていたこの土地に住み始めてから、人生が変わったと言います。その印として、アトリエの窓に星型の幾何学模様を施しました。彼が「ソロモンの星」と呼ぶその紋章は知恵と静けさを象徴し、彼の家紋となりました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
The Sands of Crete/2002
セントーサ・アイランド/倉本 裕基
BRIEF INTERLUDE/LAURENS VAN ROOYEN
The Wizard's Dream/Ayman
JUST A SIMPLE LOVE SONG/LAURENS VAN ROOYEN

#162 「地の果ての灯台守」 ポルトガル

#162 「地の果ての灯台守」 ポルトガル

2010年05月14日放送
ヨーロッパの西の果て、ロカ岬に灯台が建っています。1732年に建てられて以来、海の安全を守ってきました。そこには灯台守が常駐し、24時間体制で灯台を管理しています。灯台守が朝一番にすることは、白いカーテンを窓にかけること。それは太陽光の熱で、光源である電気系統やプリズムが発火するのを防ぐためなのです。夕暮れになり光が十分に弱まると、カーテンははずされ光がゆっくりと回り始めます。灯台の窓から放たれた一筋の光が、今日も海の安全を見守ります。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Water' Edge/TIM JANIS
Suite For Jessica And Max/-
A New Hope/-
Quaye's Time/PAUL CARDALL
For You Alone/TIM JANIS

#161 「天国にいちばん近い村」 フィリピン

#161 「天国にいちばん近い村」 フィリピン

2010年05月07日放送
フィリピン、ルソン島の北部、バナウエ。険しい山肌を、緑の棚田が埋め尽くします。土を耕し、石を積みあげて作り上げた無数の棚田は「天国への階段」と呼ばれています。そんな美しい棚田に囲まれた小さな集落、バタッド村には、フィリピンの少数民族、イフガオの人々が暮らします。そのはずれに建つイフガオ伝来の昔ながらの高床式住居。家の中が暗いにもかかわらず、窓を一つしか作らないのは、煮炊きをした煙を逃がさないため。米こそが、イフガオの宝なのです。はるか昔、祖先が、汗を流し、丹精を込めてつくりあげた、棚田。そして、天国にいちばん近い村。そこには美しい実りを神にささげて生きる素朴な暮らしがありました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
TINUVIEL/Amethystium
雨の降る日に/田中 健
Sweet Return/HILARY STAGG
Happiness #2/S.E.N.S.
Canyon Winds/TIM JANIS

#160 「貝殻の窓」 フィリピン

#160 「貝殻の窓」 フィリピン

2010年04月30日放送
フィリピン、セブ島。ここ、カルカルには、今もスペイン風の町並みが残ります。その郊外にフィリピンとスペインの文化を巧みに溶け合わせた、独特の佇まいを持つ家がありました。レモン色をしたコロニアル風の家。その板壁に美しい格子窓がはめ込まれています。この格子窓、どこか日本の障子に似ていますが、格子の中は和紙でもガラスでもありません。実は貝。フィリピンでは「カピス・ウィンドウ」呼ばれています。90年間、家族を見守ってきた貝殻の窓。その窓辺には古き良き人の心が息づいていました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
ジュージョー/スパニッシュ・コネクション
Blessing of the Sun/S.E.N.S.
Love in song/S.E.N.S.
A New Beginning/HILARY STAGG
Slow Life Piano/渡辺 雄一
An Oath/吉俣 良

#159 「国境の村」 タイ

#159 「国境の村」 タイ

2010年04月23日放送
タイ北部、ミャンマーとの国境に位置するメーサリアンはかつて木材の交易で栄えました。町には当時の面影を今に伝える、古い木の家々が点在します。その一角に、かつて材木商で栄えた築100年のひときわ大きな家がありました。重くて堅い、マイ・デーンと呼ばれる木で造られた家はミャンマーに住むタイヤイ族の職人が1年がかりで建てました。窓の風景には、この家で生まれたチャイライポムさんと家族の思い出がたくさんつまっています。家族の絆が強いタイ北部。この地方では、朝の食事は必ず家族そろって食べるのが伝統。一日の始まりを一緒に過ごすことで家族の絆が深まるのだといいます。その食事をするのもやはり窓の前。一家の歴史を見守ってきた古き木の家の窓。その窓辺には、いまも互いを 慈しみ生きる、家族の暮らしがありました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Pong Lang Ensemble “Puddle after the Rain”/Sam' ang Kudnook
SHELLA'S PICTURES/WILL ACKERMAN
Gabriella/William Ellwood
月と不死/長屋 和哉
組曲「大和路シンフォニー〜悠久のやまと」よりⅡ・祈り/城之内 ミサ

#158 「コットンの村」 タイ

#158 「コットンの村」 タイ

2010年04月16日放送
タイ北部、メーチェムは、タイの最高峰、ドイ・インタノンを仰ぐ少数民族の町。素朴な風合いの織物で知られるタイコットンのふるさとです。少数民族の一つ、カレン族の村の程近く、鬱蒼とおいしげる高地の森に、タイの伝統的な高床式木造家屋の美しい家がありました。主は、タイコットンに魅せられ、古い家を移築して、この地に移り住んだヌッサラーさん。ヌッサラーさんの夢は、失われつつある「布の文化」を後世に伝えること。森の中に佇む、古き美しい家。その大きな窓辺の光につつまれて、「夢」という名の織物が、ゆっくりと、織りあげられていきます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
wod solo/Santi Thangthong
Phin solo “Song of the Old Man's Debauchery”/Surasak Donchai
祈り/遠音
Moon Light/宗次郎
Last Birthday/-

#157 「リスボンのケーブルカー」 ポルトガル

#157 「リスボンのケーブルカー」 ポルトガル

2010年04月09日放送
7つの丘の町と呼ばれるポルトガルの首都リスボン。市電やケーブルカーが市民の足となっています。中でもケーブルカーのビッカ線が走る地域はリスボンの下町です。そこに50年以上も住んでいるマリアさん。結婚して二人の子供もこの家で育てました。窓からはビッカ線の駅舎と広場が見えます。2年前に木の窓から新しい窓に換えたばかりですが、昔の窓の名残をそのままにしていました。それは思い出がたくさんつまっているから。夫を亡くし、子供が独立しでもマリアさんここに住み続けると言います。「人生最期の日まで」と。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
IRONIA/\tALFREDO MARCENEIRO
safe and sound/Jim Brickman
LÁGRIMA/マリオネット
To Sleep on Angels' Wings/KEVIN KERN
Dearest Ⅱ/-

#156 「大航海時代の栄華」 ポルトガル

#156 「大航海時代の栄華」 ポルトガル

2010年04月02日放送
ポルトガル中部の町トマールは、レコンキスタに貢献したテンプル騎士団が当時の王から貰い受けた土地。12世紀、街の小高い丘の上に、テンプル騎士団は修道院を建てました。聖地エルサレムの聖墳墓教会をモデルとした壮麗な礼拝堂には、ひとすじの光が窓から差し込みます。修道院の一角にある大きな窓。大航海時代を彷彿とさせる芸術的な装飾を施した窓は、16世紀の王マヌエル1世にちなんで「マヌエル様式の窓」と呼ばれています。今でもその窓はポルトガルがもっとも輝きを放った大航海時代を物語ります。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Robin is to the Greenwoode Gone/DOWLAND CONSORT
O PASTOR ANIMARUM/ELIZABETH GLEN
SONG TO THE MOTHER/Richard Souther
Circle of Stones/BILL DOUGLAS
Lay a Garland/the Oxford Camerata

#155 「王の教え」 タイ

#155 「王の教え」 タイ

2010年03月26日放送
チャオプラヤー川に沿ってゆったりと広がるバーン・パインは、代々の王に愛された古き町。川の中州に、不思議な建物があるといいます。ワット・ニウェート・タンマ・プラワット。塔が天をさしてそびえたつ様は、まさに、ゴシック様式の教会堂そのもの。やさしいクリーム色の壁と優美なアーチ窓。しかし、・・・一歩足を踏み入れると、そこは、今まで出会ったことのない別世界だったのです。
カラフルなステンドグラス。祭壇の壁や天井に施された凝った彫刻。なにからなにまでが西洋風ですが、そこは、世界でも珍しいゴシック建築の仏教寺院。
実は、この摩訶不思議な寺院には、今も国民の尊敬を集める偉大な国王、ラーマ5世の、ある思いが秘められていたのです。

#154 「父の願い」 タイ

#154 「父の願い」 タイ

2010年03月19日放送
タイ、バンコク。高層ビルが林立するその下に、そこだけ静けさが漂うオアシスのような空間がありました。高床式の伝統家屋。タイ王国第18代首相、ククリットさんの家です。繊細な彫刻に彩られた上品な窓に、ガラスはありません。太陽を巧みに避けて作られた窓から、そっと入り込む風がしばし暑さを忘れさせてくれます。     
タイの伝統家屋をこよなく愛したククリットさんは、バンコク市内とアユタヤから大小5棟の建物をここに移築、終の棲家としました。     
裏庭では、タイの伝統楽器、ラナートの音色。伝統を未来へ…。ククリット元首相の願いを家族が引き継ぎ、子どもたちの楽器教室を開いているのです。高層ビルの下に佇む。古き美しき家の窓に、タイの魂が息づいていました。

#153 「バグダット・カフェ」 アメリカ

#153 「バグダット・カフェ」 アメリカ

2010年03月12日放送
アメリカの西と東をはじめてつないだルート66は、開通以来たくさんの物や夢を運びました。その旧道沿いにたたずむ小さなカフェ。そこは名作「バグダッド・カフェ」のロケ地として使用されました。壁一面の大きな窓からは、66号線とまばらに行き交う車、そして荒野を望むことができます。現在のオーナーのアンドレアさんはもともと脚本家。映画公開後にここを訪れ、夫と息子の助言によって経営を決意しました。しかしその夫と息子はもう他界。そんな彼女の手によって、新たな脚本が生まれようとしています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
ROUTE 66/THE MANHATTAN TRANSFER
C-MAJOR PRELUDE FROM THE WELL TEMPERED CLAVIER/Darron Flagg
Farmland Tour/-
CALLING YOU/Jevetta Steele
shades of white/Jim Brickman
Dear Departures/吉俣 良

#152 「泥棒村」 エジプト

#152 「泥棒村」 エジプト

2010年03月05日放送
数多くの遺跡が残るエジプトの古都、ルクソールには、かつて、泥棒村と呼ばれた村があります。200年ほど前、ここに住むアブデルラスールという人物らが、十数体の貴重なミイラを発見、しかし盗掘したため泥棒と非難されたのです。それも今は昔。彼らの子孫は、今は遺跡の修復やライトアップの仕事をしながら暮らしています。彼らの家の木製の小さな窓から見えるのは、映画のようにうかびあがる村の風景。彼らはアブデルラスールを誇りに、遺跡とともに暮らしています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Gamr El Hawa/Mohamed Mounir
Ancient Sunrise/Gerald Jay Markoe
WHEN THE LONG TRICK'S OVER/Charles O'Connor
Healing Rain/2002
Falls Ridge/Tim Janis

#151 「コプトの祈り」 エジプト

#151 「コプトの祈り」 エジプト

2010年02月26日放送
エジプト北部、ワディナトルーン。この砂の大地に、原始キリスト教、コプトの人びとが移り住んだのは4世紀のことでした。コプト教徒は、ローマ帝国の時代には異端の烙印を押され、イスラムの時代にも圧政に苦しみました。最盛期には50もの修道院があったワディナトルーン。今では、たった4棟しかありません。その中の一つ、まるで砦のように高い壁に守られた聖ビショイ修道院。窓には 独特のコプト十字があしらわれ、室内から見ると、まるで信者を見守るように天使が微笑んでいます。この乾いた砂の大地でコプトの人々は1500年以上にわたり、確かな信仰の灯をともし続けてきました。静かなる祈りの家。迫害の歴史を、平和への祈りに変え、今も古の地にたちつくしています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
NOW SPRINGES THE SPRAY/MEDIAEVAL BAEBES
Aad Guray/DEVA PREMAL & MITEN
Homeward Bound/Hilary Stagg
Suddenly Yours/2002

#150 「断崖の村」 マリ

#150 「断崖の村」 マリ

2010年02月19日放送
マリ共和国の乾いた大地に暮らすドゴン族。彼らは14世紀、イスラム化や奴隷狩りを逃れてバンディアガラにやってきました。何世紀もの間、崖の下に家を作り暮らしていましたが、60年ほど前に平地に村を移しました。屋外で生活する彼らの台所は石を積み上げただけのシンプルなつくり。小窓は外を見るためというよりも、炉から出る煙を出すためのもの。いわば窓の原型なのです。しかし崖の下のかつての住居には窓はありません。それは納屋の入り口だから。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
DJOULA/Zoumana Téréta
Modern Man's Mark/-
THE WATERING PLACE/STEVE REID
In Quiet Fields/TIM JANIS

#149 「サンフランシスコの邸宅」 アメリカ

#149 「サンフランシスコの邸宅」 アメリカ

2010年02月12日放送
坂の町サンフランシスコ。とある丘陵の頂上に建つ、ひときわ大きなヴィクトリアン・ハウス。イギリスで流行した豪華な装飾が施された邸宅です。1889年に建てられた邸宅の最上階の4面すべてに大きな窓が作られました。街を一望できる窓からは、かつて港が見えたと言います。最初のオーナーが舶来品を買うための船を見る場所でした。過去に2度の大地震にも耐えたヴィクトリアン・ハウスは、サンフランシスコのランドマークになっています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
I LEFT MY HEART IN SAN FRANCISCO/JAMES LAST AND HIS ORCHESTRA
The Medals/Mike Lang
Portraits/Spencer Brewer
Ellis Island/The English Chamber Orchestra

#148 「先住民の誇り」 アメリカ

#148 「先住民の誇り」 アメリカ

2010年02月05日放送
アメリカ最古の集落、タオス・プエブロには1000年以上前から先住民が暮らしています。今でも電気も水道もない集合住宅は、アドビと呼ばれる日干し煉瓦で造られています。他民族との抗争やスペイン人の侵攻から身を守るため、かつての入り口は屋根にありました。現代アメリカ文明との闘いなど、苦難の歴史を歩んできたタオス・プエブロの人々。彼らの誇り高き魂は、土の家に今も宿っています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Chant for Solitude/Alice Gomez and The San Quilmas Consort
The Great Dismal Swamp/Al Petteway
listen with your heart/Douglas Spotted Eagle
Silver Branch/Al Petteway
Rainbow Canyon/AH*NEE*MAH

#147 「イスラムの美」 エジプト

#147 「イスラムの美」 エジプト

2010年01月29日放送
大河ナイルのほとりで歴史を紡いできたカイロ。その街角で目にするのは、伝統的な格子細工の窓、マシュラビーヤです。今では数が少なくなったマシュラビーヤ工房では、若い職人が手作業で細かな模様作りに取り組んでいます。手本とするのは、17世紀の邸宅に今も残るマシュラビーヤ。差し込む日差しと影が作る小宇宙に魅了され、その技術は未来に引き継がれていくのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Zarhat el Loxor (Rose de Louxor)/Les Musiciens du Nil
Timeless Ways/Hilary Stagg
You have planted a Seed/Bindu
Emmandal/Spencer Brewer
Kindred Spirit/2002

#146 「ザグレブの誇り」 クロアチア

#146 「ザグレブの誇り」 クロアチア

2010年01月22日放送
大砲の音に合わせて、教会の鐘の音が降り注ぎます。それはクロアチアの首都ザグレブの、正午の合図。大砲が鳴るのは、旧市街の小高い丘にそびえる古い見張り塔、ロトルシュチャク塔。かつての城壁の一部です。遥か昔からザグレブの街を見守り続けたアーチ窓。この窓から大砲が正午を告げはじめて、130年が過ぎました。塔の下は、いつも地元の小学生や観光客でいっぱいです。街のどこにいても聞こえる大砲の音。そして、大砲越しに眺める窓に、世界でたった一つの眺めが広がります。そこは、大砲が時を告げる街、クロアチアの古き都。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Sonatina for Pianoforte and Violin in C Major Op.390 No.1 Ⅱ. Andante/Wilfried Kazuki Hedenborg, Bruro Canino
Clarinet Concerto in A, K, 622/チャールズ・ナイディッヒ、オルフェウス室内管弦楽団
Dandelion Star/TIM JANIS

#145 「アドリア海の真珠」 クロアチア

#145 「アドリア海の真珠」 クロアチア

2010年01月15日放送
1991年12月6日、2000発を超す砲弾がクロアチアの城塞都市、ドブロヴニクを襲いました。アドリア海の真珠と呼ばれた美しい古都は消えたのです。しかし、戦いが終わると、人々は不屈の精神で家々を立て直し、街を復元しました。街の外れの閑静な住宅街。古い石壁に、真新しい窓の家。その新しい窓が、この街で戦争があったことを思い起こさせます。城壁内にある家の新しい部分の多くは、戦後、修復された証なのです。人々が街を建て直し、真珠はふたたび、輝きを取り戻したのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Amsterdam Dawn/-
I'll Always Go Back To That Church/THE ACADEMY OF ST. MATIN IN THE FIELDS
Through the Arbor/Kevin Kern
ANNIE RETURNS/-
The Friends/The Chamber Orchestra of London
Listen to My Heart/吉俣 良

#144 「ナイルの恵み」 エジプト

#144 「ナイルの恵み」 エジプト

2010年01月08日放送
エジプト、アスワン。大地を潤す青き大河、ナイル。この恵みの川に運命を翻弄された人々がいました。かつてナイル交易で輝いたヌビア人です。ダム工事により、神殿は移築されましたが、彼らの村は水の底に消えてしまったのです。そんな彼らが移り住んだ新天地、ヌビア村。そこに一際カラフルな家がありました。色鮮やかな壁の色はヌビアの伝統。黄色い壁は砂漠の色。緑色は植物の色。窓の水色はナイルを表現しています。ヌビアの人にとってナイルは父親のようだといいます。ときに荒れ狂い、ときに大いなる恵みをもたらす唯一無二の大河。人々は、まさに偉大なる父のように、ナイルを畏れ、愛し、そして、眺めるのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Om Hraum Mitraya/Deva Premal & Miten
マカーム・クルド/サイード・フセイン
The Sound of Still Water/2002
Sleepy Shepard/STYART MATTHEWMAN
Shadow Dancer/Spencer Brewer
END TITLE (YOU ARE KAREN)/-

#143 「西部開拓史の道」 アメリカ

#143 「西部開拓史の道」 アメリカ

2009年12月25日放送
1848年、カリフォルニア州北部で金脈が発見されました。その噂を聞きつけて世界中から人々が押し寄せます。世に言うゴールドラッシュです。その時代にできた街グローブランドには、創業から1日も休まずに営業しているバー「アイアン・ドア・サルーン」がありました。その名の通り、鉄の扉が建物を守る形で取り付けられています。森林火災が多いこの地域で幾度となく、この建物を守ってきました。西部開拓時代の記憶を残すバーにもクリスマスがやってきました。窓辺にはデコレーションがやさしく輝いています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
“SHANE”THE CALL OF THE FAR-AWAYHILLS/LEON POPS
JACEY AND ELEANOR (IN THE GARAGE)/JEFF “SKUNK” BAXTER, LEE ROCKER, SLIM JIM PHANTOM
When I WasYoung I Once Met This Beautiful Girl By A Lake/LONDON METROPOLITAN ORCHESTRA
TROIS ANGES SONT VENUS CE SOIR/Raymond Lefèvre et son grand orchestre

#142 「トカゲの守り神」 ブルキナファソ

#142 「トカゲの守り神」 ブルキナファソ

2009年12月18日放送
ブルキナファソとガーナの国境に近い小さなチエベレ村。ここの家の壁は不思議な模様で装飾されています。幾何学模様もあれば、草木や爬虫類の姿も見られます。村で家の壁に装飾が施されたのは、16世紀からと言われています。とある一軒の壁には浮き彫りになっている二匹のトカゲ。まるで窓に入り込もうとしているかのようです。窓には枠も覆いもなく、単にくりぬかれているだけ。トカゲは村にとって幸運を意味します。平和な村を守っているのはトカゲなのかもしれません。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
WALK WITH ME/Will Ackerman, Heather Rankin
MANTRA/PAPA JOHN & DANIEL
LOVE AND HONESTY/KOHALA
Marayeva/Catherine Lara, Marie, Gino Ceccarelli, Claude Lauzanna, Thierry Eliez

#141 「土の宮殿」 ブルキナファソ

#141 「土の宮殿」 ブルキナファソ

2009年12月11日放送
西アフリカの国、ブルキナファソ。「清廉潔白な人」を意味するこの国は、日本ではなじみが薄いかもしれません。首都のワガドゥグから程近い場所に、ひっそりとそびえたつ土で作られた宮殿がありました。その地域一帯の族長が暮らすココロゴ宮殿です。宮殿とはいえ、窓は木の枝でつっかいをする簡素なもの。通常、宮殿は族長が新しく建てるため古いものは廃墟になってしまいます。しかしココロゴ宮殿は先代の族長がこの宮殿を残すよう言い残したため、現在の族長にも受け継がれています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
STOLEN LEGS/MARK KILIAN & PAUL HEPKER feat. VUSI MAHLASELA
ON THE TRACKS/MARK KILIAN & PAUL HEPKER feat. VUSI MAHLASELA
LULLABY 2/DIMITRIS HOUNDIS
CHILDREN FOUND/Coro Da Camera Del C.I.M.A.

#140 「ハンガリーの恋歌」 ハンガリー

#140 「ハンガリーの恋歌」 ハンガリー

2009年12月04日放送
ハンガリーの山岳地帯にある小さな村、ホッローケー。トルコ系民族の末裔、パローツ人が今も暮らす世界遺産の村です。この伝統的な村の窓に素敵な恋の物語がありました。主役はこの村に住むエルジェーベトさん。彼女の生家は今、村役場になり、彼女の部屋は、村長さんの部屋として使われています。でも、思い出の窓の佇まいは、昔のまま。エルジェーベトさんはこの窓辺で7年前に亡くなったご主人と出会いました。今、彼女の心の支えは、歌のサークルの仲間である幼馴染たち。ハンガリーの恋歌を歌いながら夫とともに生きた人生の面影がよみがえります。夫との恋のささやきを記憶する、古く美しい窓辺。いにしえの村に、今日も、素朴な恋歌が響きます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
MAIN TITLE/-
Passages/Kevin Kern
END OF THE STORY/-
above the clouds/Jim Brickman
BANK/STUART MATTHEWMAN

#139 「ドナウの真珠」 ハンガリー

#139 「ドナウの真珠」 ハンガリー

2009年11月27日放送
ヨーロッパの母なる大河、ドナウの畔に羽を広げた白鳥のような美しい姿を映す建物があります。国会議事堂です。ネオゴシック建築によるその佇まいは、まるで宮殿のよう。窓の外を流れる大河ドナウに向かって、ほこらかに自由を宣言するかのように建てられた大建築。そして、まるでその姿をドナウに披露するように、壁一面を埋め尽くす、巨大な窓の群れ・・・。なぜこれほどまでに豪華にする必要があったのでしょう。度重なる異民族の侵入に悩まされながらも、独立の夢を忘れることのなかったハンガリー人。国民は民族の誇りをこの壮大な国会議事堂建築に託したのです。ドナウを見下ろすその窓が、誇り高き彼らの魂の象徴なのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
SYMPHONY No.4 IN E MINOR, Op.98 Ⅱ. Andante moderato/THE COLUMBIA SYMPHONY QRCHESTRA
Ein Dentsches Requiem Op.45 Ⅴ. Ihr habt nun Traurigkeit/Barbara Bonney
Adagio und Allegro Op.70 Adagio/Allegro/JOSHUA ROMAN
Suite italienne pour violon et piano Ⅳ. Gavotta con due variazioni/神尾 真由子
Agnus Dei/Nationnal Youth Choir of Great Britain
Lux Aterna/the Choir of New College, Oxford

#138 「ニジェール川の恵み」 マリ

#138 「ニジェール川の恵み」 マリ

2009年11月20日放送
マリを貫く大河、ニジェール川は母なる川として、昔も今も人々の暮らしを支えています。そのほとりの町セグーの家々は、マリ特有の赤い土とシアバターノキのオイルで作られています。とある一軒家の窓は、水玉模様のような丸い穴の開いた窓。家主のヤヤさんが、父が作ったこの家を改築するときに、換えました。窓からは、母なる川ニジェール川が見えます。それは、川に寄り添う人々にとって、至福の喜びなのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Baiyo/Seckou Keita
HIGHWAY IN THE SUN/KOHALA
Soft Free/Nikkos
THE JOURNEY HOME/John Doan
City of Peace/2002

#137 「泥の図書館」 マリ

#137 「泥の図書館」 マリ

2009年11月13日放送
西アフリカ、マリ共和国の古都ジェンネはかつて交易都市として栄えました。泥のモスクが街のシンボルです。毎週月曜日、市場でにぎわうモスク前の広場に、同じく泥で作られた図書館があります。窓は、モロッコ様式。16世紀にはモロッコ人が多く、イスラム文化が強く影響しているのです。図書館には、ジェンネの民家から集められた古い文献が大切に保管されています。失われつつある貴重な記憶を、未来の子供たちに引き継いでいくのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Petenere/ALI FRAKA TOURE
Pontchatrain/Will Ackerman
Feel・触れてみる/tadashi
Wondering Again What's Behind the Eyes/William Ackerman
The Place Within/Karunesh

#136 「柳一族の村」 韓国

#136 「柳一族の村」 韓国

2009年11月06日放送
カーブした川に囲まれた村、ハフェマウルは韓国でも珍しい同族集落です。600年ほど前から、柳(リュ)一族がともに暮らしてきました。当時の面影を残す村には、上流階級の人々が住んだ瓦屋根の家と、庶民が暮らした藁葺きの家が混在しています。村の中心にある瓦屋根の家には、高級とされる松の木で造られた窓がありました。その窓が切り取る風景は、やさしい水墨画のよう。その景色に誘われるように、様々な人達が訪れます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
あんた、朝鮮人になれる?/-
大楠/金原 千恵子 セクション、高桑 英世 他
介護施設/宮本 文昭、篠崎 正嗣 グループ 他
幸せっていうのは/冨田 勲
おっぱい・マイ・ラブ/Haruki Mino, Masayosi Furukawa etc.

#135 「とんがり屋根の村」 イタリア

#135 「とんがり屋根の村」 イタリア

2009年10月30日放送
とんがり屋根の家屋で有名なアルベロベッロ。平たい石を積み重ねて漆喰で固めただけの屋根はトゥルッリと呼ばれ、夏は涼しく冬は暖かい構造になっています。屋根がとんがり型になったのは、その昔、税金の調査が入るたびに屋根を崩し、人々は家ではないと主張し税金を逃れたからといいます。そのとんがり屋根についている小さな窓。光を取り入れるためではなく、換気のためです。その窓からもとんがり屋根が見えました。

ATTENDITE/Libera
Komm, Iiebe Zither/河野 直人
A DISTANT SHADE OF GREEN/KEVIN KERN
Biei in the diistance/Febian Reza Pane, 浜田 均
KAUANOEANUHEA/KOHALA
夏物語/ウォン・ジュヨン、チョ・ウンヨン 他
彼女にもう一度会えるなら/ウォン・ジュヨン、チョ・ウンヨン 他

#134 「洞窟住居の街」 イタリア

#134 「洞窟住居の街」 イタリア

2009年10月23日放送
かつてマテーラの人々は、洞窟住居に住んでいました。しかし、その暮らしは家畜と一緒で不衛生、さらに貧しさの象徴と考えられたため、政府は退去を命じました。洞窟住居の上に旧市街、そしてその上に新市街と歴史が街を積み重ねてきました。街を見おろす位置にある大邸宅は、1470年代に富豪が建てたものです。マテーラを一望できるアーチ型の窓は、マテーラの過去と未来を見ているのです。

ATTENDITE/Libera
Toccata prima/つのだ たかし
Sonate F-dur für Blockflöte und Basso contiuno, Op5 Nr.4 Adagio/Frans Brüggen, Anner Bylsma, Gustav Leonhardt
Sonata in B minor for transverse fulte and basso contiuno, Op,2 No,2(Op,1 No,4) Ⅲ-Largo/有田 正広、中野 哲也、有田 千代子、東京バッハ=モーツァルト・アンサンブル
あの山の向こう/石田 泰尚
Vue sur la mer/André Gagnon

#133 「魅惑の窓の街」 フランス

#133 「魅惑の窓の街」 フランス

2009年10月16日放送
ストラスブールは、ドイツとの国境に程近い街道の町。過去にフランスとドイツの支配を交互に受けてきたゆえの逸話がありました。フランスが窓の数に税金をかけた時代、ストラスブールはドイツ領だったため、人々は窓の数を気にせず建物を造りました。運河に面する建物は17世紀に建てられ、増改築を繰り返しながら窓の数を増やしてきました。何かに導かれるように引っ越してきた住人は、まさに運命的な出会いを果たしたのでした。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Pygmalion/New Philharmonia Orchestra
Il giardino di rose/New Philharmonia Orchestra
CONCERTO IN F MAJOR, RV455, F. Ⅶ-2, for oboe, strings & continuo/HANSJÖRG SCHELLENBERGER, I SOLISTI ITALIANI
Estrellita/幸田 聡子
Romance/André Gagnon

#132 「チェ・ゲバラ 父の記憶」 キューバ

#132 「チェ・ゲバラ 父の記憶」 キューバ

2009年10月09日放送
革命を成功させ、アメリカの支配から脱けだしたキューバ。その革命の立役者として、世界に名を轟かせた伝説のアルゼンチン人がいました。男の名は、チェ・ゲバラ。カストロとともに、革命を成功に導いたカリスマ。しかし、革命から6年後、チェは愛する家族を残して、新たな戦いの地へと旅立ったのです。革命後の数年間、彼が家族とともに過ごした家には、今も、彼の妻や息子、娘たちが暮らしています。当時の思い出を語るゲバラの娘、アレイダ・ゲバラさん。その話には、革命の合間に父と過ごしたつかの間の幸せが満ちていました。約束された栄光を捨て、愛する家族を残し、戦場に散ったチェ。しかし、革命の英雄も、彼女にとっては、いつまでもやさしい「パパ」のまま…。
その窓辺は、風のように生きた革命家の、もう一つの素顔を、記憶していました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Across Mount Turquino/Peter Lale, Jane Marshall etc.
Camino A La Habana/Peter Lale, Jane Marshall etc.
The Journey/-
Ese Hombre Es El Che Guevara/Peter Lale, Jane Marshall etc.
I Want You/-
The Battle of the Alamo, part 4/Duoming Ba, Charles Bisharat etc.
Sell Our Lives Dearly/Duoming Ba, Charles Bisharat etc.

#131 「窓辺の社交場」 キューバ

#131 「窓辺の社交場」 キューバ

2009年10月02日放送
キューバの古都、トリニダー。かつて、スペイン支配のもと、砂糖の交易や奴隷取引により栄えました。この町にはコロニアル風の家々が当時の面影そのままに残っています。昔ながらのコロニアル風の家の特徴は、天井まで届きそうな大きな窓。そしてトリニダーの窓は、暮らしに欠くことのできない小さな社交場です。町を歩けば、窓辺でくつろぐ多くの人々に出会います。読書をする人、井戸端会議をする人。小学校の子どもたち…。建てられてから、およそ300年。人の心と心をつなぎ続けたトリニダーの窓…。そこだけ時が止まったようなキューバの古都で、古きよき窓と出会いました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Chan Chan/FAMILIA VALERA MIRANDA
島そだち/island made/山弦
エレナ/スパニッシュ・コネクション
FOREVER MINE/KOHALA & FRIENDS
GREATEST WOMAN ON EARTH/Mike Lang, James Kanter etc.

#130 「城の麓の山小屋」 ドイツ

#130 「城の麓の山小屋」 ドイツ

2009年09月25日放送
ドイツとオーストリアの国境にあるシュヴァンガウ。丘の上には、ノイシュヴァンシュタイン城が建っています。その麓に、この地方特有の木造家屋がありました。派手な城とは対照的に、余計な装飾のないシンプルなこの家は、約100年前に建てられたものです。中でもひときわ目立つ大きな窓が切り取るのは、森や自然の緑の風景。世界で最も美しいといわれる城と、自然に囲まれた家には、シンプルでも贅沢な時間が流れていました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
EARLY DEPARTURE/Sid Page, Louise Di Tullio etc.
Building This House With Me/Hollywood Studio Symphony
BURMA SHAVE/-
Fantasia's Lullaby/Kevin Kern
わんが心を開く時/-

#129 「おとぎの国の城」 ドイツ

#129 「おとぎの国の城」 ドイツ

2009年09月18日放送
丘の上に建つ美しい城、ノイシュヴァンシュタイン城。約120年前に建てられたこの城は、まるで中世時代を彷彿とさせます。城主のプロイセン王、ルートヴィヒ2世は、憧れの中世時代の城を再現するため、膨大な財産をかけてこの城を造りました。2連の窓にはガラスがはめ込まれ、当時の最新の技術と中世の趣をうまく融合することに成功しました。しかし、悲劇の王ルートヴィヒ2世が、この城に滞在したのはわずか102日間。その後、近くの湖でなぞの死を遂げるのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
THE RUINS/-
Sonata in D major, for transverse flute & basso continuo Ⅰ- Adagio/有田 正広、有田 千代子、中野 哲也
Goe from my Window/Dowland Consort
SWAMP/The London Metropolitan Orchestra
ALEXEI AND OLGA/Bulgarian Symphony

#128 「青い窓の国」 中国

#128 「青い窓の国」 中国

2009年09月11日放送
中国、新疆ウイグル自治区クチャ。今ここは、イスラムの地です。住民の多くは、トルコ系遊牧民の血を引いたウイグル族です。扉を閉ざした家、にはいると、窓がいくつも並び、その窓は一面、青い色で塗られていました。彼らは青い色を好みます。デザインはイスラムの影響を受けています。絨毯が敷かれた窓辺は、家族やお客様がくつろぐ特等席です。砂漠のオアシスで、人びとは窓辺の空間を作り、それをきれいな色で彩りました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
taxway/Dawut Awut
Light Fountain/tadashi
THE ABBESS OF DREAMCATH/PAUL HASLEM CONSORT
秋冬の陽/田中 健
家族として夫婦として/Orchestre des Virtuoses de Paris
まぼろしの邪馬台国〜エンディング/Orchestre des Virtuoses de Paris

#127 「シルクロードの葡萄村」 中国

#127 「シルクロードの葡萄村」 中国

2009年09月04日放送
中国、シルクロードのオアシス都市、トルファン。そこは、葡萄のふるさと。その名も、葡萄村。どの家にも中庭には葡萄棚があります。夏には暑いときで、47、8度にもなるトルファン。トルファンの歴史。それは水を手にいれるための戦いの歴史でもあったのです。外は乾ききった砂漠。命の水は天山山脈からひいた地下水路カレーズによって守られているのです。太陽を葡萄棚がさえぎり、窓にやさしい風がふきます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Rewab Solo “The First's Interlude Dastan of Rak-Mode”/\tMijit Ibrahim
夏のある日/田中 健
アジャン/タブラトゥーラ
Paper Clouds/Kevin Kern
この手をかざして/Des Musiciens de L“Orchestre L'Opera de Paris”

#126 「嘉峪関」 中国

#126 「嘉峪関」 中国

2009年08月28日放送
嘉峪関(かよくかん)は、万里の長城のもっとも西の関所として、1327年、明の時代に築かれました。周囲733メートル、高さ11メートルの城壁の中に、3つの楼閣が聳えています。楼閣は、西から攻めてくる敵にそなえ一直線に並べられています。その中央に位置する柔遠楼(じゅうえんろう)の窓は、中国独特の美しい透かし模様で飾られています。砦とは思えない贅を尽くした装飾。しかし、ここは紛れもない戦場だったのです。彼らはこの望楼に立ち遥かなる故郷に残してきた家族を思い、涙したかもしれません。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
A HARSH BALLERINA/London Chinese Ensemble, Prague Philharmonic Orchestra
Precious One/Tokyo Metropolitan symphony and Michiko Akao
Birdcage/China National Symphony Orchestra
In Loneliness/Tokyo Metropolitan symphony and Michiko Akao
Kunlun, the Slave/China National Symphony Orchestra
Wuhuan's Plan/China National Symphony Orchestra

#125 「大雁塔」 中国

#125 「大雁塔」 中国

2009年08月23日放送
中国、西安のシンボル大雁塔はあの西遊記のモデルになった玄奘三蔵法師が
仏教の真の教えを求め、インドへ旅し持ち帰った経典や、仏像などを安置した塔です。インドへの旅の途中、三蔵法師自らが描いたスケッチがモチーフになっています。当時、世界の中心だった長安。その長安でもっとも景色の美しい場所でした。大雁塔は、はるかなる歴史の大河のほとりに立ち尽くし、時の移ろいを見守り続けているのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
月光/JIANG XIAO-QING
摩登舞妓/天平楽府
三宝佛/胡 志厚
胡茄十八拍/胡 志厚
ASIAN WIND(大陸の風)/城之内 ミサ feat. 麗花アンサンブル

【イレギュラー放送で、8月23日(日)18:54~19:00】

#124 「パパ・ヘミングウェイ」 キューバ

#124 「パパ・ヘミングウェイ」 キューバ

2009年08月14日放送
小説家、アーネスト・ヘミングウェイはそのキューバを愛した人です。彼はハバナ郊外の家で暮らしました。彼が執筆をした部屋では「老人と海」をはじめ、あまたの傑作が、ここから生まれました。釣りを愛し、酒を楽しんだヘミングウェイ。キューバ革命を契機に彼は心引き裂かれる想いで。アメリカへと旅立ったのです。その窓はヘミングウェイを待つように、いまも昔のままに、開け放たれています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
I AM YOUR DREAM/-
POEMA CON COHIBA/KLAZZ BROTHERS & CUBA PERCUSSION
Ah, Love/THE HOLLYWOOD STUDIO SYMPHONY
Laurens, Iowa/the windham hill group
Ten Years Earlier (December 1, 1956)/Peter Lale, Jane Marshall etc
Political Skills/Peter Lale, Jane Marshall etc
THE FIRST KISS/-
THE PROPOSAL/-

#123 「情熱と音楽の風」 キューバ

#123 「情熱と音楽の風」 キューバ

2009年08月07日放送
キューバ革命から50年。首都ハバナの旧市街は、今もスペインやアメリカに支配された頃の面影を色濃く残しています。その一角、セントロハバナには、コロニアル時代の風情をたたえた瀟洒な建物が建ち並びます。壁を埋め尽くす凝った装飾とコロニアル風の大きな窓。そして、キューバのもうひとつの顔が、音楽。街角に情熱のリズムが鳴り響かない日はありません。不思議な哀愁と活気が混ざり合う古き街に、音楽という名の熱い風を見つけました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
YO NO SABIA/EFRAIN RIOS
ETUDE/KLAZZ BROTHERS & CUBA PERCUSSION
HARVEST/山弦
The Urn/The Sydney Scoring Orchestra
Make Up Kisses/The Sydney Scoring Orchestra
White Wine Dinner/HOLLYWOOD STUDIO SYMPHNY

#122 「バザールのざわめき」 ネパール

#122 「バザールのざわめき」 ネパール

2009年07月31日放送
神の国、ネパールの首都トマンズは、早くから文明が開け「栄光の都」と呼ばれました。旧市街地に当たるアサンチョークは庶民のバザール。昔ながらの店が自慢の品を並べ、いつも人でごった返しています。その一角に、床から天井まで届く大きな窓が特長の家がありました。19世紀から20世紀にかけ、この地を治めたラナ一族が広めた建築様式だといいます。この家のバルコニーに立つと、活気あふれるざわめきとともに、街のエネルギーをじかに感じることができます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
LĀKHE DHUN/Dev Bahādur Gurung, Kharka Bahādur Budha, Nhūche Bahādur Dangol, Janglī Viswakarrā
Through Zara's Eyes/LORIN GREAN
Kindred Spirit/2002
Water Lilies/KEVIN KERN
One/RUSSEL WALDER

#121 「カトマンズの祈り」 ネパール

#121 「カトマンズの祈り」 ネパール

2009年07月24日放送
標高1300メートル、ネパールのカトマンズ盆地は、かつて湖でした。
その頃から、スワヤンブーの丘に建っていたと伝わる美しい寺院はネパールで最も重要な仏教の聖地。その境内に数百年前から代々この地に住む家があります。母なる寺院に向かって開くその家の特別な窓には、凝った細かな彫刻がほりこまれています。そして、木の扉に施された格子模様と穴。実は、この穴のひとつひとつに意味があるというのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
NAYAKI KANGHADA/BIJAYA VAIDYA
風の群れのように/矢吹 紫帆
桜/岡野 弘幹
夜礼拝/向後 隆
To Touch the Sky/2002

#120 「人形の家」 ローテンブルク

#120 「人形の家」 ローテンブルク

2009年07月17日放送
ドイツ、ローテンブルクは中世の町並みを今に残す小さな町。石畳の小路に面する邸宅は1748年に裕福な貴族が建てたもの。その3階にはおしゃれな出窓があります。中からは小路全体を見渡せるようになっています。出窓は貴族が裕福であることを示すために作られたと語る住人のカタリーナさん。その建物と並んである人形の博物館の館長を務めています。この二つの建物はカタリーナさんの昔からの夢を叶えたのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Bachelar's Delight/Dowland Consort
Sonata für Querflöte und Basso Continuo D-dur 1. Amoroso e Largo/有田 正広、鈴木 秀美、有田 千代子
Suite in F major/Andrew Lawrence-King
Sundial Dreams/Kevin Kern
IT'S EMPTY/THE HOLLYWOOD STUDIO SYMPHONY

#119 「ゲーテの館」 ヴァイマール

#119 「ゲーテの館」 ヴァイマール

2009年07月10日放送
かつてザクセン=ヴァイマール公国の首都だったヴァイマール。文豪ゲーテは26歳から亡くなるまでここに住みました。ゲーテの邸宅の部屋は彼の色彩研究を元に、使用目的によって色が塗り分けられています。1832年3月22日、ゲーテの最期のときは寝室で訪れました。「もっと光を」最期の言葉は、窓からの光とともに今では伝説となっています。ゲーテ愛用の時計が示す時間は、娘が彼の最期のときに合わせて止めたものでした。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Mignon:Connais-tu le pay?-Mignon, enlevee enfant dans un chateau italien/Vesselina Kasarova
Nachtlied, op.96, no,1/Dawn Upshow, Richard Goode
La Damnation de Faust, Op.24/Thomas Moser
Wanderers Nachtlied, D.768/Dawn Upshow, Richard Goode

#118 「コルシーニ宮殿」 イタリア

#118 「コルシーニ宮殿」 イタリア

2009年07月03日放送
イタリア。ルネッサンスの都フィレンツェコルシーニ家は15世紀、メディチ家と婚姻関係を結ぶことで、力を伸ばしました。コルシーニ家の宮殿「アンドレア王子の間」の窓からは、古都が一望できます。そして宮殿の奥には「洞窟」と呼ばれる驚くべき空間があります。壮麗なバロック宮殿の胎内に潜む、幻想美。コルシーニ家の伝えてきた美の真髄が、窓から差し込む光に包まれていました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Cantata:Pastorelle che piangete/JULIANNE BAIRD
Sonata in F major, Op.6 No.5 for transvers flute & basso continuo/有田 正広、有田 千代子、中野 哲也
Pie Jesu/Heidi Fielding, Dwain Briggs
In My Dreams/Cantamus
Ave Verum Corpus/The Choir of Christ Church Cathedral

#117 「地下に掘った庭」 中国

#117 「地下に掘った庭」 中国

2009年06月26日放送
竜のごとく流れゆく中国の大河、黄河。その流域に広がる黄土地帯には、その歴史と共に今もつながる伝統的な住居があります。ヤオトンです。村人は、みな地面に掘った穴の家ヤオトンで暮らしています。小さな窓の障子紙は中国の正月、春節には新しい綺麗な切り絵で飾られます。厳しい自然から家族を守る「地下に掘った庭」その窓からは家族の幸せがこぼれています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
樹影婆娑/JIA PENG FANG
遠方的書信/JIA PENG FANG
Rainbow/JIA PENG FANG
天狼星/JIA PENG FANG

#116 「平遥の四合院」 中国

#116 「平遥の四合院」 中国

2009年06月19日放送
14世紀、明代に作られた城壁と町並みをそのまま残す平遥。この街には過去から未来へ不思議な時の風が吹いています。城壁に囲まれた町はさらに壁に覆われ迷路のよう。今回の舞台は明代の高級官僚、黄氏の大邸宅です。中国独特の四合院建築様式です。「グーヤオ 地上のヤオトン」と呼ばれる丸い天井の部屋。高く丸い窓によって室内の生活は守られ、夏は涼しく、冬はあたたかく
過ごせるのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
陽関三疊/伍芳
雁落沙灘/楊乃林
夜明けの流星/伍芳
Precious Moon/Shao Rong
WINTER SKY/JIANG XIAO-QING

#115 「フリーダ・カーロの愛」 メキシコ

#115 「フリーダ・カーロの愛」 メキシコ

2009年06月12日放送
アステカ帝国やスペイン植民地時代、そして現代文化が錯綜した大都市、メキシコ・シティ。メキシコ独特の色彩感覚に溢れた瀟洒なコロニアル建築が立ち並ぶコヨアカン地区に、通称「青の家」と呼ばれる建物があります。そこはメキシコを代表する女流画家フリーダ・カーロの生家。そして壁画の巨匠ディエゴ・リベラとの結婚生活を送った場所。今は博物館となっています。病気、ケガ、ディエゴとの出会いと別離。数奇な人生を送ったフリーダの最後の言葉が日記に記されています。「出口が安らかでありますように。私は二度とここには戻りたくない」。そんなフリーダの見つめ続けた窓。フリ-ダにとって「窓」は「出口」であり、「自由」への架け橋だったのです。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE/Libera
・Estrellita/大萩 康司
・Goodbye Moortie/-
・Pita's Sorrow/-
・Smiling/-
・Painting the Garden of Eden/Michael Nyman Band

#114 「家族の記憶」 メキシコ

#114 「家族の記憶」 メキシコ

2009年06月05日放送
先住民文化が色濃く残る街、メキシコ、オアハカ。オアハカは、穏やかな気候に恵まれ、メキシコでいちばんメキシコらしい街と言われています。パステルカラーに彩られたコロニアル建築の家々。その中の一つ、ピンク色をした、瀟洒な一軒の家。見事な装飾が施された窓格子を持つ細長い窓は、当時メキシコではやったアールヌーヴォーの影響が見られます。そしてその窓にはとても大切な役目がありました。メキシコ人が愛してやまないフィエスタ、お祭りの時に親族が集まって窓を開け放ち、祭り見物に興じるのです。窓辺で紡いだ家族の記憶。メキシコでいちばんメキシコらしい街、オアハカで、あたたかな家族の物語に出会いました。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE/Libera
・PAJARO CAMPANA/LOS 3 AMIGOS
・Main Title/-
・Llego las estudiantina/-
・INTO THE REALM/KEVIN KERN
・END CREDITS/Hollywood Studio Symphony

#113 「ソウルの韓屋」 韓国

#113 「ソウルの韓屋」 韓国

2009年05月29日放送
ソウル市内の一角、北村(プッチョン)と呼ばれる地域には韓国の伝統家屋「韓屋(ハンオク)」が今でも軒を連ねています。かつて上流階級の人々が暮らした韓屋は、風水を元に自然と調和するように建てられています。中庭を囲むようにして並ぶ部屋には、入り口を兼ねた窓から出入りするのが韓屋の特徴。ゲストハウスになっている一軒では、韓国の伝統文化だけでなく天然記念物の犬にも出会うことができます。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE/Libera
・柳初新之曲/黄 圭日
・雨花堂の涙/シン・イギョン
・芙蓉亭にて/シン・イギョン
・Opening/-
・トンマッコルの村/-
・Family/Korean Symphony Orchestra

#112 「アマルフィの潮風」 イタリア

#112 「アマルフィの潮風」 イタリア

2009年05月22日放送
南イタリア・アマルフィは古くから栄え、イスラム諸国や中国などと交流が盛んに行われてきました。世界一美しいといわれるアマルフィ海岸の一軒。海を見下ろす窓からは南イタリアの太陽の光が差し込みます。13世紀に中国から伝わってきた製紙技術は、伝統の紙工房で昔と変わらない方法で作られています。時は流れても、アマルフィ海岸の絶景と伝統技術は変わることなく続いていくのです。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE/Libera
・MARIA! MARI!/ENSEMBLE SHELL FLORENCE
・夕映えの海/渡辺 雄一
・I'm Happy Today/Hollywood Studio Symphony
・Smooth Wave/渡辺 雄一
・Soleil couchant/渡辺 雄一

#111 「ナポリの下町」 イタリア

#111 「ナポリの下町」 イタリア

2009年05月15日放送
スパッカ・ナポリと呼ばれるナポリの下町。路地を見上げると窓辺には洗濯物がはためいています。奥さんが下から旦那さんを呼ぶと、窓からかごが降りてきます。それに荷物を預けると、奥さんは上に上がることなく買い物にまた出かけることができます。ナポリっ子たちの生活には欠かせない窓。ご近所さんとの会話や差し入れも窓を通して行われる社交場なのです。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE/Libera
・Santa Lucia/Luciano Pavarotti
・O' sole mio/Napoli Mandolin Orchestra
・A vucchella/Massimo Volpe, Michele Montefusco, Agostino Oliviero
・SANTA LUCIA LUNTANA/ENSEMBLE SHELL FLORENCE
・O' maranariello/Franco Corelli

#110 「豊穣の女神」 ネパール

#110 「豊穣の女神」 ネパール

2009年05月08日放送
ヒマラヤ山脈、アンナプルナ連邦が、朝日に輝く小さな山の村、ダンプス。
人々は、農業を営み、暮らしています。アンナプルナの絶景をみわたす斜面に、その古い木の家はありました。夏の空のようにあざやかな青で塗られた窓。アンナプルナは、サンスクリット語で「豊穣の女神」を意味します。謙虚でつつましい山の暮らしを、美しい女神が見守ります。

#109 「ネパールの祭り広場」 カトマンズ郊外

#109 「ネパールの祭り広場」 カトマンズ郊外

2009年05月01日放送
ネパールの首都カトマンズの郊外古都、バクタプルはこの一帯を治めたマラッカ王朝の都として繁栄を極めました。見事な建築や彫刻に、王朝とともに黄金時代を迎えたネワール文化の美が、宿ります。とある広場の一等地に建つ、築250年の木造家屋。5階建ての立派な家は、豊かさの証です。ここは、広場が一望できるドゥルバさん自慢の特等席。実は、ネワールの人々にとり、窓はたいへん特別なもの。特に、新年の祭りの日には、山車が広場を練り歩き、
それを窓から眺めるのが、最高の贅沢なのです。

#108 「恋するバルコニー」 グアナファト

#108 「恋するバルコニー」 グアナファト

2009年04月24日放送
メキシコ、グアナファトは、メキシコで最も美しいといわれるコロニアル都市。現在は世界遺産にも指定され、多くの観光客が訪れます。そんな観光客の喧騒を離れた閑静な一角に、昔の風情を色濃く残すコロニアル様式の家がありました。その一角は強烈なメキシコの色彩にあふれ、まるでメルヘンの世界に迷い込んだようです。そして、グアナファトの窓には、メキシコならではの役割がありました。セレナータです。夜、愛する女性の窓の下に、男性が楽団とともにあわらわれ、歌にたくして、求愛するのです。ここグアナファトからメキシコ中にひろまったセレナータ。この町の人々にとり、窓とバルコニーは、恋人たちが主演する小さな物語の、特別な舞台だったのです。

#107 「ビバ!テキーラ」 テキーラ

#107 「ビバ!テキーラ」 テキーラ

2009年04月17日放送
世界四大蒸留酒の一つ、テキーラの名前は、産地テキーラに由来します。メキシコ北西部、ハリスコ州テキーラ。広大な大地を埋め尽くす、巨大な植物、青アガベ(和名:龍舌蘭)が、テキーラの原料です。大資本に頼ることなく家族経営を続ける小さなテキーラ工場を訪ねました。敷地内には過酷な労働の疲れを癒すための休憩部屋。疲れた体を癒してくれるのは、大きな窓から吹きぬける心地よいテキーラの風…。メキシコの男たちは言います。「いい時もテキーラ、悪い時もテキーラさ」。情熱の酒、テキーラ。その窓はテキーラ作りに励む人々の暮らしをやさしく見守っています。

#106 「ローマの広場」 ローマ

#106 「ローマの広場」 ローマ

2009年04月10日放送
永遠の都、ローマ。カンポ・デイ・フィオーリ広場はローマっ子がこよなく愛する広場です。毎朝、昔ながらの花市が立ち、花の広場として親しまれています。広場を見下ろす家に住むのが、ローマっ子の憧れ。ローマ時代の柱を土台に建てられた、いかにも古都ならではの家。 部屋の主人、ザッキさんは、先祖代々つづく、生粋のローマっ子。広場は朝、昼、夜と表情を変えます。朝は市場が立ち灯ともしごろには心を解き放ちに、人が集まります。そこで生まれる物語を見つめる、ザッキさんの窓。

#105 「ルネサンスの至福」 フィレンツェ

#105 「ルネサンスの至福」 フィレンツェ

2009年04月03日放送
ルネサンス発祥の地、フィレンツェ。巨大なドゥオーモと並び、町の象徴とされるのが、ヴェッキオ宮殿です。13世紀に建てられたかつての要塞。16世紀に移り住んだ、時のトスカーナ大公、メディチ家のコジモ一世により、その内部は美しく生まれ変わったのです。「謁見の間」の極められたルネサンスの美。力を誇示する大きな窓が、ここを拠点に黄金時代を築いたメディチ家の、
在りし日の繁栄を物語ります。

#104 トルコ 「妖精の国」

#104 トルコ 「妖精の国」

2008年12月26日放送
トルコ中部に広がる奇岩の大地、カッパドキア。3世紀後半になると、キリスト教徒が住みつき、数々の岩窟教会や修道院、多くの家々が、岩をくりぬき造られています。現在、洞窟住居に暮らしているのは、30世帯ほど。標高およそ1000メートルの高原を、埋め尽くす奇岩の群れを、人々は妖精の煙突と呼んできました。そこには、本当に、妖精が出てきそうな、どこか夢のような風景が広がります。雪化粧を施された妖精の国、カッパドキア。そこは世界で一番、おとぎ話が似合う場所でした。



【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・FESTIVAL/JOHN DOAN
・I CALL TO YOU/JEFF JOHNSON
・O beate Sebastiane;a,c,d/THE CLERKS' GROUP
・Well of Wisdom/2002
・IT'S SNOWING/HOLLYWOOD STUDIO SYMPHNY

#103 トルコ 「カッパドキア」

#103 トルコ 「カッパドキア」

2008年12月19日放送
どこか惑星に迷い込んだような荒涼たる奇岩の大地が続くトルコ中部、カッパドキア。火山の噴火でできた火山灰と溶岩の地層を雨や風が浸食し、不思議な岩の群れを出現させました。3世紀後半、この秘境にローマ帝国による迫害を逃れてキリスト教徒がやってきました。彼らは岩を掘ってそこに隠れ住んだのです。カッパドキアの人々は常に、異民族の侵入に悩まされました。8世紀になると、イスラムの圧迫が強まり、入り口や窓が容易に見つからないようにする必要があったのです。暗い岩山に潜む彼らにとって、小さな窓から差し込む光は希望の光でした。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・桜ちるちる/タブラトゥーラ
・Kyrie/Hildegard von Bingen
・Sinus Iridium (Bay of Rainbows)/Micaela Haslam,Sarsh Eyden,Heather Cairncross
・MAKAM BAYATI ARABAN
/KUDSI ERGUNER,SULEYMAN ERGUNER,HASAN ESEN,NEZIH VZEL,FAHAEDDIN YARKIN
・End Credit Suite/HOLLYWOOD STUDIO SYMPHNY

#102 南フランス セリニャン村「ファーブルの机」

#102 南フランス セリニャン村「ファーブルの机」

2008年12月12日放送
南フランス、プロバンス地方にあるセリニャン村。ここに ジャン・アンリ・ファーブルは土地を買い、アルマス、不毛の地と名づけ、暮らし始めました。
研究室にはファーブルが愛用した小さな机。これは、大切な相棒でした。窓辺に机を置きある日は庭に持ち出し採集した虫たちの研究に没頭したのです。そして全部で10巻もある大作、ファーブル昆虫記を書き上げたのです。
そこは標本で埋め尽くされたファーブルの小宇宙です。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・AVE MARIA - CAVALLERIA RUSTICANA/千住 真理子
・Ave verum corpus/鈴木 慶江
・Romanze G-dur/池田 昭子
・CLAIR DE LUNE/MICHEL BÉROFF

#101 エチオピア ハラル「忘却の街」

#101 エチオピア ハラル「忘却の街」

2008年12月05日放送
エチオピア東部にあるハラルはかつてエジプトやインドとの交易で栄えました。小高い丘の中にひときわ目立つ木造家屋があります。1894年にインドの商人が建てた豪邸です。インドから運ばれたと言う木材と色鮮やかなステンドグラスが織り成すエキゾチックな雰囲気。窓から一望できるこの街に、かつてフランスの詩人アルチュール・ランボーが住んでいました。早熟の天才と言われたランボーは詩を書くことをやめ、忘却を求めてこの街にたどり着いたのでした。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・THE BATTLE OF DROMCATH/THE PAUL HASLM CONSORT
・Feel / 触れてみる/tadashi
・Mind Space/Christopher Franke
・Gabriel's Oboe from “The Mission”/奥村 愛
・End Titles/Hugh Webb, Nick Bucknall etc.

#100 エチオピア ラリベラ「岩窟教会」

#100 エチオピア ラリベラ「岩窟教会」

2008年11月28日放送
9月のエチオピアは雨季が空け、緑が最も多い季節。ラリベラには、岩を掘って造られた教会がいくつも存在します。中でも最も美しいとされる聖ギオルギス教会は、上から見ると巨大な十字架の形をしています。建物の上部だけにある12の窓にはエチオピア正教の象徴が様々な形で表れています。西暦2008年9月11日はエチオピアでは21世紀の幕開けでした。教会は完成してから廃れることなくラリベラの人々の篤い信仰心とともに生き続けてきました。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・Canbodia Ⅲ/HOLLY WOOD STUDIO SYMPHONY
・Divinity/Silvia Nakkach
・In the Sanctuary / [Salve, Reginal]/Hildegard von Bingen
・Word of Light/Richard Souther
・Mirror Lake/TIM JANIS

#99 南フランス エクスアンプロバンス「セザンヌの一日」

#99 南フランス エクスアンプロバンス「セザンヌの一日」

2008年11月21日放送
南仏の古都、エクスアンプロバンス。かつて、その若き画家は言いました。
「リンゴでパリを征服してみせる。」近代絵画の父、ポール・セザンヌが晩年をすごしたアトリエです。北向きの天井の高い部屋の大きな窓には、画家のこだわりがあふれています。セザンヌは窓からの自然光だけで描こうとしました。北からの落ち着いた光の中で色彩を追求しつづけたのです。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・Largo for Oboe, Violin and B.c./Albrecht Mayer
・Abendlied op.85-12/池田 昭子
・Arioso/Kristina & Laura
・Violin Concerto No.1 op.26 ;Adagio/奥村 愛

#98 ベトナム フエ「風水の館」

#98 ベトナム フエ「風水の館」

2008年11月14日放送
ベトナム中部、ベトナム最後の王朝グエン朝が置かれた街フエには、大きな庭をもつ王朝時代の庭園屋敷が1000以上も点在します。その中のひとつ、アンヒエン庭園屋敷。屋敷のつくりは、中国の風水が元になっています。門から続くまっすぐな通路。庭の入り口にある衝立は、外からの悪い気を防ぐため。その後には、風水で最も重要とされ、あらゆるものを浄化するといわれる水。部屋の奥には、門から一列に連なるように仏壇と祭壇が置かれます。アンヒエン庭園屋敷。風水に守られたやすらかな庭には、ベトナムの古き良き心が、今も息づいていました。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・Harh van〜Co ban/dan bau
・平原慕情/岡野 弘幹
・the House of Flying Daggers/Shota Mochizuki etc.
・早春 - Early Spring/Shao Rong
・風のほほえみ/城之内 ミサ

#97 ケニア ラム島「海辺の小学校」

#97 ケニア ラム島「海辺の小学校」

2008年11月07日放送
ケニアの東海岸の小さな島、ラム島はかつてアラブやインド、ヨーロッパを結ぶ港として栄えました。その海辺に建つ立派な建物からは子供たちの元気な声が響きます。幼稚園から小学校まで一緒になった私立の学校です。その建物は19世紀にインド人が建てた「ベランダ・ハウス」でした。ラム島の教育水準が低いことを懸念した住民グループが建てたこの学校によって、今、小さな島の子供たちの未来は輝いています。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・THE ELORA GORGE/THE PAUL HASLM CONSORT
・Solemn Waters/The San Quilmas Consort
・FAREWELL/John Doan
・Mitsudomoe/-

#96 ケニア アバデア国立公園「木の上のロッジ」

#96 ケニア アバデア国立公園「木の上のロッジ」

2008年10月31日放送
ケニア、アバデア国立公園には野生動物が集まる水場があります。そこの土には塩分が含まれているから。そのほとりに建つツリートップスは、有名なサファリロッジです。大きな窓は水辺に集まる野性動物を観察するためのもの。今のロッジは2代目。初代のロッジは白人の支配を嫌う地元の人々によって焼かれてしまいました。そこはエリザベス女王が即位したロッジでした。今も昔もここを訪れる人たちは、大自然との遭遇に心を奪われるのです。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・Earth Dweller/Deboeah Martin and Steve Gordon
・CAMPFIRE/-
・END OF WAR/the Basel Symphony Orchestra
・Sands of the Kalahari/Alan Hewitt
・Mountain Wildflower/TIM JANIS

#95 南フランス ロックブリューヌ「妻の家」

#95 南フランス ロックブリューヌ「妻の家」

2008年10月24日放送
「君のために、すばらしいお城をプレゼントしてあげよう」
モナコにほど近い南フランスの避暑地、ロックブリューヌ。その家は、いつしか、こう呼ばれるようになりました。「妻の家」。家を建てたのは、近代建築の巨匠、ル・コルビュジエ。その小さな家にコルビュジエが求めたのは自分のルーツへの回帰でした。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・Glory of Life/Christopher Franke
・tears/宮本 笑里
・UTOPIA/-
・最期の手紙/相馬 充、石橋 雅一、栄村 正吾 他

#94 スイス レマン湖「母の家」

#94 スイス レマン湖「母の家」

2008年10月17日放送
スイス南西部のレマン湖。その美しい水辺に、小さな家が建っていました。近代建築の巨匠、ル・コルビュジェが両親のために建てた家です。横に長く大きな窓は、小さな家の中を広く見せ、開放的にしています。母の一番のお気に入りはバスルーム。「世界一広いバスルーム」だと喜びました。1年中朝日が入る窓や、レマン湖の景色を切り取る窓など、窓にこだわる家はコルビュジェの母への愛情であふれていました。

【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・LET'S CALL HIM “ANDRE”/THE VICTORIAN PHILHARMONIC ORCHESTRA
・COME IN!/Gidon Kremer and Tatjana Grindenko
・Lens of Perception/Christopher Franke
・Andante Cantabile/宮本 笑里
・THE GLIDER/BASIL POEDOURIS, MICHAEL BODDICKER, RICK MARVIN
・WALKING ON WATER/-
・TRYING TO RELATE/-

#93 オーストリア ウイーン「ウイーンの世紀末」

#93 オーストリア ウイーン「ウイーンの世紀末」

2008年10月10日放送
オーストリア、芸術の都ウイーンは19世紀末、アールヌーボーの華麗な文化が花開きました。その主役の一人が建築家、オットー・ワグナーです。そのオットーが郊外に夏の別荘として1898年に建てたのが、第一ビラです。建築を総合芸術として完成させたい、ワグナーの夢が建物にちりばめられています。バルコニーの正面を飾る大きな窓とその華麗な装飾は訪れた人を驚かし、魅了します。

【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・SERENADE NO.13 IN G MAJOR K.525 “EINE KLEINE NACHTMUSIK” 2ND mov. Romanze : Andante/ORCHESTRE PRO ARTE DE MUNICH
・Ave Verum Corpus/the Kosice Teacher's Choir
・Heart of the Nile/2002
・愛に癒されて/相馬 充、石橋 雅一 他
・Ombra Mai Fu/Fabrice Di Falco

#92 ベトナム 「ホイアンの朝」

#92 ベトナム 「ホイアンの朝」

2008年10月03日放送
かつて交易都市として栄えたベトナム中部の町、ホイアンは世界遺産にも登録されています。最盛期には日本人町も作られました。そのホイアンでは、数年に一度かならず大洪水が起こります。川とともに発展し、川に悩まされてきたホイアン。しかし、幾多の水害を乗り越え、今もその伝統の町並は残り続けています。ホイアンのホイは、人が集まる。アンは、安心。水の町で、人々は、神に祈りながら、まさに水が流れるようにゆっくりと生きていました。

【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・THE MARKET IN SPRING/Nguyen Ngoc Tien & the whole ensemble
・芳牡丹/狩野 泰一
・はるかなる旅のなかで/城之内 ミサ
・蘭-Orchid/Shao Rong
・SEASONS/城之内 ミサ feat. 麗花 Ensemble

#91 ベトナム 「ムオン族の村」

#91 ベトナム 「ムオン族の村」

2008年09月26日放送
ベトナム北部。瑞々しい緑の棚田に囲まれて、少数民族、ムオン族が住む村、モー村があります。彼らの住まいは、東南アジア独特の高床式住居。そしてこのモー村の家には窓が多いことに気付かされます。なぜ窓が多いのか。その理由は、先祖を敬い、民族の伝統を大切にする彼らの生き方にありました。モー村の時間は自然のめぐりと同じリズムでゆっくりと流れています。どこか日本の昔を思わせるなつかしい風景の中で、昔ながらのたおやかな暮らしに出会いました。

【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・ Hát Quan Ho: Ra Ngõ Mà Trông/Gia Dinh
・Tu dai canh/Ngo Thi Bich Vuong,Dang Xuan Khai
・磯の月読/狩野 泰一
・鈴蘭-A Song of Lilies/Shao Rong
・Le Muguet/城之内 ミサ

#90 スイス 「湖上の城」

#90 スイス 「湖上の城」

2008年09月19日放送
【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・TROISIÈME CONCERTⅠ.Prélude(Lentement)/Kuijken
・I STILL HAVEN'T FOUND WHAT I'M LOOKING FOR/DAVID AGNEW
・Pavan/DOWLAND CONSORT
・Passio Domini nostri à quatre voix/La Chapelle des Ducs de Savoie
・PREMIER CONCERT Ⅲ.Sarabande(Mesuré)/the Choir of Clare College/Cambridge

#89 スイス シュタイン・アム・ライン「ライン川の宝石」

#89 スイス シュタイン・アム・ライン「ライン川の宝石」

2008年09月12日放送
ドイツとの国境、ボーデン湖から流れ出るライン川のほとり。そこにあった石から町の名前がつけられました。「ライン川の石」という意味のほかに、美しい町並みから「ライン川の宝石」と意訳することもできます。メインストリートには壁画が描かれた建物が並び、王冠や太陽などそのモチーフで呼ばれています。「赤い牛」と呼ばれる建物は1359年から居酒屋として栄えています。そこを訪れる人は、壁画の美しさと人々の賑わいに酔いしれるでしょう。

【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・Quartet No.5 in A MajorⅠ.Andante grazioso/
Wolfgang.Schulz/Veronika Schulz/Ilse Wircor/Fran Bartolomey
・Object of Referral/Christopher Franke
・LAND OF FOREVER/2002
・QUATRIÈME CONCERT Ⅴ.Sarabande(Très tendrement)/Kuijken
・Seiha/-

#88 カンボジア ビヒァ・スー「はじまりの窓」

#88 カンボジア ビヒァ・スー「はじまりの窓」

2008年09月05日放送
カンボジアを南北に貫くメコン川。その流域にある小さな村、ビヒァ・スーには、かつて、シアヌーク前国王の母が子宝祈願をしたところ、前国王を懐妊、そのお礼に修復したとされる、プレァ・ビヒァ・スー寺院があります。その寺院にある「はじまりの窓」と呼ばれる窓があります。お堂の壁には、釈迦の生涯が鮮やかな色彩の壁画で綴られ、「はじまりの窓」から、釈迦の一生、やがて、「おわりの窓」へと、まるでお堂の窓がひとつの物語のように連なっているのです。仏教の国、カンボジアの人々は、いつも寺院を訪ね、仏陀に祈りを捧げます。「はじまりの窓」は、そんな人々の世と仏陀の世界をつなぐ窓だったのです。

【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Robert Prizeman/Libera
・Aidan & Kumal/STEPHEN WARBECK/-
・Aidan & Raoul/STEPHEN WARBECK/-
・春雪/岡野 弘幹/岡野 弘幹
・永遠/Forever/渡辺 俊幸/JIA PENG FANG

#87 カンボジア 「アンコール・ワット」

#87 カンボジア 「アンコール・ワット」

2008年08月29日放送
カンボジア北部。12世紀前半、30年もの歳月をかけて造られたクメール建築の傑作、アンコール・ワットは、世界遺産にも登録されています。アンコール・ワットには三重の回廊が張り巡らされ、その壁には実にたくさんの窓が連なっています。その窓がアンコール・ワットの歴史を見続けてきました。アンコール・ワットは、ポルポト時代の内戦で戦場と化し、遺跡修復の技術を持つ人々が命を奪われてしまったのです。人材を失ったカンボジアに世界が手を貸し、カンボジア人自らの手でも修復がはじまりました。カンボジアの人々の心、アンコール・ワットを想う気持ちが遺跡を守ったのです。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・バイヨンのほほえみ/矢吹 紫帆
・菩提樹の木の下で/矢吹 紫帆
・光輝く島(スリランカ)/矢吹 紫帆
・Flowers/中村 幸代

#86 スイス エメンタール「チーズの里の大きな屋根」

#86 スイス エメンタール「チーズの里の大きな屋根」

2008年08月22日放送
 スイス中部、エメンタール地方。この地方の家は、どこも、大きな屋根を
頭に載せています。狭い階段の先にある小さいながら居心地の良さそうな部屋。今は、老夫婦とその家族が暮らしています。
古い木の風合いが残る窓と大きな屋根の家はすっかりアルプスの自然に溶け込んでいます。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Shower the People/KOHALA & FRIENDS
・Pan's Return/Kevin Kern
・Unconditional Love/Christopher Franke
・青い空の下でⅡ/高桑 英世/宮田 麻沙代 他

#85 スイス グアルダ「小さな村のホテル」

#85 スイス グアルダ「小さな村のホテル」

2008年08月15日放送
 スイス南東部の美しい村、グアルダ。アルプスを望む、小さな二重の窓。
壁の厚さは、1メートル近く。窓にすこしでも光を採り入れるため、
厚い壁を外に向かって、大きくななめに開きました。室内は、この地方に
多い樅の木をふんだんに使い、あたたかみのある空間になっています。
外壁を彩るこの印象的な模様は、スグラフィットと呼ばれる独特なものです。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・ARNIGRAT-YODEL/TRUDY AND MARTIN REICHMUTH
・The Natural Scheme of Things/Christopher Franke
・Through Your Eyes/Kevin Kern
・Change the World/Christopher Franke
・Alton Bay/TIM JANIS

#84 トルコ サフランボル「サフランボルの夏の家」

#84 トルコ サフランボル「サフランボルの夏の家」

2008年08月08日放送
トルコ北部、サフランの産地、サフランボル。黒海沿岸と内陸を結ぶ古い宿場町は、世界遺産にも登録されています。
町を離れた丘の中腹にある典型的なトルコ様式の建物。この一帯は「夏の家」と呼ばれています。
一階よりせりでた二階。たくさんの窓。かつて、この地では夏と冬とで家を住み分けました。夏の家では冬に備え、さまざまな作業が行われます。窓の多さは、そのためです。
何世代にもわたり受け継がれていく、サフランボルの家。サフランボルの人々にとって、家は人生そのもの。昔ながらの窓に、昔ながらのやさしい暮らしがありました。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・THE ROCK OF CASHEL(Veiled in Darkness)/THE PAUL HASLEM CONSORT
・優しい夕方/つのだ たかし
・BROOKSIDE/恩田 直幸
・Mansfield Park/ERIC TINGSTAD & NANCY RUMBEL
・THE MOUNTAIN/The Hollywood Studio Symphony

#83 イエメン シバーム「砂漠の摩天楼」

#83 イエメン シバーム「砂漠の摩天楼」

2008年08月01日放送
 イエメン。砂漠の涸れ谷に日干し煉瓦でできた高層ビルの街、シバームがあります。かつて乳香や香料の通商で繁栄を極めた一大商都。その富を守るため、城塞のような都市を築き上げたのです。
建て方は、古代からまったく変わっていません。土とわらでできた日干し煉瓦を重ね、その隙間を泥で埋めていくだけ。
世界最古の砂漠の摩天楼。人々の物語が、いつまでも続いていきますように。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・季節風/タブラトゥーラ
・砂の伝説/タブラトゥーラ
・Namya's Three Wishes/Ayman
・Innocent Moon/Will Ackerman
・アクアリウム/タブラトゥーラ
・故郷に/KAZUNORI MARUYAMA etc.
・Floating Down the Silent Scream/Gandalf

#82 オーストリア ファンダンス「緑のふく谷」

#82 オーストリア ファンダンス「緑のふく谷」

2008年07月25日放送
オーストリアのスイス国境にある、ファンダンスにあるバービッシュ邸。
この地方独特の家は木材を組み合わせただけの校倉作りで、居間の南東の角には、どの家にも必ずキリスト像や聖母子の絵が飾られています。
外の壁につづられた文字は神に捧げる感謝の言葉です。
大自然の懐に抱かれて生きる、アルプスの家族。彼らを祝福するかのように、青空は、どこまでも澄みわたっていました。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Marble Halls/Enya
・Elysian Fields/2002
・La Misterieuse/副嶋 恭子
・Starwalkers/2002
・Twilight's Embrace/Kevin Kern

#81 オーストリア ウィーン「ベートーベンの遺書」

#81 オーストリア ウィーン「ベートーベンの遺書」

2008年07月18日放送
音楽の都ウイーンに楽聖ベートーベンが暮らした家があります。
たった二間の小さな家。ここでベートーベンを悲劇が襲います。難聴です。
ついに自殺を決意したベートーベンは、この部屋で、遺書を書いたのです。
「死が、私の芸術を完成させる前に来てしまいます・・死よ、いつでも来い。あなたとこの世を離れよう」
運命、田園、第九・・・、その後の傑作群は、彼が死を思いとどまったからこそ、生まれたものでした。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Concerto for Violin and Orchestra in D major, Op.61 : Rondo
/シュロモ・ミンツ/フィルハーモニー管弦楽団
・Piano Sonata No.8 in C minor, Op.13 “Pathétique” Adagio
/Vladimir Horowitz
・CELLO SONATAS NO.4 IN C MAJOR, Op.102-1 Andante/LYNN HARRELL/VLADIMIR ASHKENAZY
・SYMPHONY No.3 IN E FLAT MAJOR, Op.55 “EROICA” 2nd Mov. :Marcia funebre (Adagio assai)/BERLIN PHILHARMONIC ORCHESTRA
・SYMPHONY No.6 “Pastorale” V. : Allegretto/THE COLUMBIA SYMPHONY ORCHESTRA

#80 スロバキア チチマニ「不思議な文様の村」

#80 スロバキア チチマニ「不思議な文様の村」

2008年07月11日放送
スロバキアの西部にあるチチマニは人口約150人の小さな村。そこには不思議な文様が描かれた木造家屋があります。数百年前から存在するというこの村の文様は、チチマニ以外では見られないものです。デザインは複雑な幾何学模様から鳥をかたどったものまで多様です。元は魔よけだという説や、煤で汚れた室内の代わりに外側を飾るといった様々な説がありますが、村人にも本来の意味を知っている人はいません。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・REUNION/Giovanni Parricelli etc.
・The Enchanted Garden/Kevin Kern
・MONASTERY OF LA RABIDA/Vangelis
・Sugar & Spice 〜風味絶佳〜/-

#79 チェコ プラハ「プラハ城の眺め」

#79 チェコ プラハ「プラハ城の眺め」

2008年07月04日放送
古都プラハは、ヨーロッパの様々な時代の建築様式が混在する魅力的な町。19世紀には古い建築様式を真似るのが流行で、オランダのルネッサンスを真似た建物がモルダウ川のほとりにありました。当時2階はオーナーなどが住む階として使われたため窓は一際大きく作られました。その窓からはモルダウ川とプラハ城を望むことができます。そこに住む家族にとって、プラハでも一番有名な眺めは心のより所なのです。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Slavonic dance No.10/バイエルン放送交響楽団
・Love Is Not Enough/Hollywood Studio Symphony
・UNTIL TOMORROW/Kevin Kern
・A Secret Grove/Kevin Kern
・Slavonic dance No.10/バイエルン放送交響楽団

#78 オーストリア チロル「チロルの壁絵の家」

#78 オーストリア チロル「チロルの壁絵の家」

2008年06月27日放送
オーストリア、チロル地方。この地を旅すると見かけるのが、壁に絵が描かれたかわいらしい家々。出窓に御伽噺のような絵が描かれたノイルーラ家はかつて城主の別荘でした。壁絵からはいにしえの村の暮らしも伺えます。天使やキリストは、篤い信仰の証。笛を吹く獣、酒を飲む貴族、狩りの様子。やさしさにみちた思い出の窓辺に、今日もチロルの鐘が響きます。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Bauernmentt aus Imst/Margit・Anna Süss
・A Gate of Dreams/2002
・Rays of Light/2002
・Bittersweet/Kevin Kern
・sands' chronicle theme/Kaneko strings etc.

#77 オーストリア ウィーン「ハプスブルク家の光」

#77 オーストリア ウィーン「ハプスブルク家の光」

2008年06月20日放送
オーストリア、ウィーン郊外に建つ、クロスター・ノイブルグ修道院はカール6世が威信をかけ建設に取り組んだ壮麗な修道院。その中心をなす皇帝の居室、マーブルの間の窓は、すべて東向きに作られました。ヨーロッパに巨大な足跡をしるしたハプスブルク。華麗なる一族の終りなき野望を、このバロックの窓が記憶していました。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・CONCERTS ROYAUX : SECOND CONCERT/Barthold Kuijken etc.
・FALLING THROUGH TIME/2002
・Tombeau de Mr. de Blancrocher/副嶋 恭子
・Locus Iste/Choir of Magdalen Choir

#76 ペルー オリャンタイタンボ「窓のない村」

#76 ペルー オリャンタイタンボ「窓のない村」

2008年06月13日放送
 南米ペルー。オリャンタイタンボは、天空の都、マチュピチュへの玄関口。
インカ時代からつづく古い村です。
ここは、石の村。路地も、民家も、すべて石積みでつくられ、しかも通りに
面した壁には窓がありません。500年前の窓は隣の部屋との会話のための窓がるだけでした。インカ帝国は滅び、インカの窓も消えました。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・BAILECITO DE LOPEZ BUCHARDO/LOS INCAS
・Carried Away Across The Sea/David Arkenstone
・Moon Over Cloudless Sky/Steve Gordon,Deborah Martin
・GAZING ON THE FACE OF THE SEA/John Doan
・Evening Sky/Tim Janis

#75 ペルー マチュピチュ「インカの謎の窓」

#75 ペルー マチュピチュ「インカの謎の窓」

2008年06月06日放送
 20世紀のはじめに、発見されたペルー、マチュピチュ。
インカの人々は、この天空の都に、謎めいた窓を残しました。三つの窓の神殿です。それは天上界、人が住む現世、死者が暮らす地下へと通じました。
そして、もっとも神聖な太陽の神殿。冬至の日には、もうひとつの窓からの光が、種まきの時期を知らせたのです。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Coming of the Wolf/Steve Gordon,Deborah Martin
・Dream Catcher/Diane Arkenstone
・The Ancient Road/David Arkenstone
・The Long Way Home/David Arkenstone
・High Sierra/Tim Janis

#74 チェコ ホラショヴィツェ 「甦った村」

#74 チェコ ホラショヴィツェ 「甦った村」

2008年05月30日放送
南ボヘミア地方に点在する村のひとつ、ホラショヴィツェ。この村の特徴は農民バロックと呼ばれる家屋です。窓に6枚のガラスが使われているのがこの村のしきたり。13世紀から存在するこの村は1520年に流行したペストで村人は全滅、その4年後に人が入ってきましたが、第二次世界大戦後に村は放棄されました。荒れた村を救うため先祖がここに住んでいたと知った人々が1990年代から村を再建し、住み始めました。今では美しい景観を取り戻し世界遺産にも指定されています。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・夏のワルツ/かとう かなこ
・JO BO'S NIGHT/KOHALA & FRIENDS
・DANCE WITH A PRINCESS/2002
・Emerald Legacy/Kevin Kern
・Each heart to waver/-

#73 チェコ プラハ 「プラハの春」

#73 チェコ プラハ 「プラハの春」

2008年05月23日放送
チェコの首都プラハには、ゴシックやバロックなど様々な建築様式が混在しています。その中でもアールヌーボー様式最後の大作といわれる市民会館。その市長ホールはアールヌーボーの世界的芸術家アルフォンス・ミュシャが手がけました。ステンドグラスに彩られた大きな窓は、アールヌーボーの典型とも言われる鳩やハートをモチーフに各時代を象徴する青を基調としています。さらにこの窓のある部屋は、チェコスロバキア共和国が誕生した瞬間の部屋でもありました。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Symphonic Poem “Die Moldau”/Philharmonia Orchestra
・REALMS OF SPLENDOR/ 2002
・Suite en fa majeur Allemande/副嶋 恭子
・WALTZ/Craig Armstrong
・I Built Myself A Life/Hollywood Studio Symphony

#72 トルコ ウスキュダル「海峡の見える窓」

#72 トルコ ウスキュダル「海峡の見える窓」

2008年05月16日放送
東洋と西洋の境にまたがるトルコ最大の都市、イスタンブール。
ボスフォラス海峡により、アジア側とヨーロッパ側に分けられるこの街。
人々は日常的に、2つの大陸を行き来しながら暮らしています。
アジアサイドの住宅地、ウスキュダル。ここに、美しい窓がありました。
ガラス越しに広がるのは、なんと、ボスフォラス海峡です。
窓のデザインは、まるで額縁のよう!窓という額縁に映った海峡は世界一贅沢な絵となったのです。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・DÓNAL AND THE FAIRY FILK/THE PAUL HASLEM CONSORT
・Fields of Hope/ELEMENT
・Heart Of The Sunrise/John Tesh
・COTTON FIELD/MESA

#71 トルコ イスタンブール「アヤソフィア」

#71 トルコ イスタンブール「アヤソフィア」

2008年05月09日放送
アジアとヨーロッパ、2つの大陸にまたがる架け橋のような街、イスタンブール。世界遺産に登録されているイスタンブールの歴史地区。
そのシンボル、アヤソフィア。6世紀にキリスト教の教会として建てられ、
のちにこの地がオスマン帝国に征服されると、モスクに改造されたアヤソフィア。キリスト教とイスラム教、2つの宗教の記憶をその身に刻む稀有な聖堂です。その天井には、無数の窓があります。
ビザンティン美術の最高傑作ともいわれる「ディーシス」。午後、窓から光がさすとモザイクのキリスト像が光に輝きます。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・MAKAM BAYATI/SULEYMAN ERGUNER
・Creation/Silvia Nakkach
・ONLY THE DEVIL LAUGHED (SED DIABOLUS)/Richard Souther
・Spinning the Siik/2002

#70 オランダ アムステルダム「ボートハウスの恋人たち」

#70 オランダ アムステルダム「ボートハウスの恋人たち」

2008年05月02日放送
オランダ、水の都、アムステルダム。165本もの運河が網の目のように張り巡らされています。人々にとって、最高のステータスは、水辺に住むこと。
そんな憧れを、運河沿いのアパートの半分ほどの家賃でかなえようと思ったら、アムステルダム名物、ボートハウスがあります。
目の前に広がる水のある風景。ここにあるのは、水とつながる自然な暮らし。
窓のむこうに広がるのは、水面すれすれの目線で眺める古都の街並み・・・
陸の暮らしではけして味わうことのできないどこか不思議な感覚です。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・The Drive with Domenico/アンディ・フィンドン、マイケル・ジーンズ他
・Definitely Unexpected/HANS ZIMMER etc
・Litter from Jo/The London Symphony Orchestra
・Partner/-

#69 ベルギー ブルージュ「ブルージュの鐘楼」

#69 ベルギー ブルージュ「ブルージュの鐘楼」

2008年04月25日放送
ベルギーの古都、ブルージュ。世界遺産にも登録された中世の美しい鐘楼は、
街のどこからでも眺めることができるブルージュのシンボルです。
その鐘楼の下に旗を掲げた窓があります。広場を見下ろす何本もの旗は、ベルギーの国旗や、州の旗。毎朝、この旗を掲げるのが、フランクさんの誇りです。塔の最上階にあるのが、総重量27トン、47の鐘が組み込まれたカリヨン。窓から響くおごそかな音色が古都を包みます。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Polifemo/New Phiharmonia Orchestra
・18th Variation from Rhapsody on a Theme of Paganini/the 5 browns
・Tanti Anni Prima (Ave Maria)/奥村 愛
・The Seasons/中村 幸代
・End Credits/-

#68 ベルギー ブリュッセル「マグリットの憂鬱」

#68 ベルギー ブリュッセル「マグリットの憂鬱」

2008年04月18日放送
ベルギーの首都ブリュッセル。ベルギー風のタウンハウスが立ち並ぶ住宅街にルネマグリットの家はあります。 マグリットはベルギーが生んだシュルレアリスムの天才画家です。窓はマグリットの想像の旅の出発点でした。彼はその向こうに、異世界を見ていました。もし、ブリュッセルを訪れることがあったなら、あなたも、マグリットの魔法にかかってみませんか。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・STRINGS QUARTET IN D NAJOR, Op.64. No.5 “The Lark” Ⅰ-Allegro moderato/SMETANA QUARTET
・鳳凰座/神山 純一 J PROJECT
・LES ROSES BLANCHES/klimperei
・Reflection/SECRET GARDEN
・ANNIVERSARY/CHISA & MINO

#67 インド バラナシ「喧騒の窓」

#67 インド バラナシ「喧騒の窓」

2008年04月11日放送
全国からやってきたガンジス川への巡礼者が必ず通る交差点がある。そこはひがな1日喧騒の絶えない十字路。その角にジューススタンドがある。4階建てのビルの上にその家族は住んでいる。妻のマルティさんは28年前静かな街からここへ嫁いできた時、この喧騒に驚いたという。窓を開ければ自然の空気と共に交差点の騒音が一緒に入ってくる。夜中の3時まで続く喧騒は今では慣れてきたというもののやはり完全に慣れることは無いという。明るい窓辺で忙しさの合間、家族と過ごす時間がその喧騒をかき消してくれるのである。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・SNOW BIRDS/狩野 泰一
・春花の兆し/田中 健

#66 インド バラナシ「ガンジス川の祈り」

#66 インド バラナシ「ガンジス川の祈り」

2008年04月04日放送
バラナシはガンジス川への巡礼者が年間100万人を超えるヒンドゥ教の聖地。川沿いには「ガート」と呼ばれる沐浴のための施設がある。その目の前にあるヒンドゥの僧侶の家。元は西インドの女王が別荘として建てた建物、その窓からの眺めはガンジス川を目の前にした絶景であった。僧侶として毎日窓からガンジス川へ祈りを欠かさず続けてきた。この窓は、朝ガンジスの向こうに昇る神聖な朝日を拝むための大切な窓なのである。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・THUMRI IN RAG PILU/TAL DIPCHANDI
・黄金のカランドゥワ/矢吹 紫帆
・Little Glass Folk/Anoushka Shankar & Karsh Kale
・少年僧の出発/矢吹 紫帆
・Reprise/Anoushka Shankar & Karsh Kale

#65 ブラジル パラチー「黄金の道」

#65 ブラジル パラチー「黄金の道」

2008年03月28日放送
18世紀に金の積出港として栄えました。
当時のままの赤い瓦屋根の街はみなコロニアル様式の家です。
アーチ型の窓は15,6世紀にイギリスで発達したケースメント・ウインドウ。
ポルトガルから遠くパラチーに、その原型が残っていました。
この窓には、ユニークな名前がついています。「ギロチン」。
ちょっとこわい名前です。留め金をはずすと、外側の窓がすとんと降り、内側の留め金をはずせば、手前の窓もすとんと落ちる、そんな独特の仕組みからついた名前でした。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Schottish-Chôro/大萩 康司
・Lullaby/NANCY RUMBEL
・RIVER/Will Ackerman
・EXALTAÇÂO PARA MANGUEIRA/Velha Guarda da Mangueira
・Horizon of Stars/Tim Janis

#64 ブラジル マナウス「アマゾン川に生きる」

#64 ブラジル マナウス「アマゾン川に生きる」

2008年03月21日放送
アマゾン川の支流に川の上に浮かぶ家々があります。
その窓は人間が始めて作った窓の原型をも言うべき、素朴な横開きの蔀戸(しとみど)です。彼らは「緑の地獄」とよばれるジャングル生活に打ちのめされ水の上に住むようになったのです。雨季になると、川の水位が6、7メートルも上昇し、岸辺の家も畑も水びたしになってしまいます。水に浮かぶ家なら水と共に上下し安全。それは水に寄り添って生きるアマゾンの生活です。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・FOREVER THE OPTIMIST/PATRICK O'HEARN
・The Pond at Woodburn Hill/Al Petteway
・偽りの花園/内田 奈織
・港山-バリエーション3/Penguins
・アンバーの涙/高桑 英世・庄司 知史 他

#63 フィンランド ヘルシンキ 「ヘルシンキの春」

#63 フィンランド ヘルシンキ 「ヘルシンキの春」

2008年03月14日放送
フィンランドの首都ヘルシンキ。バルト海に面する町の一角にある古いアパートの屋根裏部屋。その空間は元々住人の共有の倉庫や物干し場でした。今ではおしゃれな住居となっています。当時からある換気と採光のために作られた大きな窓は、いまでは住人のお気に入りのスポット。そこからの眺めはヘルシンキの四季が楽しめるのです。そして長く厳しいフィンランドの冬も終わりを告げようとしていました。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Kolme pientä kuvausta kanteleelle ja viululle op.102 Kulkue(Procession)/Ritva Koistinen,Jari Valo
・Summer Daydream/Kevin Kern
・Morning of Light/2002
・EARTH/高木綾子
・Gou/-

#62 ロシア サンクトペテルブルグ 「バレリーナの夢」

#62 ロシア サンクトペテルブルグ 「バレリーナの夢」

2008年03月07日放送
ロシア、サンクトペテルブルグの国立ワガノワ・バレエ・アカデミーは伝説のプリマドンナ、アンナ・パブロワを輩出した世界最高峰の呼び声も高いバレエ学校。3階にあるレッスン室では未来のプリマドンナを夢見る少女たちが学ぶ。中庭に面した窓は二重窓。寒さを寄せ付けないだけでなく、外の音を遮断しレッスンに集中するためでもある。窓の外はいまだ深き雪。少女たちは時折窓辺で羽を休め、再びレッスンに臨む。レッスンはより厳しさを増し、少女たちはただ一つの夢に向かって踊り続ける。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・30THE SLEEPING BEAUTY BALLET SUITE op.66 "Panorama"/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
・Cantabile/五嶋みどり
・ハープ協奏曲 希望への翼/内田奈織

#61 ペルー プーノ「浮かぶ小学校」

#61 ペルー プーノ「浮かぶ小学校」

2008年02月29日放送
ペルーとボリビアの国境地帯に広がるチチカカ湖。
標高およそ3800メートル。まさに天空の湖です。     
ウロス島と総称される島々は、葦で作られた島です。土地も家も全て葦。
ここに水の上に浮いている小学校があります。彼らは、それまで、学校を知らず、文字を読むこともできませんでした。   
ウロスの人々ははじめて、窓のある建物をもったのです。 
外国人を見ると怖がって隠れていたウロスの人々は窓を通して外の大きな世界を知ることができました。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Colores del Sonido/MAGIC MAYA
・Lost Tribes/Alice Gomez with Madalyn Blanchett & Marilyn Rife
・Paradise/Eric Tingstad & Nancy Rumbel
・奇蹟は起きた/-

#60 ペルー クスコ「クスコの祈り」

#60 ペルー クスコ「クスコの祈り」

2008年02月22日放送
南米ペルー。古都クスコはインカ帝国の首都でした。
中心のアルマス広場をみおろす丘に建つ、ゲバラさんの家。     
クスコの人にとってバルコニーつきの窓はステータス。
白い壁に映える茶色のバルコニー。
教会を見おろす、この美しい窓は奥さんのナティビダさんへの最高のプレゼントだったのです。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・300 Miles of Snow/Duoming Ba etc.
・Pastoral Meditation/Alice Gomez & The San Quilmas Consort
・Return to Love/KEVIN KERN
・Cape Ann/Tim Janis

#59 フィンランド ペタヤヴェシ「森と湖の教会」

#59 フィンランド ペタヤヴェシ「森と湖の教会」

2008年02月15日放送
松を意味するペタヤと水を意味するヴェシが地名になったフィンランドの中西部の街。湖畔には周囲の景色と調和した木造の教会があります。建てられたのは1764年。当時の大工の棟梁はそれまでの形式にとらわれない教会を建てました。小さかった窓は神の光を取り入れるため上方に大きくされました。古くも美しい教会は、木と人々のぬくもりで溢れています。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Lay a Garland/Talla Vocal Ensemble
・Partita Sen suren suloisuutta/TAUNO ÄIKÄÄ
・Memory Lane 1/Philharmonia Orchestra
・Jesu dulcis memoria/The Klemetti Institute Chamber Choir

#58 フィンランド ラウマ「窓から見える教会」

#58 フィンランド ラウマ「窓から見える教会」

2008年02月08日放送
フィンランドのラウマは北欧に現存するもっとも大きな「木造家屋の街」。シンプルな色彩の街の中心にある古い教会。ここを望む一軒家には、たくさんの窓と窓辺には赤いエリカの花があります。そこに住むナルビラさん夫婦は、窓からの景色は「ラウマで一番」といいます。なぜならそれは家族にとってとても意味のある教会だから。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Romancing the Moon/2002
・OCEANSKY/2002
・Alone/-

#57 インド ラジャスターン「土壁の家」

#57 インド ラジャスターン「土壁の家」

2008年02月01日放送
ラジャスターン地方の砂漠にクーリー村がある。クーリーとは「井戸のある場所」という意味。人々は土壁の家に住み、素朴な暮らしを守っている。その家の壁や窓にはカラフルな絵が描かれている。それは祭りの時に女たちが描いたもの。村の生活は貧しく、特に乾季は男はみな出稼ぎに出てしまうため女は刺繍や陶器を作って生活の糧を得るしかない。苦しい生活からほんの一時開放され、祭りで思い思いに窓に描く。それは何物にも代えがたい楽しみなのである。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Broken Mist/Al Petteway
・Holy Quest/Hiideaki MASAGO
・遠い星/田中 健
・映画館の子供たち/村松 崇継

#56 インド ジャイサルメール「砂漠の邸宅」

#56 インド ジャイサルメール「砂漠の邸宅」

2008年01月25日放送
砂漠地帯が広がるインド北西部にジャイサルメールという陸上交易で栄えた都市がある。交易で莫大な資産を得た富豪たちは地元で取れる砂岩で「ハヴェリ」という邸宅を競って建てた。壁もふくめ窓は精緻な透かし彫りが施され、富豪たちは窓の大きさと精緻な透かし彫りを自慢しあったという。今では作れないハヴェリはそのほとんどが博物館となってしまっているが、家族で住んでいるバープナーさんは大切な先祖の残してくれた邸宅を大切に後世に残したいという。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・POORBI DHUN/Rajendra Prasanna,Ajay Prasanna,Ratan Prasanna,Onkar Nath
・Oceanic, Part 1/ANOUSHKA SHANKAR/KARSH KALE
・シギリヤ・レディ/矢吹 紫帆
・Flowers in October/Tim Janis

#55 イエメン サナア「世界最古の都」

#55 イエメン サナア「世界最古の都」

2008年01月18日放送
イエメンの首都サナアは、現存する街としては世界最古と言われている。建物の表面は窓を引き立たせるために漆喰で装飾されていて、景観はさながらおとぎの国のよう。街の中心に位置する家はおよそ1000年前に建てられたもので、応接間には客人をもてなすためにステンドグラスがはめられた窓がある。最上階の客間には、夕方になると男性が集い、談笑を楽しむのがイエメンの風習である。



【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・The Bengal's Secret/LORIN GREAN
・THE CALLING/2002
・Deep Purple/Ayman
・The Grey Havens/Middle Earth Orchestra

#54 オマーン スール「アラビア海の風」

#54 オマーン スール「アラビア海の風」

2008年01月11日放送
オマーン東部に位置する港町スール。かつてここから貿易商船、ダウ船がアフリカや、アジアの大海原へと乗り出していった。今は細々と漁業を営む小さな港街に、当時のことを記憶している窓があった。100年前に貿易商が建てた邸宅には、海に面した窓と、そこから海を眺めていたおばあさんの思いがあった。その思いがある限り、アラビア海と人々の記憶は昔のまま残るだろう。



【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Dulger/Omar Faruk Tekbilek with Steve Shehan
・Bliss/Silvia Nakkach
・COWBOYS & INDIANS/GHOSTLAND
・Through His Eyes/Ayman
・Arwen and Aragorn/Middle Earth Orchestra

#53 ロシア モスクワ「モスクワの摩天楼」

#53 ロシア モスクワ「モスクワの摩天楼」

2008年01月04日放送
ロシア国内では最高学府とされ、世界的にもよく知られた総合大学の1つ。建物は1953年完成。いわゆる「スターリン様式」の代表作で、この巨大建築のなかに教室も教授の研究室も住宅も学生寮もすべてが入っている。独裁者スターリンの「なぜモスクワにはニューヨークのように摩天楼がないのか」という一言で建設が始まったスターリン様式の建築。博物館の窓はモスクワを一望する大パノラマ。いまもモスクワの天を突く威容を見せている。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・The Dreaming Tree/2002
・Melody/諏訪内 晶子
・The Sea at Night/2002
・KHOVANSCHINA(Introduction-Act 4,Persian Dance)/THE FRENCH NATIONAL RADIO ORCHESTRA
・無言歌集/ソロ・ヴァイオリンと弦楽オーケストラの為に/宮本 笑里

#52 ブラジル リオ・デ・ジャネイロ「サンバのクリスマス」

#52 ブラジル リオ・デ・ジャネイロ「サンバのクリスマス」

2007年12月28日放送
ブラジル、サンバの聖地、リオ・デ・ジャネイロ。その一角にあるコロニア風の家。アルメイダさん夫婦は、結婚して54年。子供も家を出、さびしくなった老夫婦に隣人がサンバのクリスマスをプレゼントしてくれました。年に一度の聖なる日。誰もが小さなドラマの主人公になるのです。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・ALVORADA/AS GATAS
・Rokeby/Eric Tingstad & Nancy Rumbel
・ペパーミント・ハーフ/ショーロ・クラブ
・We are One/HIKO
・For Only a Moment/Tim Janis

#51 オランダ ハーレム「おしゃれする窓」

#51 オランダ ハーレム「おしゃれする窓」

2007年12月21日放送
オランダの古都、ハ-レムはニューヨークのハーレムの名の由来となった美しい町です。ホッフェ、小さな庭、と呼ばれるフランス・ルーネンの家、実は女性のための老人ホーム。中庭を囲むように部屋があり、12人が暮らしています。ホッフェの歴史は古く、中世にまでさかのぼります。もともとは、大金持ちや教会が建てた老いた女性の使用人や病人が過ごすための施設でした。ホッフェの窓は、道ゆく人にどうぞみていって!とばかりに、美しく飾られ、開かれています。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・APPARITION DE MYRTHE ET SCÉNE/THE KIROV OPERA AND BALLET THEATER OF LENINGLAD SYMPHONY ORCHESTRA
・Suikte of 8 Dances Menuet/竹松 舞
・Origami/ANDRÉ GAGNON
・My Dream/石田 泰尚
・VIEW OF ANTWERP/-

#50 ベルギー ブルージュ「窓辺の女」

#50 ベルギー ブルージュ「窓辺の女」

2007年12月14日放送
ベルギーの古都、ブルージュは、北のベネツィアと呼ばれる水の都です。中世の面影を今に残す、水路には50をこす美しい橋が架けられています。水路の一角にちいさな木の壁の宿があります。ここから見える風景も、すべてが中世のまま。まるでタイムスリップでもしたようです。古都ブルージュの片隅にそっとある、時の狭間に沈みこんだような心づくしの宿。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・CONCERTO FOR FLUTE,HARP AND ORCHESTRA : 2nd mov./スーザン・パルマ、ナンシー・アレン、オルフェウス室内管弦楽団
・Sarabande/副嶋恭子
・QUINTET IN A MAJOR FOR CLARINET AND STRINGS.KV581/VLADIMIR RÍHA・SMETANA QUARTET
・Le Premier amour/宮本 笑里

#49 アメリカ テネシー州 メンフィス「ロックンロールの誕生」

#49 アメリカ テネシー州 メンフィス「ロックンロールの誕生」

2007年12月07日放送
黒人音楽と白人音楽が出会った街、メンフィス。伝説のサンスタジオで、ロックンロールが誕生した。当時まだ若かったエルビス・プレスリーは、スタジオのある一つの窓を見つめて最初の曲をレコーディングしたという。メンフィスにある最古のレストランにもエルビスは通い、窓側の席を好んで座った。有名になってからもサンスタジオに立ち寄ったエルビスは、偶然そこに居合わせたミュージシャンとセッションを行う。伝説の始まりだった。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・DIDN'T IT RAIN\t/NORFOLK JUBILEE QUARTET
・THAT'S ALL RIGHT/ELVIS PRESLEY
・HEARTBREAK HOTEL/ELVIS PRESLEY
・FARTHER ALONG/THE MILLION DOLLAR QUARTET

#48 アメリカ テネシー州 クラークスビル「大農園の追憶」

#48 アメリカ テネシー州 クラークスビル「大農園の追憶」

2007年11月30日放送
テネシー州クラークスビル周辺にはかつてタバコ栽培の大農園が広がっていた。そこに一人のタバコ商人が建てた豪邸がある。2m以上もある大きな窓は、夏の暑い季節に外の風を取り込む役割のほかに、パーティの時にポーチへの出入り口としても使われていた。豪邸の裏の壁には当時の使用人を呼ぶためのベルも残されている。当時のアメリカの光と影をその邸宅は記憶している。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Tennessee Waltz/-
・JEANIE WITH THE LIGHT BROWN HAIR/礒 絵里子
・(Everything I Do) I Do It For You/Zamfir
・Rêverie/ANDRÉ GAGNON
・CIAUDIA'S THEME/Laurindo Almeida

#47 インドネシア ジャカルタ「ブタウィの踊り」

#47 インドネシア ジャカルタ「ブタウィの踊り」

2007年11月23日放送
インドネシアの首都ジャカルタ。人口1000万人を超える大都市の近郊に、太古の昔からその地に住む先住民ブタウィが暮らしている。彼らの伝統的家屋の窓は4枚扉になっており、必要に応じて上だけを開けたり下も開けたりできる。一時彼らの文化は消えつつあったが、今は後世に伝承していくため、子どもたちに伝統舞踊や音楽などを教えている。

#46 チュニジア トズール「砂漠の民」

#46 チュニジア トズール「砂漠の民」

2007年11月16日放送
チュニジア南部、サハラ砂漠にあるオアシス都市とズール、壁に囲まれた旧市街には、路地が迷路のように張り巡らされ、うっかりすると袋小路に入り込んでしまいます。その一角、3つの路地が出会う小さな広場に建つ家、印象的な装飾で飾られた窓は、マシュラビーヤと呼ばれるアラブ独特のものです。外からはこちらが見えないのに、中からは、広場の様子が手に取るようにわかります。家々は、砂と粘土を混ぜ合わせた日干し煉瓦でできています。ただ積み上げるだけではなく、煉瓦で壁に幾何学模様を施したり、思い思いに我が家の壁を彩ってきたのです。町を1歩出れば、そこにあるのは過酷な砂漠の世界。そんな荒涼とした土地で、昔のままの姿を、そのままに、彼らは守り続けてきたのです。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・LAST PERFORMANCE/Patrick O'Hearn
・EL MANDIL DE CAROLINA/RADIO TARIFA
・Wasla Hassina/ル・クラブ・バシュラフ
・The Dolphin Said Goodbye/Ayman・Hisham・ Mars Lasar
・Morro Bay/Tim Janis

#45 ベルギー ワロン地方「ヴェーヴ城の伯爵」

#45 ベルギー ワロン地方「ヴェーヴ城の伯爵」

2007年11月09日放送
ベルギー、ワロン地方の古城ヴェーヴ城。
この城は、もとは要塞でした。城の中にはいると、ここがもともと堅牢な要塞だったことがわかります。代々の当主は、ルイ16世やナポレオン2世とも深い親交があったといいます。城主の名はリードケルク・ボーフォール伯爵。遥かな時代、その窓は戦いのための小さな窓でした。そして平和が訪れ、ヴエーヴ城の窓は大きく開かれ社交の場へと役割を変えました。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・CONCERTS ROYAUX PREMIER CONCERT/Kuijkens・Brüggen・Kohnen
・シャコンヌ/つのだたかし
・Suite en fa majeur Prélude/副嶋恭子
・The Old Refrain/小林美恵
・THEME DE VATEL\t/ENNIO MORRICONE

#44 ベルギー ブリュッセル「アールヌーボーの館」

#44 ベルギー ブリュッセル「アールヌーボーの館」

2007年11月02日放送
ベルギーの首都、ブリュッセル。19世紀末から20世紀初頭にかけ、
ヨーロッパを席巻したアールヌーボー。ベルギーは、その大きな拠点のひとつでした。コーシー邸には100年前花開いたアールヌーボーの芸術が凝縮されています。しかし、コーシーの死後まもなく、家は荒れ放題になってしまいました。蘇ったコーシー邸の物語。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・STRING QUARTET NO.3 IN G MAJOR K,156 3rd mov. Tempo di Menuetto/ORCHESTRE PRO ARTE DE MUNICH
・Intermezzo from “Cavalleria rusticana”/Nathional Philhamonic Orchesra
・Introduction et Tarentelle/五嶋みどり
・セントーサ・アイランド/倉本裕基 With Strings
・Praeludium and allegro(in the style of Pugnani)/五嶋みどり
・A River, Flowing Back To The Ocean/宮本文昭

#43 アメリカ テネシー州 クラークスビル 「フロンティアの夢」

#43 アメリカ テネシー州 クラークスビル 「フロンティアの夢」

2007年10月26日放送
テネシー州ナッシュビルから60キロほど北上すると、クラークスビルという古い町にたどり着く。そこには開拓時代から続く農場がある。1796年に建てられた小屋の窓は波をうち、気泡が入り込んでいるガラス窓。一族の生活と歴史を見守ってきた。農場と小屋、そして窓は父から子、またその子どもへとこれからも引き継がれていく。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・The Greenwood Tree/Roxanne Bergman etc.
・ASHOKAN FAREWELL/DANIEL KOBIALKA & DAVID GRISMAN
・The Water Is Wide/Roxanne Bergman etc.
・Shenandoah/Roxanne Bergman etc.

#42 アメリカ ニューヨーク 「出窓のある交差点」

#42 アメリカ ニューヨーク 「出窓のある交差点」

2007年10月19日放送
ニューヨーク、ブルックリンにあるパークスロープ。そこは古い建物が連なる閑静な住宅街。中でも一際目立つ建物と、とある交差点を見つめる出窓。そこからの眺めは人々の思いが交差する街。築120年のその家の窓は、数々の歴史を目撃してきた。1960年12月、空中衝突した飛行機の1機が目の前に墜落した。130名以上の犠牲者を出す大惨事。窓はそのとき歴史の目撃者にもなった。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・NEW DREAMS/GABRIEL YARED etc.
・Someone To Watch Over Me/Kristina & Laura
・Opus 3. Reverie(Villa D'Este)/RICHARD JOO
・Serious Song-A Lament for String Orchestra/THE LOS ANGELES CHAMBER ORCHESTRA
・Autumn Forever\t/Prico Sanbeat etc.

#41 アメリカ ニューヨーク 「NYの青春」

#41 アメリカ ニューヨーク 「NYの青春」

2007年10月12日放送
夢を追い求めて世界中から人が集まる街ニューヨーク。マンハッタンの一角にトライベッカと呼ばれる、倉庫や工場などを住居用に改築したロフトが建ち並ぶ地区がある。高い天井と広い部屋が特徴のロフト。映像クリエーターのトマッソさんはイタリアから自分の夢を追い求めアメリカにやってきた。彼の住むロフトの窓は彼の夢をかなえる舞台になるでしょう。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・OPERATOR/THE MANHATTAN TRANSFER
・Coney Island/The English Chamber Orchestra
・If I Loved You\t/kao
・Quilting Theme/-

#40 ブルガリア コヴァチェヴィツァ「石の家」

#40 ブルガリア コヴァチェヴィツァ「石の家」

2007年10月05日放送
ブルガリア中部の山中、忽然と現れる石の街。家々は壁・屋根・すべて「石」で作られている。その頑強で大きな家に一人住む老婆、彼女は今年夫を亡くしたばかり。日々、羊や山羊の乳しぼりなどしながら自給自足の生活を送るが、すぐには寂しさはぬぐえるものではない。しかし、今彼女を支えるものは窓。
窓から見える庭の木々は亡き夫の植えた忘れ形見であり、心の支えなのである。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・ZABLJALO MI E AGANTSE/QUARTETTE SLAVEI
・Renouncement/Michael Hoppé, The Prague Symphony
・The Soldier's Return/Mark O'Connor

#39 ブルガリア リラ「リラの僧院」

#39 ブルガリア リラ「リラの僧院」

2007年09月28日放送
ブルガリア正教の総本山、世界遺産でもあるリラの僧院。そこは修道士たちがひたすら祈り修行する聖地。10世紀、イヴァン・リルスキーという聖人によって緑深い山中に開かれた。度重なる外国の迫害にも耐え、修道士たちが守って来た聖なる場所。早朝行われるミサの時、頭上の窓から差す朝の光は香の煙と相まって神々しい光となり教会内に降り注ぐ。それはミサの時だけ差し込む、神が作りし「聖なる光」なのである。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Graduel:Suscepimus Deus misericodiam tuam/Ensemble Organum
・LIVING FOUNTAIN/Richard Souther
・The Year/2002
・Sanctus/Ensemble Organum

#38 インドネシア ジョグジャカルタ「銀細工職人の町」

#38 インドネシア ジョグジャカルタ「銀細工職人の町」

2007年09月21日放送
インドネシアの古都、ジョグジャカルタ。コタグデ地区アロンアロン。昔ながらの家並みが残る銀細工職人の町。コンコンというこの音が、古くからの町のBGMです。カルディヨさんの家。ジャワ伝統のがっしりとした木組みは、ジョグロと呼ばれています。重厚な窓は、黒檀で作られ裕福な人しか手にいれることが出来ませんでした。銀細工商たちの繁栄を物語る大きな窓。庭から窓へ、南の風が吹きぬけます。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Jalan Jalan/JALAN JALAN
・Water Garden/JALAN JALAN
・Firefly Sanctuary/JALAN JALAN
・WARI/JALAN JALAN
・また会おうね/西村 由紀江・中村 幸代・IMEHA・大藤 桂子・松永 英也・狩野 泰一

#37 インドネシア ジョグジャカルタ「王宮の兵士」

#37 インドネシア ジョグジャカルタ「王宮の兵士」

2007年09月14日放送
インドネシアの古都、ジョグジャカルタ。その中心にある王宮には、今も、王族を守る兵士たちがいます。伝統の衣装を身にまとい、腰に聖なる剣を帯びるのが、正式なスタイル。兵士のリーダー、ダルモヨさんの家は1890年代に建てられました。この家は、第7代のスルタン(王)が、娘のために建てたものです。スルタンゆかりの邸宅らしく、華やかな時代を偲ばせる上品さが漂います。ダルモヨさんは、この家と王宮の歴史を、これからの世代にも語りついでいきたいといいます。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Sembahyang Pagi/JALAN JALAN
・Sun-set/JALAN JALAN
・摩耶夫人の夢/矢吹 紫帆
・善財童子のテーマ/矢吹 紫帆
・End Credits(In Love and War)/アンディ・フィンドン他

#36 ギリシャ マクリニッチャ「神々の眺め」

#36 ギリシャ マクリニッチャ「神々の眺め」

2007年09月07日放送
ギリシャのヴォロス湾を望む山合いにマクリニッチャという保養地がある。その昔、革の交易で財をなした村の人々が建てた堅固な住宅はそのまま残り、現在は別荘として使われることがほとんど。その中の一つの別荘、管理人の家族が敷地内に3階建ての豪華な建物に住んでいる。その窓からの眺めは海と山を見渡す絶景。オーナーは管理人家族のことを信頼し、家族同様に思うからこそ彼らにプレゼントしたのである。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・MOVEMENT Ⅲ/VANGELIS
・Oceans of Life/2002
・夕凪の街 桜の国/\t内田 奈織
・甘い優しさ/内田 奈織

#35 ブルガリア コプリフシティツァ「子供の遊ぶ家」

#35 ブルガリア コプリフシティツァ「子供の遊ぶ家」

2007年08月31日放送
ブルガリア中部、革の交易で栄えた町コプリフシティツァ。財をなした人々は豪華な邸宅を建てそれらは今も大切に残されている。そんな町にいつも子供たちが自由に出入りし遊ぶことのできる家がある。クーナおばあちゃんはこの大きな邸宅に今は1人暮らしだが、窓際で大好きなレース編みをしながら窓から聞こえる元気な子供たちの歓声を聞くのが何よりの楽しみである。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Too Much Suger\t/Mark O'Connor
・Without You/PAUL CARDALL
・MIGHTY LAK' A ROSE/礒 絵里子
・天使の宝石箱/yumi

#34 ギリシャ ミストラ「パンタナサ教会」

#34 ギリシャ ミストラ「パンタナサ教会」

2007年08月24日放送
スパルタ近郊小高い山に築かれた街、世界遺産としても知られるミストラは今は廃墟であるが、唯一パンタナサ教会は5人の修道女が守っている。ある修道女は言う「ミストラとは光」ギリシャ正教では立体像は持たず、イコンという神を描いた絵画のみが許される。光に包まれた教会と彼女らの暮らす部屋は光に満ちている。窓からの明りに包まれて修道女たちは絵画の日々を送り、そしてイエスキリストに祈るのである。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Mottetto;O quam tu pulchra/Ssan Hemington Jones
・Motets;O bone Jesu,6 voc./Pro Cantione Antiqua
・Chorale “Alle Menschen müssen sterben”/Gustav Leonhardt
・THE LORD'S PRAYER/CHARLOTTE CHURCH

#33 ギリシャ ミロス島「ミロス島の漁師小屋」

#33 ギリシャ ミロス島「ミロス島の漁師小屋」

2007年08月17日放送
その昔ミロのビーナスが発見されたという小さな島、エーゲ海に浮かぶミロス島。海岸には白い壁に原色で塗られた窓を持つ漁師小屋が並ぶ。朝、漁師である夫は漁に出かけ、その姿を妻は窓から見送る。そして妻は窓際で刺繍をしながら夫の帰りを待つのである。窓からの日差しのもと、夫の安否を気遣いながら一針一針に思いを込める。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Aspri mera ke ya mas/Athens Experimenta Orchestra
・利根東子さま/大石 昌美
・TIME WITH YOU/RANDY KERBER etc.

#32 ベルギー ブリュッセル 「鳥の眺め」

#32 ベルギー ブリュッセル 「鳥の眺め」

2007年08月10日放送
ベルギーの首都ブリュッセル。旧市街のグラン・プラスには世界遺産にも登録されている豪華なギルドハウスが立ち並びます。当時の風情を残しながらモダンに改装された最上階には、カナダからの一家が住んでいます。その窓からの眺めは、まるで鳥のよう。眼下に広がるのは様々な人が行き交う劇場です。過去と現在が交錯するグラン・プラスの窓辺は、天井の贅沢な特等席です。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Moulin Rouge/東京フィルハーモニー交響楽団
・Romance/小杉 まりさ
・Childhood Memories/Michael Hoppé
・Dream Come True/2002
・THE OLD WOMAN/-

#31 オランダ アムステルダム 「運河の都」

#31 オランダ アムステルダム 「運河の都」

2007年08月03日放送
オランダ、アムステルダムは運河の都です。運河のほとりに並ぶのは、かつて倉庫だったところがほとんどで、いまは住居として生まれ変わっています。その中の一軒は、弦楽器の弓をつくるアトリエになっています。鎧戸のある窓は、建設された1600年のまま。向こうがゆがんで見えるガラスも建設当時のままを保っています。その窓から入るやさしい光に包まれて、弦楽器の弓は今日も作られています。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・STRING QUARTET NO.2 IN D MAJOR K.155 2nd mov. Andante/ORCHESTRE PRO ARTE DE MUNICH
・Estrellita-My Little Star/千住 真理子
・Sonata in D minor, Op.4 No.3 Pastorale/MONICA HUGGETT etc.
・Shadows/Michael Hoppé・Martin Tillmann
・Ie Cinema/石田 泰尚

番組詳細

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