「江戸のススメ」検定問題

2013年2月18日 放送更新版

問一

元禄時代、貨幣供給量を増やすために幕府がした施策はどれでしょう?

い)金銀の輸入

ろ)金銀の増産

は)貨幣の改鋳

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【回答】は)貨幣の改鋳
【解説】

元禄期の幕府は、貨幣供給量を増やすために貨幣の改鋳を行いました。ここでいう「改鋳」とは、貨幣の品位・量目などを下げ、質の悪い貨幣に改造するものでした。これで得た出目(吹替差益)は、幕府の窮乏していた財政への補填とされました。

問二

諸藩が発行した蔵屋敷の米保管証書を何というでしょう?

い)米切手

ろ)札差

は)御免株

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【回答】い)米切手
【解説】

江戸時代、蔵屋敷で預かっている売却済の米(払米)の保管証書を「米切手」といいました。この米切手自体が取引の対象となり、現代の先物市場の先駆けとなりました。

問三

紀伊国屋文左衛門が取りいっていたとされる幕府の要人は誰でしょう?

い)田沼意次

ろ)柳沢吉保

は)酒井忠清

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【回答】ろ)柳沢吉保
【解説】

上方で蓄財した資本をもとに江戸に進出した紀伊国屋文左衛門は、元禄10年(1697)、老中格の柳沢吉保や勘定頭・荻原重秀に取りいって、上野寛永寺根本中堂の用材請負に成功し、巨利を得たといいます。

問四

紀伊国屋文左衛門が江戸中のものを買占めたという逸話がある食材はどれでしょう?

い)蜜柑

ろ)

は)

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【回答】ろ)鰹
【解説】

元禄期の豪商・紀伊国屋文左衛門には、真偽不明の豪快な逸話が数多くあります。そのエピソードの一つに、市中に入荷された初鰹をすべて買い占めて、そのうち一本だけを食べたというものもあります。

問五

商い先でも特産品を仕入れて帰路売り歩く、近江商人の往復の商法を何というでしょう?

い)ふいご商い

ろ)鋸商い

は)決め商い

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【回答】ろ)鋸(のこぎり)商い
【解説】

近江商人の商法は、「鋸商い」と呼ばれています。鋸商いとは、地元の産物を売りに出る「持ち下がり」と旅先で仕入れた特産物を加工して売り歩く「産地廻し」と組合せた往復の商法です。「ふとんの西川」で知られる西川産業の初代・西川仁右衛門も、近江の蚊帳を北陸各地で売り、帰りは仕入れた魚を塩干物にして売ったといいます。

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