「江戸のススメ」検定問題

2013年2月11日 放送更新版

問一

富くじの起源と言われる「箕面富(みのおのとみ)」で、当選すると貰えたものは?

い)

ろ)

は)御守

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【回答】は)御守
【解説】

現在の宝くじの原型・富くじの起源は、16世紀後半の天正年間、摂津・箕面山瀧安寺の「箕面富」にあると言われています。箕面富は宗教行事の一環で、当選した三人には、お金ではなく本尊弁財天特別御守である「大福御守」が授けられました。箕面富から派生した富くじの当たり籤が、お守りから金銭になるのは江戸時代からでした。

問二

御免札の当選番号を当てる「くじ」を何と呼んだでしょう?

い)隠富

ろ)影富

は)札屋富

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【回答】ろ)影富
【解説】

「影富(かげとみ)」とは、幕府公認の富くじ(御免札)の当選番号を当てるものです。賭金が小さく当選率が高かったため、一時は公許の富くじを凌駕するほど流行りました。なお、寺社と無関係の私設の富くじを、「隠富(かくしとみ)」と呼びました。

問三

谷中感応寺、目黒不動尊と並び、「江戸の三富」に数えられた寺社はどこでしょう?

い)新宿・宝泉寺

ろ)湯島天神

は)深川不動尊

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【回答】ろ)湯島天神
【解説】

復興や修目的で富くじ販売が許された谷中感応寺、目黒不動、湯島天神は、「江戸の三富」と称され、富くじ定番の興行場所として後まで著名でした。文政期に入ると、江戸の富くじは最盛期を迎え、江戸だけで15か所、年間の興行は120回にも及んだといいます。

問四

江戸時代、信州・善光寺が4回の出開帳を行った江戸の寺院はどれでしょう?

い)浅草寺

ろ)深川不動尊

は)両国回向院

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【回答】は)両国回向院
【解説】

地方の有名寺社は、江戸などの他の寺社の境内を借りて秘仏を開帳するいわゆる出開帳を行いました。江戸時代、善光寺は回向院で4回の出開帳を行いました。宝永4年(1707)に落成した現在の本堂など、全国を巡る「出開帳」で集められた浄財により建立されたものがあります。

問五

歌舞伎の演目『成田分身不動』で胎蔵界不動を演じた歌舞伎役者は誰でしょう?

い)初代市川團十郎

ろ)初代尾上菊五郎

は)初代松本幸四郎

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【回答】い)初代市川團十郎
【解説】

成田山新勝寺が江戸深川で初の出開帳を行った時期、團十郎は森田座で新作『成田分身不動』を披露しました。團十郎は、成田不動に帰依し、成田屋の屋号を名乗り、不動明王が登場する芝居を打ったことにより、成田不動は庶民の信仰を集めました。今でも團十郎襲名の際には、成田山でお練り(行列)が行われています。

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