「江戸のススメ」検定問題

2013年1月28日 放送更新版

問一

石段の上にある愛宕神社に咲く梅の花を、馬に乗ったまま取ってくるよう命じた将軍は誰でしょう?

い)家光

ろ)吉宗

は)家治

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【回答】い)家光
【解説】

寛永11年(1634)、三代将軍家光の命により、丸亀藩士・曲垣平九郎(まがき・へいくろう)は、愛宕神社の急な石段を馬で登り降りし、手折った梅を献上したといいます。その際、平九郎が、家光から「日本一の馬術の名人」と讃えられ、その名が全国に知れ渡ったという逸話から、この石段は「出世の石段」と呼ばれるようになりました。

問二

日本人による初めての暦はどれでしょう?

い)宣明暦

ろ)貞享暦

は)宝暦暦

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【回答】ろ)貞享暦
【解説】

天文暦学者・渋川春海は、日本人の手による初めての暦「貞享暦(じょうきょうれき)」を完成させました。この暦は、日本の経度に基づき計算されていたため、従来使用していた中国製の暦よりはるかに正確で、日食も予測することができました。

問三

次の江戸時代の夢占いで、「吉」とされたものはどれでしょう?

い)鑑が割れる夢

ろ)歯が抜ける夢

は)熊が出没する夢

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【回答】は)熊が出没する夢
【解説】

「熊が出没する夢は、良い子を授かる」と言われていました。他、「鑑が割れる夢は、大いに悪し」とされ、「歯が抜ける夢は、親類と別れる」ということでした。江戸時代の夢占いは、人々が幸せになるためのもので吉となる夢の方が圧倒的に多かったようです。

問四

隅田川に架かる両国橋は、どんな病気を治す願掛けの場所だったでしょう?

い)コレラ

ろ)脚気

は)疱瘡

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【回答】は)疱瘡
【解説】

両国橋は、江戸時代は大変な難病であった疱瘡を治す願掛けの場所として有名でした。橋の真ん中に立ち「錐大明神」と念じ、錐を3本ずつ川に流して願掛けをしたといいます。

問五

文政6年(1823)発行の『栄達足利往来』の中で、迷信を強く戒めた人は誰でしょう?

い)貝原益軒

ろ)十返舎一九

は)上杉鷹山

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【回答】ろ)十返舎一九
【解説】

滑稽本、洒落本で知られる十返舎一九は、『栄達足利往来』の中で、「忌むことは、己の心から生じる迷い」だとして、迷信を強く戒めしています。

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