「江戸のススメ」検定問題

2013年1月14日 放送更新版

問一

浮世絵の版木に使用された木はどれでしょう?

い)

ろ)

は)

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【回答】い)桜
【解説】

浮世絵の版木には、山桜の木が用いられました。硬く、木目が細かく一定で、乾燥時と濡れた時の伸び縮みが少ない山桜は、版木に適していました。一度彫られた版木は、削られて、薄くなるまで何度も別の浮世絵制作に使われるのが通常でした。

問二

浮世絵を作成する際、版木と紙がずれないようにつけられた目印を何と呼ぶでしょう?

い)目処

ろ)

は)見当

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【回答】は)見当
【解説】

重ね刷りの際、ずれないようにすべての版木に「見当」と呼ばれる鍵型の目印がつけられました。因みに「見当」という言葉は、慣用句「見当をつける」の語源となっています。

問三

寛政の改革下で「美人画」の中に表すことを禁じられたものはどれでしょう?

い)落款

ろ)背景

は)モデルの名前

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【回答】は)モデルの名前
【解説】

寛政の改革下では、浮世絵「美人画」にモデルの名前を入れることが禁じられました。歌麿は、画中の「こま絵」にモデルの名前を忍ばせました。例えば、菜が2把に、矢と沖と田の絵を加えた挿絵があれば、「難波屋おきた」という名前だとわかりました。

問四

出島が、亡くなる直前に弟子たちがしないように言ったことは何でしょう?

い)亡骸を火葬にすること

ろ)自分の名前を継ぐこと

は)御用絵師になること

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【回答】ろ)自分の名前を継ぐこと
【解説】

多くの弟子を抱えた国芳は、亡くなる直前、弟子たちに対して自分の名前を継いだら「化けて出る」と言ったといいます。このことは、死後に自分の名前を残させないことを意味します。最期まで権威と闘い反骨を貫いた国芳らしいエピソードです。

問五

江戸時代に流行した「言葉」を「絵」に置き換える手法を用いた絵を何と呼ぶでしょう?

い)判じ絵

ろ)見立絵

は)だまし絵

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【回答】い)判じ絵
【解説】

江戸時代は、絵から言葉を導き出す「なぞなぞ」のようなものである「判じ絵」が流行しました。例えば、茶をたてるガマの絵で「茶釜」、像と金太郎の絵で「雑巾」という具合です。歌麿も「美人画」のモデルの名前を「判じ絵」という形で忍ばせました。

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