「江戸のススメ」検定問題

2012年11月19日 放送更新版

問一

人気が高く、値段も上だった長屋はどれでしょう?

い)割長屋

ろ)棟割長屋

は)9尺店

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【回答】い)割長屋
【解説】

長屋の造りには、各住居が横1列に並ぶ「割長屋」と背中合わせに2列の住居が並ぶ「棟割長屋」の2種類がありました。3方が壁に囲まれた棟割長屋よりも両側から出入りできる棟割長屋の方が、人気が高く店賃も上でした。

問二

以下のうち、大家の重要な収入だったものはどれでしょう?

い)灰代

ろ)糞尿代

は)紙屑代

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【回答】ろ)糞尿代
【解説】

長屋の管理を地主に委託された大家は、店賃の徴収、誰に貸すかを決める権限のみならず、様々な権限を持っていました。その収入は、大きな長屋になると、地主からの年間の給金20両に対して、下肥としてリサイクルされる長屋の糞尿代が10両ほどもあったと言います。

問三

衣服、布団などのレンタル業を何というでしょう?

い)質屋

ろ)損料屋

は)鋳掛屋

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【回答】ろ)損料屋
【解説】

江戸では、「損料屋」と呼ばれ、衣服、布団、装身具を貸す現代のレンタル業のような商売が繁盛しました。損料とは借りた物が損傷する代償として支払う料金です。火事の多かった江戸では、家財道具を借りて暮らしている人も沢山いたようです。

問四

江戸時代中期、江戸にはどれくらいの町があったでしょう?

い)300程度

ろ)800くらい

は)1600以上

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【回答】は)1600以上
【解説】

俗に「大江戸八百八町」と言われのは実際の数ではなく、江戸中期には1600以上の町が存在し、およそ2万棟の長屋で構成されていいました。江戸初期の町の数はおよそ300でしたが増え続け、江戸中期の延享年間(1744~1747)には、1678町を数えました。

問五

『醒睡笑』記し、落語の祖と言われた人は誰でしょう?

い)井原西鶴

ろ)安楽庵策伝

は)石川流宣(流舟)

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【回答】ろ)安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)
【解説】

安土桃山時代から江戸初期に活躍した僧侶・安楽庵策伝は、落語の祖と言われ、現在の落語の原型と言われる『醒睡笑(せいすいしょう)』を著しました。題名の『醒睡笑』は、「眠りを覚まして笑う」ことを意味しています。

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