「江戸のススメ」検定問題

2012年10月15日 放送更新版

問一

島田髷は、誰が結っていたことからその名がついたでしょう?

い)吉原の遊女・島田

ろ)東海道・島田宿の遊女

は)南町奉行・島田利正の娘

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【回答】ろ)東海道の島田宿
【解説】

島田髷は、江戸時代に兵庫髷、勝山髷とともに流行した髪型で、東海道島田宿の遊女が結っていたものが、その発祥と言われています。未婚女性が結い、様々なバリエーションが生まれました。現代でも文金高島田など島田髷から派生した髪型が、和装の結婚式で結われています。

問二

花簪(かんざし)で、小さな花や鳥の飾り物をつけた細い鎖を先から垂らしたものを何というでしょう?

い)つまみ簪

ろ)チリカン

は)びらびら簪

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【回答】は)びらびら簪
【解説】

江戸時代、簪は、シンプルな玉簪、変わり簪、びらびら簪など様々な形のものが作られました。びらびら簪は、装飾性が高く、飾りがゆらゆら揺れました。遊女や、裕福な娘だけが、身につけたといいます。

問三

吉原遊郭にあった「見返り柳」とは、その前で誰が振り返ったことから、そう呼ばれたでしょう?

い)帰る客

ろ)身請けされる遊女

は)吉原から逃げる娘

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【回答】い)帰る客
【解説】

吉原遊郭の大門へ下る坂道にあったしだれ柳で、遊び帰りの客が、後ろ髪を引かれる思いを抱きつつ、この柳のあたりで遊郭を振り返ったということから、「見返り柳」の名がついたといいます。現在、土手通り吉原大門交差点にあるものは、区画整理や空襲などで移転・焼失し、数代にわたり植え替えられたものです。

問四

『都風俗化粧伝』に記載されている化粧法はどれでしょう?

い)唇を厚く見せる方法

ろ)目を細くする方法

は)額を広く見せる方法

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【回答】ろ)目を細くする方法
【解説】

当時、大きすぎる目は見苦しいとされていました。細く見せるために、瞼の白粉を濃く塗り、目の中へも入るごとくに化粧することが勧められていました。

問五

お歯黒を作るため用いられた植物はどれでしょう?

い)びんろう

ろ)ヌルデ

は)

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【回答】ろ)ヌルデ
【解説】

子どものいる既婚女性が歯を黒くする「お歯黒」は、五倍子(ふし)とかねみず(鉄漿水)からなっています。五倍子とは、ウルシ科のヌルデの木にアブラムシが寄生してできた虫コブでタンニンが豊富に含まれ、黒色染料の原料にもなっています。お歯黒を暖かくするときの匂いは、相当臭かったということです。

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