「江戸のススメ」検定問題

2012年9月24日 放送更新版

問一

江戸時代、相撲の興行は何奉行が管轄していたしょう?

い)寺社奉行

ろ)勘定奉行

は)町奉行

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【回答】い)寺社奉行
【解説】

相撲の興行は、寺社修復などの資金調達との名目で、寺社の境内で開催され、寺社奉行が管轄しました。現在でも番付表の真ん中に「蒙御免」と書かれているのはその名残です。「蒙御免」とは、寺社奉行の御免し(おゆるし)を蒙ったということを意味しています。

問二

以下のうち、横綱になれなかった力士は誰でしょう?

い)谷風梶之助

ろ)小野川喜三郎

は)雷電為右衛門

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【回答】は)雷電為右衛門
【解説】

驚異的な強さを誇った雷電ですが、その最高位は大関です。谷風と小野川は横綱免許が与えられましたが、谷風の後の西大関に昇進した雷電は、以後16年間横綱免許を受けることはありませんでした。当時の横綱は儀礼的称号で、雷電が、如何に小野川を圧倒して好成績をおさめようとも、その機会はありませんでした。

問三

相撲観戦を許されなかった人は次のどれでしょう?

い)

ろ)子ども

は)僧侶

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【回答】い)女
【解説】

当時、女性の相撲観戦は許されませんでした。寺社の修復費を募るという名目で開催される勧進相撲は、神様に奉納されるものとして女人禁制とされていました。力士は大変な人気者でしたが、女性が見物できたのは、稽古相撲だけだったといいます。

問四

稲妻雷五郎の化粧回しの絵柄はどれでしょう?

い)瓢箪つなぎ

ろ)赤字に白抜

は)知恵輪

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【回答】い)瓢箪つなぎ
【解説】

松江藩に召し抱えられた稲妻雷五郎の化粧廻しには、松江藩の「印紋」の「瓢箪つなぎ」が描かれていました。当時、大名達は、藩の力を誇示するため、藩の「印紋」の入った化粧廻しをお抱え力士に付けさせました。

問五

寛政3年(1791)の上覧相撲で「小野川」が対戦した力士は誰でしょう?

い)追風

ろ)谷風

は)雷電

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【回答】ろ)谷風
【解説】

寛政3年(1791)の11代家斉の上覧相撲での結びの一番は、仙台藩のお抱え力士「谷風」と久留米藩の「小野川」の対戦でした。小野川が谷風の63連勝記録を止めた取組み以来、二人は多くの名勝負を残しています。この対戦では、谷風が勝ちました。「相撲の家元」の吉田追風が行司をつとめ、小野川の「気負け」にしたという逸話が残されています。

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