「江戸のススメ」検定問題

2012年7月30日 放送更新版

問一

江戸時代、職人に義務付けられた御用勤めを何というでしょう?

い)国役

ろ)雑徭

は)普請

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【回答】い)国役(くにやく)
【解説】

国役とは、江戸時代の町人が負担する夫役の一種で、経営上自立している職人は、年に数日、江戸城の保持や武士階級のために行う無償の奉公を義務付けられていました。幕府はこれを統制するために、同業種の職人を同じ街に住まわせました。大工町、鍛治町など、国役を課せられていた町人町を国役町ともいいました。

問二

東京スカイツリーのエレベーターにも用いられている江戸の伝統工芸は何でしょう?

い)江戸切子

ろ)江戸提灯

は)江戸指物

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【回答】い)江戸切子
【解説】

東京スカイツリーでは、そのシルエットで「そり」や「むくり」がイメージされ、また、ライティングのテーマとして「粋」が採用されるなど、随所で日本の伝統文化、江戸文化が意識されています。エレベーター内にも、江戸切子の装飾が施され、とても綺麗と評判です。

問三

ガラスの別名を「ビードロ」といいましたが、何語に由来するでしょう?

い)ポルトガル語

ろ)中国語

は)オランダ語

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【回答】い)ポルトガル語
【解説】

ガラスやガラス器具を、ポルトガル語から別名「ビードロ」といいました。ガラス工芸の製法は、室町末期に長崎に来たオランダ人から伝えられ、初めは、酒坏・鉢・瓶などの小さな道具だけが作られました。『ビードロを吹く女』で知られる玩具もやはりガラス製で「ビードロ」と呼ばれ、吹いたときの音から「ポッピン」などともいわれました。

問四

巾着・煙草入など提物の紐の先につける小工芸品を何というでしょう?

い)印籠

ろ)根付

は)印伝

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【回答】ろ)根付
【解説】

根付とは、印籠(薬入れ)・巾着・煙草入などを帯びにはさんで腰に下げるとき、落ちないように提物の先につけた工芸品です。日本より先に、海外のコレクターから認められました。江戸時代の根付は、人物・鳥獣などの形象を表した形象根付、首振りや、達磨の目が開閉するからくり的なものなど多彩でした。その意匠や精緻な技法は、現在でも高く評価されています。

問五

幕末に実際に訪れ、その旅行記で日本の工芸品を絶賛した考古学者は誰でしょう?

い)ハインリッヒ・シュリーマン

ろ)カーナボン卿

は)ハワード・カーター

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【回答】い)ハインリッヒ・シュリーマン
【解説】

ギリシャ神話に出てくる伝説の都市トロイアを発掘したことで知られるシュリーマンは、世界旅行の途中、幕末・慶応元年(1865年)の日本を訪れました。日本の工芸品についても、その著書「(シュリーマン)旅行記 清国・日本」で賞賛しています。

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