「江戸のススメ」検定問題

2012年7月2日 放送更新版

問一

江戸時代の歯ブラシは何と呼ばれていたでしょう?

い)黒文字

ろ)房楊枝

は)埋れ木

答えを見る
【回答】ろ)房楊枝
【解説】

房楊枝は潅木から作られた江戸の歯ブラシです。先端は煮て、鉄鎚などで叩いてから梳かれて、房状にされていました。柄の部分は、鋭利に削られ、舌掻きとして使われていました。

問二

江戸庶民が恐れていた流行病。以下の病で「お役三病」とされる疫病に含まれるものは?

い)風疹

ろ)疱瘡(天然痘)

は)おたふくかぜ

答えを見る
【回答】ろ)疱瘡(天然痘)
【解説】

一生のうちに必ず罹るとされた、疱瘡(天然痘)、麻疹(はしか)、水疱瘡(水痘)は、人生の「お役三病」といわれていました。これらの流行病を無事に終えることは、江戸の人々にとって重要なことでした。天然痘は毎年のように流行し、麻疹はおおむね20年間隔で流行しました。

問三

『養生訓』が出版された時の貝原益軒の年齢は?

い)54歳

ろ)84歳

は)94歳

答えを見る
【回答】ろ)84歳
【解説】

『養生訓(ようじょうくん)』は心身の養生法を説いた大衆衛生本であるが、後記には、八十四翁 貝原篤信著(篤信は名)と記されている。貝原益軒は、正徳4年(1714年)に85歳で没している。

問四

貝原益軒が『養生訓』で、野菜の王と称した野菜は?

い)大根

ろ)茄子

は)かぶ

答えを見る
【回答】い)大根
【解説】

『養生訓』巻第四 飲食下で、大根は野菜の中でもっとも上等なものであるとして、つねに食べることをすすめている。やわらかな葉と根を味噌でよく煮て食べることを推奨し、生はもたれたとき少量に限るとしています。

問五

博物学者でもある貝原益軒の執筆した本草書の名前は?

い)物類品隲

ろ)大和本草

は)神農本草書

答えを見る
【回答】ろ)大和本草
【解説】

貝原益軒は、本草書として『大和本草』や『花譜』、『菜譜』を残しています。『大和本草』は、健康な生活について書かれた『養生訓』、日本における教育論のさきがけと云うべき『和俗童子訓』と並ぶ代表作です。

これまでの今週の問題はこちらから

過去の問題一覧