「江戸のススメ」検定問題

2012年6月25日 放送更新版

問一

江戸時代に鼻紙や落とし紙として使われた再生紙を何という?

い)泥間似合紙

ろ)雁皮紙

は)浅草紙

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【回答】は)浅草紙
【解説】

浅草紙とは、江戸時代、浅草付近で製造された再生紙です。古紙は「紙屑買い」などによって回収され、問屋を経て引き渡されました。古紙を細かくし、釜で煮て、繊維をほぐし、梳いて作られました。墨などがよく除かれず、全体として鼠色をし、髪の毛などが混じっていることもありました。

問二

江戸時代、酒造、製紙、薬など多岐に渡って使われたリサイクル品は何でしょう?

い)

ろ)

は)茶殻

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【回答】い)灰
【解説】

江戸時代には、灰を買い集めて「灰市」で販売する「灰買い」という職業がありました。庶民は、洗濯などの自家用分を残して、灰を売ることができました。灰の最大の利用法は農薬用肥料です。水に溶けるとアルカリ性になるため、酸性の土壌改良に重宝されました。

問三

江戸時代、「おちゃない」というリサイクル業がありましたが、何を集めていたでしょう?

い)茶殻

ろ)髪の毛

は)馬糞

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【回答】ろ)髪の毛
【解説】

「おちゃない」は、髪の毛を買い集めて、髢(かもじ)屋に売りました。髢とは髪を結う時に用いるつけ毛のことです。「落ちはないか」と呼びかけて歩いたことから、おちゃないと呼ばれるようになったといいます。

問四

江戸時代、煙管(キセル)を掃除する仕事を羅宇屋といいましたが、その名前の由来は?

い)掃除に「羅」と呼ばれる布地を使ったため

ろ)元々ラオス産の竹が煙管に用いられたため

は)阿修羅のある寺の門前で始められたため

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【回答】ろ)元々ラオス産の竹が煙管に用いられたため
【解説】

「羅宇」とは、煙管の金属部分である火皿と吸口をつなぐ竹のことです。元々はラオス産の黒斑竹(くろまだらたけ)を用いていたため、こう呼ばれました。「羅宇屋(らおや)」の仕事は、この竹(煙管)のつまりを掃除・修理することでした。

問五

江戸時代、鍋などの金属製品を中心に、日用品の修理を行った商売を何という?

い)焼継屋

ろ)献残屋

は)鋳掛屋

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【回答】は)鋳掛屋
【解説】

鋳掛屋(いかけや)は、穴の開いた鍋、釜などを修理しました。火を起こすための「ふいご」や小さな炉などの道具一式を持って街を廻りました。呼び止められると、その場で火をおこして、修理をしました。

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