「江戸のススメ」検定問題

2012年6月18日 放送更新版

問一

現存する日本最古の魚拓は、どんな魚種から写したものでしょう?

い)

ろ)真鯛

は)穴子

答えを見る
【回答】い)鮒
【解説】

庄内藩九代藩主酒井忠発(ただあき)が釣った鮒の魚拓が、鶴岡市郷土資料館に残っています。忠発が世子だったときに、江戸の錦糸堀下屋敷(墨田区)で釣り上げたものといわれています。

問二

現存する日本最古の釣り指南書「何羨録」の作者津軽采女の義父にあたる人物は?

い)浅野内匠頭長矩

ろ)大石内蔵助良雄

は)吉良上野介義央

答えを見る
【回答】は)吉良上野介義央
【解説】

陸奥黒石津軽家3代の津軽采女正政?(うねめのしょうまさたけ)の妻は吉良義央の娘でした。日本初の釣り指南書といわれる「何羨録」(かせんろく)をあらわしました。「何羨録」は、上中下の三巻で、江戸前の120カ所に及ぶ釣り場案内、道具、季節や天候の見方などが記されています。

問三

江戸時代、釣りに導入されたテグスは中国から輸入されましたが、当初何に用いられていたものでしょう?

い)銭貨(銅銭)を束ねる紐

ろ)薬袋を縛る紐

は)根付と共に付けられる紐

答えを見る
【回答】ろ)薬袋を縛る紐
【解説】

テグスとは、広東地方などに多く生息する天蚕虫(てんぐすさん)というヤママユガ科の蛾の幼虫体内の絹糸腺を加工してできた半透明の糸で、江戸時代に中国からもたらされました。阿波の漁師が釣り糸として使ってから広まったといいます。

問四

江戸時代の特殊な釣り方に脚立釣りがあります。主にどんな魚を釣ったのでしょう?

い)鱚(きす)

ろ)櫨(はぜ)

は)鯔(ぼら)

答えを見る
【回答】い)鱚(きす)
【解説】

江戸湾の浅瀬・干潟に、3mくらいの脚立を据えて座り、その上からアオギスを狙いました。アオギスは、干潟や河口域などの水の澄んだ砂地に主に生息するため、埋め立ての進んだ現在の東京湾では、殆ど見ることができなくなり、絶滅が危惧されています。シロギスより引きが強いということで、人気があったといいます。

問五

江戸時代に生まれた加賀竿は、主に、どんな魚を釣る用として発展したでしょう?

い)

ろ)タナゴ

は)

答えを見る
【回答】は)鮎
【解説】

加賀藩では武士だけが無許可で鮎釣りができるという特権を持っていました。城下に、犀川、浅野川が流れ、釣りを武士の健康な娯楽として奨励しました。加賀竿は、中上流域の流れの強いところで用いられることもあり、堅牢さが求められておりました。後に漆塗りや加飾が施されるようになり、現在の加賀竿の原型となりました。

これまでの今週の問題はこちらから

過去の問題一覧