「江戸のススメ」検定問題

2012年5月7日 放送更新版

問一

伝説の大泥棒「鼠小僧次郎吉」の墓は、どの寺にあるでしょう?

い)浅草寺(浅草)

ろ)回向院(両国)

は)深川不動尊

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【回答】ろ)回向院(両国)
【解説】

『義賊伝説』となった鼠小僧次郎吉の墓は、「明暦の大火」の犠牲者供養のために建てられた両国の回向院にあります。その墓石を削りお守りに持つ風習が当時から盛んでした。財布に入れればお金が貯まり、受験生が身につけると「するりと入れる」などという御利益があると言われており、現在でも合格祈願に訪れる受験生が後を絶たないといいます。

問二

火事のとき、纏はどんな家の屋根に上げられたでしょう?

い)火元の家

ろ)火の手の風上の家

は)火の手の風下の家

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【回答】は)火の手の風下の家
【解説】

火事があると、纏持は真っ先に現場に駆けつけて、風向きを読んで「防火線」をどこにするか判断し、その屋根に上がりました。纏が上がった場所は、そこより後ろに火を進めないという意味を持ちました。すなわち、纏は、火の手の向う先の防火線、風下の家に上げられたということです。

問三

江戸時代、「火消」は大きく分けて「奉書火消」「大名火消」「定火消」「町火消」の4種類がありました。そのうち、纏を実際に用いていた火消は、いくつあったでしょう?

い)

ろ)

は)

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【回答】い)1(「町火消」のみ)
【解説】

江戸時代の消火方法は、出火した家や隣接する家を取り壊し、延焼を防ぐ「破壊消防」が中心でした。纏持ちは、火に近い建物の屋根に纏をかかげ心意気を見せました。纏は、いろは四十七組に本組を加えた四十八組と、本所・深川の十六組が設置されたときに、各組の目印として決められたもので、町人の「火消」である「町火消」だけのものでした。

問四

町火消「いろは四十八組」では、いろは47文字のうち、3文字が別の文字に代えられています。その3文字とは、「へ」、「ら」と何でしょう?

い)  「ち」

ろ)  「し」

は)  「ひ」

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【回答】は)  「ひ」
【解説】

享保5年(1720)、浅草川(隅田川)の西側にあった町単位の消防組織が再編成され、「いろは四十八組」となりました。(いろは47文字に「本」が加わり48組)いろは47文字が組の名となり、纏や幟の目印も決まりましたが、へ・ら・ひ の三文字は語感が悪いということで、百・千・万 に代えられました。

問五

歌舞伎で助六のしていた鉢巻の色は?

い)

ろ)

は)

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【回答】ろ)紫
【解説】

江戸紫といえば、助六の鉢巻が連想されるほど、その印象は鮮烈です。「助六由縁江戸紫」での名場面、「江戸紫の鉢巻に、髪はなまじめはけ先の、間から覗ひて見ろ。安房上総が浮画のやうに見へるは」という助六の啖呵は、江戸っ子が暗誦したほどだったといいます。

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