今週の謎

#96 2014年2月3日放送

今週のテーマ:「徳川将軍家の儀式」

戦国の世が終わり、江戸時代は戦のない泰平の世でした。そんな泰平の世であるからこそ、徳川将軍家では権威と秩序を守るために様々な儀式を執り行いました。その内容は細部にわたって決められており、将軍宣下、結婚式、外交儀礼に年中行事等…数多くの儀式が日常のように行われていたのです。今回は徳川将軍家の儀式に秘められた謎に迫ります。

「今週のふれーず」
ダイジェスト動画

過去の放送一覧をみる

江戸のうんちく学

徳川将軍家にとって最も重要な儀式が「将軍宣下」です。将軍宣下とは、朝廷から征夷大将軍の位を与えられ、武家政権の長である「将軍職に就く儀式」です。籐で編んだ「覧箱」と呼ばれるものの中に朝廷が発給する「宣旨」という書類が6通入っており、征夷大将軍に任命されると同時に、その他5つの役職にも任ぜられます。ですが、中には既にない役所もあり、形式的に続けられていたのです。これらの宣旨は誰かが高らかに読み上げるのではなく、将軍が目を通すだけでした。宣旨を書いた公家には宣旨作成料として、征夷大将軍の物には20両、その他の宣旨は1通につき10両が支払われました。初代将軍家康から三代将軍家光までは京都で行われ、四代家綱からは朝廷側が江戸城にやってきて将軍宣下の儀式が行われるようになりました。これは十四代家茂まで続きましたが、幕末には十五代慶喜が京都に出向き、将軍宣下を受けました。

江戸あらかると

江戸参府

江戸参府

将軍家の年中行事として、「カピタン」と呼ばれるオランダ商館長の江戸参府があります。長崎商館付の医師であるケンぺルが書き残した「江戸参府旅行日記」には、五代将軍綱吉に謁見した時の様子が記されています。カピタンが謁見の間に入ると「オランダ・カピタン」という大きな声をかけられます。彼はザリガニのように進み出て、一言も言わずに同じように引き下がりました。長崎から1ヶ月半もかけてやって来て行う謁見の儀式は、一瞬にして終わってしまうものでした。

過去の放送一覧

過去の放送一覧を見る

  • 公式ブック 謎解き!江戸のススメ
  • 公式モバイルサイト スマホ・携帯サイトにも対応
  • ダウンロード無料!番組オリジナルスマホアプリ
  • 「江戸のススメ」検定
江戸のススメテーマソング

「大河悠久」(アルバムTOGI より)演奏:東儀秀樹,古澤巌