今週の謎

#88 2013年12月9日放送

今週のテーマ:「勝 海舟」

徳川慶喜が大政を奉還し、江戸という時代が終わりを迎えた時、広い見解で無血開城を実現させ、危機に瀕する日本を救った立役者、勝海舟。他にあまり例を見ない無血開城実現の裏には勝海舟の優れた交渉術がありました。また自らの手で出世の道を切り開き、咸臨丸船長として太平洋を横断!アメリカでの異文化体験で身につけた先見性とは?勝海舟に秘められた謎を解き明かします!

「今週のふれーず」
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江戸のうんちく学

鳥羽伏見の戦い以降、官軍の勢いは増すばかりで、旧幕府軍が恭順の姿勢を見せているにもかかわらず江戸総攻撃と慶喜の首を狙っていました。当時、官軍にはイギリス、旧幕府軍にはフランスが付いており、日本は一歩間違えれば列強に飲み込まれる危機だったのです。そこで勝は国内での争いを避け、外国の脅威に備えなければならないと、官軍の総大将・西郷隆盛に手紙を送り、江戸総攻撃を中止にするよう交渉に臨みました。手紙を読んだ西郷は勝の出方次第では交渉に応じようと攻撃中止の条件を提示しますが、その条件は厳しく、勝としては認められません。対案として条件を返しますが、認められず官軍はその間にも兵を進めていました。江戸総攻撃2日前になり、ようやく勝は西郷と会談することになります。しかし結局この日は核心に触れないままあっさり引き返すのです。当然この時西郷の頭には江戸総攻撃があり、会談の裏では攻撃に備えてイギリス公使のパークスに使いを出していました。しかしパークスは、その提案を拒否。これは官軍にとってイギリスの後ろ盾がなくなったことを意味していました。実はそこにも、勝の綿密な根回しがあったのです。西郷との交渉に当たる前、幕府軍についていたフランスと手を切ることで薩長につくイギリスに手を出さないよう要請していました。見事に先手を打った勝は、2日目の会談に臨み、最終的に勝の言い分がほとんど通った形で決着させます。こうして官軍の江戸総攻撃は中止。慶応4年4月11日、勝の巧みな交渉により、遂に「江戸城無血開城」が実現したのです。

江戸あらかると

能勢妙見堂 東京別院

能勢妙見堂 東京別院

東京・墨田区にある「能勢妙見堂別院」は大阪能勢妙見山の唯一の別院で、勝海舟が9歳の頃、野良犬に噛まれ重傷を負った際に父親の小吉が毎晩水垢離をした場所でもあります。勝小吉、海舟親子から熱烈な信仰を得ていたことから、海舟のゆかりの品や、境内には勝海舟を偲んで地元有志の建てた胸像もあり、今でも歴史ファンなど多くの参詣客で賑わっています。

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江戸のススメテーマソング

「大河悠久」(アルバムTOGI より)演奏:東儀秀樹,古澤巌