今週の謎

#73 2013年8月26日放送

今週のテーマ:
「広重と名所江戸百景」

かつて東京が「江戸」と呼ばれた時代。独自の視点でその風景を描いた絵師がいました。風景画の巨匠、歌川広重です。彼が晩年に描いた一世一代の大作「名所江戸百景」。筆1本で江戸の名所を切り取った斬新な構図とは?そこには広重の人生最後の大作に込めた強いメッセージがありました。今回は広重と名所江戸百景の謎に迫ります。

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江戸のうんちく学

広重は風景画を得意とし、とても有名な絵師でした。そんな広重の絵には鮮やかな青色や藍色が見られます。それはヒロシゲブルーと呼ばれ、その大胆な構図や色使いは遠く海を渡って、ゴッホなどの世界的にも有名な画家たちにも大きな影響を与えたと言われています。また広重が使用しているブルーは化学染料で元々ヨーロッパから渡ってきたものでした。プロシアの首都ベルリンから染め物や陶器の染料として入って来たものを使用しているのです。実はこのベロ藍、葛飾北斎が富嶽三十六景を描いた際に最初に広めたものですが、広重が東海道五拾三次を描いた際に多用し、その後もふんだんにこの色を使ったので"ヒロシゲブルー"と呼ばれるようになりました。そんな広重の名所江戸百景にはひとつだけ珍しいミスがあるのです。「亀戸天神境内」という作品で、ブルーにこだわりすぎてブルーで描いてはいけないところもブルーの色を付けてしまったのです。そんな驚きの秘密が名所江戸百景には隠されているのです。

江戸あらかると

ゴッホと広重

ゴッホと広重

明治時代になり、広重の画はヨーロッパに渡り、かの有名な絵師たちは広重の浮世絵の技法から大きな影響を受けたと言われています。その中でもゴッホは当時、広重の名所江戸百景を2枚模写しました。「亀戸梅屋舗」と「大はしあたけの夕立」です。実はゴッホは広重の画を真似る事でその構図、色彩感覚、線描画法といった描画技法を学んでいたのです。ゴッホは原図とは異なる名称の描写をし、複数の錦絵の模写作品を残した事が、ゴッホの世界的な知名度を得るに至る大きな要因のひとつになったとも言われています。

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「大河悠久」(アルバムTOGI より)演奏:東儀秀樹,古澤巌