今週の謎

#71 2013年8月12日放送

今週のテーマ:「御用絵師」

室町から江戸時代にかけて、幕府や諸大名といった権力者たちに召し抱えられた御用絵師。中でも江戸時代初期に活躍した狩野探幽は、江戸狩野派の礎を築き、「画壇の家康」と言われた天才絵師でした。日本の絵画史上最大画派となった狩野派躍進の秘密や、将軍に仕えた奥絵師の知られざる過酷な日常、処世術の謎に迫ります。

「今週のふれーず」
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江戸のうんちく学

奥絵師の仕事について、現代まで資料などが発見されず、実態がよくわかりませんでした。しかし、江戸時代後期に活躍した奥絵師、「狩野養信」が記した日記が発見され、謎とされていた奥絵師の実像が明らかになってきています。奥絵師は、絵師の中ではもっとも位が高く、仕事は激務であったようです。将軍が家臣にあたえる絵を描きためたり、奥女中などにプレゼントする扇子や掛け軸などの制作したりすることなどはルーティンワーク。将軍の子女の婚礼となると、持参する道具類、屏風の制作などに大忙しでした。将軍の絵の講師もしていて、将軍に手本を与え、その模写を宿題にして、出来上がったものを採点することもあったようです。与えられた仕事が終わらなければ「宅下げ」といった現代でいう残業もありました。また将軍が城外へ出るときは報道カメラマンのように付き添い、その様子を写生しました。鑑定士として、幕府所蔵の古い書画の鑑定作業も重要な仕事でした。このように奥絵師の仕事はただ絵を描くだけではなく多岐にわたりました。

江戸あらかると

狩野探幽

狩野探幽

1602年、将来の天才絵師がこの世に生を受けました。狩野守信、後の狩野探幽です。探幽の祖父である永徳は織田信長や豊臣秀吉などの権力者の寵愛を受けた安土桃山時代を代表する天才絵師です。その祖父の血を受け継いだ探幽は数々の神童伝説を残しています。例えば、13歳のときに2代将軍秀忠の前で席画を披露し、「永徳の再来」と称賛されました。そしてわずか16歳にして絵師の頂点である幕府御用絵師に昇り詰めたのです。

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江戸のススメテーマソング

「大河悠久」(アルバムTOGI より)演奏:東儀秀樹,古澤巌