今週の謎

#55 2013年4月22日放送

今週のテーマ:「武士の出世法」

江戸時代、武士が自らの地位を上げるため、受験戦争や幕政に関与する等、今と変わらぬ熾烈な出世争いがありました。頂点へと登りつめる為、武士たちが取った驚くべき秘策とは?今回は江戸の「武士の出世法」の謎を解き明かします!

「今週のふれーず」
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江戸のうんちく学

幕府直属の家臣・旗本が目指す出世の頂点は「町奉行」です。エリートの旗本が進む出世コースは決まっていて、まず五番方と呼ばれる5種類の番士のうち、「書院番」と「小姓組番」に配属されます。その後、「御徒頭」「御使番」「小十人組頭」のいずれかを経て、「目付」→「遠国奉行」→「町奉行」と出世するのが理想型でした。出世のポイントは、①家筋 ②上司の贔屓 ③「目付」を経験していること の3つ。家筋は生まれ持ったもので、努力してもどうにもなりません。その壁を打ち破った制度が、「足高の制」と「学問吟味」です。「足高の制」は、低い家禄の旗本でも上級の役職に就いた場合は一時的に家禄を補助する制度。「学問吟味」は、今の国家公務員試験の様な制度です。これらの制度により、家筋だけ良い者が出世するのではなく、優秀な者が上位の役職に就けるようになりました。このようにして、幕府が世の中を上手く治める仕組みが出来ていったのです。

江戸あらかると

長谷川平蔵

長谷川平蔵

小説や時代劇でお馴染みの、鬼平こと火付盗賊改・長谷川平蔵。「火付盗賊改」は放火犯や盗賊を取り締まる役職で、今の機動隊の様な仕事です。平蔵はエリートの家筋で「書院番」にもなれ、仕事ぶりも大変優秀でした。しかし、出世の要「目付」となることはなく、「火付盗賊改」止まりでした。どれだけ成果を上げても、人事権を持つ老中・松平定信に疎まれていたからです。平蔵は「目付の経験」と「上司の贔屓」という出世のポイント3つの内2つが満たされてなかったのです。

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江戸のススメテーマソング

「大河悠久」(アルバムTOGI より)演奏:東儀秀樹,古澤巌