今週の謎

#43 2013年1月28日放送

今週のテーマ:
「占い~風水とパワースポット」

江戸時代、占いは庶民の間で大人気でした。その人気は占いの本が数多く出版され、ベストセラーになった程。旅に出る時や、結婚など、人生で大事な決断をするときには必ず占ったものでした。なぜ、そんなにも占いに頼ったのでしょうか?というわけで、今回は占いに関する謎解きです!

「今週の川柳」
丸綿を 確かに被る 富士の夢
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江戸のうんちく学

江戸の人々に人気のあった「人相占い」。顔全体から導きだす物とは別に顔のパーツだけを見て、その人の性格や運勢を占うことができました。例えば、眉は妻子や兄弟と縁の深さを表します。眉と眉の間が広く、豊かに黒く、艶があるのが良い相です。目はその人の本性。良いとされるのは、長い目。3センチ以上もあると、「百万綺の大将になる」と言われました。口はその人の器。口の端が上がっているのが良い相。耳は福を得られるかがわかります。耳の良い条件は、大きくて肉厚。「耳毛」が生えているのも良いそうです。そして、鼻は財産が得られるかどうかが分かります。良い条件は「鼻筋が通り、鼻の先が尖らず丸く、肉が付き、肌の艶が良いもの」です。いわゆる「団子鼻」は若い頃は運気が盛んですがが、年をとってから根気がとぼしくなり苦労します。また正面から鼻の穴が見える相は大いに散財するそうです。

江戸アラカルト

愛宕神社 出世の石段

愛宕神社 出世の石段

江戸のパワースポットの1つ。東京の愛宕山にある「出世の石段」。これを登りきり、山頂の愛宕神社で御参りすると出世すると言われています。寛永十一年。徳川家光が、石段の上に咲いている梅を見つけ「誰かあの梅を馬に乗って取ってこい」と命じました。しかし、急なため誰も登ることができません。すると丸亀藩士の曲垣平九郎(まがきへいくろう)が申し出て、見事にその梅を持ち帰ったのです。家光は褒美に名刀を与え、馬術の名人と褒め称えました。これが「出世の石段」の由来です。

おとな浮世絵コレクション

番組内で紹介した浮世絵はドコモのスマートフォン、携帯電話でご覧いただけます。ご紹介する浮世絵は毎週更新しております。