今週の謎

#153 2015年3月23日放送

今週のテーマ:
「十返舎一九と東海道中膝栗毛~人気の秘密はグルメとエロス」

弥次さん喜多さんでお馴染み「東海道中膝栗毛」。江戸時代最大のベストセラーとも言われる大作は一体どのようにして生まれたのか?職を転々として、武士から町人となった「十返舎一九」の破天荒な人生にも迫ります!

「今週のふれーず」
ダイジェスト動画

過去の放送一覧をみる

江戸のうんちく学

文化6年 (1809)、「東海道中膝栗毛」は伊勢参りを果した弥次さん喜多さんが大坂に到着し、8編で完結します。その間、一九は喜多さんに「神田上水で産湯をつかった」などと啖呵を切らせたりして、二人を江戸っ子の設定で描いていました。しかし五年後に出版された「東海道中膝栗毛 発端」で、一九は「駿州府中の栃面屋弥次郎兵衛は相当な商人でしたが…」などと弥次さん喜多さんを一九と同郷の駿府生まれに変更しました。これは「あんな軽薄なのが江戸っ子か」とクレームがあったためと考えられます。このクレームへの言い訳のため、最大の読者である江戸っ子に気を遣い「発端編」を出したのです。ちなみに、二人が江戸に出た経緯はというと…弥次さんが旅役者・華水多羅四郎一座の鼻之助を好きになるのですが、この鼻之助とは喜多さんのことでした。そして、二人は借金等の不始末で、府中の町を抜け出し、江戸・神田八丁堀の長屋を借りて住むようになったのです。

江戸あらかると

ベストセラー

ベストセラー

江戸時代、作品がヒットし増刷を重ね、板木が摩滅するまでは一万部以上印刷したと考えられています。江戸時代、当たり作の板木を本屋同士が売買していました。そのため、一つの版元がずっと同じ作品を出版するとは限りませんでした。「東海道中膝栗毛」は四種類の板木があり、少なくとも三万部以上売れたということが推測されています。貸本屋では一冊を数十人が回し読みするため、「東海道中膝栗毛」は江戸時代非常に多くの人々に読まれたまさに大ベストセラーでした。

過去の放送一覧

過去の放送一覧を見る

  • 公式ブック 謎解き!江戸のススメ
  • 公式モバイルサイト スマホ・携帯サイトにも対応
  • ダウンロード無料!番組オリジナルスマホアプリ
  • 「江戸のススメ」検定
江戸のススメテーマソング

「大河悠久」(アルバムTOGI より)演奏:東儀秀樹,古澤巌