今週の謎

#137 2014年11月24日放送

今週のテーマ:「武士の単身赴任~男はつらいよ」

参勤交代が義務づけられていた江戸時代、地方から江戸へ数多くの武士がやって来ました。国元に家族を残している彼らは、現代の単身赴任のサラリーマンのような存在です。幕末の紀州藩士・酒井伴四郎が書き残した「酒井伴四郎日記」を中心に、江戸での仕事や暮らしぶりをひもときます。

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江戸のうんちく学

1年7ヶ月の江戸勤めを終え、故郷の和歌山へ帰って来た酒井伴四郎ですが、4年後の元治2年 (1865) 2月に再び江戸勤務を命じられます。紀州藩主・徳川茂承の参府による江戸詰めで、前回同様叔父である宇治田平三と一緒に衣紋方として勤めました。4月には徳川家康250回忌のため、日光に赴いています。この日光滞在中の記録では宇治田平三の姿を確認出来ないことから、伴四郎は衣紋方として一人前に職務をこなせるようになっていたと推測できます。そのためか、最初の江戸詰めよりも勤務日数が増えているのですが、やはり東照宮へ参拝したり滝を見物に行ったりと観光はしていたようです。その後、第二次長州征討に従軍することとなったため、今回の江戸詰めは約3ヶ月間と短期間でした。第二次長州征討の間も伴四郎は日記を残しており、一日だけですが戦いに参戦し、激戦を戦い抜き、無事に和歌山へ帰還しています。現在、伴四郎に関する資料は明治3年まででそれ以降は見つかっていません。おそらく和歌山で平和に暮らしたのではないでしょうか。

江戸あらかると

愛宕山

愛宕山

酒井伴四郎は観光に行き、美しい景色を見た時など「詞にも筆にも尽くしがたい」と表現しています。万延元年 (1860) 6月17日に叔父様や従者の為吉と連れ立って、愛宕山に参詣したときに山頂から江戸の3分の1を見渡し、その展望は「詞にも筆にも尽くしがたい」と綴っています。現在は高層ビルが立ち並び、東京23区で一番高い山である愛宕山からも東京の街を見渡すことは出来ませんが、当時は江戸湾まで望むことが出来たようです。

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江戸のススメテーマソング

「大河悠久」(アルバムTOGI より)演奏:東儀秀樹,古澤巌