今週の謎

#135 2014年11月10日放送

今週のテーマ:「武士の受験戦争~カリスマ講師の原点」

低年齢化し苛烈を極める現代の受験戦争、そのルーツは江戸時代にありました。なぜ武士たちは必死に勉強をしなければならなかったのか?日本の試験制度の誕生の裏には幕府の目論見があったのです。塾通いや参考書、過酷な受験戦争を勝ち抜くための様々な受験アイテムや、幕末の志士たちが憧れたカリスマ講師に迫っていきます。

「今週のふれーず」
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江戸のうんちく学

幕府直轄の学問所・昌平坂学問所で行われていた「学問吟味」という試験の成績が優秀であるということは、出世を有利に運ぶことには欠かすことが出来ませんでした。この学問吟味を首席で合格した旗本の遠山景晋は、「蝦夷地取締御用」、「長崎奉行」、「勘定奉行」など幕府の要職を歴任することとなりました。同じく首席合格者である御家人・大田南畝もその成績が考慮され、将軍の警備を行う「御徒」から、幕府の財政を担う「支配勘定」へと昇進しました。家格によって出世の道が阻まれていた下級武士たちにとってはまたとないチャンスだったため、受験者は増加の一途をたどり、試験の傾向と対策が講じられるようになります。遠山景晋は自らの子孫のために自分の答案と試験の心得を書いた『対策則』という学問吟味の対策本を残しました。また大田南畝も同様に模範解答集『甲寅延試稿』を出版し、のちの受験者たちに重宝されたのです。

江戸あらかると

湯島聖堂

湯島聖堂

江戸幕府直轄の教育機関である昌平坂学問所があったのが、東京・お茶の水にある湯島聖堂です。湯島聖堂は関東大震災で焼失してしまい、昭和10年に再建されました。湯島聖堂の一番奥に構える大成殿には孔子像を中心に孟子・顔子・曽子・子思の四賢人が祀られています。「日本の学校教育発祥の地」とも言われており、年間を通じて合格祈願のために多くの受験生が参拝に訪れています。

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江戸のススメテーマソング

「大河悠久」(アルバムTOGI より)演奏:東儀秀樹,古澤巌