今週の謎

#128 2014年9月22日放送

今週のテーマ:「東洲斎写楽~謎の浮世絵師の正体とは」

江戸の街に彗星のごとく現れた天才絵師・東洲斎写楽。200年もの間、その正体が謎とされ多くの仮説と論争が巻き起こりました。活動期間わずか10ヶ月で忽然と姿を消した理由とは。斬新で迫力に満ちた役者絵の魅力や写楽の実像、そして人気の秘密に迫ります。

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江戸のうんちく学

無名の新人絵師だった写楽のデビュー作である役者大首絵は、当時の文化人をはじめ庶民や歌舞伎役者などから様々な評価を受け、賛否両論を呼びました。戯作者・式亭三馬も、写楽が姿を消してから7年後の享和2年 (1802) に「稗史億説年代記 (くさぞうしこじつけねんだいき)」の中で写楽について評価しています。「倭画巧名尽 (やまとえしのなづくし)」と題した浮世絵師の勢力図を地図に見立てたもので、鳥居清長・勝川春章・北尾重政・歌川豊春など一派を率いる絵師は半島の形になって流派を表現していますが、対して写楽は一人で一つの島を占めています。写楽以外に単独で島を与えられているのは葛飾北斎と喜多川歌麿の2人のみ。式亭三馬は活躍期間わずか10ヶ月の新人絵師写楽を、北斎や歌麿と同格の独立自尊の絵師として評価しているのです。それまでの役者絵の型に捕われないダイナミックで斬新な大首絵は、当時は賛否両論あったものの200年以上経った現代まで残り、誰もが知る名作となっているのです。

江戸あらかると

法光寺

法光寺

埼玉県越谷市にある法光寺。ここには写楽の正体と言われている斉藤十郎兵衛が実在したことが証明された「過去帳」が残されています。幾度の火災に見舞われながらも、守り続けられた過去帳は写楽の謎を解き明かす貴重な史料となっています。境内には過去帳発見の記念碑があり過去帳の写しと、「大谷鬼次の奴江戸兵衛」「市川鰕蔵の竹村定之進」2つの大首絵が彫られています。

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「大河悠久」(アルバムTOGI より)演奏:東儀秀樹,古澤巌