今週の謎

#110 2014年5月12日放送

今週のテーマ:「江戸の歳事記 春夏篇」

江戸時代の歳事には、季節の移り変わりを楽しむ暮らしの知恵がありました。今回は「端午の節句」「賜氷の節句」「富士山の山開き」など旧暦5月から6月に行われていた歳事を中心に江戸っ子が親しんだ歳事の謎に迫ります。

「今週のふれーず」
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江戸のうんちく学

端午の節句は、別名菖蒲の節句とも言われるほど菖蒲との関わりの深い節句です。菖蒲というと、花の綺麗なハナショウブを想い浮かべる方も多いかもしれませんが、実は別物、サトイモ科の植物なのです。古くからこの「菖蒲」は、邪気を祓い疫病を除くと信じられ、家の軒先に飾られた他「菖蒲湯」「菖蒲枕」「菖蒲酒」など様々な用途に使われました。今では男の子の節句とされているこの端午の節句ですが、もともと男の子に限定するものではありませんでした。特に農村では、端午の節句に、田植えを控えた早乙女を休ませる「忌み籠もり」を行うなど女性の穢れを祓う風習があり女性の節句でもあったのです。それが、鎌倉時代、武家の間で菖蒲の音が、武道を重んじる「尚武」と同じことから、菖蒲の節句を盛んに祝うようになり、男の子の武運上達を祝う節句へと変わっていったのです。

江戸あらかると

柏餅

柏餅

端午の節句に欠かせない食べ物といえば、柏餅。柏餅は、遣唐使が中国から日本に持ち帰った「餢飳(ぶと)」というお菓子がルーツとされています。柏餅を包む葉は元々、サルトリイバラというユリ科の葉が使われていましたが、品不足から、江戸でとれる柏の葉を代用します。見慣れない柏の葉は大変不評でしたが、新芽が育つまでは古い葉が落ちない習性を活かし、「家督が途切れない」ことを象徴する縁起が良い葉として受け入れられたのです。

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江戸のススメテーマソング

「大河悠久」(アルバムTOGI より)演奏:東儀秀樹,古澤巌