今週の謎

#11 2012年6月11日放送

テーマ:「商売の極意」

江戸時代に大成功を収め、「大店」と呼ばれる巨大店舗を構えた商人たち。彼らが時代を超えて生き残った理由、その商売の極意とは?江戸の大企業「越後屋」には、目からウロコの経営法と人材育成法があった!現代に生かすべき江戸商人の教え。老舗の家訓に見る、感動の商人道とは一体何か!?ということで、今回は江戸時代の商売にまつわる謎解き!

川柳
一に富士 二には三井を ほめてゆき
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江戸のうんちく学

三井越後屋の奉公人は、支配や後見格という階級になるまで住み込で、自分の家を構え、結婚出来るのは40歳位でした。江戸は地方からやってくる武士や職人、商人が多かったため、女性より男性の人口が圧倒的に多く、生涯独身の男性が大勢いました。そのため吉原などの遊郭が繁栄したのですが、生活規則の厳しい越後屋でも21~22歳になると遊郭に行くことは認められてました。巨大な男所帯ならではですね。住み込みのうちは、住居費も食費も越後屋持ちなので、その他の生活費は「小遣い」という名目で年1回支給されました。これは現金ではなく手形で渡され、使う際に現金化します。もし遊郭などで遊びすぎ、小遣いを使いきって首が回らなくなった場合は、自分の店を持つ時にもらう「元手銀」を前借りをする形で越後屋から借金することもあったようです。なんとも合理的。

江戸料理のあれこれ

「濃口醤油」

日本人にとってなくてはならない調味料の1つ、醤油は江戸時代に完成されました。江戸初期の醤油は、味噌をしぼって抽出した液体でしたが、17世紀中頃、大豆、小麦、塩を使った薄口醤油が関西で考案されます。そして17世紀後半に、関東の野田、銚子で濃口醤油の生産が始まります。薄口よりも発酵期間を短くすることで、香りが高く色の濃い醤油が完成。現在私たちが口にする醤油のほとんどは、この濃口醤油と呼ばれるものです。

おとな浮世絵コレクション

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