今週の謎

#107 2014年4月21日放送

今週のテーマ:「市川團十郎」

歌舞伎界の大名跡「市川團十郎」。今に続く歌舞伎のスタイルは江戸時代に活躍した初代から八代目までの團十郎が作り上げたといわれています。豪快な荒事はいかにして市川家のお家芸となったのか?人気演目「助六」に隠された市川家を襲った悲劇とは?今回は「市川團十郎」に隠された謎を解き明かします。

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江戸のうんちく学

江戸歌舞伎の大名跡として、代々多くの観客を魅了してきた市川團十郎。中でも10歳で團十郎を襲名した七代目は、最高の名優との評判で人気を博しました。また、「歌舞伎十八番」を制定し、市川家の芸を確立させ、その後の歌舞伎界に大きな功績を残しています。しかし、七代目は子沢山ではあったものの男子に恵まれませんでした。そこで成田山新勝寺のお不動様へ子授け祈願をします。その願いが成就され待望の跡継ぎが生まれました。10歳で八代目を襲名、江戸時代では最後の團十郎です。天保の改革によって七代目の豪奢な生活が禁令に触れ、「江戸十里四方追放」の処分を受けると八代目は、成田山新勝寺のお不動さまに父の放免を祈願し、嘉永2年12月、ついに父の追放処分がとかれたのです。七代目は、江戸に帰参できたのはお不動さまのご利益によるものと感謝し、自身の姿を模した石像を成田山新勝寺に奉納しました。特に七代目はお不動さまへの信仰が深く、石像の他にも「三升の額堂」を建立するため千両という大金を寄進しています。(※石像や額堂は境内で見学できます)

江戸あらかると

八代目 市川團十郎

八代目 市川團十郎

八代目に対する人気は、とくに婦女子による人気がありました。彼が「助六」の舞台で「水入り」に使った大きな天水桶の水が、 一徳利:一分(約2万5千円)ずつで毎日飛ぶように売れたという伝説が残っています。それは贔屓の女性たちが、この水で白粉を溶いて顔に塗ると美貌になることから、争って買い求めたほど…。また、八代目が吐き捨てた「痰」を「團十郎様御痰」と表書きして、御殿女中たちが錦の守り袋に入れ、肌守りにしていたとの伝説もありました。八代目の人気は自殺の後もいっこうに衰えず、常照院(港区芝公園)の八代目の墓には、奥女中や町娘たちが群れをなして参詣し、金銀・珊瑚・鼈甲などの高価な櫛や簪など手向けていったといいます。いつまでもその早すぎる死が惜しまれました。

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「大河悠久」(アルバムTOGI より)演奏:東儀秀樹,古澤巌