今週の謎

#103 2014年3月24日放送

今週のテーマ:「桜田門外の変」

今から遡ること154年前、幕府を震撼させた暗殺事件が起きました。それが「桜田門外の変」です。暗殺されたのは大老・井伊直弼。安政の大獄を引き起こし、「井伊の赤鬼」と恐れられた男です。直弼は何故殺されなければならなかったのか?幕閣のトップを襲った江戸時代最大の暗殺事件の真相が今宵明らかに!

「今週のふれーず」
ダイジェスト動画

過去の放送一覧をみる

江戸のうんちく学

井伊直弼は若い頃、武家の家に生まれた身として武芸の修養にも余念がありませんでした。その中でも特に執心したのが居合でした。彦根藩の居合は「新心流」といって心の修養を主としたものでした。直弼は居合の達人といわれるほど奥義を極め、独自の一派を創立させるまでに至っています。その集大成ともいえる秘伝書が「七五三柔居相秘書」です。その中には直弼が発明した「保剣」「破剣」「神剣」の3つの秘伝が書かれています。「破剣」とは「剣を抜くような場合は、正しき道に背くものが相手であること」、「神剣」は「いったん剣を抜いたら、相手の有り様に従い変化する事で勝ちを得よ」というものでした。それに対して「保剣」とは「勝ちを保つために剣を抜かない」術でした。つまり直弼は刀を抜かない事で負けてしまっても、不動の境地にあれば家名や武名を汚す事がなく存続させる事ができる事が真の勝ちだという事を説いたのです。桜田門外で襲撃された際、直弼の刀は最後まで鞘に納められたままだったと言われています。これも勝ちを保つための「抜かざる剣」が心の中にあったからなのかもしれません。

江戸あらかると

豪徳寺

豪徳寺

東京・世田谷にある「豪徳寺」は井伊家の菩提寺です。彦根藩二代藩主・井伊直孝が鷹狩りの帰りに夕立ちに見舞われ雨宿り出来る場所を探していたところに豪徳寺の前で寺の和尚さんの飼い猫が手招きをするような仕草をしていました。それに誘われるように門をくぐり寺の中で雨宿りをしていました。すると雷が鳴り、なんと直孝が今歩いてきた道に雷が落ちました。この猫により命拾いした直孝は感謝し、お寺の再建を約束。これが縁で、豪徳寺は井伊家の菩提寺となりました。老中・井伊直弼のお墓がここ世田谷にあるのも、そういうご縁によるとされています。

過去の放送一覧

過去の放送一覧を見る

  • 公式ブック 謎解き!江戸のススメ
  • 公式モバイルサイト スマホ・携帯サイトにも対応
  • ダウンロード無料!番組オリジナルスマホアプリ
  • 「江戸のススメ」検定
江戸のススメテーマソング

「大河悠久」(アルバムTOGI より)演奏:東儀秀樹,古澤巌