今週の謎

#8 2012年5月21日放送

テーマ:「参勤交代」

国元から江戸へ、江戸から国元へ。江戸時代、大名統制の屋台骨となった制度、参勤交代。参勤交代が招いた藩財政の困窮!その時、武士がとった打開策とは?!しかしこの大移動は困ったことだけではなかった!そこから生まれたものとは?参勤交代で大儲け?今につながる新規ビジネスが誕生した!ということで、今回は参勤交代にまつわる謎解き!

川柳
ひと宿を ひとつの国で おっぷさぎ
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江戸のうんちく学

参勤交代は江戸時代の大名統制の屋台骨となった制度です。この制度は、大名が将軍に挨拶に来ること、隔年に江戸に来て1年間滞在すること、大名の妻子を江戸に住まわせることなどが定められています。参勤交代の際、国元から江戸へ、江戸から国元へと家臣を引き連れた殿様の大移動が行われました。それが大名行列です。大名行列はいわば行軍ですから、武器武具はもちろん、殿様が生活に必要な道具一式も持ち運んだためとても長い行列になったのです。移動中、殿様はほとんど「乗物」と呼ばれる専用の駕篭に乗っていますが、たまに馬に乗ったり、歩いたりもしたそうです。大名行列は整然と並んでゆっくりと進むイメージがあるかもしれませんが、それは江戸入り、国入り、宿入りなどのごく限られた場合だけでした。それ以外の時は、みなバラバラに思い思いあのペースで歩いていたそうです。一日に移動する距離がおよそ30kmから50kmだったと言いますから、そこそこ速いペースで歩いていたようです。

江戸料理のあれこれ

「八百善のハリハリ漬」

八百善のハリハリ漬は、割干大根を秘伝のつゆで漬込んだお漬け物。歯ごたえがよく、食べた時に「ハリハリ」と音がすることからその名がつきました。江戸時代の随筆「五月雨草紙」では、八百善でハリハリ漬を買ったお客さんが値段の高さに驚きその理由を尋ねると、大根はわざわざ尾張産の一級品を取寄せ、その中でも極一部の最良のものだけを使用し、さらに当時は貴重だった味醂で洗って漬けているからだと言われて納得して帰ったという興味深いエピソードが紹介されています。

おとな浮世絵コレクション

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