今週の謎

#5 2012年4月30日放送

テーマ:「寺子屋」

寺子屋は現代でいう小学校。世界が驚いた江戸庶民の学力の秘密とは!?その一方で、あっちでいたずら、こっちで喧嘩。寺子屋で学級崩壊?!その真相は?今回は「寺子屋に秘められた江戸の謎」を解き明かします。

川柳
四書五経 読んでしまうと 息子死に
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江戸のうんちく学

江戸庶民の教育を支えていた寺子屋。貧富に関わり無く多くの子ども達が通っていましたが、その読み書きのレベルは世界でも高かったと言われています。その秘密は、「往来物」と呼ばれる寺子屋の教科書にありました。その数、なんと7000種類以上。また、算術のレベルも世界クラス。「塵劫記」という算術書がベストセラーになり、庶民の多くが遊び感覚で算術に取り組みました。その結果、難問を絵馬に描いて神社に奉納する「算額」という特殊な文化が発達、世界的な数学の定理を解き明かす所まで行き着きました。また、寺子屋の学習スタイルにも注目。その謎を解く鍵は群馬県の富士見村にあった寺子屋「九十九庵」にありました。そこには生徒60人にあわせたカリキュラムが残されていたのです。更に、江戸時代中期には「教育書」が大人気に!怒られた子どもを救済する、ちょっと変った「しつけ」法を紹介しています。

江戸料理のあれこれ

「サツマイモのりんかけ」

当時の寺子屋の授業は、たいてい午前7時半から午後の2時半まで、午後2時30分は、当時「昼八つ」といいこのことから、子どもの帰宅時間を「おやつ」いうようになりました。さらにそれが転じ、帰ってきて子どもが食べる間食を「おやつ」と呼ぶようになったのです。今回作るのは、当時のおやつ「サツマイモのりんかけ」現代で言う大学芋です。「りんかけ」の「りん」は砂糖のことで、当時貴重だった砂糖をたっぷりと使ったおやつは子どもにとってはご馳走でした。

おとな浮世絵コレクション

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