上条麗子の事件推理5~函館・洞爺湖・白老・札幌~流れ質屋の罠・心の家を 求めて
愛か金か?運命を翻弄された女が流れ質屋の罠に落ちる…殺意の果てに信じた夫婦愛。
愛か金か?運命を翻弄された女が流れ質屋の罠に落ちる…殺意の果てに信じた夫婦愛。
上条麗子は、婿入り寿退社してしまった公認会計士・仙波大二郎が担当していたクライアントからの依頼で、北海道へ出張することに。運転手を頼んでいた風間望がバイクの事故で怪我をしてしまい、その代わりに望の母・風間文江の弟で、元質屋の宝田銀平が出張に同行することに。 クライアントである三島不動産の社長の三島岳彦から、監査ではなく、グループ会社内での横領の調査の依頼を引き受ける麗子。招待された懇親会で、麗子は三島の年の離れた妻、カオルを紹介される。そこへ、岡田ファームという牧場を経営する岡田司郎が現れ、三島社長にカオルを横取りした手切れ金を払えと迫り、場内は騒然とする。 その後、麗子は、知らぬ間にバックに入れられていたメモに書かれた時間に、指定されたスナックに行ってみるが、誰もやって来ない。一方、銀平は、千歳空港で見かけた流しの質屋・ジョージ鈴木の行方を追っていた。自分が貢いで逃げられた女がジョージと取引きをしているようなのだ。 翌朝、三島不動産の女子事務員が、何者かに撲殺され、死体で発見される…。