横山秀夫サスペンス 陰の季節2「動機」
警察の警務部を舞台に、警察内部で起こった警察手帳紛失事件に絡む人間模様を描く
警察の警務部を舞台に、警察内部で起こった警察手帳紛失事件に絡む人間模様を描く
警察の総務や人事を担当する警務部の調査官・二渡真治は、自らが提案した勤務外での警察手帳一括管理方式の導入も決まり、充実した日々を送っていた。ところが先立ってテスト導入された港警察署で、管理下の手帳30冊の盗難事件が発生、二渡はマスコミ発表までの残された2日間を期限に調査に当たる。 手帳は二渡の元上司・大和田によって保管庫に施錠して収められ、鍵を持ち出すことも警察内に立ち入ることも、外部の人間には不可能と考えられ、内部犯行の疑いが濃くなる。 そんな中、同じ港署で、似顔絵から連続通り魔逮捕に貢献した瑞穂が無断欠勤する。その生家を捜索した結果、瑞穂はストーカーに悩まされていたこと、そしてそのストーカーが判明する。