湯の町コンサルタント2「加賀百万石殺人事件」
経営不振の旅館を立て直す「スパ・コーディネート」の松城章太郎と龍巳浩介が、旅館で巻き込まれた殺人事件の真相を追う
経営不振の旅館を立て直す「スパ・コーディネート」の松城章太郎と龍巳浩介が、旅館で巻き込まれた殺人事件の真相を追う
「スパ・コーディネート」の松城章太郎と龍巳浩介は、深谷温泉の石屋という温泉旅館のリニューアルを依頼されて金沢にやって来た。早速、女将・亜矢子との打ち合わせを始めようとした時、別居中の夫・野上が現れ章太郎たちは食事に連れ去られてしまう。陶器作りが趣味で小さな飲み屋を経営している野上は、やたらと羽振りが良かった。翌日、浩介は野上に勧められるままゴルフに出かける。が、別々になった数分の間に野上が後頭部を殴られ殺されていた。しかも凶器に使われたアイアンのクラブについていた指紋が浩介と一致した、と警察は彼を容疑者扱いする。 一方、野上には二年前から同棲していた百合子という愛人がいたが、昨日百合子に別れ話をし、亜矢子には娘・玲子の結婚式に出たいと復縁を申し込んでいたという。しかも、亜矢子に思わぬ大金が入ったとも漏らしていた。仕事ついでに金沢にやってきた弁護士・陽子は浩介を助ける為、事件の真相を暴こうとするが、そんな時、章太郎と浩介は暴力団に連れ去られてしまう。その男たちは浩介に野上が何か隠し場所を言い残していないかと、しつこく聞いてきた。章太郎はその男たちの焦り具合や新聞に載っていた車にはねられた暴力団関係者が密輸と関係しているとの記事から、野上が覚せい剤を扱っていたのではと直感した。